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November 2013

November 30, 2013

JPエクスプレス株式会社の荷札

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 板橋祐己くんがJAPEX2013土産だと言ってこれを送ってくれました。エアークッション(通称プチプチ)が内貼りされた梱包紙が丁寧に切り抜かれています。さすが板橋くんです、よくぞ捨てずに残しておいたものです。どうもありがとう。
 2010年(H22)7月1日、郵便事業会社とJPエクスプレス社との統合によって発生したゆうパックの配達遅延問題をご記憶の方も多いことでしょう。荷札の日付が2010.7.14とありますので、まさに配達遅延問題真っ盛りの時の使用例です。今はなきJPエクスプレス社の一次史料として大切に保管しておくことにしましょう。

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東京中央郵便局のカシェスタンプ

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 キャリアの長いコレクターなら見覚えがあることでしょう。東京中央郵便局では販売促進を兼ねて新切手発行に合わせてカシェスタンプを作成し、はがきやミニレターなどに押印していました。
 日本郵便にお勤めの赤須秋王さんとお話させていただいていた折、ひょんなことから赤須さんもこのカシェスタンプの原画を描いていたことがあるとのこと。しかも、手元に残っていないのがいくつかありますと仰る。そこでふだんから注意するようにしていました。

 当HYPER Philateist名物のスペシャルBox作成のため、不要品・重品の寄贈を各方面にお願いしていたところ、ある時、ミニレターがどっさり届きました。赤須さんは自身の作品にA.Aのサインを入れていたとの証言のおかげで無事に数種類を「発掘」することができました。
 JAPEX2013参観に上京した折、赤須さんと宴席を囲んだ際にそれら一式をお渡しすることができました。その中には未集品もあったとのことでたいへん喜ばれました。自分もまた、このことをメモリアルする目的で直筆サインをしていただいたのが上の図版です。もちろん、第一軍扱いのコレクションに加えさせていただきました。

 実は赤須さんとは昔からの知り合いです。赤須さんが長野、私が山口に居た高校生時分から郵趣趣味誌を通じて知っていました。それが後に東京でお目にかかり、私が郷里に戻ってからもご交誼をいただいています。ですから延べでは30年にもなろうかというおつきあいになります。長く収集を続けているとこんな幸運もあるのですね。

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November 29, 2013

「料金切手裏面貼付」印

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 JAPEX2013に合わせて開催しました第8回ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)例会での発表品です。
 郵便物表面にスペースがない場合に限って裏面にも切手を貼ることができます。その際、裏面貼付のゴム印が各郵便局に配備されていたような記憶があります(20-30年前頃ですが)。実際に押印された実逓便も何通も見た記憶があるので、それほど珍しい事例ではないのではないかと思い込んでいました。ところが、現役の郵便局員さんによりますと、見たことがないとのこと。あれ?そうなんですか???・・・ということで実例をお示しします。
 埼玉・庄和53.12.5の消印で、人権週間切手発行翌日です。差出人の了解を得たうえで、売行きが芳しくない記念切手を貼らせてもらった・・・という使用例ではないかと想像しています。とりあえず切手は1列ごと縦ストリップに割いて貼るという局員さん独特のクセも伺えますし。差出人は個人でしかも非郵趣家便ですから裏面貼付印はまず間違いなく局常備印でしょう。同様例は果たして本当に少ない、あるいは少なくなった、のでしょうか?。
 人権週間50円切手7枚貼りで現金書留料金350円とぴったりです。よく見たら人権週間切手の実逓カバーとしてもいいかも(笑)。

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November 28, 2013

高索辰正さん

Takanawa01 facebookでの話題です。かつてのジュニア向け切手誌の月刊「スタンプクラブ」にコーヒーとたばこの切手を専門に集めておられた高索(たかなわ)さんの連載記事の話が出ました。そこにたまたま参加されていた宇都宮市のSさん「私は高索の姪です」とのびっくり発言。世間は狭いというかfacebookの威力をこれほど痛感したことはありませんでした。

