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March 2012

March 31, 2012

半分だけの「米国への桜寄贈100周年」

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 お馴染み、山内和彦さんから表題切手の実逓FDCが届きました。これ、意味わかりますか?。自分は初見で「ああ、なるほど!」と唸る思いでした。この切手のシート下半分は不必要ですというアピールなんですね。
 思い返せば一昨年の2010年7月1日、ゆうパックとペリカン便の無謀な統合により膨大な配達遅延事故を引き起こして大失敗。8月31日にJPエクスプレス株式会社は法人解散、清算会社に移行。9月30日には東京地方裁判所より特別清算開始決定を受けました。その時点での1,000億円を超える巨額な赤字に加え、さらにゆうパックだけで毎年1,000億円の赤字を上積みし続けるという信じ難い経営状態に陥っています。そのあおりで2011年を最後に日本郵便の全日本切手展への後援打ち切りも決定しました。

2012033102 しかし、一般郵趣家にとって最も深刻なのは、背に腹を変えられない状況を受けて史上かつてない新切手の濫造・濫発時代に突入してしまったことでした。折しも「郵趣」4月号がお手元に届いた頃だと思います。そのP.27に2010年の新発行切手の額面集計が掲載されています。全部で44件367種、単片買いした場合は27,406円、シート買いした場合は49,750円にも達するとのこと。2011年は確実にそれを上回っていることは必至。この水準ではおよそ個人が全種購入し続けるのはお薦めできません。もはや切手の博物館などの公的研究施設に、業務として完集をお任せしたい気分です。
 そんな末期的状況の中で発表された「米国への桜寄贈100周年」の図案、山内さんでなくとも初見でシート下半分は水増し、不必要と感じるのは十分に理解できます。シート単位ではなく切手1枚から販売します、とゆうびんホームページにも明記してあることから、記念切手にふさわしいシート上半分だけ切断して購入することも可能です。その証(あかし)としてご紹介させていただいた次第です。

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March 29, 2012

間違い探し

2012032901 北海道の成瀬健太さんからご恵送いただきました。タイトルの通りで間違いを探してください。新宿局41.12.7の第8回大学切手展の小型印です。今はなき大学郵趣連盟(大郵連)のもっとも活発だった時期のものですね。世代的には今の郵趣界の長と名の付く方々のまさに青春時代でしょう。
 答えは簡単ですね、向かって右側の15円旧キク切手を連想させるイラストの表記が「NIPPON」ではなく「NIPPN」になっています、「O」ヌケです。原図は大郵連が作成して申請書を出したと考えるのが順当でしょう。となれば、意識的に仕込んでいたのではないかと思います。スタンプショウで上京した時に聞いてみるかな。


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March 28, 2012

白いポスト

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 古くからの収友、千葉県の若林正浩さんからバースデーカードをご恵送いただきました。3月23日が51回目の誕生日で、その日に第15回千葉切手展と千葉郵趣人の集いが開催されることに合わせて小型印が使用されたからです。貼付切手も詳しく見てみましょう。花シリーズのつばき10円切手は1961年(昭36)3月発行で私の誕生月、ふみの日41円2種は誕生日の23日を意味し、カモシカ8円と八郎潟干拓記念10円はともに干支の丑年にちなみ、なおかつ28回国体記念10円は小型印の図案に掛けていて、それで定形外料金120円ぴったりという離れ業です。これはちょっと想像を超えたすごさですね。
 カードは銚子電鉄を描く千葉版フォルムカードです。これには若干の説明が必要ですね。そこには犬吠埼灯台が描かれ、電車の行き先表示板には「銚子←→外川」の文言も見えます。実は銚子の町興しとして丸型郵便ポストの設置活動が行われています。2011年12月15日の銚子電鉄外川駅構内設置が第1弾で第2弾が観光地の犬吠埼灯台でした。銚子海上保安部に提案されたところ、保安部長さんから「白亜の犬吠埼灯台です。白いポストになりませんか?」と逆提案がなされ、白いポストが誕生することになりました。切手展と白いポストとは直接の関係はありませんが、切手展会場にパネル展示がなされ、紅白のポストも仲良く並んで展示されました。なかなか奥が深い!。
 フォルムカードはこんなメモリアルカードとしての活用法も、否それこそがふさわしいように思えます。みなさんもいかがですか?。

