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May 2012

May 30, 2012

マトリックスvs悪代官

Vs

 スタンプショウ=ヒロシマ'12での収穫品など、ブログ記事にしなければならない題材には事欠かないのですが、更新がちょいと停滞してしまっております。本業のほかにもこのように地元防府市で夜な夜な某所にて敵と戦っておりますのでたいへんです(おおうそ)。
 昨夜もマトリックスのキアヌ・リーブスに扮したカメラマン氏を、念願の悪代官に扮した工業デザイナー(おれ)が無慈悲に切り捨てているところです。その激闘とは無関係にカラオケ熱唱中のブライダル貸衣装のお兄さんとのコンストラストもいい味出してます。扮装一式は彼が用意してくれたものです。

 生まれて初めて太ってて良かったと思った瞬間です。

 というわけで、逐次更新に努めて参りますので何卒よろしくお願いいたします。

(追伸)
 悪徳商人の越後屋役も募集中。百万両を饅頭の箱にしのばせて持参できる悪人顔さん大歓迎。経験不問。初心者からていねいにご指導します。

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May 28, 2012

スタンプショウ=ヒロシマ'12写真アルバム

2012052701

 スタンプショウ=ヒロシマ'12の様子をfacebookで写真アルバムにしました。下記URLでFacebookを使っていない方もご覧になれます。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.318991181513213.74818.100002070020561&type=3&l=c9d3bb31fe

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May 25, 2012

フランシスコ・ザビエル日本到着400年

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 ebayで落札したてで小一時間前にpaypalで送金したばかりなので、今はまだ手元にはこの画像しかありません。スペイン語がわからない人でも一目で意味が通じると思います。タイトルの通り、フランシスコ・ザビエルが日本に到着して400年を祝うスペインの記念カバーです。

 切手に押されているのはパンプローナ郵便局の1949年7月8日付の消印。その消印に"EXPOSICION FILATELICA"とあるので、どうやら切手展が開催されたらしいことがわかります。また、左側のカシェもいいですね。和服姿の男性は布教中のザビエルを描いたものでしょうか、あるいは日本人改宗者でありましょうか、現物が届きましたらじっくり観察したいと思います。
 史実を正確に記しますと、日本到着は1549年8月15日で場所は今の鹿児島市です。我らが山口市に入ったのは翌1950年ですからちょっと残念?。いえいえ、山口市民なら何の説明も要りません。スペインのナバラ州パンプローナ市は山口市と姉妹都市関係を結んでいます(鹿児島市はナポリ市)。カシェの下部にもはっきりと"Edicion FILATELICA NAVARRA"つまりナバラ郵趣会版と明記してありますので1ミリの疑問もなく山口県関係の収集品ファイルに直行することになりましょう。
 なお、同時期(昭和24年)の鹿児島で使用された400年を祝う記念小型印を見せていただいたことがあります。小型印と言えどもまぎれもない公印ですから、今では特定宗教を題材とするものは許可されません。当時はそこまで厳密ではなかったので許可されたのだろうね、などと話題にした記憶があります。もし、翌昭和25年にでもザビエルの山口入り400年を記念する郵趣アイテムを発見・入手できたら本カバーとセットが組めるのですが。どこかに眠っていないものでしょうか。
 さらにカバー右に押されている赤い記念印、見出しが"III CENTENARIO"にしか見えません。400年記念なら"III"ではなく"IV"ではないでしょうか?。ローマ数字は西欧人でもよく間違えるとは言いますが、もしそうならエラー・アイテムであるという付加価値も加わることになるのですが・・・。

(注)山口では「サビエル」と読み書きするのが一般的です。ここでは読者を限定できないため、あえて教科書的に「ザビエル」と表記しています。ご了承ください。

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May 24, 2012

第5回ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)例会

2012052301 第5回ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)例会の日程を以下のように決定しましたのでお知らせいたします。今回は地元山口県での開催です。参加者の皆さんの利便性を考慮して周南市での初開催です。
 新幹線停車駅の徳山駅、その駅ビル3階が例会会場です。夏の炎天下の最中であっても屋外に出ることなく会場まで到着することができる快適さです。ぜひご参集ください。