 本日、高索さんの奥様が1990年に発行された追悼集「書斎から」をSさんじきじきにご恵送いただきました。ページを開いてみますと、40-50代の郵趣家が切手少年だったあの頃、毎月読んでいたスタンプクラブの誌面が現れました。私たちの世代も最早若手とは言えなくなりました。それどころか当時の高索さんと同じ年齢になろうかとしています。
 また「書斎から」にはJAPEX'75に初出品された時のスナップもありました。我々郵趣家も初めて目にする写真です。
 さらに定年退職されてすぐに病のために亡くなられていたことも記されていてたいへん残念な思いがいたします。しかし、高索さんの播かれた種が、私たち後進の者たちの中にしっかり受け継がれていることを感じます。

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November 26, 2013

変形小型印のフォアランナー?

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 茶色く変色した二級品の官白の中から掘り出しました。倉吉郵便局(鳥取県)の二十世紀梨の外形をした変形小型印です。平成の今でこそ規制緩和されたお陰でもっとアクティブな変形小型印は他にもたくさんあります。しかし、日付の昭和41年当時は直径32ミリの円形であることが鉄則でした。今のように変形が認められた最初は図版右、平成7年(1995)8月1日発行のふるさと切手「ケヤキ並木(宮城県)」の仙台中央局の小型印です。

2013112602 facebookにアップロードしましたところ、郵便局に印顆が配給になった後で外円周の一部を削ったのではないかという仮説が出されました。もともと左図のグレー部分があったのを現場判断で削除したというものです。しかし、この当時はカッターナイフのような先端が細い刃物がまだまだ普及してはいませんでした。自分が小学校3年生だった昭和44年頃まではカミソリ刃の工作刀や肥後守ばかりでしたから、ここまで精密な作業は素人には難しいように思います。印影をじっくり観察しても後加工した印象はありません。最終的に告示図と照合してみないといけませんね。
 「倉吉郵便局新築落成記念切手展」小型印、昭和41年3月30日。ぜひ覚えておきましょう。

 幸いにも複数枚掘り出しましたので倉吉局の官白、仙台中央局のFDCとセットにして次回の第25回ファンタスティック・オークションに提供することにします。お楽しみに!。
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November 23, 2013

スクープ!あの男が郵趣界復活!!!

 JAPEX2013会場にあの男が出没。ストックリーフを購入していた。いよいよ本格的に郵趣界復活か!?

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November 21, 2013

続・32年後の邂逅

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 1978年(昭53)5月20日発行の新東京国際空港開港記念と国土緑化、その2種同時発行にまつわる思い出話を以前「32年後の邂逅」と題してお話しました。それからさらに3年、35年後になって2通目を発見しました。かえすがえすも同じことを考える郵趣家がいるのだなあと感慨深いです。
 本便は独自の面白い工夫をしています。宇都宮局で空港開港記念切手を購入して同局の特印を押印。それから宇都宮駅まで移動して駅前ポストに投函したか、あるいは停車中の鉄道郵便車に直接持ち込んだかのいずれかの方法で鉄道郵便印を押してもらっています。消印の表示は「東京福島間 53.5.20 上二・東郡」、つまり東北本線の上り第2便で東京・郡山間で処理した郵便物という意味になります。その発送用切手に国土緑化を使ったことで2種同時発行コンビネーションができました。

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ミニピアノ付き国宝切手販売用パック

2013112001 某パインスタンプの松本社主におばか呼ばわりされながらも日夜ゴミと奮闘し新たな価値観を発掘し続けているスギヤマです。ご機嫌いかがでしょう。
 さて、今回も面白い発見・発掘がありましたのでご報告します。特に音楽切手コレクターの皆さんへお知らせします。

