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November 04, 2012

初日カバーは私製がおもしろい

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 切手のフリーマーケットin広島でまた面白い初日カバーを入手してきました。以前にも紹介したことのある超絶ガリ版マエストロの故Y.K氏の遺品です。何度も申し上げますが、氏とは生前にお話をしてみたかったとしみじみ思います。
 上のカバーは山口県の光郵便局の小型印が押されている関係でも入手したものですが、見た瞬間あれ?とピンときました。船シリーズ第2集なのに小型印に描かれているのは第3集予定図案の昌平丸です。つまり切手発行前に先取りした図案なのですね。
 船シリーズは凹版彫刻の押切勝造氏が担当されるというので発行前から話題になりました。確か、第3集か4集あたりまで図案が事前発表されたことも話題になった記憶があります。それなくしては先取り図案の採用など無理ですし。
 この当時、JPS徳山支部(当時)の原田支部長さんもご健在でしたので、おそらく原田さんが「わかる人にはわかる」このアイデアを仕込まれたのではないかと思います。だからこそY.K氏も広島中央郵便局で絵入りハト印を押した後にわざわざ隣県の山口県光市まで小型印を押しに行かれたのだろうと思います。

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 明治の森は明治100年記念事業のひとつとして高尾(東京)と箕面(大阪)のふたつが1967年(昭42)に同時に国定公園に指定されました。それから6年後の1973年(昭48)、国定公園切手の発行も同時でした。そのことを意識しての多局印カバー作りなのは明らかです。
 八王子西で和文ハト印、浅川局で風景印を押して中央高速に上がったのではないかと思われます。それからなぜか愛知・博物館明治村局で風景印を押してから最後に箕面局で風景印を押して完成。ロケーションから新幹線利用はないように思います。いずれにせよ、すべて同一日の押印であり、趣味とは言え、否、趣味だからこそ経費をかけ倒した初日カバーですね。自分に何らかの関係性があるなら、ここまでやり通す気持ちはわかります。
 時代を超えたフィラテリストどうしのメッセージ交信と言いますか、考えや想いが時空や場所を越えて伝わるのは楽しいと思いませんか。そのためにはこちらも受信できるだけの知識と経験も必要なのですが。ふだんは規格外として敬遠される私製の初日カバーですけれど、自分はこちらの方が断然面白いです。

◆関連記事:Traveling Philately
 http://topofswan.tea-nifty.com/hyper_philatelist_annex/2009/11/traveling-phila.html

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Comments

こんにちは。荒牧です。
「明治の森」のカバーの件ですが、明治村局の印が押されているのは、高尾と箕面を結ぶ「東海自然歩道」のほぼ中間点にあるからではないでしょうか。
厳密には明治村は東海自然歩道沿いではなく、入鹿池という大きなため池を挟んだ反対側の岸にあります。風景印を備えた郵便局としては一番近かったのかもしれません。

Posted by: 荒牧 | November 06, 2012 at 01:26 AM

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