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December 2013

December 23, 2013

お粗末なり人権派

2013122303 このはがきはインドネシアの法務・人権省大臣あての陳情はがきです(NAGANO -5.XII.01)。マサスタンプさんが大量に里帰りさせてくださったものです。内容はサッカーの試合後に起きた警官による高校生拘禁・拷問事件やアチェ州で起きた警察機動隊と自由アチェ運動との武力衝突など、公正な調査と責任者の裁判を求める内容です。内容からしてどこぞの人権団体による組織的動員活動ですね。この他にもパプア独立評議会がどうしたとか別バージョンも多数見受けられました。
 いずれ現代史関係で使えることもあるだろうと思って数枚を拾ってきましたが、実際問題として陳情・請願としての効果は全くなかったんじゃないでしょうか。それは売られていたはがきが皆、状態が良過ぎるからです。実際に郵送されたものではありましょうが、受領印もなければ事務処理をした痕跡もありません。それゆえ角折れすらもない美し過ぎる姿ばかり。おそらく受け取った後にそのまままとめて捨てられたんじゃないでしょうか。そうでもなければこうして郵趣市場に流れて来ること自体おかしい。そうは思われませんか?。

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アメリカ最初の全世界あて永久保証切手

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 あまり大っぴらに言えませんがよほどのことがない限りアメリカの新切手は買いません。日米間の郵便物量は非常に多いので、じっくり待ち構えていればいつのまにか実逓カバーが入手できてしまうからです。案の定これもイタバシくんが恵んでくれました。我ながら実に横着な収集態度ですな。
 これは永久保証切手の中でもGlobal Forever(グローバル・フォーエバー)と呼ばれる無額面・円形・シール式の切手です。1オンス(約28g)までの全世界あての書状・はがきに適用されます。2013年1月28日発行で、発売時の価格は1枚$1.10、約115円でした。今後、郵便料金が値上りしても値上げ分の差額を加貼する必要はありません。だから”Forever”なのです。

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 アメリカではこれが最初ですけれど、世界的に見ればフランスに続いて2ヶ国目になります。せっかくですからそれもご説明しておきます。世界最初の全世界あて永久保証切手はフランスが2009年5月19日に発行した「フランスの名所」切手帳です。国際郵便用(書状20gまで€0.85)の無額面・永久保証切手8枚を納めるセルフ糊式切手帳です。採用されたのはメゾン・デ・タヌール、アゼ・ル・リドー城、ノートルダム大聖堂(パリのセーヌ河岸は世界遺産・1991)、ボルドーのブドウ園、プロムナード・デ・ザングレ、モン・サン・ミシェル(世界遺産・1979、2007)、エッフェル塔、サン・ポール・ド・バンスです。特に注目なのは裏表紙に日本語の説明文が入れられたことでした。その文面は

郵便切手シート(8枚入り)・この切手1枚でフランスから世界中に20gまでの書状を送ることができます・有効期限はありません・

 画期的なことではありますが、句点「。」と中黒「・」を取り違えていること、そもそもこの形状は切手帳であって郵便切手シートとは呼ばないこと、その2点のミスが惜しまれます。
 また、2011年にもボジャールのマリアンヌ図案で発行されています。それは、こちらのページの1番切手、紫色の無額面でMonde=世界あて書状20gまでです。売価は€0.89でした。現在はまたオランド大統領に変わりましたので近いうちにOlivier CiappaとDavid Kawenaデザインの新しいマリアンヌ切手が発行されるものと思います。

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December 22, 2013

「珍らしい郵便切手の展覧会記念」絵はがき

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 数年前のJAPEXにて購入した逓信協会発行の絵はがきです。同封されていた贈呈詞によると、戦前の郵趣誌「切手趣味」読者に贈呈されたものだということです。種類は計4種あり資料用にアップロードします。各サムネイルをクリックしていただくとポップアップ・ウィンドウで拡大画像が開きます。

(1)世界の広告付き切手
 切手のタブや耳紙、はたまた裏面に広告が入った各国の例を並べてあります。今で言うところのPスタンプの原型のようです。なお、右下のフランス切手3枚にはMAZDAのロゴが見えますけれど、日本の自動車メーカーのマツダとは無関係です。

