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August 25, 2012

すかしの製造過程を表現した切手

2012082501

 第12回ファンタスティック・オークションの準備作業の過程で非常に興味深いスウェーデンの切手帳が見つかりましたので後学のために記録を残しておくことにいたします。
 1990年8月8日に発行された「製紙業」と題する4種横連刷を2組収める切手帳です。注目は左から2番目、すかしを題材にした切手です。背景は切手用紙にすかしを入れるダンディロール(大きな円筒状の細かい網の目の金属ロール)。抄紙機(しょうしき)の上で紙が乾かないうちにダンディロールを転がすと凸状の王冠マークが紙に食い込み、そこだけ薄くなってすかしの模様ができあがる様子を描いています。本来、すかしは偽造防止のための伝統的な技術ですから、すかしを描いた切手はありますが製造工程を表現した切手というのは他に見た記憶がありません。さらに図案の切手用紙には既に目打があります。目打を描かないと切手用紙だとわからないためにあえてそうしたのでしょうが、厳密には抄紙段階で目打が入っているわけがありません。ちょっと意地悪ですけれど、そういう解釈もありえます。トピックとしてたいへん面白いアイテムだといえましょう。

※図案は向かって左から
・17世紀の製紙作業
・切手のすかし
・スウェーデン製の紙に印刷された海外の新聞
・現在の製紙機械

(参考文献:スタンプマガジン誌1990年11月号P.23)

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