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October 2012

October 28, 2012

詩人ルイ・アラゴン切手と著作権問題

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 切手のフリーマーケットin広島に行ってきました。例によってお行儀の悪いパインスタンプの店主にこれでもかと悪口を言われてきました。毎度のように「何の役にも立たないムダ知識ばっかりでロクに切手を買ってくれない」と面と向かって言う悪態ぶりです。しかし、私も他の店では数千円単位の買い物はしているわけで、自分の店の品揃えについては考えが及ばないらしい。いつも笑ってやり過ごしているのですが、あまりにしつこいので、たまたまアオヤマスタンプさんで購入したフランス切手がちょうどいい例だったので説教してきました(笑)

 ただいま開催中の第16回ファンタスティック・オークションにマチスの有名な「青」を丸パクリしたデザインの小型印を出品しています(本章文末に画像を再録)。パイン店主の言うにはこれが意味がない、わからない=価値がないということらしい。しかし、郵趣における著作権や肖像権などの権利問題は無視できないものがあります。今の日本切手もディズニーやサンリオさん、アニメ製作者(社)などと権利問題を解決したうえで発行されているわけで、その不測の一例を過去にも記事化しています。

◆参照記事:前代未聞の文字だけカシェ
 http://topofswan.tea-nifty.com/hyper_philatelist_annex/2012/03/post-329c.html

Aragon2 マチスに関しても非常にシリアスな事件が起きています。冒頭のフランス切手は1991年に発行された「詩人」6種の一人、ルイ・アラゴンです。原画はまさにそのマチスで印面にも彼のサインが記されています。左がその原画で、一見何の問題もないように見えますが、しっかり裁判沙汰になりました。それは、マチスの作品の一部だけをトリミング、しかも変更を加えて図案にしたためでした。「改変」こそが最も不適切な問題点であって、それを知らなかったでは済まされません。結局、1996年5月7日、フランス郵政はマチスの相続人に12万フラン(約264万円)の損害賠償を支払えとの判決が下されました。
 では「青」を丸パクリしたデザインの小型印はどうでしょうか。あらかじめ許可を得たものであれば問題はありませんが、招待券にも許諾関係の表記は一切なく裏付けが取れません。権利意識がまだ低かった昭和45年(1970年)のことですので無許可でやったものと理解した方が自然です。単なる美術切手ではなく著作権関係の郵趣材料としても解釈できるし、むしろその方が重要だとは思われませんか?(そう思う、思わないはセンスの問題ではあるけれど)

 郵趣とは解釈に意味があるのです。既に評価が定まっていて、カタログ評価をただ品物に値付けしていれば商売になった時代は既に終わったことは切手商さん自身がいちばんよく知っているはずです。
 忙しい、面倒臭いならばその部分の開拓は私たち郵趣家がやりましょう。その成果を商売に利用するのも歓迎しましょう。ただし、ちったあ口の利き方に気をつけてほしいもんであることよなあ(笑)

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October 25, 2012

これぞお宝カード拝受

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 茨城県の佐藤ススムさんからこんな鼻血が出そうなメッセージカードをご恵送いただきました。

 くねくねと不思議な形をしていますが、これの正体は栃木県内の郵便局でのみ販売されているフォルムカード「三猿」です。日光にご旅行された折に買って来られ、その通信面にイラストを描いて送っていただきました。はい、佐藤さんはプロのイラストレーターさんです。特にこの、ほっぺたがぷにゅっとした巻き髪の女の子のイラストが秀逸で、51歳独身・男子・椙山哲太郎は大好きなのであります(笑)。
 佐藤さんとはfacebookで知り合いました。差し出し郵便局のことに話が及んだ時、もしやと思って最寄りの美浦トレーニングセンター内簡易郵便局での押印・発送(引受消印/ひきうけけしいん)を私の方からお願いしました。届いてみると予想通り、少ないD欄字入り和文印でした。

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 日本の伝統的な郵便印は左図の櫛型印(くしがたいん)です。明治39年1月1日以来60年以上も同一デザインで使い続けられました。この消印を収集・研究するにあたり、郵趣界の先人たちが図のように各欄の呼称を設定しました。局名がA欄、年月日がB欄、時刻表示がC欄です。それらの間に挟まれた半月形部分をD欄、E欄と呼びます。局名が長い時など一定の条件の時にD欄に県名や分室名などが表示されることがあります。これを「D欄字入り」と言います。
 昭和61年になってようやくデザインの変更が実施され、今では右図の丸形印(まるがたいん)にほぼ切り替えられました。フォーマットは変わりましたが各欄の呼称はそのまま引き継がれています。