【例会スケジュール】

場 所:周南市市民交流センター(ホームページ
    JR徳山駅ビル3階・大会議室
日 時:7月28日(土)12:00〜17:00
参加費:無料
内 容:コレクションの披露、研究発表および交換会
 事前の参加申込は不要ですが、配布資料等の用意がありますので、遅くとも2日前程度にご一報いただけますとたいへん幸せます。また、できましたらご自分の収集品の中からトピック的なアイテムを1〜2点ご持参のうえご披露ください(義務ではありません)。
 また、時間いっぱいブース開設を平行して行う予定ですので、交換品・分譲品をお持ちの方もご遠慮なくご持参ください。ただし、不特定多数への販売を目的とする集まりではありませんので、ディーラーさんの場合はご説明すべき要点がございます。必ず事前にご一報ください。
 なお、交流のために郵趣用の名刺もご持参いただきますとなにかと有益です。
宿 泊:宿泊紹介をご希望の方はお早めに椙山までご連絡ください。
    徳山駅周辺でよろしければ手配いたします。
駐車場:在来線側駅前ロータリーの市営駐車場をご利用ください(地下駐車場)
連絡先:椙山哲太郎 090-8765-2197
    ※Emailは左欄の「メール送信」をクリックしてください。

【懇親会のご案内】※希望者のみです
 当日19:00より光市で季節料理を楽しむ懇親会を予定していましたが諸般の事情により変更します。会費5,000円以内で徳山駅周辺での開催とします。詳細は追って発表いたします。

【FSCのコンセプト】
 夢のある切手を楽しく集め、また切手で楽しく夢を語ることを会是といたします。初めて切手を見て美しいと思ったあの感動をいくつになっても持ち続けようという意味です。ただし、主として全世界を対象にした外国切手を扱いますので、日本切手しか興味のない方、外国の郵政事業体、郵趣グループ、収集家との交流を望まれない方はご遠慮ください。これらの活動を支える理念として、以下、3つの会是を示します。どうかご賛同者の多からんことを。

 1.夢のある切手を楽しく集めよう
 2.集めた成果を公開しよう
 3.仲間作りのためのお世話をしよう

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May 21, 2012

ギリシャ切手の異変

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 ギリシャの経済危機がいよいよ正念場を迎えようとしています。ユーロ圏からの離脱もやむなしとの極端な論調も出る始末で目が離せません。郵趣はそのような政治経済の動きを反映します。その多くは切手やカバー上に世の中の動きの痕跡が残されるといったもので、いわば「後追い」です。しかし、変化の前兆が現れることも珍しくなく、要は私たちが気が付いていないだけです。ギリシャの場合もそうだと感じています。
 私がギリシャ切手の異変に気付いたのは2004年のアテネオリンピックの頃です。実際はもっと早い時期から変化が起きていたのかもしれません。それは、新切手の価格が異様に高かったことです。ユーロ表記ですから他のユーロ導入国と簡単に見比べることができました。外国の新切手取り次ぎディーラーさんの値段を調べても同じで額面の何倍もしていました。いくらなんでも発行されて間もない新切手でこれはないでしょう。
 そしてなぜか金箔・銀箔押しの豪華な切手が激増し、と同時にますます日本に輸入されなくなってきたと感じたのが2007年頃です。郵趣誌の担当連載記事で扱いたいと思った切手もあったのですが、入荷量が極めて少なく世界新切手ニューズ欄にすら掲載されない券種が多発したため、やむなく没にしたものも2〜3あります。
 極めつけが2008年5月に発行された上図の修道院シリーズ第1集5種です。切手の文字部分、耳紙の紋章部分などが金箔押しで発行枚数はわずか5万セット。しかもそのうち12,000セットがFDC用に使われたため、未使用はわずか38,000セットしかありません。これは現地のディーラーさんに直接聞いた数値です。どうしてこんな限定数発行なのかと聞きましたが、さすがにそれ以上は知らないという返事でした。郵趣サービス社さんは取り扱わず。アメリカの新切手取り次ぎディーラーさんで約$29。最も安かったところで$20、日本円で2,200円もしました。額面合計はたったの7.70ユーロしかないのにです。
 さしあたって第一発目だけは確実に押さえておき、後続券は余裕がある時に買えばいいという収集哲学に従い、これ以後のギリシャ新切手は一切買っていません(データだけは記録しています)。2009年11月にアイスランドが破綻した時など、たとえ新切手でも米ドル建てであれば無茶苦茶安く買えたことを思えば明らかに不自然です。いずれ暴落するだろうから買うのはその時でいいと考えてのことです。
 新切手なのになぜ額面の数倍もするのか、その理由はいまだ不明です。同国の公務員体質のひどさが伝えられている昨今、ひょっとすると一部官吏のよからぬ工作が介在しているのかもしれません。いずれ明らかになる日が来ることを期待したいと思います。

