萩を巡るマキシマムカード
昨日、予定外に時間ができたので萩市を回ってきました。風景印などの集印に局巡りをされる方も多いことと思いますが、私はマキシマムカード風のポストカード作りをやってきました。マキシマムカードについての解説はこちらをクリックしてください。
普通の絵はがきは仕様が良過ぎて使えないことが多いです。絵柄面がグロス仕上げ(ツヤあり)だと切手を貼っても剥がれます、消印を押しても流れて定着しないのです。そこで宛名面に切手貼付・消印押印せざるをえなくなるのですが郵趣家としては面白くないですよね。そこで、お土産物屋さんや特産品ショップなどを注意深く見ていると、稀にマキシマムカード式に製作可能な商品を発見することがあります。それは絵柄面がマット仕上げ(ツヤなし)で、切手貼付・消印押印が見苦しくない余白があるものです。
以前、萩博物館で購入した絵はがきがまさにこの条件に合致していました。明日から台風の影響で天候も大荒れになるらしいというので、思い切って局巡りをしてきたのが以下の成果となりました。もっとも良くマッチした3種をご紹介します。また、せっかくですから資料用にせめて和文印、できれば欧文印も同時に集印しておかれることもお勧めします。
◆吉田松陰先生誕生地より望む市街
明治100年を記念して昭和43年(1968)に建立された吉田松陰先生と最初の弟子である金子重輔の像が印象的です。アメリカに密航する目的で黒船に乗り込もうとして捕えられ、後に身分の違いから劣悪な待遇を受けた金子が獄死してしまった話は有名です。遠景には指月山も見えます。
(萩松陰神社前郵便局:指月山、吉田松陰先生と弟子の金子重輔像、夏みかん)
◆平安古鍵曲(ひやこかぎまがり)
萩城下町の武家屋敷に見られる鍵曲とよばれる直角に曲がった土塀です。本来は敵の侵入を防ぐものですが、今では土塀越しに見える夏みかんの風情が好まれています。
(萩平安古郵便局:夏みかんの輪郭に平安古鍵曲と萩城址)
◆浜崎
海と川とを間近にひかえた浜崎は萩城下の港町として栄え、北前船の回船業を営む商人や酒・味噌・醤油などの生活物資を商う人々、魚市場を中心として水産業に関わる人々、船大工などが住んでおり、萩の経済を支える町としてにぎわっていました。現在でも往時の町並みを残す浜崎地区は、平成13年11月、全国で60番目の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
(萩浜崎郵便局:夏みかんの輪郭の中に県無形文化財のお船謡、国史跡の御船倉)
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