(2)贈呈シート
 1933年ウィーンで開催された国際切手展のために特別に製造された単片1枚のみを納めた小型シート状のペーン写真です。非売品でごく少数贈呈されたもので、数年前に日本のオークションにも登場して話題になりました。

(3)移動郵便車事務取扱実況
 場所は不明です。移動郵便車の庇部分の文字も残念ながら読めません。

(4)移動郵便車全景
 手書きで「第一号」との書き込みがあります。また、庇部分に「東京中央郵便局政治博覧会場内臨時出張所」とあります。

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December 20, 2013

日曜配達の可否指定ラベル付き切手

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 世界は広いものでかつてベルギーには表題のような制度がありました。切手の場合はタブに、ステーショナリーの場合は料額印面の下に「日曜配達せず」の文言がフランス語とベルギー語で印刷してありました。このまま差し出した場合は日曜日には配達されませんでした。日曜日には人がいなくなる会社の事務所宛などに利用されました。逆に表示部分をペンで抹消すると日曜日でも配達されました。

2013122005 必ずこの表示があるのでそれ自体は決して珍しいものではありません。しかし、実際に日曜配達を指定した例、つまり表示抹消例は気をつけていないと見逃してしまいます。事情を知らないとキズ物と誤解する向きもありましょう。左の郵便書簡はそうして拾った日曜配達例です。他の使用例と変わらぬお値段でしれっと売られていました。ルーヴェン駅郵便局1900年7月7日の消印があります。調べましたら土曜日でした。時間帯が22-23時の深夜ですし、よほど火急な用事があったのでしょうね。裏面には翌8日の日曜日、3-4時間帯のブリュッセル局の到着印が押されています。

 さらにもう一通、下図をJAPEX2013で入手しました。切手をちぎる位置を間違えたものかラベルが上下についています。後で困ったんじゃないかなあ?(笑)。もっとも宛先はベルリンなので日曜配達ウンヌンは外国ですから適用対象外。差し出しはブリュッセル局で1895年1月23日で水曜日。んー、日曜配達はまあどっちでも関係ないっぽいですね。
 世界各国の郵便事業は、事業収支の面から戸別配達をやめて集合ポストへの一括配達に切り替えようとしているとのニュースをちょいちょい聞いています。このラベル方式はいくらなんでもアナログすぎて面倒ではありますが、制度としては現在も何かの参考になるのではないかと思います。

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第9回ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)例会

2013122003<1月25日に追記しました>

【概 要】
 切手の例会もさることながら、冬から春への季節の変わり目に合わせた海山の幸を召し上がりにおいでませ山口。例会前日および翌日にもご接待いたします。
 事前に仮でもけっこうですから参加予定をご一報いただければ準備の面で助かります。定員50名の大会場なので直前や当日になっての飛び込み参加も大丈夫です。

【内 容】

(1)簡単な自己紹介

 できれば名刺交換のご用意をお願いします。
(2)コレクション披露
 
 お一人一点なにかご紹介頂ければ場が盛り上がります。

 ただし強制ではありませんので手ぶら参加でもかまいません。
(3)自由交歓会
 各種郵趣品・趣味品の売買、交換など自由に行います。売買に関しては原則フリーなので積極的に持ち込んでいただきたいと希望しています(←これ重要)。
 新幹線のぞみ停車駅の駅ビルでの開催ですので大きな荷物も搬入搬出が容易です。会場での売買もOKですからプロ、セミプロ業者さんの参加も大歓迎です。
 
 私椙山は昨今ハマっているコラボ・カード完成品の予備品即売、郵便局印を押していない半完成品の無償提供を行う予定です(各自で追加加工して完成させてください)。重品箱ごと持参するつもりです。

【特記事項】
 ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)にいつも寄贈品を送ってくださっている東京都稲城市のK様から段ボール箱2個分もの品物をご恵送いただきました。ありがとうございます。
 ひとつは箱満杯の官白です。欧文印、和文ローラー印、風景印等を官製はがきに記念押印したもので数千枚規模になります。これを例会に提供します。自由に選んでいただき、1枚10円〜50円の範囲内で販売します。もうひとつの箱には記念乗車券や収集趣味誌も詰められています。これも同様にご提供します。