 そこで改めてここに押された消印を見ますとA欄に「美浦トレーニングセンター内」、D欄に「茨城」と表示されているではありませんか。おかげさまでカードの魅力がさらに増えました。
 書留以外のふつうの手紙、はがきに簡易郵便局の消印が押されることはまずありません。ですが、押してはいけないと決められているわけではないどころか増収にもなるので、自分もこのような引受消印や記念押印をなるべくするようにしています。

 佐藤さん(念のため、女性です)どうもありがとうございました。コレクションとして大事にいたします。

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(↑ちなみに三猿の絵柄面はこれです)

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October 19, 2012

独自の美を持つ凹版切手

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 上はフランスが2011年に発行したボッティチェリ没後500年記念小型シートです。題材は余りにも有名な「春(ラ・プリマベーラ)」です。フランス政府印刷所によるグラビア印刷の力作ですが、実物はモアレのような色ズレが発生していて目がチカチカします。特に右側の0.87ユーロ切手がひどく、正直、よくこれでパスしたなと思います。
 切手は小さいものなので必ず至近距離で眺めます。それだけアラを隠しにくいし、ちょっとの違和感もすぐに気付かれてしまいます。いかにリアルに再現することが難しいかよくわかります。

 それとは全く違う「切手としての表現」を認識できるのが下のモナコの小型シートです。1995年に発行されたもので、こちらは誕生500年記念切手です。フランスとは版式が異なっていましてこちらは凹版印刷です。熟練の凹版彫刻師が線の一本一本、点の一つ一つを直接手で彫って原版を作ったもので、カラー印刷にはない趣があります。というより全く違う表現物になっていることがご理解いただけるものと思います。これがデューラー以来今に続く伝統美なんですね。これが彫刻師が芸術家として認められている理由です。

 このモナコ切手、小さくITVFのインプリント(製造銘)が入っています。これはフランス政府印刷所の旧略称です。そう、国や年代は違っても製造したのは同じフランス政府印刷所なのです。面白いでしょう。

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理由がわかりません

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 トリニダート・トバコが1986年に発行した初代大統領エリック・ウィリアムズ博士の誕生75年記念切手の一種です。4種セットのうちこの30c切手のみ黒と赤のネクタイに変えた改版が発行されました。いろいろ調べたのですがあえて改版を出さなければならなかったほどの理由がさっぱりわかりません。どなたかご存知ありませんでしょうか?。参考のために小型シートの図版も下に掲げておきます。

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見落としていた変形小型シート

Photo_2 もう先月のことになります。9月末に開催された第30回全国郵趣大会in小倉でひょっこり入手しました。額面50Frと同額の50Frの寄附金が上乗せされた聖母子を描くルクセンブルグの小型シートです(無目打)。
 シート地の4つの角が丸くカットされていることから変形小型シートの一種だと解釈しています。非常におとなしい変化ではありますが、角が丸くなっているただそれだけのことで通常の断裁機ではこの形状は切り出せないのです。型抜き機でプレスしたものでしょう。
 発行年を確認すると1945年でした。自作の郵趣データベースにはこれより古い例がありません。裏付けを得るためにこうしてブログにアップしているのですが、ひょっとして世界最初の変形小型シートになるのではないでしょうか?。
 70年近く昔の切手なのに今でも150円とか拍子抜けするくらい安価で、なおかつ凹版彫刻の冴えは素晴らしく、これがファースト・イシューなら申し分ありません。

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3ブログ体制ができました

 本格郵趣ブログのHYPER Philatelist(旗艦ブログ)に続く姉妹ブログを2つ立ち上げました。謹んでご報告させていただきますとともに、お気に入りに登録いただき、ご閲覧いただきますよう合わせてお願いいたします。極力、予備知識が不要でどなたでも楽しく読めることを心掛けております。

◆Local stamps 
(訪ね歩いた先々で押印した観光・記念スタンプと郵便局消印のコラボカード)
 http://topofswan.tea-nifty.com/local_stamps/