 さて、今さらユーロをやめて昔のドラクマに戻ろうったって話はそう簡単ではありません。信用も裏付けもありませんからたちまちハイパーインフレに見舞われることは必至。切手印刷でも有名なイギリスのデ・ラ・ルー社がドラクマ紙幣の再発行を検討しているとも伝えられていますが、発行してすぐに紙クズになりかねないものを一体どうする気でしょう。
 あるいは暫定的にユーロとドラクマを併記する二重通貨も可能性がありましょう。下図は2002年1月1日のユーロ導入を控え、1999年から2001年の3年間のみ実施された二重通貨併用時期のオーストリアの切手付き封筒です。この頃は未来への明るい期待が優位で、まさかわずか10余年後にユーロ通貨圏から離脱(脱落)しかねない国が現れるなどとは思いもよらなかったに違いありません。

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 なお、これはシリング(13)とユーロ(0.94)を併記したオーストリア唯一の切手付き封筒です。ウィーン・チューリッヒ間初飛行75年の記念印が押されています。日付は1999.4.23です。

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May 19, 2012

フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー

2012051901 名前だけで圧倒されるというのも珍しいですね。なにこの早口言葉みたいなクドい名前は? ふ、ふりーらんす、らいたー? ってなもんです。世界にふたつとなさそうな個性的過ぎる名前の人物というのは、人様のことは言えないのですが、たいてい変人です。このフンデルトヴァッサーさんもまさにそれで、画家、建築家であって思想家で、と列記しただけで変人以外のなにものでもありませんね。そう、そして紛れもない天才です。

 フンデルトヴァッサーの芸術は晩年に至るほど自然との共生を強く意識されます。図版はいずれも2000年に開催されたドイツ・ハノーバー万国博の記念切手3種を貼ったマキシマムカードです(リヒテンシュタイン・2000年発行)。特に左の写真はウィーンのフンデルトヴァッサー・ハウスと呼ばれる有名な集合住宅です。氏が手掛けた最初の建築物でその実態は市営住宅です。細胞を連想させる有機的な建築形態に覆いかぶさるように繁茂した植物。むしろ植物の中に建築が取り込まれているようです。そこに貼られた記念切手とのハーモニーを好ましく思います。
 若い時代は、タダでもいらないと散々に言われ通したと、ご自身が述懐しているのもさもありなんと思わせる作風。気持ち悪いと感じられる向きもありましょう。都会的な調和性はなくむしろ土着的。優れた絵画作品につきものの色彩とフォルムのハーモニーさえ呪詛のように思えます。見慣れてくると鑑賞している私たちも言葉を発しなくなります。いつしか、その絵画表現をただひたすら感じれば良いことにはたと気付きます。ぜひ皆さんも感じてください。そして彼の名前も覚えていってください。フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーです。

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May 13, 2012

花かげ・・・サインはV

2012051301 スタンプショウ2012で上京した折に、山梨県の有井哲男先生から左図をいだきました。ふるさと切手「花かげ」(山梨県・1991)を貼り、有井先生がデザインされた小型印が押されています。
 私の古巣、JPS調布支部(東京)は毎春、甲州市でJPS塩山支部さんと合同一泊例会をしています。その会合のお楽しみとして、内外からの来信郵便物を一年間溜めておき、これにいくばくかの追加アイテムを加えてゆうパック大箱満杯詰めにして寄贈しています。それをチャリティー・オークションに供してもらい、開催費用の足しにしてもらっています(ここのコメント欄参照)。その謝礼としてこの記念ポストカード、カバー類をいただいたのです。そこで、さっそくその場でサインをいただきました。これもまた、自分のこだわりのひとつです。そう、直筆サインをいただくことです。仮に自分にとって直接関係がない、収集分野ではない記念カバー類であっても、サインが加わることによって別の付加価値が生じるのは、改めてこまごま説明しなくてもおわかりだと思います。こういうセンスは外国人の方が長けていて、下図のようなサイン入りをちょくちょく目にします。