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 また、かねてからのご要望を受け、記念押印と引受消印についてのレクチャーも行います。手作り郵趣品の製作に当たってできること、できないことを実物を示して詳しく簡単明瞭にお話します。

【日 時】

 2014年3月15日(土) 12:00〜17:00

【会 場】
 周南市市民交流センター(JR徳山駅ビル3F)大会議室(定員50名)

【参加費】

 FSC側で全額負担しますが、いつものように100-200円程度の有志カンパはたいへんありがたいです。

【懇親会】

 午後7時から懇親会(宴席)を想定しています。お隣の防府市の名店として知る人ぞ知る「お好み焼き・風月」さんです。こちらはモツ鍋が絶品で、私自身も2-3ヶ月に1回は通うほどです。煮込んでも溶けずにぷるぷるのままのホルモンは超絶な旨さです。
 防府駅から距離がありますが私が送迎します。予算も3,000円見当を見ておいていただければ十分ですお酒類を加えても5,000円を超えることはまずありませんので。
 ただし、当日の追加は難しいので例会数日前までに懇親会の出欠をお聞かせください。参加連絡をいただいた方には私からもお尋ねしますので。
(食べログを参照ください→お好み焼き・風月

【宿 泊】
 徳山駅・防府駅周辺には手頃なビジネスホテルが多いので基本的に宿は各自で予約してください。もちろん、ご希望があれば私(椙山)の方でも手配しますからご一報ください。

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第17回 斎藤吾朗アトリエ展

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2013122002 斎藤先生からアトリエ展のご案内をいただきました。愛知県西尾市にあります先生のアトリエにて正月2日から12日まで開催とのことです。お近くの方はぜひお運びください。
 押してくださった風景印は愛知吉良町郵便局。吉良上野介こと吉良義央(よしひさ)を描いています。その絵柄面は2013年新作の「馬の親子」です。義央が赤い馬に乗って領内を見て回ったことから作られたとされる郷土玩具「赤馬」のオマージュでありましょう。すばらしいですね!。

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December 16, 2013

第35回カンヌ国際映画祭

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 こ難しい理屈抜きに気に入ったデザインの切手を集めることも推奨しています。気に入ったから買った、それだけでもいいんじゃないでしょうか。
 この第35回カンヌ国際映画祭記念切手(フランス・1982)の原画を描いたのはかのフェデリコ・フェリーニ監督です。この回はスピルバーグ監督のE.T.が特別招待された年でもありました。
 公式マキシマムカードには日章旗も描かれているのでなおさら親しみを感じます。今でも500〜800円程度で買えますので1枚いかがですか?。フレームに納めてデスクに飾ってもいい感じですよ。
 

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December 12, 2013

霧島温泉郷の坂本龍馬の風景印

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2013121204 鹿児島の話を出しましたので、表題の風景印についてもまとめておきます。

 平成11年(1999)1月11日のゾロ目の日に5局で一斉に使用開始されました。当時、財団法人日本郵趣協会鹿児島支部の会報「かごっま」担当係だったので大々的に取り上げました。図案は福岡在住のイラストレーターさんに依頼したと聞きましたがお名前までは失念しました。新婚旅行、混浴、ふんどし姿などなど、マンガタッチではあるけれども風景印にしてはいずれも初めてではないかと思われる図案、それにゾロ目の日ということもあってたいへん評判が良かったと記憶しています。今も初日印影が相当数残されているものと思います。

 後の資料とするため、かごっま26号を掲げておきます。左画像をクリックしていただければポップアップ・ウィンドウで拡大画像が開きます。

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ご当地ゆかりの小型印

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 地元在住者としてのなかば義務感から山口県の小型印も集めてデータベース化しています。数が多過ぎるために風景印のようなカタログが存在しないからです。県内郵便局だけでなく他の都道府県でも山口県ゆかりの図案が使われていることがあるので発見する、掘り出す楽しみがあります。その筆頭が左図の「明治七十年展覧会記念」です(昭12.4.1)。まさか岡山局で長州奇兵隊を描く小型印が使われていたとはまったく予想もしていませんでした。馬上の獅子頭姿の軍監、ミニェー銃を担いだ奇兵隊士おまけに錦の御旗まで描かれていて図案もほぼパーフェクト。ここまで押し出したデザインは山口県内でも見たことがありません。
 といったことが全国的に起きている可能性があります。その一例が右図、昭和60年の「東北新幹線上野駅開業」記念小型印です。上野駅から盛岡までの沿線各局で使われた小型印の中に、上野の象徴として上野公園の西郷隆盛像が描かれています。たまたま入手した12局はいずれも少しずつご当地図案に変更されてはいるものの、西郷さんは必ず描き込まれていました。この点の更なるリサーチと収集は鹿児島在住郵趣家の皆さんでやってくださいませ。私はそこまで手が回りません。
 以上、自分の在住地でなくても小型印の図案チェックは大事ですよ、というお話でした。

