« March 2013 | Main | May 2013 »

April 2013

April 30, 2013

昭和の日に合わせて

00

 切手収集家にふさわしく1900年前後の東南〜東アジアとオセアニア地域の切手を並べてみました。もちろん、これはほんの一部です。ぱっと見ただけでミャンマー(ビルマ)、マカオ、フィリピンなどが抜けてますが、数が多過ぎて手に負えないのでこれだけでやめておきます。
 何が言いたいかというと、アジア・オセアニア地域の多くが植民地だったことが一目でわかりますね、ということです。特にイギリス、フランスと、ここにはないオランダ領東インドの3国の支配がとんでもなく大きかった。オランダなど400年近い植民地収奪をしていたのはご存知の通り。
 ここにあるわずか16枚の切手だけでもプリント&切り抜いて今の地図上に置いてみてください。ほとんどが植民地ですよ、と言う以前にこの中で独立国だったのはタイ、大韓帝国、大清国、大日本帝国の4ヶ国だけです。さらに大清国は実際には租借地だらけで独立国の体をなしていなかったし、大韓帝国も財政的に成り立たず実際は日本の保護国状態で1910年には日本が併合して消滅します。

 太平洋戦争開戦時に真に独立していたと言えるのはタイと日本だけです。

 太平洋戦争が起きるまで、アジア・オセアニア地域は英米の植民地で塗りつぶされていました。私たち切手収集家はそのことを日常的な収集活動の中で嫌というほど知ってます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 28, 2013

イサムスタンプ

右欄のリンク集にイサムスタンプさんを追加しましたのでお知らせします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 26, 2013

添付郵便を自作しました

Gibraltar

 図はジブラルタルが2002年に発行した「ジブラルタルの岩」と題する4種横連刷です。島の東西南北方面から撮影したもので、表面を指先で触るとざらっとした感触があります。これは実際のジブラルタルの岩石粉(石灰岩)を練り込んだ透明樹脂を印面上に刷り重ねているからです。
 それまでも異物を添付した郵趣品はありましたが、この樹脂固着方式を採用したフランスのカルトール社の技術を実用化した本券が、いわゆる異物混入・添付切手の第一号となりました。それ以後、各種岩石・土砂の粉、粉砕した木片、鉄粉、火山灰、ラメ粉末、はては隕石の粉(普通コンドライト)など多種多様な物質(異物)付きの郵便切手が80種程度世に出ています。その詳細は荒牧裕一さんのホームページUnusual STAMPs street 『世界の変った切手たち』の「異物が混入された切手(Something Embedded in the Surface)」をぜひご覧ください。

 この手法を日本でもできないかな?と長年考えていました。諸外国のように切手の印面への加工は法律的に偽造・変造とみなされる危険性が濃厚なのでとりあえず除外。フレーム切手のタブ部分や切手の耳紙部分への加工ならよさそうですが、さしあたって姉妹ブログのLocal stampsでご紹介しているコラボ・カードへの埋め込みを考えました。行った先々で押印した観光・記念スタンプ、風景印とともに現地で採取した物質を添付できれば、よりメモリアル性が強調できます。異物混入・添付の意義が明確であることを考慮しました。
 その試作第一号で下のカードを製作しました。昨年、鹿児島に行った時に桜島サービスエリア(下り)で押したハイウェイスタンプ付きの私製はがき、その左下カドに見える黒丸が桜島の火山灰です。中性のウレタン樹脂接着剤を見つけたことがうまく行った理由だと思います。中性でないと経年劣化で黄化・萎縮して剥離してしまいます。基本的な手法はこれでよろしかろうと思いますので、その工程を公開することにしました。(下図カードの解説はこちらです)

