« May 2014 | Main | July 2014 »

June 2014

June 26, 2014

寝坊の巧妙

2014062601

 次回の第33回ファンタスティック・オークションの準備を進めています。記念特殊切手のファイルを見ていたらこれが出てきました。当時住んでいた東京調布市、その調布局の欧文印による初日印です。これ、いわゆる怪我の巧妙みたいなものです。
 国際児童年の発行初日は8月1日。東京中央まで初日印を押しに行くつもりでした。ところが若い時代にはありがちな「寝坊」をぶっこいてしまいました。しょうがないので自転車をこいで調布局まで行き、さしたる理由もなく櫛型印ではなく欧文印を記念押印しました。欧文印の方がかっこいいと、当時から何となくそう思っていたような気もしますが・・・
 ところが、しばらくしてから予想外の不具合の話が聞こえてきました。この小型シートはかつてないほどに表面のグロスコーティングが強く、特印や小型印、風景印といったいわゆるトビ色インクのスタンプ類が定着しにくいというのです。表面のコート層にはばまれてインクが浸透せず、表面をなぞるとインクが流れてしまうというのです。あれから35年、トビ色のスタンプたちは今どうなっているのでしょうか?。
 私の調布局欧文初日印は何もなかったかのように今も鮮明です。寝坊はするものです(笑)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 25, 2014

チャップリン誕生125年

2014062503

2014062504 4月12日のオーストリアに続いて、なんと予想外のバチカン市国までがチャップリン誕生125年記念切手を発行しました。発行日は2014年5月20日、題材は1931年作の「街の灯」から、あの余りにも有名なラストシーンです。厳格なカトリック様式美を誇るバチカン切手とはおよそ思えないキャッチーなグラフィックデザインです。
 今のところ誕生125年記念に関しては母国イギリス、活躍したアメリカ、亡くなったスイス、いずれも発行計画はありません。この状態で追随発行国が増えますと、近年にないちょっと珍しい事例になりそうです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「ケ」から「ヶ」へ

2014062501

 一見何が変わるのか理解できなかった・・・のも当然ですね。移転に合わせて局名表記の富士ケ嶺が富士ヶ嶺に変わるだけです。こういう場合にこそ消印収集の醍醐味が発揮されます。簡易局なのでおそらく和文丸形印と和文ローラー印の2種しかないでしょうから移転・改称・再開初日印をぜひ集印したいものです。できれば旧印と並べて押したコンビネーションが望ましいのですが、残念ながら2010年(平22)12月1日付で一時閉鎖になっていますのでかなわぬことです。せめて地元郵趣家の方々が一時閉鎖前の印影を押印されていらっしゃれば幸いなのですが。
 このような微細な変更はごくたまにあります。私の地元山口県の長穂郵便局(現周南市)がそうでした。漢字の綴りは変更なし。ただし、読みが「ながほ」から「ながお」に変わりました。NAGAHO最終日は1999年(平11)7月30日(金)、NGAO初日は同年8月2日(月)。これを証明することができるのは欧文印だけです。まだ山口県に戻っていない時期ではありましたが何となく気が向いて記念押印の郵頼をしていました。この種のことは容易にわからなくなるものです。ラッキーでした!

2014062502

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 24, 2014

北海道庁赤れんが前郵便局の風景印図案改正

2014062401

 湯浅英樹さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。
 同局風景印の新旧図案を見比べると極端な差異はないように感じたので、あらかじめ湯浅さんに図案改正の理由を当局に取材していただけないかとお願いしていました。お忙しい中、直接リサーチしてくださいましたので以下にまとめて掲載させていただきます。

