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January 2014

January 30, 2014

先達者に脱帽

2014013001 収友とはありがたいものです。

 間は飛んでいますが、かれこれ30年近い知り合いの収友がみかん箱3個分にも相当しようかという膨大な量の郵趣品を寄贈してくれました。ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)の活動を見て、椙山くんだったら有効活用してくれそうだと考えたから・・・・とのこと。心底ありがたいことです。期待にたがわず、なるべく多くの人に分配するように努めます。

 私も一昨年あたりからコラボ・カードと称して各種記念・観光スタンプと郵便印を組み合わせてオリジナルな郵趣作品を創り始めました。それらを独立させたブログLocal stampsもだいぶ充実してきました。ところが、このたびの寄贈品を拝見して驚きました。もうレベルがぜんぜん違うんですね。言葉で説明するより実際に図版で見ていただきましょう。

■観光スタンプ+鉄道郵便印
 左は私の地元山口県は秋芳洞・秋吉台の観光スタンプと美祢線の鉄道郵便印「厚狭長門間53.5.3下二」のコラボです。今はなき鉄道郵便印の表示が懐かしいです。観光スタンプの方もこの図案のものはすでに存在していませんので貴重です。
 右は軽井沢の観光スタンプに同じく鉄道郵便印の「東京直江津間53.8.14下一」が押されています。なんと言っても観光スタンプのいかにも昭和な青春と高原のイメージがいい味出しています。

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■観光スタンプ+風景印
 これが現在でも標準的に行われている組み合わせパターンです。野口英世博士にちなみ、福島県の翁島郵便局の風景印が押されています。日付は昭和50年8月23日、郵便印が押されていると年代が特定できるのがいいですね。裏面に押された記念スタンプも右に示します。博士の記念館でかつて使われたものでしょうか。

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■郵便局無料スタンプ+特印
 郵便局でもまれに無料で押せる記念スタンプがあります。かつてはこのように新切手の販売促進を兼ねてあつらえたものが都市部を中心に多種見られます。今はなき東京国際郵便局の例を示します。特にUPU加盟100年記念ポスト図案がいいですね。局が無くなった今、ポスト実物はどこか別の場所に現存しているのでしょうか?。

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■シャチハタ式多色印+郵便印
 いわゆるシャチハタ式と呼ばれるインク浸透式印、それも多色印に注目しています。シャチハタさんに直接お尋ねしてご教示いただきましたところ、多色印は大阪万博の時に初めて使われたそうです。万博グッズコレクターの皆さんの手元にそれとは知られずに多数眠っているのではありませんか?。
 さて、本例は当時の風景印そのもののほかに、そのコピー図案が他のスタンプ類にも組み込まれている点がユニークです。国会議事堂と二重橋と宮城を描いたこの図案こそが、私のようなプロパー郵趣家にとっての原点です。昭和23年1月1日から使用開始され、その時の図案を小型印にもシャチハタ印にも組み込んでいます。
 これも今はなき逓信総合博物館における風景印テーマのイベントでもあり、風景印ファンの皆さんにはぜひ見ていただきたいと特にピックアップしました。

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 これらはがき、カバー類の他に郵趣文献も多数ご寄贈いただきました。まず、最初に郵趣文献類を至急整理してなるべく早い時期にファンタスティック・オークションにご提供しようと考えています。


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January 29, 2014

渋谷郵便局の新旧風景印

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 東京都杉並区の川崎洋介さんからご恵送いただきました。ありがとうございます。3円切手に渋谷局の新旧風景印をラストデー・ファーストデーで揃えて押印してくださいました。
 消印が見えやすいことで長年愛用されてきた3円ホトトギス切手。4月1日からは消費税値上げ対応で新しい2円切手が世に出ます。白いウサギ図案ですからより鮮明に消印が映えると思います。新年度からは2円切手の田型中央一印が主流になるのではないかと心待ちにしています。