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 東京オリンピックの時の聖火リレーの特印(鹿児島)が押されたカバーに駐日アメリカ大使のJames D. Hodgson氏(ジェイムス・ディー・ホジソン)の直筆サイン入りです。サインした当人が誰なのか、後に不詳とならないように"Autograph of James D. Hodgson US Ambassador in Tokyo"の表記があるのが助かります。こうした事後追記も可能なタイプライターも捨てたものではありませんが、今なら由緒書きのカードを別に作ってカバーの中に保護用厚紙を兼ねて入れておくことをお薦めします。
 それというのも氏のアメリカ大使就任期間は、灯火リレーの昭和38年(1963)の10年以上後の1974-77年です。1963年当時はロッキード社の副社長だったようなので聖火リレーとは何の関係もない可能性が高く、後に日本のものなら何でもいいとサイン台紙として適当に選ばれたカバーのように感じます。何より聖火リレーの空輸を担ったのはオフィシャル・キャリアの日本航空ダグラスDC-6Bなので、よりによってロッキード社の宿敵ダグラス社だし(笑)。ま、カバーの価値をはっきり示すためにも由緒書きは必須だということです。

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 その他にも寄せ書き台紙としての活用方法もお薦めしたいと思います。上図はかつて紙版で発行していたHYPER Philatelist誌No.3(1999.10.15)のP.11に掲載したものです。以下、要旨を再編集・再掲します。

 このカバーは、1999年8月に中国・北京で開催された世界切手展<CHINA'99>期間中の8月24日、同地で2001年の日本国際展を告知するための「JAPAN DAY」レセプションが開催されたのにちなみ、井上和幸さんによって3通のみ製作されたものです。日本と中国の切手を貼り、それぞれに会場で使用された当日の記念印が押されています。サインはPHILANIPPON'01の主催者である郵政省および郵趣3団体の代表など5名の方です(肩書きは当時)。上から順に
・清水初己 郵政省郵務局切手文通振興室長
・Mr. Koh Seow Chuan
 国際郵趣連盟(FIP)の副会長でPHILANIPPON'91のFIPコーディネーター
・椿 尋昭 財団法人郵便文化振興協会専務理事
・金井宏之 財団法人日本郵趣連合会長
・立川憲吉 財団法人日本郵趣協会理事長

 今ではありえないキラ星のごとき面子が勢揃いです。これまでカラー版でお見せしたことがなかったのですが、直筆サイン入りカバーの付加価値が最もよく理解していただけるものと思います。
 郵趣イベントだけでなく、例えば仕事上の研究会、セミナーなどの集りにも応用してみてください。催事当日の朝に郵便局に寄り、地元のふるさと切手を売っていたらそれを、なければ普通切手でもいいですから白カバー(できれば横書き用の洋形7号程度が便利)に貼り、風景印かそれもなければ普通の郵便用通信日附印(いわゆる消印)を押してもらいます。それに講師の方のサインをいただきましょう。3〜5通作り、そのうちの1通をしゃれた額装に仕立てて後日プレゼントすれば、まず喜ばれないことはありませんから。

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May 09, 2012

変形切手としての「横長切手の定義」のご提案

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 郵趣誌の今年2012年1月号の連載記事の前文でご紹介しましたシンガポールの「河川」切手、その公式FDCを入手しました。それも共同発行のエジプト切手とのコンビネーション・カバーです。実際は$1.10と$2の2通組なのですがスペースの関係で前者のみ上に掲げます。
 記事で触れた内容を簡略に言いますと「極端に横長の切手だけれども同様切手の仲間が少ない現状では変形切手として特別扱いする定義そのものがまだない」という趣旨でした。こうしてエジプト切手と並んだ様を見比べると、印象として変形切手の仲間に引き入れてもよいのではないかと感じます。
 エジプト切手は図案途中に2列の縦目打が入れられているので3種横連刷になっています。シンガポールの場合はつまり、間に目打を入れていないだけのことなのですけれど、それは技術的に不可能なのではなく、明らかに意図的な「目打省略」と解釈できます。意図が感じ取れるのであればなおさら、収集家サイドもこれを分類基軸に据えても不都合はないだろうと思います。そこで、変形切手としての横長切手の定義を仮に考えてみました。