◆Yellow papers
(紙系・薄物系のおばかコレクション)
 http://topofswan.tea-nifty.com/yellow_papers/

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October 18, 2012

Local stampsブログをリニューアルしました

Kkr_kagoshima02 訪ね歩いた先々で押印した観光・記念スタンプと郵便局消印とのコラボカードをまとめた2つ目のブログ「Local stamps」。管理上の操作性の不調からテンプレートそのものから作り直すことにしました。ちょっともったいない気もしましたが、今のうちに直す方が合理的だと判断してのことです。
 今回は調子がいいので同じテンプレートで紙物系・薄物系のおばかコレクションをまとめた3つ目のブログをこれから立ち上げます。はい、一発目はこちらにもアップした「ちくわパン」でいこうと思います。少々お時間をください。

◆Local stamps
 http://topofswan.tea-nifty.com/local_stamps/

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えっ?、史上初の女子サッカー選手図案?!

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 日本におけるサッカー切手収集の第一人者として過去にも本ブログにご登場いただいたことのある小堀俊一さんからメールをいただきました。(以下引用文ですが一部椙山が編集しています)

 「スタンプショウかごしま」へお出かけになりましたとのこと。お疲れさまでした。
  私は、本邦初と思われる女子サッカー選手の記念印の郵頼が戻ってまいりました。高校総体・国体にも未だ登場していないと思われます。男子をしのぐ勢いの女子サッカー!。手造りのはがき画像を添付いたします。
 (上)福元選手は鹿児島・神村学園出身。凱旋帰国の折、FIFA女子優勝トロフィーを手にして最初に出迎えロビーに現れたところを私が撮影した写真です。
(下)JFAの切手は2010年南アフリカワールドカップ時のもの。

(以上です)

 スタンプショウかごしま2012の特別展示が「日本のスポーツ切手とオリンピック」でした。夏に行われたロンドンオリンピックにちなんでのことでしたが、女子サッカー選手の図案になったのは偶然のことで、特定の選手を描いたものではありませんでした。がしかし、今まで女子サッカー選手を描いた小型印図案がなかった、これが史上初であったことまでは誰も想像もしていなかったと思います。本ブログ記事を目にしたJPS鹿児島支部の皆さんも驚くことでしょう。
 私も記念カード自作にひとかたならぬ熱意を持って取り組んでいますけれど、専門収集家の方の造詣の深さにはかないませんね。知識があれば見方が変わります。見方が変われば作る郵趣記念品のコンセプトも変わります。史上初図案であることこそを主題とすれば、なるほど、小堀さんお手製カードの意味に合点がいきます。
 原画作者の前夷真由美さんには、鶴田義行像をプリントした公式記念カード(注)に直筆サインをいただいています。毎年恒例のことで特に意識していなかったものの、これはもうたいへんなお宝ってことになりますね。びっくりー!

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(注) 鶴田義行(つるたよしゆき)明治36(1903)年ー昭和61(1986)年
鹿児島県鹿児島郡伊敷村、現在の鹿児島県鹿児島市伊敷8丁目生まれ。1928年のアムステルダム五輪、1932年のロサンゼルス五輪の2大会で200m平泳ぎで金メダルを獲得。日本人初の五輪連覇を成し遂げる。

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October 16, 2012

貴重なさいべりや丸の船内印

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 進駐軍郵便の研究でご厚誼をいただいている山口市阿知須の中川進さんから画像とともに以下のようなメールをいただきました。
 『親族の先祖に阿知須で明治時代末に生まれ育った従兄弟同士がいて、従弟は家業を継ぎ、従兄は日本郵船に就職し客船サイベリア丸に乗務しました。これは従兄が北米航路でシアトル入港前の1930(昭和5)年1月1日に船内郵便局から阿知須の従弟に宛てた年賀状です。「郵趣」6月号特集の「豪華客船の郵便」ではこのサイベリア丸実逓便は紹介されていません。』