 下図は小型印のデータベース画面例です。赤い印なのでファイル名をScarletと名付けました。

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December 11, 2013

クリスマスハーツ・神戸ルミナリエ

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 facebook友だちからいろいろ送っていただいている中から、新着小型印の話題を2件取り上げましょう。

 アーティストのjunaida氏によるイラストを共通図案にした日本郵便と三越さんのタイアップ小型印「クリスマスハート」が注目です。北海道の収友に「使用局は札幌中央局1局だけなのに局名表示は『札幌』・・・ま、どうでもいいですけど・・・」と指摘されて初めて気が付きました。そうですね、複数局以上で同時使用しているわけではないので札幌中央表示でいいはず。そこで調べましたら札幌、千葉、新潟の3局が中央なし、仙台、福岡、高松の3局が中央あり、でした。確かにどうでもいい気がしますが、せっかくななので中央なし3局くらいは資料として入手しておいてもいいですね。
(追記:新潟の適応局は新潟中局になります)

 もうひとつは「神戸ルミナリエ」です。偶然にも3人さんからご恵送いただき、失礼ながら鮮明印影と呼べるものは皆無でした。もともとベタ地はムラになりやすいのでハンコ図案としてはふさわしくないものです。それに絵柄を白抜きで描くとしたら太い線と点でなければ印影が潰れてしまいます。デザインした人もしくはデザインを認める権限を持った人は、確実に小型印に関して全くの素人かあるいは現場の声を一切聞かないワンマンな人ですね。
 不運だったのはこれにもうひとつ重要なミスが重なっていることです。それは、トビ色のスタンプ台(いわゆるまんじゅう)のインクが不足していることです。3点の印影はどれもインクが薄いです。単純にインクを足せばかなり違った結果になったことでしょう。また、スタンプ台の中央部分ばかり使っているとインクが周囲に押しやられている場合もあります。極めて基本的な「インク不足」について、押す側も押してもらう側も意外に気付いていない人が非常に多いのでぜひ覚えておいてください。せっかくの好機を逆に不愉快にしてしまった大失敗な教訓例としてこちらも資料性があると思います。

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December 10, 2013

マルタのクリスマス1972

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 12月なのでかっこいいクリスマス切手をご紹介します。地中海に浮かぶミニ国家マルタが1972年に発行したクリスマス切手3種です。
 3種すべてが天使を描いており、その頭部は伝統的な神話世界のそれではありませんね。1972年(昭47)当時に流行っていたファッション・デザインのようなタッチのイラストレーションです。ヨーロッパ的な抑えた色合いにモダンな女性の表情が印象的です。デザイン関係の方なら数字の書体にも当時のテイストがあるなと感じ取られたことと思います。
 今とは違って当時の郵便切手に対する考え方は厳格なものでありました。国家が発行する有価証券のひとつであり、その公共性の高さから流行を追うようなデザインは意図的に避けられていました。軽薄さを嫌っていたのですね。それは日本でも同じで、サイケだのグループサウンズだのといった図案でのリアルタイム発行はありません。
 それがどうしたわけか、翌1973年のクリスマス切手も同じイラストレーターの手によると思われる、時代の流行を反映したかのような図案です。うっかりするとクリスマス切手とわからないほどです。今の目から見てもじゅうぶんかっこいいとは思われませんか。
 幸いにも40年を経た21世紀の現在においても300円ほどで入手可能な小型シートです。おススメです。