 切手の縦辺と横辺の長さの比例差が1対3以上であること

 1対2程度なら沢山あります。1対3未満もけっこう横長ではあるものの、あえて変形切手とみなすほどの特異性までは歴史的にも感覚的にも伴っているとは言えません。そこで、仮の基準として1対3以上をご提案します。本券の場合、1対5以上の比例差があるので数値的にも印象的にも好ましいと考えます。エジプト切手と比較できるコンビネーションFDCであるだけに、特にインパクトがあると思うのですが、さて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

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May 08, 2012

近代洋画の開拓者 高橋由一展

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 毎度おなじみ山内和彦さんからご恵送いただきました。東京藝術大学大学美術館で2012年4月28日(土)〜6月24日(日)の約2ヶ月間開催されている表題の高橋由一展の記念カードです。マキシマムカード風にアレンジしていただいていますけれど、会場内での切手販売はなかったそうで、貼られている近代美術シリーズ第5集「鮭」は氏みずからの持ち込み品です。おかげさまで鮭が3匹揃いました!。まだまだ会期があります。ぜひご参観ください。

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May 06, 2012

フォルムカード(わたしとすゞと台湾版と)

2012050607 スタンプショウ2012に出発する前の4月中旬、スタンプマガジン5月号に載っていたフォルムカード第4弾:山口県版「金子みすゞ」に図案ミスの記事には驚きました。後日のために正確に記しますと山口県在住の山根秀子さん(78歳)が気付かれたもので、着物のいちばん内側の赤い襟の襦袢だけがなぜか左前に描かれているというものです(P.31)。
 ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)特別例会のお土産にちょうど良いと思いましたので、しこたま買い込んでお江戸で配ってきました。
 そして中日の4月28日、マサスタンプさんのブースでそんなこんなのお話をしていましたらマスターの山本誠之さんからこんなオシャレなフォルムカード(下図)を頂きました、というのは冗談です。

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 台湾の民間企業が発売しているフォルムカードのそっくりさんです。MILU DESIGNという会社が作っているもので、正式には台灣旅行明信片(Graphic Post Card)と名付けられています。日本のものより厚く約2ミリもあり堅牢でしっかりしています。日本の熊谷組などの共同企業体が建設したことからジャポニカの一種でもある台北国際金融センターこと「台北101ビル」、そしてなぜかセクスィ〜なお姐さんが売っていることで有名な「檳榔(びんろう)売りスタンド」の2枚を台湾のお土産として頂戴しました。
 日本のフォルムカードをパチったとかなんとか野暮なことは申しません。良いものは世界共通で良いのです。こういうものが売られている背景には、まさしく日本のフォルムカードが台湾でも人気があることの証拠でもあります。山本さんは現地の郵趣家のために四国のフォルムカードを取り揃えて送るなど、およそ商売としては手間賃にもならないようなことまでされています。
 日本ならではのさまざまな「大人の事情」によって通販をしない(できない)など、まったく以て商機を逸するに事欠かない日本郵便のへたくそぶりにはうんざりします。台湾のみならず、その他の近隣アジア各国でもフォルムカード人気があることすらも、おそらくご存じないことでしょう。郵政民営化になってできることよりできないことの方が増えたのは完全な失政です。
2012050606 この台灣旅行明信片、台湾の楽天市場で通販されています。日本からも買えるのかどうか試してはいませんが、その気になればなんとかなるでしょう、きっと。

台灣旅行明信片

(←ちなみに通信面はこんな感じです)

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プレPスタンプ

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 今で言うところのPスタンプが世に出る以前にもごくわずかに存在した、ユーザーがカスタマイズできた郵便商品類を仮にプレPスタンプとでも呼称しましょう。その仲間をひとつ確認しましたので記録のためにアップロードいたします。
 日本でもエログラム(航空書簡)を私製することができますが料額印面までは作れません。ところが、旧西ドイツでは一定量を超えるものであれば料額印面も刷り込んだ私製エログラムを郵政当局が製作してくれました。図はドイツの作曲家エンゲルベルト・フンパーディンクの生誕125年記念です。生誕地ジークブルグ局(SIGBURG 29.11.78)の記念印が押されています。料額印面回りのみ白地なのは記念印を押すことを念頭においてのことだと思います。
 料額印面込みでの私製(製作代行)という点から、プレPスタンプ類の一種として認知しておきます。なお、同名の歌手がいますがそれとはまったく別人です。詳細はこちら。

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正体不明のQRコードもどき?