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January 27, 2014

チャンドラ・ボースと自由インド仮政府切手

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 1月26日にニューデリーで行われたインド共和国記念日に、日本の首相として初めて安倍総理が主賓として招かれて軍事パレードを観覧したことが伝えられています。昨今の支那に対する政治状況ゆえのこととの側面が強調され過ぎるのもふさわしくないと思います。現代史における日本とインドとのつながりについては、日本軍のシンガポール攻略戦の時からと理解してください。
 戦争の相手は英連邦軍(イギリス軍とオーストラリア軍)でしたが、これに英連邦軍の一員として植民地にされていたために多数のインド兵が加わっていました。1941年、日本は攻略戦の過程で投降したインド兵を支援し、この時にインド国民軍が建軍されました。その後、詳細ははしょりますがチャンドラ・ボースがインド国民軍の最高司令官に就任し、1943年に東京で行われた大東亜会議には自由インド仮政府首班としてオブザーバー参加も果たしています。そのとき以来の外交関係があってこその今の日印関係であり安倍総理の主賓招待という長いレンジで理解するのがふさわしいと私はそう理解しています。
 上図は1964年にインドが発行した「チャンドラ・ボース誕生67年」記念切手です。演説するボースの肖像とインド国民軍を描いています。

2014012702 日本が占領したシンガポールにボースは自由インド仮政府を樹立します。独日の潜水艦のリレーによってドイツから帰って来たボースは、この時にドイツで製造した自由インド仮政府切手を携えてきました。その一部を左図に示します。国名表示部分にAZAD HINDと表記されていることからアサドヒンド切手と呼ぶこともあります。
 1945年に日本が敗戦したことやボースの事故死が重なったため実際に郵便に使われることはなく、収集アイテムのひとつとして郵趣市場にもたらされて現在に至っています。券種にもよりますが、それほど高くないものもありますから興味のある方は切手商さんでおたずねになってみてください。実物をじっくり観察しますと、いかにも当時のドイツ切手っぽいテイストが濃厚なデザインであることが実感されることと思います。
 なお、日本占領下のシンガポールに関係していることから、これら自由インド仮政府切手は日本切手専門カタログにも採録されています。このこともほとんど知られていないと思います。ボースのお墓が日本の杉並区にあることも、です。

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January 25, 2014

無機質なデザインもあっていい

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 消費税が5%から8%に値上げされることに伴い、郵便料金も4月1日からはがきが50円から52円に、封書が80円から82円に値上げされます。値上げ差額分の加貼用としてエゾユキウサギ図案2円切手が発行されることも既に報道発表済ですね。
 なんとドイツも2014年から封書の基本料金が58c(ユーロセント)から60cに値上げされました。その加貼用に数字の「2」図案の切手が2013年12月5日に発行されました。偶然ではありましょうが期せずして日独で2cと2円切手がお揃いになるわけです。
 普通に見比べると日本の2円切手の方が優れているかのように見えます。でも、常にそうだとは言えないとも私は考えます。図案には意味があるので時にはかえって邪魔になります。エゾユキウサギ図案に例えば南国沖縄の風景印を押すとやっぱり違和感がありますし、特に仕事関係で請求書を送る場合は特別な意味を伴わない図案の方がありがたいと感じます。
 オランダやベルギーも華やかさを抑制した図案のビジネス用普通切手を発行しています。日本では郵便局での管理が大変かもしれませんが、できることなら選択肢のひとつに加えていただきたいものです。

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January 24, 2014

今年のヨーロッパ切手のテーマは楽器

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 欧州郵政組織ポステュロプに加盟しているヨーロッパの国と地域が毎年共通テーマを決めて切手を発行しているのが”ヨーロッパ切手”です。ほぼ毎年最初に発行するのがグリーンランドです。デンマークの旧植民地であり、現在は高度な自治権を持ち、こうして独自の郵便切手を発行しています。
 1月20日、2種発行されたそれぞれの図案は11.50DKK(デンマーク・クローネ)が原住民のカラーリットと呼ばれるエスキモーの人々が使う伝統楽器のハンドドラム、13.00DKKがヨーロッパ大陸伝来のバイオリンとアコーディオンを楽しむ生活風景を描いています。朴訥とした味わいのあるイラストがいいでしょう?。グリーンランドは切手に対するイメージ戦略が本当に良くできていて、緻密で無謬のない考証の行き届いた図案も、カラーリットの伝統世界を思わせるプリミティブな図案もと、見るものを飽きさせないグッドデザインばかりです。2011年に植村直己誕生70年記念切手を発行してくれたのもグリーンランドで、同年に横浜みなとみらいで開催された日本国際切手展会場でも直販されていたのでご記憶の方も多いことでしょう。