 本件をfacebookの郵趣資料室で質問を上げましたら井上和幸さんから詳しいご説明をいただきました。どうもありがとうございました。後学のためにブログにも再記します。
(以下、説明文)
 まずはさいべりや丸 Siberia Maruの概略から。ニューポート・ニューズ造船所の第32番船として1901(明34).10.19に進水、翌1902年竣工、1903.3.11太平洋航路に就航したアメリカのパシフィック・メイルPacific Mail Steamship(PM)社の客船です。
 同社が太平洋航路から撤退したのに伴い、1916(大5).3.31香港で座礁し失われた地洋丸の代船として、5.27姉妹船コーレアと同時に東洋汽船が購入しました。その後、さいべりや丸と改名され、1916(大5).6.12三菱長崎造船所で改装工事を行い、北米航路・桑港線に就航しましたが、1926.4.19(大15)合併に伴い日本郵船(東京)に移籍しました。
 船内局は1929(昭4).11.30 設置(鳴美「船内郵便とパクボー印」他)されたものの、翌1930(昭5) .8.22 には閉局してしまいます。船の老朽化のため就航できなくなったようです。そして最終的に1935(昭10).1.26売却、解体されました。
 よって船内印はC欄のみでしょう。データは鳴美「船内郵便とパクボー印」(2005年)にも掲載がありませんが、スターオークション9号のロット44に風景6銭赤単貼私葉 紫櫛/SIBERIA-MARU 23.7.30 I.J.SEAPOST→NY(着印有)(図はカタログ図版より)が出品されており、75,000円で落札されています。短期使用例なのでかなり珍しいようです。

◆その他の例としては、ブログ「船の絵葉書とカバーの収集」に実例が掲載されています。
 http://blogs.yahoo.co.jp/itanabe22/50366412.html

◆実逓の他に官白もあります(12月のスターオークションに掲載予定)。
 ちなみに船自体については英語ですが、次のサイトに詳しいです。
 http://www.atlantictransportline.us/content/48Siberia.htm

(以上です)
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西郷どんお面メール

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 スタンプショウかごしま2012を参観し、10月16日の朝に帰ってきました。追々、姉妹ブログのLocal stampsでも発表しますが、会場周辺の文教施設だけで17種もの記念・観光スタンプをGET。翌日、翌々日の2日間も北はナベヅルの飛来地出水から、南は来年3月末で廃港になる枕崎空港まで薩摩半島を縦断しました。相当面白い予想外のアイテムもあったりして、郵便印(風景印主体)とのコラボカード作りが非常にファンキーで面白かったです。

 その中でも出色だったのがこれ。西郷さんの銅像のすぐお隣のビル1階にある「鹿児島まち歩き観光ステーション」さんで見つけた西郷どん(せごどん)の紙製のお面です。鹿児島東郵便局臨時出張所の局員さんにお見せしたら「120円貼れば送れますよ」とのこと。しかも、120円普通切手を持参しておられるとのこと。耳のところに小さな穴が開いていますね、ここには耳掛け用の輪ゴムがありました。それだけはずして急いであて名を書いて発送しました。まったく予想外の獲物(笑)だったので10人の方限定です。それだけで精一杯でした(消印データは鹿児島東郵便局の風景印24.10.13です)。

 今回もアポなしの突撃ツアーでした。この件もあっていっそのこと、マジカル・ミステリー・ツアー頒布会を企画したら面白いのでは?と考え始めました。萩は吉田松陰先生関係がごっそりあります。まだ行っていない柳井市方面では伊藤博文関係が揃えられます。ガソリン代・高速代までは上乗せしませんが、いつもの50円私製はがきに記念・観光スタンプと風景印(基本)を押したものでスタンダードが150円(無料で押せる施設)~200円(入場料を払わないと押せない施設)くらいなら頒布可能なだけの製作数を確保できます。西郷どんお面メールみたいなやつは別格で300円くらいかな?。

 もし興味がおありの方がいらっしゃいましたら左欄の「メール送信」で現れますフォームメールにてご一報ください。ある程度の人数が集るようであれば(そういうシャレ、冗談が通じる人がいらっしゃるのであれば)試しに近いうちに下関方面でやってみようかと考えています。下関は田中絹代ぶんか館など面白い施設がちょいちょいありますしね。

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October 12, 2012

ふたつの献辞

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 次回のファンタスティック・オークションに出すために実家から郵趣文献を何冊か持ってきました。既に10点のピックアップは終わっていますが、若干マニアック過ぎるものが目立つものですから、三島良績先生の著作を何冊か加えようと考えてのことでした。

