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August 26, 2012

追悼・ニール・アームストロング氏

2012082601

 人類初の月面着陸を果たしたアメリカの宇宙飛行士、ニール・アームストロング氏が亡くなられました。この8月に受けた心臓バイパスの術後に合併症を起こしていたそうです。82歳。
 アポロ11号が月面に着陸したのは1969年(昭44)7月20日、日本時間21日6:17。当時、私は小学3年生。朝早くに母に起こされてテレビを見ろと催促されました。ブラウン管にはなんだかよくわからないモノクロの画像が、これまた何言ってるかわからないもごもごの音声とともにうごめいていました。人類が月に到着しただの、山口市仁保のパラボラアンテナで受信したテレビ放送だからどうたらこうたら言われたようなのですが、小学生には退屈なものでしかありませんでした。そこはそれ、男子のおばか真っ盛りと言われる小学3年生ですから(笑)二度寝しに布団に戻ったことでした。

◆アポロ11号月面着陸記念(イラン・1969)
 今では考えられません、イランがアメリカを讃える記念切手を出すなんて。1979年(昭54)にイスラム革命で王制が倒されるまでは、パーレビ国王はむしろ極端な親米路線を敷いてました。それが革命の原因ともなったのですが、それにしても月面着陸から6日後の7月26日の発行は異常な早さです。現在伝えられているところでは切手発行が決定されてから3日後の発売だと記録されています。
 平版印刷の簡素な作りではあってもこれを3日でというのは信用しかねます。おそらく、ダメもとでわずかな数量を前もって用意していたのではないかと思われます。日付を入れない方が安全策なのにあえて印面下部に21 JULY 1969の日付(イランの現地時間)が入っていることも賞賛されて良いでしょう。実際に首都テヘランの郵便局では初日で完売。自動発送サービス分も6割カットされています。最終的には20万枚の発行となっています。
 見た目に粗末なでき映えですし質の悪い当時の裏糊のために状態は芳しくありません。人気の薄い国ということもあって上記のような素敵な物語もあまり知られていないせいでしょう、今でも雑品扱いの1枚10円〜100円のコーナーに埋もれていることがよくあります。

◆アポロ11号月面着陸1周年記念(台湾・1970)
 3種セットのうち3人の宇宙飛行士を描く1種をご覧にいれます。当時のオフィシャル・フォト通りの並び順だとすれば、左からニール・アームストロング(1930-2012)、マイケル・コリンズ(1930-)、エドウィン・オルドリン(1930-)のはずですが、なんせ似てなさ過ぎなので。はい、私は「似てない肖像切手」という超絶マニアも呆れるテーマで入手したものです。うそです(笑)。原画やデザインは台湾で用意されたものですが、実際の印刷・製造は日本で行われた切手だから入手したというのが本当です。今も日本銀行券を印刷している国立印刷局こと行政改革前の大蔵省印刷局で作られました。
 大蔵省印刷局が初めて手掛けた外国切手も台湾で「蒋介石総統生活図片」と題する3種+小型シートを1955年(昭30)に製造したのが第1号です。1958年(昭33)に発行した「昆虫」と「蘭」がLIFE誌の国際版(1960年2月号)で「世界の優秀な切手」のひとつとして紹介されたことから同局の技術水準の高さが一気に全世界に知られるようになり、外国からの切手製造受注が有利に展開することになりました。同局は最終的に1955-75年の20年間に250種以上の台湾切手を製造しています。これはフィリピンに次ぐ第2位の多さです。
 こちらも今でも容易に入手できる部類の切手ですから話のネタにぜひ入手してください。

 以上、ちょっとひねった2国から発行されたアームストロング氏関係アイテムをご紹介しました。

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