寝坊の巧妙
次回の第33回ファンタスティック・オークションの準備を進めています。記念特殊切手のファイルを見ていたらこれが出てきました。当時住んでいた東京調布市、その調布局の欧文印による初日印です。これ、いわゆる怪我の巧妙みたいなものです。
国際児童年の発行初日は8月1日。東京中央まで初日印を押しに行くつもりでした。ところが若い時代にはありがちな「寝坊」をぶっこいてしまいました。しょうがないので自転車をこいで調布局まで行き、さしたる理由もなく櫛型印ではなく欧文印を記念押印しました。欧文印の方がかっこいいと、当時から何となくそう思っていたような気もしますが・・・
ところが、しばらくしてから予想外の不具合の話が聞こえてきました。この小型シートはかつてないほどに表面のグロスコーティングが強く、特印や小型印、風景印といったいわゆるトビ色インクのスタンプ類が定着しにくいというのです。表面のコート層にはばまれてインクが浸透せず、表面をなぞるとインクが流れてしまうというのです。あれから35年、トビ色のスタンプたちは今どうなっているのでしょうか?。
私の調布局欧文初日印は何もなかったかのように今も鮮明です。寝坊はするものです(笑)。
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