 その時に懐かしい一冊がありましたのでご紹介することにしました。郵趣文献の収集と研究そしてドイツ俘虜の郵便の邦訳などで活躍された故吉田景保先生からいただいた「切手の話」という翻訳本です。原書はイギリスのウィリアムズ兄弟の作で昭和33年に発行されています。推薦人は当時の郵政省郵務局長の板野学(後に1977年に発覚したKDD事件の時の社長)、序文が三島良績先生。今ではおよそ考えられないことですが発行所はなんとみすず書房、しかも本書は第2刷。内容もまたすばらしく、イギリスで興ったごく初期の段階の郵趣の話、現在ではクラシックと呼ばれる19世紀の名品切手の数々の話が220余ページにびっしり記されています。古き良き時代のフィラテリストたちと時空を越えて心通わすことのできる優れた郵趣文献のひとつです。

 左側の献辞にありますように、もともとは著名な郵趣家であられた八田知雄さんに謹呈されたものでした。これほどの良著を何故?と理解に苦しむのですが、八田さんはこれを神田の古本屋に売っ払ってしまいました。それをあろうことか、翻訳者の吉田先生ご自身が発見し買い戻されたのでした。この稀有な経緯をたどった本書を「面白いからスギヤマくんにあげよう」ということになりました。その日の証にと1983年(昭和58年)6月25日の日付を入れて、改めて八田さんの右側に献辞を書き加えてくださいました。当時、千歳船橋にあった先生のご自宅で直接いただいたものだと記憶しています。
 若い時代にお世話になった吉田先生も1990年(平成2年)5月にお亡くなりになりました。それからもう20年以上が経ちました。この本だけは終生、自分の傍に置いておきたいと思っています。もちろん、このお話は初公開です。

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October 11, 2012

結果報告:中原中也記念館から手紙を出そう

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 2012年9月26日付の記事「中原中也記念館から手紙を出そう」の結果報告をいたします。
 私は9月26日の日付が入った同館の記念スタンプなど計3種を私製はがきに押して2通投函しました。週末の28日に取り集められ、湯田温泉郵便局の風景印が押されて10月1日の午前中に無事に配達されました。先ほど確認しましたところ、28日付の記念館日誌には以下のように記されていました。

 特別企画展「中原中也の手紙―安原喜弘との交友」も第2期を迎え、受付前の赤いポストが本格的に働き始めました。実際に切手を貼った葉書や手紙をポストに投函していただくと、毎週火曜日と金曜日に回収し、湯田郵便局の風景印を押して発送する、「中原中也記念館から手紙を出そう」という企画です。今日は初めての回収日、さっそく5通がそれぞれの宛先へと旅立っていきました。葉書や切手は受付で販売していますし、筆記用具もお貸ししています。みなさんもご来館の記念にぜひどうぞ。

 えっ!、わずか5通だったのですか!。これは予期せずトンデモナイお宝をGETしてしまったことになりますね。しかも2通も。
 はがき表面にはまだじゅうぶんに余白があります。いずれここにどなたか所縁の方の直筆サインをいただくことにしましょう。その暁にようやく郵趣記念品として完成の日を迎えることになるのです。

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October 09, 2012

韓国/ヒト・クローン胚成功記念切手

 2012年(平24)10月8日、京都大学iPS細胞研究所長・山中伸弥氏のノーベル医学生理学賞受賞で日本中がその快挙を祝しています。

 その影で7年前にこんなお粗末な「事件」もありました。韓国が2005年に発行したヒト・クローン胚成功記念切手です。図案は細胞作りの手順と車椅子から立ち上がる人のシルエット。2004年、ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授らの研究チームが世界で初めてヒトのES細胞作成に成功したことを受けて翌年には早くも記念切手を発行しました。ところが同年12月、研究はねつ造されたものであることが判明し、一転して恥さらし切手になってしまいました。
 図版は発行当初、郵趣サービス社さんの「ワールド・トピックス頒布会」で配布された解説文入りデザインリーフです(切手部分は拡大しています)。綿密な説明文を記してくださいましたが・・・・全部パーです。ちょっとした実験ミスではなく、あからさまなねつ造であったことが致命的でした。

 長いこと郵趣をたしなんでいると、こういう奇怪な事件に遭遇することもあるのです。

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October 08, 2012

山尾庸三誕生175年記念カード

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 以前にブログで予告しましたように長州ファイブの一人、山尾庸三の誕生175年記念カードを作成しました。

