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April 22, 2012

微妙

2012042201

 この実逓カバーは実に微妙です。良いところがたくさんあるのにどういうわけか今までどこにも発表する機会がありませんでした。
 まず、何より切手がいい。ポルトガルが1940年に発行した「切手誕生100年」全8種のうちの最高額面券種です。近代郵便の父と言われるローランド・ヒル卿の威風のある肖像、そして1840-1940という100年を意味する年号表記がしっかり入っています。まったくぶれのないデザインですね。
 次に封筒のデザインがいい。差し出しはリスボンの工業協会でしょうか、モダニズム感に満ちたかっこ良さ。タイポグラフィー(文字のデザイン)も都会的で近代的なイメージに満ちたゴシック体。黒とオレンジの封筒色のコンストラストもいい。
 しかしながらヨーロッパ大陸はナチスドイツに席巻されていた時代です。消印は1941年2月22日、昭和で言うと16年です。この前年9月27日には日独伊三国同盟も成立。ゆえに宛先国のアメリカで郵便検閲を受け、左辺に開封紙EXAMINERが貼られています。つまり、郵便切手誕生100年の1940年は、要はそんなことをのんびり祝っている場合じゃない不幸な巡り合わせの年だったのです。
 時は流れて切手誕生150年はというと1990年でとっくに過ぎています。では200年はというと2040年、生きていれば私は79歳。長生きはしたいですが、まあ微妙ですわなあ。このカバーをお披露目する前にオダブツの可能性が高いし(笑)。175年という周年もありまして、それは2015年ですから3年後。しかし、ちょっとね、周年記念としてはスッキリしませんね。
 てなわけで、何らどこも悪くないしむしろ良い面ばかりなのに、なまじ200年を待っていたら陽の目を見ることなく終わってしまいかねないので、微妙は微妙なりに発表することにしました。何かいい使い道はないものでしょうか。(ちなみにカバーの評価としてはUS$15-20くらいの安物です)

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