2012050601_2 世界で初めて日本生まれのデジタル技術であるQRコードが正刷切手の印面上に登場したのは、昨2011年2月14日に台湾が発行した2種のバレンタイン切手でした。携帯電話やスマートフォンのバーコードリーダーで読み込むとメッセージが現れる仕組みです。ご覧になっているパソコンのモニター画像でも容易に反応しますのでぜひお試しください。
 日本でも2010年2月1日発行の「ふるさとの花・第6集」から、郵便窓口での販売管理用にQRコードが採用されたのですが、惜しいかなシート耳紙上であって切手の印面ではありませんでした。現在も引き続き採用されているものの、依然として耳紙上のみにとどまっています。
 しかし、コード化も容易であり、かつ情報量が多いことも関係しているのでしょうか、世界的にはQRコードを採用する国が同年の内に次々に現れるという急速な普及ぶりで戸惑いすら感じています。ざっと列記しますと以下の通りです。

【2011年】
・バレンタイン(2種):台湾2/14
・銀行設立150年(1種):リヒテンシュタイン3/14
・チョコレート(9種連刷シート):リベリア6/30
 ※シート耳紙上のみ
・切手の日(1種):クロアチア9/9
・環境保護S/S(1種):クック諸島10/21
・震災と津波救済S/S(1種):クック諸島10/21
 ※東日本大震災支援の外国切手第1号
・チョコレート(9種連刷シート):グレナダ10/26
 ※シート耳紙上のみ
・オーストラリア・韓国修好50年(2種):韓国10/31
 ※シート耳紙上のみ
・オーストラリア・韓国修好50年(2種):オーストラリア10/31
 ※2種のうち60cのスタンプパック用10面シートの耳紙上のみ
・中国の楽器・第27回アジア国際切手展S/S(1種:グレナダ領グレナディーン諸島11/8
 ※シート耳紙上のみ

2012050602 そこへフィリピンが不思議な切手を発行してきました。海の魚介類を描く普通切手で、印面右下に小さくQRコードによく似たモノが表示されています。左図の赤矢印部分がそうです。郵趣誌2012年5月号で言いますとP.59, 60に掲載されています。
 実物を手に入れてコードを読み取ろうとしましたが小さ過ぎて全く反応がありません。画像スキャンしてパソコンのモニター上で拡大してもみましたが同様に何の反応もありません。フィリピン郵政にメールで問い合わせてもなしのつぶて。Facebookを介してフィリピンの切手収集家やディーラーさんにも協力を呼びかけましたが案の定どなたもご存じない。リサーチ結果が完全な空振りで、やむなく郵趣誌の連載記事に取り上げることもできませんでした。いずれ判明する時が来るかもしれませんが、さしあたって正体不明とのみ報告掲載いたします(下図は公式FDC)。

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【QRコード関係記事】
既に実用化されている電子切手(2004.08.18)
「ふるさと心の風景・第7集」再発売(2010.09.12)
QRコードが大躍進(2012.02.08)

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May 05, 2012

お気に入り切手だけコレクション

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 従来から国民の皆さまに強く強く申し上げておりますように、こ難しいへ理屈は一切抜きに自分が気に入ったグッド・デザイン切手だけをただひたすら無差別に集めることを、このたびの上京でも実行してきました。まずはフランス切手をご覧ください。いずれも普通にイメージされるもの以上の、言葉では説明しきれない絵画表現であることで、なおかつ気に入ったものだけです。左上から順に。