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【民族】
 カラーリットの人々は民族的にはイヌイットと同じです。カナダに住む人たちと区別するため、グリーンランドのエスキモーを特にカラーリットと呼んでいるだけのことで、モトをたどれば私たち日本人と同じモンゴロイドです。ですから切手上に登場する人々のご面相も私たちとよく似ています。同時発行された切手帳の表紙(白黒写真)はそのことがよくわかります。また、マキシマムカードは特に興味深く、ハンドドラムはカラーリット、アコーディオンは北欧系のおじいさんが登場しています。グリーンランドならではの民族に対する配慮です(カラーリット9割、その他がカラーリットと北欧系の混血、デンマーク人)。

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【通貨】
 かつてデンマークがEUの前身であるECに加盟した際にグリーンランドもその一部として加盟しました。自治権を得た後の1985年にはECを離脱したので現在もEUメンバーではありません。ゆえに通貨そして切手の額面もユーロ建てではなくデンマーク・クローネのまま。もっともデンマーク本国もEUに加盟していながらユーロ圏には入っていないので今のところは支障はありません。しかし、ユーロ導入の話は何度も取り上げられているため、将来的にどうなるかはおおいに注目されるところです。

【切手発行政策】
 グリーンランドの切手が素晴らしいのには理由があります。総人口が5万6,000人くらいしかいないので島内だけでは郵便事業の経営が成り立たないのです。記念・特殊切手は基本的に輸出して外貨を稼ぐことが命題なのです。そこで某国のように必要以上に濫発するなどをせず、極めて健全な発行政策を摂っているのが偉い(笑)。郵趣サービス社さんも同国の切手はきちんと輸入してくださっていますのでぜひこの機会にお求めください。

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January 19, 2014

新刊案内・切手女子のかわいい収集BOOK

Kitte_jyoshi01 フリーライターでなでしこ切手倶楽部主宰者のばばちえさんの新刊書が届きました。切手のかわいらしさや美しさに気付いてはいるものの、今からコレクターになるにはちょっと敷居が高いかな?と二の足を踏んでいらっしゃる皆さん、決してそんなご心配には及びません。絶賛子育て中の貴女も、自分の間合いで生活に潤いをもたらすことができます。そんなめくるめく切手ワールドへようこそ!。
 これまでも女性による切手ガイドはありましたが、どこか雑貨コレクションの一部かのような扱いが否めませんでした。私のようなプロパー郵趣家にとってはそれらに新鮮味は感じるけれども、150年以上も続くフィラテリーの滋味がうまく表現し切れていないとも感じていました。ところが、著者のばばさんは2013年スタンプショウの第14回トピカル切手展で銀銅賞を受賞された実績をお持ちの本格派です。女性が切手に感じる好意や取り組みの面白さについて、やはり女性自身が述べてくださることに勝るものはなく、その意味でばばさんこそが適任であったのだなと実感しました。「切手女子のためのはじめての教科書です!」というキャッチフレーズはまさにその通りです。美しい編集デザインでカラー図版も多く文章も平易です。財布に優しい価格もうれしいですね。

 全体構成は以下のようになっています。
(1)きれいでかわいい切手たち
(2)切手との出合い方、買い求め方
(3)かんたん!見やすい!
 切手の取り扱いマニュアル
(4)切手の遊び方はいろいろある!
(5)海外で切手を探してみよう!
(6)切手で世界を旅しよう!
 さらに「かわいい切手って、どこで売っているの?」といった目的別索引も付いているのでどのページからも読み始めることができます。今流行りの風景印について知りたい人も、ダイレクトに当該ページを開くことができるようになっています。このあたりの細かい配慮はさすがです。
 あえて個人的なことを書かせてもらえば、郵便学者の内藤陽介さん、切手の博物館学芸員の田辺龍太くん、風景印の古沢保くん、旭スタンプの柳橋ゆきのおばちゃん、アオヤマスタンプの青山さん、フィラテリア篠原の篠原さん、切手市場管理人の高崎真一くんなど、たくさんのおともだちが登場(協力)しているのが何よりも嬉しいですね。イラストに至っては嘉藤雅子さんが担当されていらっしゃる!。フィラテリーを通して、皆の思いがこの一冊に結実しているような感動すら覚えるのです。アマゾンでも取り扱いを開始しています。ぜひ一冊お買い求めください。