(追記)
 2番切手の天使が手にしているのはタンバリンのようです。音楽切手コレクターさんにも当然おススメいたします。

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December 09, 2013

記録・炭疽菌事件対策の実例

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 facebookで話題が出たので記録のために手持ち品をアップします。
 アメリカでの炭疽菌事件を受けて郵政事業庁(当時)は、不審な郵便物に対する対策の強化を2001年(H13)10月17,22,25日と立て続けに発表しました。その当時の資料は一式保存しているのですが、実際に関係した郵便物はこの一点しか持っていません。山口県の片田舎でもこんな影響があるとは思いもしませんでした。
 新聞報道によると取扱中に白い粉が発見されたため3日間、下関郵便局で64,000通が留め置かれました。このうち山口中央郵便局分が32,000通で本便もそのうちの1通です。各家庭ごとに束ねられた郵便物のいちばん上にお詫び紙が添えられていました。家の者が丸めて捨ててしまっていたので慌ててレスキューし、シワを伸ばしてホットラミネートをかけてコレクションに加えました。
 小麦粉を意図的に封入した郵便を出した人もいたようですが、さすがにそれは悪趣味だと感じて自分は作為的なものは一切作りませんでした。本件は日付印も何もないただの紙キレながら対策実施月内の真の使用例ですし、自分宛ですから公表するにしても全く支障がないのでこれで十分です。

[以下、文面転載]

 本日お届けした郵便物の一部又は全部は、取扱中に周辺で白い粉が発見されたため、米国におけるテロ事件のこともあり、念のため、白い粉について検査を行っておりました。
 検査の結果、白い粉に危険がないことが判明しましたので、当局から1日遅れで送付しました。
 配達が遅れて大変申し訳ありませんが、何とぞご了承願います。

平成13年10月30日(火) 下関郵便局長

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December 08, 2013

フィルポスト・メーリングセンター専用切手

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 2013年5月29日、フィリピンでPHLPOST MAILING CENTERと表記された専用切手9種が発行されました。民間郵便会社専用切手で、同社の郵便取扱所でのみ販売されているそうです。それにしては100pのみ会社ロゴ、それ以外はマニラ中央郵便局の建物を描いた図案で、完全な民間私企業と言うには違和感がありますね。フィリピン郵政の輸送などの特定部門を切り離して独立させた子会社のような印象を受けます。日本で例えれば日本郵便輸送株式会社さんのようなものでしょうか?。
 リサーチが不十分で(というよりフィリピンは問合せのメールを送ってもまず返事が来ない)郵趣1月号の担当連載記事には間に合いませんでしたのでこちらでインフォメーションをいたします。要確認です。何か情報が得られれば追加報告します。

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郵趣1月号の担当記事予告

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 年末にはお手元に届く予定の「郵趣」誌2014年1月号のお知らせです。私の担当連載記事「ワールド・スタンプ・ナウ」も10年目に突入し通算103回目になります。この新年号からオールカラーになり、外国切手の魅力がよりわかりやすいものとなります。お楽しみに。

 年に1回くらい大当たりの月があります。紹介したい切手が多すぎて困るレベルの回で、1月号がまさにそうです。悩みに悩んで何とか10点をご紹介することができました。その中からトピックをひとつお知らせします。
 親日国パラオが「真珠」と題する連刷シートと小型シートのセットを発行しました(上図は小型シート)。パラオにおける真珠養殖は日本のミキモトさんが戦前から技術を導入・育成したもので、現在では同国を代表する産業になっています。シート地には英文で説明が記され、もちろんMikimoto Kokichiの名もあります。それだけでなくパールをイメージして、シート全面がキラキラ光る特殊なコーティングが施されています。一種の偏光視覚切手で、当たった光が乱反射するため、スキャンしても綺麗な画像が得にくいです。ぜひ誌面で、そして可能であれば実物で確認してください。美しいですよ。

◆公益財団法人日本郵趣協会の入会案内はこちらです
 http://yushu.or.jp/info/member/member03.html

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December 07, 2013

変り種の東京中央郵便局オリジナルカシェ封筒

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2013120702 切手発行初日の朝に先着300人(通)だけに無料で配布される東京中央郵便局のオリジナルカバー(東中カシェ封筒)についてはこれまでも取り上げてきました(例:前代未聞の文字だけカシェ)。新切手を買ってくれる人に対する一種のサービス品、ノベルティー品であればこそ、完集を目指す人がいても不思議ではありませんが、なぜかこれまでお目にかかったことがありません。不要品再分配でファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)に寄贈していただいた郵趣品の中から、その東中カシェ封筒に関して2点拾い物がありましたのでご紹介します。

