これぞお宝カード拝受
茨城県の佐藤ススムさんからこんな鼻血が出そうなメッセージカードをご恵送いただきました。
くねくねと不思議な形をしていますが、これの正体は栃木県内の郵便局でのみ販売されているフォルムカード「三猿」です。日光にご旅行された折に買って来られ、その通信面にイラストを描いて送っていただきました。はい、佐藤さんはプロのイラストレーターさんです。特にこの、ほっぺたがぷにゅっとした巻き髪の女の子のイラストが秀逸で、51歳独身・男子・椙山哲太郎は大好きなのであります(笑)。
佐藤さんとはfacebookで知り合いました。差し出し郵便局のことに話が及んだ時、もしやと思って最寄りの美浦トレーニングセンター内簡易郵便局での押印・発送(引受消印/ひきうけけしいん)を私の方からお願いしました。届いてみると予想通り、少ないD欄字入り和文印でした。
日本の伝統的な郵便印は左図の櫛型印(くしがたいん)です。明治39年1月1日以来60年以上も同一デザインで使い続けられました。この消印を収集・研究するにあたり、郵趣界の先人たちが図のように各欄の呼称を設定しました。局名がA欄、年月日がB欄、時刻表示がC欄です。それらの間に挟まれた半月形部分をD欄、E欄と呼びます。局名が長い時など一定の条件の時にD欄に県名や分室名などが表示されることがあります。これを「D欄字入り」と言います。
昭和61年になってようやくデザインの変更が実施され、今では右図の丸形印(まるがたいん)にほぼ切り替えられました。フォーマットは変わりましたが各欄の呼称はそのまま引き継がれています。
そこで改めてここに押された消印を見ますとA欄に「美浦トレーニングセンター内」、D欄に「茨城」と表示されているではありませんか。おかげさまでカードの魅力がさらに増えました。
書留以外のふつうの手紙、はがきに簡易郵便局の消印が押されることはまずありません。ですが、押してはいけないと決められているわけではないどころか増収にもなるので、自分もこのような引受消印や記念押印をなるべくするようにしています。
佐藤さん(念のため、女性です)どうもありがとうございました。コレクションとして大事にいたします。
(↑ちなみに三猿の絵柄面はこれです)
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