Sakurajima_sa_kudari01


No.1 用意するもの一覧
Htm01(1)一穴パンチ
 直径5ミリ。
(2)切手型パンチ(装飾パンチ)
 「切手型パンチ」でググるとすぐに見つかります。どのメーカーさんのものでもかまいませんし、お好みで切手型以外のものでも何でもOKです。
(3)シール式切手のシート地
 捨てるのはもったいないです。(2)で型抜きして装飾シールを作ります。
(4)商品名アクアセブン
 ウレタン樹脂の環境対応型水性接着剤です(アシッドフリーボンド)。ホビー・手工芸・スクラップブッキングの制作に、紙、布、木、ゴム、金属、発泡体などの広範囲の材料に使用できます。黄化剥離しないので建築模型作りによく使われています。製造はデザイナーならミツワペーパーセメントでおなじみの福岡工業株式会社さん。私は博多の東急ハンズで入手しました。
(5)私製はがき
 異物を埋め込むベースとなるはがき用紙。なるべく厚手が良いです。
(6)マイタックラベル
 直径8ミリの白丸シールです。(1)のパンチ穴より直径が大きいものを。
(7)タックシール
 透明フィルムだけを使います。他にふさわしいものがあればそれでも可です。
(8)桜島の火山灰
 異物の例として鹿児島県立博物館でいただいた桜島の火山灰を例にしました。
(9)スプーン
 埋め込む火山灰をすくう、撒く、押さえるのに使います。日用品です。

No.2 穴開け
 一穴パンチではがきに穴を開けます。
Htm02

No.3 裏当てその1
 はがきの裏面から丸型シールのマイタックラベルをパンチ穴を隠すように貼ります。
Htm03

No.4 裏当てその2
 マイタックラベルだけだと味気ないのと、シール性能が何年もつか心配です。そこでシール式切手の余白であるシート地を再利用します。切手型パンチで絵柄部分を型抜きして楽しいシールを作りましょう。それをマイタックラベルを隠すように上貼り(重ね貼り)します。
Htm04

No.5 裏処理完成
 矢印部分にご注目。少しの工夫で印象が変わりますね。また、マイタックラベルの接着性能が落ちてもフェイルセーフとなり剥離を予防します。言うまでもないことですが従来の裏糊式切手の耳紙・シート地余部でもOKです。
Htm05

No.6 アクアセブン滴下
 はがきを裏返して表面にしてください。穴部分にアクアセブンを1~2滴垂らします。若干の粘度があるので細口先端ノズルで少し塗り広げてください。やや山盛りになっても大丈夫、心配無用です。
Htm06

No.7 桜島の火山灰
 いよいよ埋め込む物質を取り出します。ここでは桜島の火山灰を用います。いずれの物質にせよ腐敗しない無機物、汚染の心配のない清潔な乾燥物が望ましいですね。
Htm07

No.8 火山灰ふりかけ
 アクアセブンを滴下した穴部分にスプーンで火山灰をふりかけます。多めがいいです。
Htm08

No.9 火山灰押さえ
 スプーンの背でふりかけた火山灰を上からぎゅっぎゅっと押さえてください。
Htm09

No.10 不要灰落とし
 余分な火山灰を払い落としてください。アクアセブンが接着剤となり、このように火山灰が円形にくっつきます。ただし、直後はアクアセブンが乾いていないので上から触らないでください。この状態で15~30分放置します。
Htm10

No.11 コーティングその1
 放置後に再度アクアセブンを1~2滴垂らします。丸穴全体に広げますが、図のように少々山盛りになりますが大丈夫です。乾燥すると沈下して平たく透明になります。
Htm11

No.12 コーティングその2
 1〜3時間ぐらいでアクアセブンが乾燥しますが、しばらくは表面のベタつきが残ります。このまま郵送するのはふさわしくないので仕上げに透明フィルムを上貼りします。
Htm12

完 成
 完成品の接写画像です。使用するはがき用紙が肉厚であれば、仕上がり面もより平らになります。
 あとは皆さんの創意工夫で色々な形の装飾パンチを使うなどしてさまざまな物質を埋め込んでみてください。健闘を祈ります。
Htm13

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 23, 2013

世界切手国名事典

8181 正式な書名は「ビジュアル 世界切手国名事典 ヨーロッパ・アメリカ編」と言います。昨日、著者の板橋祐己くんから図版・資料協力者の一人として贈呈本が送られてきました。
 少し前にセントビンセントについて質問を受けたことがあり、電話で概略を説明したことがありました。その時は、まさかこんな豪華な一冊になるとは予想もしていなかったので相当驚きました。また、セントビンセントとその小島名義の切手発行システムについて、よくもまあざっくり切り込んだ記述をしたものだ、という意味でも驚きました。
 セントビンセントでさえこのレベルなのですから、他の国や地域も期待値以上のコンテンツです。なにより切手図版のセレクションのセンスがいい。初心者が見てわかりやすいだけでなく、ベテランでさえも「この切手を使うか」とニヤリとさせられます。つまり最も重要なことは、切手のグラフィックス本だと言えることです。見ているだけで楽しい。
 そして文章は平易で簡潔です。もちろん、これだけですべて説明できるわけもありませんが、ここからスタートすれば良いのだと考えてください。
 幅広い層への訴求力があるので、各自一冊を購入されるだけでなく、地元の図書館に購入希望を出してください。これほど視覚に訴える郵趣良書は滅多にありませんので、たとえ小中学生であっても喜ばれるはずです。
 また、板橋くんによると大学生協でも取り扱いたいとの要望があるそうです。さもありなん。大学生の方はぜひ、各大学の生協売店でも確認してみてください(割引価格で購入できる可能性があります)。