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 切手デザイナーの中丸ひとみさんも登場されています。以前、本ブログでも記しましたように私は中丸さんのデザインが大好きです(ここをクリック)。私自身がデザイナーではありますが工業デザインと言う特殊なジャンルです。このブログを読んでくださっている方はどなたも一度は私のデザインした製品を目にしていらっしゃると思いますが、私の作とはどなたも気付いておられないと思います。それは、なにより無名性が尊ばれることと同時に、時代が経過しても流行遅れになりにくい普遍性が求められているからです。
 切手のデザインも公共デザインの一種なので、本来は同じように無名性と普遍性が大事なのですが、それでもなお「中丸ひとみのデザインである」ことが、わかる人にはわかるのです。それこそが個性というもので、そのレベルに達するともはや一種の名人(マイスター)芸です。彼女と同時代に生き、彼女のデザインにリアルタイムに接することができることの幸運をよく理解していただきたいと切望します。

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 お友だちの中からおひとりをピックアップしましょう。消しゴムはんこ作家の青雀堂ボリさんです(ここをクリック)。彼女とはfacebookでも仲良くさせていただいているだけでなく、はんこを押した色々な作品(ポストカードなど)を送りあう同志でもあります。いつものフィラテリーに彼女ならではの消しゴムはんこが加わるだけでオリジナルな郵趣品にして手作り作品にと昇華します。ここが大事。
 ただ漫然と切手を集めるだけでなく、自分で収集品を作り出すことができるのもまたフィラテリーの傑出した特長のひとつです。彼女の他にイラストが得意な人は自らカシェを描き、カメラが得意な人は自分で撮影した写真を組み合わせてカードを作り、旅行が好きな人は自分の足で風景印を押してみたり、それこそひとりひとりみんな違ったフィラテリーの世界を展開することができます。これこそが頭の固い切手男子にはなかなか難しい部分でして、切手女子ならではの有望なアプローチです。本書にはそんな作るためのいろいろも紹介されています。

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 戦後から高度経済成長が始まる昭和30年代までは、今とは違って色彩の乏しい日常だったと思います。印刷も塗装も素材加工の面でも未熟で、実際に多様な色彩を表現することができなかったのです。その時代においては多色刷りの切手はさぞかし光り輝く紙の宝石のように思われたことでしょう。
 現在では世の中に色彩も喧噪も溢れ返っていて切手の輝きは世間に埋没しているかのようです。しかし、切手の世界でもテクノロジーの進歩は起きています。要は切手の美しさに気付かないだけなのです。日常生活の中にも確実に美はあり、それを発見し感動する心を忘れないようにすべきなのです。切手はそのもっとも代表的な文明の成果のひとつであると断言します。
 切手女子のみなさんのまなざしが、日常生活にも、フィラテリーの世界にも、ともにより良い豊かさをもたらしてくださることを願ってやみません。

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January 15, 2014

紀元二千六百年

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 ebayで安く拾いました。紀元二千六百年記念の山口駅スタンプが押されているので昭和15年9月23日という日付も明りょうですし、なにより当時の旅行ガイド本ちっくな鳥瞰図がいい味を出しておりますね。これに魅かれました。「ハイキング適地秋穂」「熱帯植物竹島」など、今では???な記述も味わいのひとつです。

 ところが裏面を見てびっくり。てっきり私製はがきの類かと思っていたら全く違いました。山口のお土産品か何かの外装箱でも切り抜いたかのようです。そこにはさらに2つの記念スタンプが押してありました。向かって左は山口駅の駅スタンプです。昭和8年の印影を入手していまして、以前に当HYPER Philatelistブログでも報告済です。それから7年、摩耗したのか日付活字はすでに装填されていないようです。印顆自体もだいぶへたっている様子が伺えます。(詳細説明はこちらへ

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2600_02 向かって右側のスタンプが本件最大の収穫かもしれません。印面に「防長新聞社指定」の一文が見えます。戦前の防長新聞社(戦後の同名新聞とは全く別)の活動の片鱗を伺わせます。瑠璃光寺五重塔、ゲンジボタル、湯田温泉を意図したらしき温泉マークも見えます。亀山公演の毛利敬親像もいいですね。現在のものは昭和55年に再建されたもので、図案に描かれているのは戦前の初代銅像です。現在とは台座の形からして異なっています。戦前の絵はがき写真と見比べてみてください。

 これだけ楽しめて品代$1.25+送料$2.00=合計$3.25、日本円で353円でした。品物代より高い郵送料(笑)。それでもフリーマーケットで絵はがきを漁るのとどっこいどっこいです。これがどのような経緯で北アメリカ大陸の地に行ったものかも興味深いです。そして無事に里帰りさせることができて本当に良かったと思います。