 旧印に描かれている「窓枠」は同郵便局の建物である日本郵政グループ札幌ビル(風景印使用開始当初(日本郵政公社誕生の2003年(平成15年)4月1日)は日本郵政公社北海道支社ビル(だったと思う))の上にあるオフィスのもので、北海道庁赤れんが庁舎はそこから見たものを描いています。ただし、同ビルの上層部は通常、一般の方が入ることはできません。
 6月19日(木)、局に行って局員に尋ねたところ、特に利用者からの指摘等はなく、内部的に図案を変更することにした、という話です。なので、きちんとした理由は不明です。
 ですから旧図案の図案どおりの写真を撮ろうとすれば、原則内部の人でないとできないので、そういうカシェがあれば日本郵政北海道支社の社員の方ですね(笑)。

(椙山注:図版のカシェ写真は湯浅さんが2014年5月にご自身が撮影されたものです)

 ということでオフィシャルには「図案改正の理由は特にない」ということになりましょうか。
 私の個人的見解では、そもそも窓枠は要らなかったんじゃないかと思います。内部の「大人の事情」で組み入れたものの「立体感を醸し出しました」的な視覚効果も特になく、単に目障りなだけでした。大人の事情がなくなったのを機に正常な図案に戻しました・・・のかな?。個人的な推測です、はい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 17, 2014

山口県の小型印を集めています

2014061701

 スタンプショウくだまつ2014で入手してきました。小型印を押した官白やタトウ類はおおむね1点10〜50円程度で拾える雑品扱いです。その中でも山口県の小型印に特化して収集しデータベース化しています(関連記事:ご当地ゆかりの小型印)。
 山口県立萩美術館・浦上記念館が開館した当時は県外におりましたので後追いでの収集品です。完全に浦島太郎状態でなんでも新鮮に感じられて面白いです。図案は建物の全景に、収蔵品の東洲斎写楽の三代目市川高麗蔵の志賀大七(さんだいめいちかわこまぞうのしがだいしち)を描いています。
 時代を問わず、山口県の小型印をお持ちでしたら、そして不要でしたらぜひお譲りください。特に県外の郵便局でありながら山口県に関わる題材を描いた小型印(吉田松陰先生、乃木大将、奇兵隊など)は特に探しています。よろしくお願いします。

2014061702

【余談】タトウの表面右下には「郵趣会」の表記もあり、これも時代を感じさせます。郵便局が郵趣会名義で絵入り官葉などの郵便商品を制作販売するのは販売管理上不適切である、との会計検査院からの指摘を受け、1999年(H11)4月末以降はこれが一斉に禁止されました。今では見ることのできないものです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

誕生日またぎカバー

2014061601

 差出し国はマラヤ連邦こと今のマレーシアの前身です。1961年3月22日にPENANG(ペナン)局で消印され、アンダマン海ーベンガル湾を越え、南インドのKANDRAMANIKAM局の24日の到着印が押されています。付き合いの長い人はもうおわかりでしょう、そうです、中日の23日が私の誕生日です。
 長い間誕生日消印やカバー類を探していると惜しいかなわずか一日違いを散見します。しかし、その中でも消印の妙味によっては上手くまたいだ例に遭遇することがあります。本来の郵趣用語の定義とは異なりますけれど、特定日にまつわる一種のサドルカバーだと、いいように曲解して面白がっています。私の場合はこれが2例目です。

2014061602

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 15, 2014

ディズニー切手の著作権シール

2014061401

 切手商さんでセットになったディズニー切手のパッケージにディズニーの著作権シールが貼られているのを見たことがありますか?。これはアメリカのディズニー・プロダクション本社が正式に販売許可を与えた切手ですよという証です。

 自力で切手を発行できるだけの印刷・製造設備も資金も持たない小国のために、主に収集家向けにデザインされた切手を代理発行するビジネスモデルが実在します。1979年(昭54)、アメリカの某代理発行エージェントがディズニー・プロダクションと正式な契約を結び、ディズニー・キャラクターのアニメ図案の国際児童年記念切手を多種大量に発行しました。上図のレドンダをはじめとしてアンギラ、シエラレオネ、ブータン、グレナダ、マリ、モルディブ、アンティグア、ガンビア、タンザニアなどなど枚挙にいとまがありません。エージェントはそれら小国に名義借りの対価を支払う代わりに代理発行した切手を世界の郵趣市場で独占的に販売する権利を得ました。各国郵政当局にもごく少数のみ切手を納入していたようですが、大半はエージェントが全世界の切手商相手に直接切手を卸売りしていました。その際に添付されていたのがこの著作権シールです。