 さしあたって、4月27〜29日のスタンプショウ会場で先行販売される他、28日(日)13:00-14:00に板橋くん自身による講演会も予定されています(詳細はこちら)。
 また、会場に行けない方はスタマガネットの予約申込を利用してください(詳細はこちら)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 22, 2013

平成25年用・切手趣味週間のシート構成

2013042201

 美しいカード制作でファンの多い山内和彦さんから表題のマキシマムカードが届きました。いつもありがとうございます。その文中に「今回、右隻の第一扇と左隻の第六扇(一番外側の部分)が切手に採用されませんでしたが、せっかくの大屏風、バックシートを使ってでも、全体を描いて欲しかったです。」とあります。さすがです、やはり気付かれましたか。これは一体どういう意味かわかりづらいと思いますので詳しくご説明します。

 1992年(H2)発行、馬と文化シリーズ第1集の「厩図屏風」をご覧ください。上が切手で下が原画です。62円額面の5種横連刷ですが一目で妙だとおわかりですね。そうです、屏風は本来偶数面ですから奇数の5種はありえません。原画右端の第六扇が省略されているだけでなく、本来はない瑞雲の加筆と位置移動処理もなされています。
 原画の傷みが激しい時や切手として見映えがしない場合は相応の加工を施すのは当然です。そのこと自体は常識です。ただし、日本は手を入れ過ぎの傾向があるのは否めません。憧れの月に雁やビードロ、写楽といった日本切手の名品と言われる原画を見られたことがあれば、切手の出来映えと原画のショボさとの落差を体感された経験がおありだと思います。ゆえに厩図屏風の場合は、やりすぎだ、美術作品への冒涜だという意見がありました。このことは、かつて「初日カバー、その新たなムーブメント」という記事でもご紹介しました。

20130422002

 では今回の切手趣味週間の場合はどうかというと、シート上段は左隻の第1扇から第五扇をトリミングし第六扇はカットされています。シート下段は右隻の第二扇から第六扇のトリミングで第一扇がカットされています。シート地左側の拡大図は省略された部分を用いるのではなく、右隻第三扇(シート上では7番切手)を再利用しています。原画はあくまでも素材であって、切手としていかに美しいかを主眼にしての大胆な画像加工方針であったことは容易に察せられます。

2013042203

 遺跡保存の場合とまったく同じで、ギリシャ・ローマのように経年変化で傷んだものは、下手に想像で補わずに現状以上に劣化しないことを主眼に維持するべき、という考え方があります。それとは逆に日本の伊勢神宮、出雲大社のように常若(とこわか)の思想に従い、最も良い状態で再建して保存するべき、その両方の考え方があります。
 アーティストの立場で言えばオリジナル作品を尊重すべきですし、デザイナーの立場では改変は必要だとも思います。正直なところ、私もどちらがふさわしいのか判断がつきかねています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 21, 2013

ちょるるポストカード

2013042101

 定期的に覗くことにしている特産品ショップ「やまぐちさん」(山口市道場門前商店街)で図のカード5種を発見・購入してきました。2009年(H21)9月、郵便局がご当地フォルムカードを発売して以来、切手収集家以外も大きく巻き込んでの送付交換や収集が盛んです。日本郵便の影響か、あるいはそれより以前からあったものか、おかげで市販品の同類の「郵便用変形はがきカード」にも目が向くことになりました。私も過去に数度記事にしてきました。

フォルムカード(わたしとすゞと台湾版と)
第2弾・台湾版フォルムカード
フォルムカード第4弾 金子みすゞ(山口県)
これぞお宝カード拝受(2)
これぞお宝カード拝受