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(追記)
 第28回国体の切手には小さく犬吠埼灯台が描かれています。「第16回郵趣人の集い」小型印のデザインは、この国体切手と昭和26年頃銚子郵便局で使用された広告印「海は招く観光銚子」(犬吠埼灯台と波)です。また、「第15回千葉切手展」小型印のデザインは、銚子郵便局の最初の風景入り日付印(犬吠埼灯台と醤油ダルに松)とふるさと心の風景1集「小さな電車」(銚子電鉄)を描いています。

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March 25, 2012

最少8×4.5cm

2012032501 Facebookで可愛らしい絵封筒が話題になりました。こんな遊び心満載の封筒で届いたらすぐにお金を払っちゃう!なんてね(よく見ると請求書在中のハンコあり)。もちろん、これはれっきとしたメールアート。創ったのはイラストレーターのニシダシンヤさん。氏のホームページには楽しい絵封筒の数々が掲載されていますのでぜひご覧ください。(ここをクリック!

 Facebookではまた、こんなに自由に描いていいの?、実際に郵便で送ることができるの?という話題も出ました。デザイナーにしてフィラテリストたる私としては、ここははっきりお示しせねばなるまいと直感したのでした。
 答えはOKです。実際に郵便で差し出すことも可能です。わがHYPER Philatelistは郵趣ブログですからその直近の歴史からご説明したいと思います。今をさかのぼること28年前、1984年(昭59)4月1日に大きな規制緩和が行われたのが始まりです。(下の画像をクリックすると大きな画像がポップアップします)

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 当時の郵趣速報紙の当該記事を封筒表面に実際に印刷しているものです。詳しくはポップアップ画像をじっくり読んでいただくとして、要旨を簡単にまとめますと、封筒の場合、宛名記載部分を最少8×4.5cmさえ確保してあれば封筒の表面を自由に使えることになりました。それまで自由に使えたのは封筒の表面下部1/3と裏面だけでした。この封筒も8×4.5cmの宛名記載部分を確保してあるのでOKです。消印は和文機械印・柳井59.4.9。規制緩和直後の郵趣家便です。(現金封筒や航空書簡に類似したふちどりは従前通りダメです)
 なお、はがきもそれまでの表面下部1/2以内の規則は残りましたが、受取人の住所氏名郵便番号が明確に判別できるならばこの限りではないとの規定が加わったことで事実上の自由化となりました。(外国郵便はがきは従前通り1/2以下です)
 今でこそ全面印刷した家電量販店等差し出しの派手なDMが郵送されてきますけれど、元を辿ればこれがすべての始まりです。当時、そんな派手派手封筒を探しましたけれど、余りにも大幅な規制緩和だったせいで逆に怖じ気づいたのか、企業の方はなかなか適応できなかったように記憶しています。待っていても手に入らない、ならば自分たちで作ろう!となったのが下です。昔懐かしい明星の表紙を切り出し、二つに折って封筒に仕立ててあります。この眼差しだけでジャッキー・チェンだとわかった貴女はステキです!(笑)
 消印は櫛型印・柳井59.11.28。当時は半信半疑でばかばかしい気もしていましたが、いやいやどうして、やっぱり作っておいて正解だったと思い直しています。

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 「宛名記載欄最少サイズ8×4.5cm」どうかこれだけをしっかり丸暗記し遵守してください。そのうえで自由で楽しい絵封筒を描いて送り合って楽しんでください。
 なお、封筒の大きさや厚さ重さが極端に変わると、定形郵便物が定形外郵便物となって郵便料金が高くなります。大き過ぎるだけでなく小さ過ぎても定形外扱いになりますから注意が必要です。封筒を自作される方は日本郵便の「定形郵便物・定形外郵便物のサイズ・重さについて」を参照してください。