・ジュニア切手展(1976/¥60)
 裸像をイメージさせるので今では不可能な図案かも知れません。しかし、当時はそんなことは露ほども思いませんでした。
・ニオール・ジュニア切手展(1978/¥60)
 きつい目の女の子のメヂカラが印象的です。フランスは時に異色なキャラクターをイメージさせる人物像を登場させることがあります。もちろん、特定の人物を描いたものではありません。
・国際児童年(1979/¥180)
 これも変わったデザインでしょう。白抜きシルエットのこども像の中に花や鳥が散りばめられ、逆に外は幻想的なイメージの世界。遠いこども時代の心象風景のようです。
・ポンピドゥーセンター完成(1977/¥60)
 鉄骨むき出しのポンピドゥー・センターの偉容に雷に打たれたような衝撃を覚えたアートフリークは少なくないと思います。同一の版面に異なる色のインクを混在させて印刷するザンメル凹版という技法により、ところどころに混色が発生しています。これを欠陥とは言わず「味」であるとみなします。つまり、大量生産品にも関わらず1枚ごとに微妙に変化している切手です。
・第35回カンヌ映画祭(1982/¥175)
 フェリーニ監督のイラストレーションが原画です。1982年はスピルバーグ監督の「E.T.」が出品された年でもあります。
・バレンタインデー(1985/¥170)
 言わずと知れたレイモン・ペイネの超有名な恋人たちのイラストレーションです。今で言うところの「グリーティング切手」なる用語すらもまだなかったか、あってもほとんど認知されていない頃だと思います。きちんと調べてはいませんが、バレンタインデー切手としても世界のさきがけ的な位置付けになるのではないでしょうか。

2012050504

 続いてオーストリアのグッド・デザイン切手もご覧にいれます。

・切手の日(1962/¥220)
 切手と同じサイズの小さな版面に、拡大鏡を見ながらビュランという彫刻用の刃物で直接図柄を彫っている凹版切手彫刻師の手元を描いています。デューラー以来の銅板画の伝統があるヨーロッパでは、切手の世界においてもまた彫刻師は最高位のマイスター扱いです。切手のみならず紙幣、各種証券関係に高度な熟練工の技を用いることがイコール偽造防止にも直結しています。本券も写真ではありませんよ、非常にリアルですが同じく直接彫刻による凹版切手です。
・国際歯科医学連盟会議(1982/¥97)
 これはグッド・デザインかどうかちょっと?なんですが率直に面白い。守護聖人様が右手に持っているペンチの先に引っこ抜いた歯が!!!。いくら小指を立てたって痛いもんは痛いぞ。
・エネルギー節約(1979/¥80)
 マッチの炎の中にエネルギーの「e」の文字。かっこいい!。
・交通安全(1971/¥60)
 こどもの横顔と暗闇の中のヘッドライト。信号機は確かに緑(青)ですが、だからといって安全とは限らないというメッセージがひしひしと伝わってきます。1971年と言えば昭和46年。日本のみならず先進各国での交通事故が最も社会問題化していた時代です。今見てもまったく陳腐感がありません。およそ41年前のデザインとはとても思えません。

 お気に入りのデザイン切手ばかりですから時々眺めて楽しむには精神衛生上もたいへん良いです。参考までに購入価格も付けておきました。案外安いものでしょう?。

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アミン大統領の亡霊

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 スタンプショウ2012での収穫品整理にやっと着手。上京初日は新宿切手センターへ立ち寄って懇意の切手商さんのところでじっくり切手を選んできました。専門店ともなると在庫がアルバムで数百冊にも及ぶためとても一回では見切れません。上京のつど10数冊ずつ拝見。閑散としたセンター街は寂しいですが、腰を据えてじっくり探したい身にはありがたいことです。そこで入手したのがこれ、ウガンダが1979年2月15日に発行した「エリザベス2世戴冠式25年」小型シートです。一見しただけで異様ですよね。シート地のアミン大統領がいかにも独裁者の無茶ぶりを現しています。

2012050502 ところが同大統領が反対派との武力衝突に完敗して失脚・亡命したのがわずか2ヶ月後の4月11日。間もなく"UGANDA LIBERATED 1979”(解放されたウガンダ1979)と加刷された切手が多数発行されました(左図上)。同様に小型シートも大統領部分を塗りつぶす加刷なり、切り落とす断裁なりされるのかなと「期待」されていました。さすがにそれは無理だったようで、肖像部分をウガンダとイギリスの国旗に差し替えた改版が7月頃に発行されました(左図下)。
 内戦が続くウガンダ国内でこんな綺麗な切手を発行できる余力があるわけがありません。一連の切手は、いずれも切手代理発行エージェントの手によるものです。なので極端なことを言うと、国内情勢がどうであれ切手発行には全く関係ないのです。ですから改版もたっぷり発行しておいてくれれば良かったものを、どうやらごく少数しか作られなかったっぽいです。カタログの図版以外で本物を目にしたことがありません。いつか入手したいとチャンスを狙っています。

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