 全国各地の郵政局(当時。現在の支社)が創意工夫を凝らして作成した販売用パックを見ていました。表紙にMini Pianoと表記されていますが中身はなぜか第3次国宝シリーズを納める仕様になっています。その右下に、キーボードを押すと実際に音が出た電池式らしいミニピアノがセットされていました。パック台紙部分にも「保証期間 6ヶ月」とあるくらいですから既に音は鳴りません。サイズは縦47mm×横96mm×厚8mmです。こんな販促品を作っていたとは興味深いですね。
 パック台紙に描かれたイラストは第3次国宝シリーズの第1集から4集です。また、黒ハウイドは記念切手サイズ横2種、縦3種、大型記念切手サイズ縦5種が納まるように貼られています。これに適合するのは同第1集から5集になります。それらを考えあわせますと1988年(昭63)9月26日発行の第5集以降〜1989(平元)1月20日発行の第6集以前までの頃に製作されたものだろうと推定されます。
 また、パック表紙裏には「琵琶湖周航の歌」「かもめのすいへいさん」「東京音頭」の3曲の歌詞が印刷されています。いずれも著作権が切れてパブリック・ドメイン化しているのでJASRACの著作権表示がないのも注目点のひとつでありましょう。

 販売内容が音楽関係切手ではなく国宝切手なので、音楽切手コレクターの方々もひょっとして見逃しておられませんでしょうか。

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November 20, 2013

成約のお知らせ

 HYPER PhilatelistブログおよびLocal stamps、Yellow papersの兄弟ブログ2つの計3ブログとの年間契約がまたひとつ成約になりましたのでご報告します。

 公益財団法人日本郵趣協会・甲府支部さんです。前記3ブログからの引用、転載について完全フリーという契約内容です。期間は2013年12月から2014年11月末までの一年間です。
 時々「無断引用されていますよ」とお知らせいただく方がいらっしゃいますが、決してそうではなく正式な取り決めです。これまでにも同福山支部、防府支部さんと成約済みです。

 どうしても日本関係に偏りがちな各郵趣会さんの会報に、ワールド・ワイドなコンテンツを取り入れていただくことにより、会報のクオリティ向上に役立てていただくのが目的です。郵趣協会以外の任意団体、あるいは郵趣関係以外のどのような団体でもかまいませんし商業誌(紙)でも制限しておりません。コラム的に切手の話題が欲しい各種会報向けにどうぞご利用ください。
 契約金額は年間で3,000円です。それ以外の経費は一切かかりません。興味がおありになる方はメールでお問い合わせください。

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November 13, 2013

故植田総一先生とかごしま丸

 JPS鹿児島支部の支部長でもあられた鹿児島大学名誉教授の植田総一先生の遺訓を讃えてこの記事を残します。

 先生のご遺族がコレクションの整理に着手され、縁あって私の手許にもその一部がもたらされました。先生は鹿大の水産学部附属練習船かごしま丸の船長を勤めておられましたので、船テーマ収集上も貴重な郵趣品を多数残されました。とりわけ、初代かごしま丸関連の資料を今回はお示ししたいと思います。

◆初代かごしま丸の公式ポストカード
 1960年(昭35)8月に2代目かごしま丸が就航しました。それを記念して鹿大が発行したと思われる公式ポストカードです。中央部分に「FISHING TRAINING SHIP/KAGOSHIMA MARU/KAGOSHIMA UNIVERSITY」と表記があります。桜島をバックにした絵には「I.OHKUBO」の画家サインがあります。同大の美術の先生でしょうか、この点も確認したいポイントです。
 意義深いのはその日付です。芝 35.9.20 後0-6の和文機械印が押されています。文面にも9.19の書き込みがあり、かごしま丸が完成したことが綴られています。わずか就航翌月の使用例として好ましく思われます。