【カシェ反転】
 ふるさと切手「証誠寺の狸ばやし」のカシェ、原画を描かれた職員の方のサインが鏡字であることから反転していると思われます。パソコンで正図に戻してみたのが左図ですけれど特におかしいところはありません。想像ですが製版時の単純ミスのような印象です。真相はいかに?。

【過去最高の・・・】
 下図のどこがトピックなのかおわかりでしょうか?。特印には会場となった広島広域公園陸上競技場こと広島ビッグアーチ(現エディオンスタジアム広島)が描かれています。その線図をまんまパクってカシェにしています。小さい図を拡大した際の欠点である描線の震えが顕著です。作図時間がなかったのか、あるいはやる気がなかったのか、ここまで手抜きなカシェは前代未聞です。一体なにがあったのでしょうか???。

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注:カシェ反転のFDCは2通余部がありますので次回のファンタスティック・オークションにお出しします。

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December 04, 2013

南極ヘリコプター便

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 よくある風景印もひとひねりしてあるとぐっと魅力が増す、その典型例です。図のしらせ船内郵便局の風景印は誰でも郵頼できますので特に少ないというほどのものではありません。ところが、Antaractic Helicopter Flightとタイピングされ、発着時のデータが書き込まれていることでこのカバーの持つ意味が変わってきます。これを読み解いていきましょう。

 これは、西ドイツ宛の年賀書状を砕氷船しらせ船内郵便局から差し出すにあたり、昭和基地までヘリコプターで運んだことを記録したのです。こういった輸送手段がはっきりわかる郵便物も魅力的な郵趣アイテムだと考えています。南極地域に派遣される各国の研究者さんやエンジニアさんたちはこういった記念カバー作りがけっこうお好きなようでちょいちょい見かけます。筆跡が日本人っぽいので、おそらく日本の隊員さんがちょっとした遊びに付き合ったのかな?と想像しています。
 船内印は昭和59年1月1日、ですがヘリで運んだのは前年の1983年(昭58)12月22日とばっちり記録されています。前押しだということがひょっこり明らかになってしまっていますが、まあそこは時効ということで(笑)。運んだのは海上自衛隊所属の輸送協力用ヘリS-61A型の8184機です。
(参考:http://airport.world.coocan.jp/jmsdfs61.html
 昭和基地に運ばれた後は、年一回の物資輸送・交換日である2月1日に通常の輸送ルートでいったん日本に送り返されたものと思われます。東京中央郵便局が1984年4月19日の中継印(欧文印)を押印した後、さらに西ドイツへと運ばれたものです(西ドイツでの到着印はありませんが)。
 なお、南極から東京中央まで届くのに2ヶ月半もかかっているのはちょっと長すぎる気がしますけれど、南極観測船の日本帰還は通常4月中旬ですから、カバーは再びしらせに積み込まれて送られたものと解釈すればむしろ妥当なところでしょう。

 最後に最も重要なことがらを記します。表面に南極観測隊ことJapanese Antarctic Research Expedition、略称JAREのスタンプが押されています。これは隊の印であって郵便印ではないので通常の郵頼では押されることはありません。さらに裏面にもしらせのスタンプが押されています。これらのスタンプこそが実際に南極を発受したことを証明するものです。南極カバーを選ぶ場合は、どうかこのJARE印の有無をチェックされてください。

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技ありの数字遊び消印

2013120401 ゾロ目・連番消印も集めています。注意していると思わず唸るようなアイデア郵趣品に巡り会うことがあります。この官白もそんな「超エリート」のひとつです。
 山梨県の塩山郵便局の郵便番号は404(当時)、これと郵便番号制度4周年をかけた4繋がり。さらに台はがきの暑中見舞いはがきも、加貼されている郵便番号宣伝切手2種もこの日が発行初日です。それだけではなく(おそらく)朝一で郵政省内郵便局で記念押印した後、中央線に乗って一路塩山まで移動して完成と、見事なリレー多局印カードとなっています。
 こんなことを考え、実行するのは塩山のA先生しかいらっしゃらないだろうと目星を付けていました。JAPEX2013の時に先生に直接お目にかかってお話を伺おうと思っていましたが先生は体調不良でご欠席。いずれお元気になられた時の楽しみにとっておきたいと思います。
 JPS甲府支部さんとの年間契約開始に伴い、その記念にこの一章を掲載しました。また、同じ官白を複数枚入手しましたので次回のファンタスティック・オークションにもご提供する予定です。