 店員さんに伺いましたらこの4月から店頭に並べ始めましたとのことです。帰宅してネットで確認しましたら3月には販売開始されていたようで、この他にも5種あって全部で10種。本来はクロスランドさんの各店舗で購入でき、お値段は同じくそれぞれ1枚231円。120円切手を貼れば定形外郵便物として日本全国どこへでも送ることができます。まさにフォルムカードそのものですね。
 やまぐちさんでは地元の題材を描いているものだけをセレクトしていた印象です。その他も欲しい方はクロスランドさんの各店舗の他にネット通販もされているようなのでぜひご利用ください(ここをクリック)。

 購入したその時は何の用意もしておりませんでしたので購入してそのまま持ち帰りました。図柄と風景印の組み合わせなども勘案して、日を改めて収友のみなさんにお送りしたいと思います。少々お待ちください。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 08, 2013

おみくじの町・山口県周南市鹿野

Omikuji_kano

 仕事が早く終わったので周南市鹿野(かの)の石船温泉に行ってきました。往復の途中で記念スタンプ・風景印なども当然押印してきたのですが、鹿野ならではのトピックがあります。そう、知る人ぞ知る、鹿野は全国のおみくじの6割以上を生産する「おみくじの町」なのです。せっかくなのでこれを生かした記念押印を作って来ました。
 中国自動車道の鹿野SAは上下とも「おみくじロード」と名付けられたコーナーがあり、そこでさまざまなおみくじが1枚100円で売られています。変り種モノがよかろうと思いまして和英文併記の「和英花みくじ」を購入し、鹿野郵便局で風景印を押してもらいました。データは鹿野25.4.8、図案は長野山緑地公園、町花・シャクナゲです。

 ちなみに自分用には吉でした。「デイト 待ってもこない」だそうです。余計なお世話です。
 予備用にもう一枚買いましたら小吉。「デイト 黙ってばかりでは嫌われる」でよろしければ差し上げますが・・・(笑)

◆参考:女史道社

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 07, 2013

ホワイトデー手紙フェア2013成果品展示

2013031401

 30年来の畏友でもあります若林正浩白井郵便局長(当時)のお骨折りで、表題のイベントが成功裡に行われました。郵便文化を継承すべき義務を負う日本郵便の、たいへんエポックメイキングな出来事だったことを鑑み、その成果品を掲載したいと思います。
 若林さんはかねてより丸ポストの修繕・保存・再設置の活動にも熱心に取り組まれていました。同局に着任されて早々、かねてより地域の郵便局からも要望があったホワイトデー・イベントの実現に踏み切られました。全国的には必ずしも有名ではない「白井市」を周知するため、白井とホワイトをかけたものです。その詳細はすでにこちらでご案内した通りです。

 イベントに合わせて風景印のデザインも更新されることになりました。これにも的確に反応されたのが下図のはがきを送ってくださった淡路市の遠田和利さんです。下部の手作りカシェは新旧両印の題材をアレンジしてあることがおわかりでしょうか。
 さらに、新印(右)では「しらい」と誤読されやすいことも考慮されてローマ字でSHIROIとのバイリンガル表記も加えられています。実は日本語以外の局名表示のある風景印はそこそこあります。その視点に興味のある方もぜひお忘れなく。

2013031402

 日本郵趣の代表的な記念品であるタトウ(畳表)も作られました。メッセージカードとしても機能するように横長・上下開きの洋形タイプをお勧めしたのは自分でした。従来の縦長・左右開きの和風タイプではアルバムリーフに展開収納するには大き過ぎて長年困っていたことも考慮しました。

2013031403

 そして、ある意味では最大の功労者と言いますかイベントの華となったのが郵便印以外の、さまざまなスタンプによる視覚イメージ効果を語らなくてはいけません。逓信博物館での指導実績も豊富な青雀堂ボリ(せいじゃくどう・ぼり)さんによる消しゴム判子の存在です。図版を見ただけでその楽しい様子は伝わることと思います。
 本ブログのリンク欄最上段にありますFEEL GOOD INCがボリさんのブログです。これからいよいよ春の郵趣シーズンが始まりますので、全国の郵趣会のみなさんもぜひ同ブログのメールフォームからお問い合わせになってみてください。「こんな図案で欲しい」というしっかりした希望と熱意があれば彫ってくださるそうです。ただし、納期と製作費に関してはくれぐれも失礼のないようにご配慮くださいね。ボリさんは一流のアーティストであるという尊敬の気持ちをお忘れなく。
 ちなみに若林さんから届いた封筒の裏面はこのお祭り状態でした。イベントがなくても私も個人的にお願いしたい(笑)

