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October 19, 2012

独自の美を持つ凹版切手

Botticelli01

 上はフランスが2011年に発行したボッティチェリ没後500年記念小型シートです。題材は余りにも有名な「春(ラ・プリマベーラ)」です。フランス政府印刷所によるグラビア印刷の力作ですが、実物はモアレのような色ズレが発生していて目がチカチカします。特に右側の0.87ユーロ切手がひどく、正直、よくこれでパスしたなと思います。
 切手は小さいものなので必ず至近距離で眺めます。それだけアラを隠しにくいし、ちょっとの違和感もすぐに気付かれてしまいます。いかにリアルに再現することが難しいかよくわかります。

 それとは全く違う「切手としての表現」を認識できるのが下のモナコの小型シートです。1995年に発行されたもので、こちらは誕生500年記念切手です。フランスとは版式が異なっていましてこちらは凹版印刷です。熟練の凹版彫刻師が線の一本一本、点の一つ一つを直接手で彫って原版を作ったもので、カラー印刷にはない趣があります。というより全く違う表現物になっていることがご理解いただけるものと思います。これがデューラー以来今に続く伝統美なんですね。これが彫刻師が芸術家として認められている理由です。

 このモナコ切手、小さくITVFのインプリント(製造銘)が入っています。これはフランス政府印刷所の旧略称です。そう、国や年代は違っても製造したのは同じフランス政府印刷所なのです。面白いでしょう。

Botticelli02

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