世界最初の金箔切手

変り種切手の雄と断言できるのが今回ご紹介する金箔切手です。図はガボンが1965年(昭40)12月4日に発行した「シュバイツァー博士追悼」記念切手です。これが世界最初の金箔切手です。
裏糊引きをした純金の箔にエンボス加工をして印面を作り、目打の型抜きをして切手の体裁に仕立てる金箔切手としてのスタイルがこの時点でほぼ完成していました。博士は同年9月4日に亡くなったばかりなので、前例のない製造工程を没後わずか3ヶ月のうちに成し遂げていたことになります。(注)
本券の特殊性はそれだけではありません。当時は金の輸入が禁止されていたため、発行後8年間は日本に輸入できませんでした。日本の郵趣市場に登場するのは1973年(昭48)4月からの金の輸入自由化以降のことです。解禁直後の価格が5,000円位でしたので今の貨幣価値だと2〜3万円相当です。1960年代後半に発行された初期金箔切手はおおむね同様の状況で、今でも万に近い数千円の販売価格が一般的です。
その後、切手製造技術上の進歩もめざましく、金箔に見える別の金属箔を使うといった「技術開発」もあり、今では純金である旨の証明書を添付して販売されるもの以外は金箔切手のそっくりさんと理解して良いでしょう。そこで、一連の金属箔切手を非破壊検査して確認されたのが日本の化学切手研究会です。理学博士の伊藤良一氏によりますと、シュバイツァー博士追悼記念切手は看板に偽りなく、確かに主成分は金であるとの結果が出ています。詳細は以下の過去記事をご参照ください。
(注)博士が亡くなるはるか以前に用意していた可能性も否定できません。


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