2013031404

|

郵趣活動再開しました

201304

 年度末繁忙期対応で3月11日から郵趣活動が完全停止せざるをえませんでした。ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)初の大阪例会にも行けず、同オークションの仕込みも一切できず・・・という状況でした。毎年恒例とは言え多方面にわたる停滞をお詫びします。少しずつ作業再開、滞留事務処理を進めていますので何卒よろしくお願いいたします。
 さしあたってNowOnSale201304を公開します。品数が少ないのですが来月以降は改善していきたいと思います。なお、過去分のNOS201303も引き続き公開販売中です。

NowOnSale201304
同201303

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 03, 2013

さようなら枕崎空港

Makurazaki01

 記念カード類の交換をさせていただいている方々のお手元に、今日明日あたりにかけてこの透明ビニール袋入りのはがきが配達されることと思います。一体何ごとなのかを順を追ってお話しします。

 去る2013年(H25)3月31日をもって鹿児島県の枕崎空港が廃止されました。採算性の見込みがないバブルの落し子のような存在でしたので、ああやっぱりとの感が強いです。それを見越して昨2012年10月に訪問し、記念スタンプ類も押印して来ました。その時の様子はfacebook内の写真アルバムにまとめていますのでこちらをご覧ください。
 その時に押印したはがきに「さようなら枕崎空港」の銘文を加刷し、廃港最終日の風景印を枕崎郵便局に郵頼したのです。ところがこれが図版の通りで形容しがたいひどさでした。
 とにかく風景印がひどいでしょう。こんなにムラだらけで斜めに傾いでいるヘタクソぶりは滅多にありません。あらかじめ何回か試し押ししてから本番押しをするものですが、その段階でこの状態を見て何の疑問も持たずに実行した無神経さが信じられません。明らかに肉じゅう(インク台)が半乾きだからインクを補充するのがふつうでしょう。アルバイトにでも仕事を丸投げしたのではないですかね。日本有数の観光地にある郵便局とはおよそ思えないお粗末仕事です。

 いつもは「押印していただく」という姿勢でお願いしているのでここまでぼろくそに書くことも滅多にないのですが、それには理由があります。
 宛名を印字したもの(引受消印)は押印後発送してくださいとお願いしていたのに、記念押印分と一緒に全部送り返して来たのです。大きな字で押印依頼書を作って同封しておきましたのにぜんぜん読んでない!。
 記念押印は6枚だけだったので返信用封筒には90円分の切手しか貼っていませんでしたから思いっきり重量オーバー。ですが何の不足料も取られていませんでした。もちろん、不足料なんか取られたら黙ってはいませんが、差し出し時にそのチェックもしていなかったことの証拠でもありますね。

Makurazaki02 しかし、引受消印分には弱りました。夜勤前の慌ただしい時間に100均に行って透明ビニール袋を買って来ました。それに一通ずつ納め直し、せっかくだから図案揃えで80円額面のプーさん切手を加貼しました。それを職場近くの新南陽郵便局に持ち込んだところ、さらに問題が発生。風景印・小型印の郵頼に慣れていらっしゃる方なら、このままの状態では80円では送れないことをよくご存知だと思います。
 折り返しシール部分のあるビニール袋は封口両脇が少し空きますね、これがだめ。さらにはがきサイズよりも大きい部分があるのもだめ。その理由は簡単、自動取り揃え押印機などの機械処理をした時にひっかかるからです。これだと定形外の120円料金になります、とのことでした。
 ちょっと考えまして、もうこうなったらせっかくのチャンスだとポジティブに考えることにし、40円分のフラマ(郵便料金証紙)を加貼して定形外郵便として再差出しすることにしました。局員さんも「証紙がはがれてもわかるように切手と割印で消印しておきます」とのこと。結果、その通りで配達されました。
 ただし「証紙が剥がれそうだったらセロテープで止めておきます」というのだけは「頼むからそんなみっともないことだけはやめて」と丁重にお断りしておきました。セロテープ裏糊の経年変化のひどさは皆さんもよくご存知のはず。3年くらいで黄化してぼろぼろになりますのでそこは譲れない一線でした。
 期せずして「ビニール封筒の定形外使用例」もついでに作る結果となりました。図の要領で別個にコレクションされるなりされてください。

※関連記事:枕崎空港(Local stamps)
 http://topofswan.tea-nifty.com/local_stamps/2013/01/post-3b36.html

|

« March 2013 | Main | May 2013 »