 本来は誕生地である山口市の秋穂二島(あいおふたじま)郵便局で記念押印したかったのですが、残念ながら当日は体育の日で祝日。やむをえず山口中央郵便局で押印しました。
 カシェは平成18年(2006)4月26日、山口大学吉田キャンパスに設置された長州五傑記念碑のレリーフ(前列右が山尾)と後年の肖像をアレンジしました。こういう事例はお堅い雰囲気ぐらいの方がよろしかろうと思いましてフォントは明朝体のみ。消印も風景印は似合わないと考えて和文印にしました。
 なお、映画「長州ファイブ」にも描かれているように、山尾は日本の視聴覚障害者教育にも尽力したことから「日本の点字制定100年」記念切手(1990)貼りバージョンも別途製作しました。

 山口ローカルな題材である面もいなめないので需要はそれほどはなかろうと思い、余部はもう1セット分しか作りませんでした。それをご希望の方に無料で差し上げます。
 50円普通切手貼りか、点字制度100年記念切手貼りのいずれかの希望を書いてメールで申し込んでいただければ余部の1セットをばらして計2名の方に差し上げます。これは早い者勝ちではなく、どなたがふさわしいか勘案した上で決めたいと思います。工学関係の方、障害者教育に携わっておられる方あるいは郷土史研究者の方などが適しているかとは思いますが、まずは必要とされるPR文を添えてご連絡ください(遠慮はいりません)。

<2通とも行き先が決まりました。ありがとうございました>

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October 07, 2012

個人情報の保護

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 個人情報の保護に関する法律(略称:個人情報保護法)は2003年(平15)5月23日成立、2005年(平17)4月1日全面施行された比較的新しい法律です。しかし、実逓使用例の宛名を目隠ししなければならないなど、我々郵趣家にとっては実に鬱陶しい面倒な法律であることも確かです。郵便物の使用例としての興味はあっても通信文の中身までは基本的に興味はないのに、短絡的に差別視する御仁もいて非常に「迷惑」してもいます。しかし、せっかくならそれも収集テーマのひとつにしてしまえ、と考えるのがHYPER Philatelistであります。
 上図のはがきは今も岐阜市に実在するメガネ屋さんが差し出した営業挨拶はがきで、表面下部に個人情報の取扱に関する宣言文が明記されています。消印は岐阜中央2006.1.25なので個人情報保護法施行の10ヶ月後です。郵便物上でこの宣言が確認される例としては比較的に早い方だと思います。これを更新する初期例を常に意識しています。

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 個人情報保護に関する郵便物の技術(ハード面)も考慮しています。郵便物の外観に物理的な変化があるので広義には変形郵便物の一種でもあるからです。そこで今では普通に見られる目隠しシール貼りはがき、圧着はがきの初期使用例も集めています。順番では前者の方が早く、上図も平成12年11月22日の日付(振込予定日)が見えます。
 この当時、鹿児島の川内原発のある川内市(現薩摩川内市)に隣接する串木野市(現いちき串木野市)に住んでいました。原発に近いというただそれだけで毎年1回「原子力立地給付金」という名目で3,000円が振り込まれていました。川内市内在住だともっと高額です。要は「毎年こうしてお金をあげるから原発が万一のことになっても許してね」的なものと理解していました。これはこれで、原発関係テーマでも使えそうな郵趣アイテムですが、左側の個人情報部分には目隠しシールが貼ってありました。はい、個人情報保護法が施行される5年前です。

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 目隠しシールはもっと以前から存在した記憶があり、今日の「ほうふ切手の集い2012」でその実例をゴミから掘り出しました(アオヤマスタンプさん、ごめんね)。日本信販が差し出した目隠しシール貼りはがきです。住所がマンション名までしか印字されておらず、配達不能付箋が付けられたことで日付印が押された幸運な事例です。消印は広島・長谷63.8.7 8-12で、これは個人情報保護法施行のなんと17年前、1988年です。しかも目隠しシールを剥がさないまま残されていたのはちょっと驚きです。
 ネットで調べても目隠しシールの発明や商業化に関する明確な開始時期がよくわかりません。ご存知の方があればぜひご教示下さい。
 また、剥がし済みでもかまいませんから、目隠しシール、圧着はがきのより古い使用例があればぜひお譲りください。ほとんどの場合、一瞥して捨てられているのでなおさら残されていないと思います。よろしくお願いいたします。