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◆同私製ポストカード
 鹿児島中央 47.1.1の年賀機械印が押された年賀状です。差し出し人ご自身が撮影した写真をプリントしたようです。右奥に見える島か岬の影、洋上に屹立する烏帽子のような岩影を手がかりに撮影場所も特定できるのではないかと思います。ネイティブ鹿児島県人のみなさん、いかがでしょう。
(追記)
枕崎の火之神岬でしょうとのご教示を賜りました。確かに景観が一致します。ありがとうございました。

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◆銘入り封筒
 フラップ部分にかごしま丸の銘が英文で印刷されています。公式封筒であることは明らかですが、これがなぜか広島県尾道の消印です。これはまたなんの関係が?と思っていたらさすがアオヤマスタンプさん。「かごしま丸は整備のために尾道によくドック入りしてたんだよ」と即答。お見事です。

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◆パクボー便ほか
 これまでに植田先生が差し出したと思われる実逓カバーをebayで2点購入しています。それぞれ当ブログで紹介済です。詳細は各項のページをご参照ください。

<グアム島:AGANA.GU 1975.12.16 パクボー便>
090920
掲載記事

<かごしま丸カシェスタンプ付き外信カバー:KAGOSHIMA 1974.9.5>
201204001
掲載記事

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方寸展2013に寄せて

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 図はJPS杉並支部10周年記念の際に作られた寄せ書き付き官白です。昭和51年10月10日付の杉並、杉並南、荻窪各局の風景印が押されています。その裏面には当時の水原明窓JPS理事長、郡司勇夫杉並支部長、石川昭二郎東京地方本部長(推定)の直筆サインが残されています。いずれも故人ですけれど、どなたもその晩年にお世話になったお歴々です。特に石川さんには並々ならぬ薫陶をいただきました。

 若干の補足説明が必要ですね。細かいことを言いますと方寸会とJPS杉並支部は別組織です。かつて私が調布支部長をしていた昭和時代の終り頃、支部運営のノウハウを学ぶために杉並支部に入会させていただきました。ところが年一回に更新される会員名簿を見ましたら私の名前がありません。これは一体どういうことかといぶかしく思っていましたら、今は郵趣界を去られた鯛中宏一さんが「椙山くんは調布支部長だから杉並支部には入れられない。だから方寸会の方に入れておいたからね」とわかったようなわからないような理由を告げられました。他地域から越境して入会する支部員の数が多過ぎると、地域に根ざしてこその支部としてはよろしくないのではないか、という考え方であることは後に聞かされました。それと同じ処遇だったのが他ならぬ石川昭二郎さんでありました。
 しかし、方寸会は本来そのような他所者受け皿組織ではありません。特に日本切手の分野において卓越した人材を輩出してきた伝統ある郵趣会です。例会自体は別々に開催するわけではなくいつも同じ場所・同じ時間で開催していたので私の中では今も方寸会も杉並支部も同じものです。

 今月15日(金)から17日(日)までの3日間、東京目白の切手の博物館で方寸会による切手展こと方寸展2013が開催されます。それに合わせて直筆サイン入りコレクションの中からこれをご紹介しました。展覧会の方もぜひご参観ください。方寸展2013紹介のfacebookページはこちらです。

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November 11, 2013

スペシャルBOX年末販売開始

 当ブログ名物のスペシャルBOXを販売します。

 ここ半年間で寄贈品がだいぶ集りましたので、それら新着品を中心にパック詰めします。量に余裕がありますので、ご希望があればA、B各コースともお一人最大3個までお受けします。内容等についてはこれまでに何度もアナウンスしてきました通りです(例はこちらを参照ください)。

A.レターパックライト満杯詰め 1,500円(一式込み)/1通
B.ゆうパック小箱満杯詰め 3,500円(送料実費+箱代100円加算)/1箱

 いつものように左欄の「メール送信」をクリックすると現れますメールフォームにて住所・氏名・電話番号・メールアドレスをご連絡ください。品物を先に送ります。その際に私の方からメールで詳細をお知らせしますので、品物到着後に代金を指定口座にお振り込みいただければけっこうです。
 なお、今回は週末の11月16日、17日の土日に一括発送の予定です。
 
 いずれもファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)の活動資金の一助になりますので、引き続き不要品のご寄贈の方も何卒よろしくお願いいたします。

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November 10, 2013

日本の「異物混入・添付」郵趣品

2013111004 「異物混入・添付」とは変り種切手コレクター仲間でよく話題になる分類軸です。紙製の切手に異なる物質が文字通り混入されたり添付された切手類のことです。
 古くは1972年にチリが発行した「銅鉱山国有化記念」小型シートが知られています。シート下部に銅製メダルが接着剤で貼り付けてあります。ソリッドなメダルではなく、薄い銅板にエンボス加工を加えた軽いものですけれど、紙は薄手のケント紙並の堅牢な用紙が使われています。また、印面には1971とありますが実際の発行年は1972ですのでご注意ください。

 今世紀に入ってからは樹脂に異物を混入させて切手上に印刷する方法が登場しました。樹脂が厚みを持ったまま固まるので広義には盛り上げ印刷の一種です。あるいは表面を覆っているのでコーティング印刷でもあります。この樹脂に異物を混入させた最初が2002年・ジブラルタル発行の「ジブラルタルの岩」4種横連刷です。製造はフランスのカルトール社です。現在においてもなお樹脂スタイルの異物混入・添付切手は同社が圧倒的なシェアを誇っています。
 しかしながら、この技術は切手専用に開発されたものではなく、もともとは民生用の商業向け技術でした。カラー印刷を引き立たせるためにカタログやパンフレットなどに透明なコーティング剤を印刷方式で塗布していました。これは日本でもよく見かけるものです。

 そして日本の郵趣品でも樹脂方式の異物混入・添付例を発見しました。記念切手も発行された昭和63年(1988)の鹿児島国際火山会議です。この時に郵便局が作った私製はがき2種、記念切手帳2種です。余白にはっきりと「この印刷は火山灰で加工したものです」と注記があります。
 左は桜島の山体と噴煙部分(空の部分以外全部)に桜島の火山灰が樹脂とともに印刷されています。樹脂が透明なのでルーペで見ると、火山灰の細かい粒が見えますし触感でもわかります。右は噴火をイメージした赤い溶岩部分に同じく火山灰が練り込まれています。こちらは樹脂に不透明な赤色が着色されています。

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 はがき2種とセットであったらしい記念切手帳の表紙にも同じく赤色部分に同様の加工がなされています。

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 上記とはまた別種で「ザ・桜島」と題する紐綴じ切手帳も入手しました。そこには桜島のイラストに合わせて樹脂状の接着剤がシルクスクリーン方式で印刷され、その上に桜島の火山灰を振りかけています(下画像の黒色部分はすべて火山灰です)。以前、私がご紹介した方法と良く似ていますが、最終的に火山灰丸ごとをオーバーレイしておらず粒子がむき出しです。そのために指先で触ると火山灰がぽろぽろこぼれ落ちます。これはちょっと困った例です(笑)

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 これらはいずれもJPS鹿児島支部の元支部長だった故植田総一さんの旧蔵品です。責任と使命感を持って私が引き継がせていただきました。

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切手投機反対キャンペーンシールの使用例

 ベテランコレクターなら日本郵趣史の黒歴史である「沖縄切手投機」のことはご存知だと思います。1972年5月15日、長い米軍の占領が終わって沖縄は日本に復帰しました。世間の関心が沖縄に集っているのを利用し、沖縄切手を利用して架空の相場を吊り上げて沖縄切手を投機の対象とした業者がいました。図案的にもふさわしく、嘘の相場を形成するには程よい発行数がある切手(本当の品薄物では投機の対象にならないため)ということで、この守礼門3c切手が狙われました。いわゆるデッド・カントリー(亡失した切手発行国や地域)の切手は金銭的裏付けが失われるので、ほぼ例外なく価格は下落するものです。それを真逆に「価値が上がる」と煽ったのですね。
 これに対して当時の日本郵趣協会は1972年2月20日に投機業者のデマゴークに対する声明を出し、さらに4月に緊急常任理事会を開き、全国の会員に対して、投機はいずれ失敗するから手を出さないようにと警告を発しました。この投機反対キャンペーンの一環として投機のシンボルであった守礼門切手の複製シールが作られました。
 それと同調するように子供たちの健全な郵趣啓蒙を目的とした月刊スタンプマガジン誌も同年12月から発行が始まりました。