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December 02, 2013

国名ミャンマー表示最初の切手

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 1988年クーデターにより成立した国家法秩序回復評議会(SOLORC、ソウ・マウン議長)は、89年6月に国名をビルマからミャンマーへと変更した。今回の切手は、その後初めて発行されたもので「ミャンマー連邦」の国名表示がされている。発行日は1990年5月27日。
 切手の額面は1チャット。図案は連邦議会前庭の新しい噴水とパゴタ(寺院)。ミャンマー連邦の文字はミャンマー語と英語で書かれている。右下の表記は国家法秩序回復評議会。左下のマークは陸・海・空軍を表す。その横には軍がクーデターで政権を掌握した日付<1988.9.18>が記されている
・・・・(ワールド・トピックス頒布会リーフより)

 今から23年前の発行です。当時は軍事政権側がいかにヒドイかを伝えるマスコミが多かったですが、今は政権側の国民統一党(NUP)のソウ・マウン議長の強硬政策の方が正しかったと思えるようになりました。当時は支那がこれほど傍若無人にのさばるとは思われませんでしたから。あの時世界がNUPを支持していれば支那がこれほどミャンマーを蚕食するのを未然に防げたかもしれません。民主主義は往々にして極左強盗集団の隠れ蓑になることを深く理解しなくてはいけません。
 メジャーな国ではないのでお値段的には数百円程度のものなんですけれど、この切手の実逓カバーは思いのほか良いものがありません。世界が経済制裁をしてれば郵便も出さない(出せない)ですよねえ。おまけにおおむね消印が汚いのできちんと読める可能性も低いです。JAPEX2013会場で見つけたこのカバー、ヤンゴン市内のチャウタダ(KYAUKTADA)から東ドイツのボーラウ宛です。日付も発行年内の1990年8月13日でまずまずです。このカバーも「ありそうでない」の仲間だと思います。

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December 01, 2013

世界最初の電子書籍リーダー図案切手

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 ジブラルタルが2013年5月3日に国際文学祭と題する3種の切手を発行しました。本、点字といった媒体を図案にしている中で最高額面券種の£2切手に電子書籍リーダー(digital book reader)が描かれています。これは世界初ではないかと思われます。興味がおありの方はぜひご確認ください。

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もうひとつの新マリアンヌ小型シート

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 郵趣12月号がお手元に届いている頃あいだと思います。P.53にフランスの新しいマリアンヌ図案の普通切手が一挙掲載されています。担当連載記事でも触れましたように、フランスでは大統領が変わるたびに普通切手のデザインが一新されます。ただし、題材はマリアンヌ像と決まっています。オランド新大統領はOlivier CiappaとDavid Kawenaという2人のデザイナーコンビの図案を採用しました。
 図版には2種類の小型シートが掲載されています(図版番号97)。ですが、それ以外にもう1種、二つ折のホルダーに納められた横長の小型シートが発行されています(上図)。その切手と消印部分の拡大図を下に掲げます。どうでしょうか、今という時代の息吹を感じさせるグッドデザインだとは思われませんか?。

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 私はまた別の視点からも注目しています。世の中には郵便用日付印つまり消印を描いた切手という変り種が想像以上に多く存在します。未使用なのか使用済なのか、ぱっと見ではたいへん紛らわしい場合があります。この小型シートはシート地に消印(記念印)を描いているだけでなく切手まで再現しています。ただし、再現切手図案の方は偽造防止目的でしょうか、首から下の描線をモザイク処理しています。このあたりの細かい差異を観察するのも楽しいことです。
 せっかくなら未使用ではなく、初日記念印押しの方が視覚的に比較できるのでより良いだろうと判断しました。かくて切手も消印も本物と再現図案の両方が同居した小型シートと相成りました。

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