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October 05, 2012

東京駅丸の内駅舎保存復元記念

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 茨城の大沢秀雄さんからご恵送いただきました。郵便局会社と郵便事業会社が統合した10月1日付の東京中央郵便局の風景印と丸ポスト切手(切手趣味週間・2001)の組み合わせはぴったり。
 そして風景印にも描かれている東京駅丸の内駅舎つながりで押してくださったカシェ代わりのスタンプが素晴らしいです。表題の通り、東京駅丸の内駅舎保存復元記念スタンプです。浮世絵が色版を重ね刷りするように4ヵ所を巡って4種の色違い印を押し重ねると完成する仕組みです。これは良いアイデアですね。うまいことぴったりに押せないとの声もありますが、それは最初から折り込み済みでありましょう。微妙な色ズレも味のうちです。

2012100502 千葉の若林正浩さんのお話によると、以下の4ヵ所にスタンプ台が設置されているそうです。いずれも目立った表示をしていないので探しづらいかもしれないとのこと。特に(3)は狭い店内にあって見つけるのに苦労されたそうです。なお、開催期間は9月24日から10月31日までです。

(1)京葉線ストリート内「柿の木坂」付近
(2)東京駅南北通路(丸の内南口改札~丸の内中央口改札間)
(3)エキュート東京内 フリースペース「Fubutsushi」丸の内側
(4)グランスタ店内 銀の鈴広場

 さらに期間内の10月10日〜14日には目白の切手の博物館で鉄道切手展「Railpex2012」が開催されます。13日と14日の土日曜日2日間のみ同じく丸の内駅舎を描いた小型印が使用されます(下図)。目白駅と東京駅ですから行けない距離ではありませんね。今ならふさわしい貼付切手を調達する時間の余裕もあります。関東圏の方、ぜひコラボレーション・カバーやカードの制作にチャレンジしてみてください。

◆鉄道記念日記念鉄道切手展 Railpex2012
 http://yushu.or.jp/event/minipex/minipex.html#mini02

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October 02, 2012

日中国交正常化40周年記念式典中止記念カード

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 予告通り、日清講和が行われた下関駅で途中下車し、駅前の下関郵便局で記念押印してきました。念のために説明文を再掲しておきます。

 2012年9月29日は本来、日中国交正常化40周年記念式典が北京で行われるはずでした。相変わらずの支那の悪態で中止になりました。日本はせっかく記念切手を発行したもののさっぱり売れなくて郵便局も弱り切っています。在庫はあるのに窓口に出してもいないような状態です。
 カシェのデザインは以下の通りです。「尖閣諸島は日本固有の領土です」の一文を英文でタイトルにしました。旭日旗と尖閣諸島の南小島を描いたことで知られる琉球切手・海洋シリーズ「海鳥」5c切手をアレンジしました。
 ちなみに支那側は昨今の問題が起きるはるか前、年間発行計画時点で国交正常化記念切手は含まれておらず、そもそも日本側が発行する必要はなかったと思います。
(下関24.9.29)

※本カードは10枚製作し既に2枚もらわれていき残り7枚あります。ご希望の方には差し上げます。さらに余部があれば全国切手展JAPEX2012会場で開催予定のファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)特別例会にて交換に提供しようと思います。お楽しみに。
<在庫はすべて嫁入り先が決まりました>

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October 01, 2012

漫画家・永井豪氏の切手

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 2012年(平24)9月29・30日に行われた第30回全国郵趣大会in小倉では、私も生前におつきあいさせていただいていたT.T氏の遺品コレクションのセールがありました。外国切手を中心に私もその一部を引き継がせていただきました。その中で特筆すべきものがこれ、中央アフリカが1998年(平10)9月1日に発行した「漫画家・永井豪の世界(漫画家生活30周年記念)」6種連刷シートです。
 いわゆるエージェント切手ではありますが、永井豪氏とダイナミック・プランニングのコピーライト表示があるので正規発行券と言えます。そして題材に取り上げられている漫画もまさに豪華キャスト。デビルマン、マジンガーZ、ハレンチ学園、バイオレンスジャック、手天童子、凄ノ王(注:凄は正しくはさんずいに妻)。
 諸般の事情により、郵趣市場に供給された量が少なかったらしく、発行時点で市価が2,800円。それ以後も2,000円を下回ることなく現在に至る、というよりモノ自体をほとんど見かけません。おそらく、発行当初に購入された方しか手に入らなかったものと思われます。
 そしてもっとも重要なことは、自分の郵趣データベースでは、これが外国切手になった日本漫画の第1号らしいことです(これより早い前例があればご教示ください)。

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