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January 25, 2013

富士山をきれいにする運動10周年記念カバー

Clean_mtfuji

 寄贈品の中からこんな興味深いアイテムが出てきました。現在も行われている富士山クリーン運動のさきがけでしょうか。カバーの中に説明書が入っていましたので全文引用転記しておきましょう。

富士山美化運動について

 私達の心のふるさとである富士山と富士五湖周辺の美化を推進する富士山をきれいにする運動は運動を開始してから今年で10年目を迎えました。この美化運動は毎年春四月の富士山北麓一帯への合計2,000本のサクラ植樹に始まり、6月の清掃開始奉告祭、7月関東近都県の同志のつどいである美化交歓祭の実施、引続き登山最盛期8月には五合目から山頂にかけての美化パトロール隊の編成などきわめて多岐にわたって行われて参りました。そして昨年の善意は169団体、21,367人の奉仕活動となって93.1トンという記録的に多量なゴミを処理、登山者の美化意識の啓発と合せて大きな成果を上げて参りました。
 本年も又これから日を追って活発になる運動は自衛隊北富士駐屯部隊をはじめ県内外の各層から美化清掃隊を山や湖畔に編成し精力的に美しくきれいなお山ときれいな湖畔への努力が続けられることでしょう。

昭和46年6月
富士山をきれいにする会

<図案説明>
小型印
 意 匠:富士山と逆さ富士にはとを配す
 図案者:市村隆男(富士吉田市役所職員)
カバー
 意 匠:富士山に「しゃくなげ」を配す
 図案者:横山秀敏(富士吉田市役所職員)

(引用おわり)

 現在の「環境」「生態系」「エコロジー」などといった言葉・概念自体がまだなかった時代のものですから、環境保護活動の一環として価値ある記念カバーと言えましょう。例えば特殊切手の「自然保護シリーズ」も図案を見ればおわかりのように、あくまでも特定の稀少な動植物を守ることが主眼であって、かれらを取り巻く環境全体を保全することまでは視野に入ってはいません。そんな時代によくぞここまでとは思います。
 ただし、富士山に関しては現在もまだ清掃活動を継続せざるを得ないことから、実際の成果のほどは相当割り引いて受け止めるべきでしょうね。説明書の表現はいかにも役所的な文法で展開されていますし見慣れている人なら容易にご推察のことと思います。

 なお、記念カバーの版元名が富士吉田郵趣会となっていますが、これは仮看板にすぎません。役所である郵便局が表立って郵便商品を製造販売するのは不都合であるとの判断から郵趣会の名義だけを借りたものです。実際は富士吉田郵便局と富士吉田市役所の共同企画・製造・販売です。これがはるか後に「不明朗な会計処理につながる」と会計検査院から厳しく指導されることとなり、1999年(平成11年)4月末頃、全国一斉に中止指示が出されました。その後の名義借り発行は見事に絶無です。

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