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January 11, 2014

ホンジュラスの2回加刷実逓便

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 JAPEX参観のために上京すると、いつも伊藤文久さんがニコニコしながら外国来の到着郵便物を寄贈してくださいます。見る人が見ればわかるもので、いずれもebayなど海外のネットオークションを利用した際の実逓郵便物が主体です。そして、それらを詰め込んだ紙袋には必ず「ゲテ物」と書いてあります(笑)。破損して到着しただの輸送中に湿潤しただのと理由が書かれたお詫び付箋付きが多いので確かに一種のゲテ物ですな。

2014011102 去年のJAPEXの時にいただいた中からこの一通をご紹介します。2012年11月消印のホンジュラスからの書留便の大型封筒です。注目は右側に計5枚貼られている赤十字切手です。左にその未使用単片の拡大図を示します。台切手は1969年に発行されました。これに金インク(金箔押しではない)で改値加刷したのが1999年。さらに黒で新額面を改値加刷したのが2005年です。元をたどれば36年も昔の切手に計2回加刷した事例です。未使用の他に使用例も入手したいと常々思っていましたので伊藤さんには感謝感謝です。

2014011103 ちなみにホンジュラスは2005年に大量の改値加刷を行っていまして、最も古い例は49年前の1956年発行「スバヤ大聖堂」1c切手にも同じく1974, 2005年の2回加刷しています(左図)。ほぼ半世紀前、日本で言えば昭和31年発行の切手を台切手にしていたことになります。いくら小さい国とは言え、よくぞ未使用シートが残されていたものです。
 その他にも以前にフィリピンのこてこて加刷の例「 第45回ガールスカウト憲章45年(1985)」をご紹介したことがあります。加刷の場合、台切手まで遡ってカタログを引くと何かの発見があります。面白いですよ。

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January 10, 2014

渋谷郵便局の風景印図案改正

Shibuya 昭和28年以来62年間にわたって親しまれてきた渋谷郵便局の風景印がこの1月23日から図案改正されます。現行印は1月22日で終了となります。
 愛着を感じておられる方々も多いことと思います。幸いにも忠犬ハチ公の図は引き続き組み込まれています。興味のある方は遺漏なきようご準備ください。

[左図をクリックすると大きな画像がポップアップウィンドウで開きます。]

※詳細はこちら

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January 06, 2014

トーベ・ヤンソン生誕100年

 フィンランド郵政から新切手発行案内が届きました。今2014年1月31日にトーベ・ヤンソン生誕100年記念切手が発行されるとのことです。2種の切手を納めたセルフ糊式の小型シートで、発行枚数は20万シート、蘭エンスケデ社製です。
 ちょっと調べてみましたら他に見当たらないので、ひょっとしたら肖像切手はこれが初かもしれません。特に若き日の写真は、少なくとも切手上では初だと思います。モノトーンの素晴らしい出来映えだと思います。こういう大人の感性にたえうるデザインがねえ、日本切手にも欲しいですね。フィラテリーの美はフルカラーで華美なだけじゃないんだよ。

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January 04, 2014

ビルマ独立66年

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 現在のミャンマー連邦共和国は、イギリス連邦から離脱した1948年1月4日のビルマ連邦の成立をもって独立記念日としています。図の初日カバーはカシェからもおわかりのように、独立20年記念切手の初日カバーです。ビルマ切手は特段の人気があるわけでもないので、ほんの100円かそこらで拾ったものではありますが、日本人としてはなかなか複雑な思いがする郵趣品です。
 ご存知のように、旧日本軍の支援によってアウンサン率いるビルマ独立義勇軍が組織され、日本軍とともにイギリスと戦い、これに勝利した1943年にバー・モウを元首とするビルマ国が建国されました。ですが、現在においてもなおミャンマー連邦共和国は「ビルマ国」と「ビルマ連邦」の継続性を認めず、あくまでも独立は1948年としています。にもかかわらず1942年のビルマ独立義勇軍の健軍をもってミャンマー国軍健軍としています。この扱いの差はどうも腑に落ちない気分ではあります。
 そのアウンサンは1947年に暗殺されたものの現在においてもなお建国の父として尊敬されています。切手上にもこのように在りし日の肖像が描かれています。私たち郵趣家はアウンサンの姿を切手上で何度も目にしているので、アウンサンスーチー女史の姿をニュース映像で目にするたびに不思議な感覚にとらわれています、そう、よく似ているなあと。アウンサンスーチーの父親がアウンサン将軍だからです。

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