2014061402

 世界各国の切手商さんたちは、切手をパッケージした時にこの15ミリ角の著作権シールをひとつずつ貼っていました。日本では有名なところでは今はなき東京切手センターさん。40代以上のベテラン収集家ならどなたも一度は目にしたことがあることでしょう。
 昨日参観したスタンプショウくだまつ2014で、この著作権シールのシートレットを入手しました。下辺がいびつにカットされているので、元はもっと縦長の台紙だったようです。言わば著作権シールの大型ブロックとでも言いましょうか(笑)。常識的に考えて不要となった余りは捨てられているはずです。下方の6枚のみ使われただけでよくぞ今まで残されてきたものだと思います。

2014061403 また「日本国内販売許可」の文字が入った日本独自の別バージョン(15mmH×12mmW)も存在します(左図)。これは日本国内の卸売り業者さんからのものかと類推されます。
 1998年(平10)末をもって契約が満了しました。実際には2000年以降も何件かディズニー・キャラクター切手を発行していたくだんのエージェントも、現在では完全に手を引いたようです。

関連記事:世界最初のディズニー切手の秘密
http://topofswan.tea-nifty.com/hyper_philatelist_annex/2004/08/post_14.html

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 14, 2014

【速報】新料額印面のエコーはがき第1弾発売

 消費税8%に伴う郵便料金改正で、エコーはがき(広告付きはがき)も新しくなります。その料額印面はすでに図案発表されていましたが、実際の発行はこれが最初になります。

0613_01_01

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 13, 2014

ゆるキャラと風景印のコラボ

Ayukoro

 スタンプショウ2014の時にお目にかかったさとうともこさんからご恵送いただきました。ありがとうございます。
 厚木市のゆるキャラのPRで、あゆコロちゃんのフレーム切手に厚木局の風景印を押してくださいました。カシェのアレンジもすっきり決まっていますね。著作権関係も温泉関係の郵趣品もともに収集していますので大好物のダブルです!。
 ゆるキャラのフレーム切手も相当数発行されていますね。たとえ理想通りのフレーム切手が発行されていなくとも、ゆるキャラのポストカード類は容易に入手できることでしょう。それらと風景印とのコラボはそれだけで独立した収集テーマになりますよ。これ、流行るといいですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 06, 2014

明治銀婚記念切手発行の伝説

2014060601

 日本最初の記念切手はわずか23日間で発行されたという伝説が今も信じられています。それはこのようなものです。1894年(明27)2月10日の時事新報に、日本でも外国のように明治天皇ご夫妻の銀婚式を祝う記念切手を発行してはどうか、との投書が掲載されたとあります。その反響が大きく、ついには時の内閣総理大臣・伊藤博文が同月14日に発行を決め、突貫作業の末に3月9日の発行に至った。ゆえに正味23日であると。

 私はこれを疑っています。

 今のようにデジタル技術があればこそ、オーストラリアやイギリスなどがオリンピック金メダリストの優勝翌日に記念切手を発行するという芸当も不思議とも思わなくなりましたが、明治27年にそんなことが可能だとはとても思えません。とりわけ図案の見事さから言ってもこの完成度の高さはありえません。
 そこで、発行最短記録を持つ世界の切手を比較してみました。もちろん、デジタル技術のない時代に限定してのことです。事前準備をしていなかった(できなかった)ことがほぼ明らかと思える正刷切手です。