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 世に切手型シールの類はあまた現存していますが、それを販売口上通り、封かん紙代わりに貼った、身近な日用品にアクセサリーとして貼って遊んだ例というものはほとんど目にしません。最もよく使われているのは結核予防シールの「複十字シール」ぐらいで、たいていはそのまま保存、退蔵されたままです。
 この守礼門シールもキャンペーン用なのですから、実際に郵便物に貼られてPR活動に供された例をと探し求めていました。まあ、HYPER Philatelistしか注目しない「実逓使用例」ではありますが。
 ご覧の通りセロテープが上貼りされてしまい状態は芳しくないものの、山梨県甲府から山口県下関へと切手収集家どうしの郵便に使われている例をようやく入手できました。第29回国体の特印が押されています(甲府49.2.11)。架空の市場価格が崩壊し、切手投機が実質的に潰えたのは翌1973年(S48)5月25日です。その翌年の日付ですからまあまあでしょう。
 理想は切手と並べて貼って使われた「表貼り」で、なおかつ切手投機が行われていた期間中の使用例です。もしそのような例があればぜひお世話ください。

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 なお、守礼門シールは知りうる限りで2種あります。ひとつはこの日本郵趣協会製で銘版部分には「切手投機反対同盟製」とあります。この左翼趣味的なネーミングセンスはすっげえ嫌なんですが、この場合は無視しておきましょう(笑)。なお、その裏面には警告文も淡青色の文字で印刷されています。
 もうひとつは全日本切手商協会製造の銘が入ったもので、こちらの方が明らかに作りが見劣りします。目打も実際の穿孔ではなく印刷です。裏面には「模刻品」とのみ表示されています。
 なお、ついでに記しますと1972年(S47)6月1日公布の郵便切手類模造等取締法との許諾関係がいまひとつよくわかりません。いずれその点も掘り起こしたいと思います。

[フルシート画像]
日本郵趣協会製の方が縦寸法がやや長く、目打も逆抜櫛型(風?)にきちんと穿孔されています。

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(参考文献:「日本郵趣協会四十年の歩み」財団法人日本郵趣協会・1986)

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November 09, 2013

SLやまぐち号部分運転再開記念

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 2013年7月28日の山口・島根豪雨の影響で運行を中止していたJR山口線のSLが2日、約3ヶ月ぶりに新山口ー地福駅(いずれも山口市)で運行を再開しました。本来なら新山口駅と地福駅の所縁・最寄りの小郡と地福の両郵便局で記念押印ができればなあと考えていました。しかし、残念ながら当日は土曜日なので地福局はお休みです。地福駅には駅スタンプもないので2局間カバーは諦めざるを得ませんでした。
 当日、新山口駅でのセレモニーをちらっと見てから小郡局へ。ゆうゆう窓口で風景印を記念押印してきました。SLやまぐち号が大きく描かれているのでまさにぴったり。押印のみ先に済ませ、左側の新聞記事は後で印刷しました。突発的なメモリアル関係は、こうして先に押印だけ済ませておき、カシェ部はじっくり吟味してから後で印刷するのがお勧めです。
 同等品を計15枚作成しました。こんどのJAPEX2013会場で開催する第8回ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)例会の時に「鉄ちゃん兼務」の方(笑)優先で差し上げます。ふだんコラボ・カード交換をお願いしている方で、同例会に来られない方には別途郵送しますので少々お待ちください。

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