(1)アポロ11号月面着陸(イラン・1969.07.26)
 発行が決定されてからわずか3日で製造されたと伝えられています。印面に月面着陸日の7月21日の表記があり、それからカウントしてもわずか5日。事前準備できる絵柄とは考えにくいのでこれは信用してもいいかなと思います。印刷方式も簡単な平版印刷(オフセット)のうえ発行枚数も20万枚と少ない。テヘランでは初日完売、自動発送も6割カットされたと伝えられています。アメリカとまだ仲良しだった時代の残照ですね。
 実際の切手の出来映えはかなりみすぼらしいものです。事前準備できていれば確かにこんな低レベルではなかっただろうとも思わせます。使用済1枚が100円もしませんので興味のある方はどうぞお買い求めください。

(2)ペレの1,000ゴール(ブラジル・1969.11.28)
 11月19日にペナルティー・キックを決めてから9日後に発行されました。これもゴールを決めた瞬間のシーンを描いているのでたぶん本当だろうと思います。

(3)El Asram地震(アルジェリア・1980.11.13)
 10月10日にEl Asramでマグニチュード7.3の大地震が発生しました。死者は2,600〜3,000人。寄附金の表示がないので単なる追悼切手なのか寄附金額非表示切手なのか判然としませんけれど、事実としてわずか1ヶ月後の発行ではあります。趣旨が趣旨だけに図案を事前準備していた可能性は極めて少ないと思います。

 こうしてみると、常識的に最低でも1ヶ月の制作・配給期間は必要だと思います。それ以下だと良くてオフセット印刷、グラビア印刷ではかなり厳しい。
 これから先は戦前記念切手収集の専門家の方に研究していただきたいです。くだんの新聞投書は外国人のものであったと伝えられています。その人の身元をきちんと調べていただきたい。私の想像にすぎませんが、キヨソネ本人(1891年に退職済)または彼の弟子たちが実は図案も事前準備しており、同じ雇われ外国人技術者仲間のネットワークを使って誰かをサクラで投書させたのではないか?と疑っています。伝説は伝説のままでいい、とも思わないでもありませんが、常識はずれに近い荒唐無稽な話だと、やはり恥ずかしい気分の方が勝ります。真相はいかに?。

※参考文献・出典
・明治銀婚:スタンプクラブ1983年1月号ほか多数(日本郵趣協会)
・(1)郵趣1969年10月号(日本郵趣協会)
・(2)切手は語る(大谷博)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 03, 2014

あべのハルカス風景印15局一斉使用開始・完全踏破

Abeno01

 表題の報道発表を見てゲッ!と言ったのは私だけではないでしょう。しかも阿倍野区内15局全部が同一図案ではとても集印しようという気が起きませんでした。各局から見えるハルカスの姿、のようなデザインの工夫・変化があればまた違ったかもしれませんが・・・・よって私は最初からパスしていました。
 ところが、週明けの6月2日(月)、全15局の風景印が届きました。な、なんと、北浦秀明さんが完全踏破を達成されたのでした。最初の訪問局、阿倍野筋局での通信文には「今日1日で全局押印できるか、やってみます。押印時刻:9時21分」とあります。これに続く14枚にもすべて時刻が裏書きされていました。順に追っていきましょう。

(1)阿倍野筋 9:21
(2)あべのベルタ内 9:12
(3)阿倍野旭町 9:25
(4)阿倍野松崎 13:28
(5)阿倍野高松 13:46
(6)阿倍野美章園 14:00
(7)阿倍野文ノ里 14:16
(8)阿部野長池 14:42
(9)阿倍野阪南 15:10
(10)阿倍野相生 15:36
(11)阿倍野王子 15:52
(12)阿倍野阪南東 16:07
(13)阿倍野保名 16:25
(14)阿倍野苗代田 16:46
(15)阿倍野 17:03

 最後の阿倍野局のカードには「全局押印できました。収集に必要なのは『体力』と実感しました。北浦秀明」とありました。お見事な鉄人ぶりです!。皆さんも運動を兼ねて阿倍野15局完全踏破にトライしてみませんか?。

Abeno02

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« May 2014 | Main | July 2014 »