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March 24, 2012

前代未聞の文字だけカシェ

2012032401 おなじみ山内和彦さんからFDCが届きました。封筒は切手発行初日の朝に先着300人(通)だけに無料で配布される東京中央郵便局のオリジナルカバーです(東中カシェ封筒)。新切手を買ってくれる人に対する一種のサービス品、ノベルティー品ですね。自分が上京した1979年にはもうありましたから、東中カシェ封筒の歴史は軽く35年オーバーと言えます。
 しかし、一目見て異変に気付きました。そう、カシェがない。「ディズニーキャラクター」と文字で一行あるのみ。世界一版権管理・イメージ戦略に厳しいディズニーらしく、勝手に絵を入れるなどもってのほか、文字表記ですらずいぶん調整を要したと聞きました。自分もデザイナーのはしくれですからこれもまた当然、致し方のないことと思います。注意して見ていただければ特印にもディズニーのコピーライト表示が入っているのがわかりますね。改めて記すまでもなく切手も特印もウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社がデザイン著作権を有しているのです。日本郵便ではありません。
 一方で、郵趣家としては、これが真に合理的で最適な方法なのかどうかについては若干の疑義も感じます。やっぱりね、寂し過ぎるじゃありませんか。
 いずれにせよ、前代未聞の文字だけカシェですのでもう少し持っておきたいと思いました。ネットオークションで切手の貼り合わせの異なるものを見かけたのでさっそく入札しました。著作権問題に関わる貴重な事例だということは、やはりどなたも興味をお持ちでないのでしょう、最低値で落札することができました。全300通のうちの2通を手に入れました。0.666パーセントを買い占めたぜ!(笑)。
 このカバーを作った方は、切手シートに含まれているシールをカシェ代わりに貼っておられました。何気ないこととは言え、やはり寂し過ぎると感じられたのでしょう。これが普通の神経ですよ。正規の許可を得たディズニー切手はすでに世界中にたくさんあります。世界的にはむしろ日本は遅れている方です。我が国でもそれら前例を踏まえ、関係各位が歩み寄って今後のために良い知恵を出し合って欲しいものです。

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ルーズベルト・コレクション

2012032301 広島のアオヤマスタンプさんが、かのルーズベルト・コレクションを扱われたというので先輩のブログなどにも登場しています。自分も何通か持っていますので久しぶりにファイルから引っ張り出してきました。
 第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・D・ルーズベルトは生粋の郵趣家でした。政治家のキャリアよりも長く、第2次世界大戦中も自分のコレクションの一部を持って移動したと伝えられています。航空機による重量制限を受けた時も、他の荷物を降ろしてまで切手アルバムを持って行ったというのですから筋金入りです。英国王ジョージ5世、ピアノ製造王のスタインウエィなど世界の著名人の郵趣家はあまたいらっしゃる中で、ルーズベルト・コレクションは誰でもひとつくらいは手にできる点が特徴です。
 大統領の死後、1946年にアメリカのハーマー商会が遺されたコレクションを売り立てました。実に膨大な量のカバー類、単片が売りさばかれました。もともと珍品・稀品を狙うスタイルの収集ではなく、とにかく何でも集積するタイプのコレクターだったようで、大統領在任中はもちろん、それ以前に届いていたホワイトハウスあての郵便物もごっそり手に入れていたようです。ハーマー商会はそれら駄物カバー類の裏面にいちいち、ルーズベルトコレクションである旨のゴム印を押して販売しました。そのおかげで、私も1995年頃に10通ほどのロットを入手しました。パソコン通信が盛んだった時代でまだインターネット・オークションは始まっていなかったのではないかと思います。イギリスのオークション誌で見かけて郵便で入札。ほどなくして届いたうちの2通がこれです。

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 図は日本とメキシコからホワイトハウスあてのもので、これ以外にアルゼンチンとベルギーからの計4通を手元に残しています。他は売って購入原価分を回収したように記憶しています。
 その裏面のハンコがこれです。日本は上の青印、メキシコは下の赤印が押されています。このハンコも何種類かあるようですよ。興味を持った方はぜひアオヤマスタンプさんにご相談されるとよろしいかと思います。(参考:アオヤマスタンプさんのブログ記事
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March 22, 2012

東芝事件?

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 切手を販売促進用のオマケとしたもの、いわゆるノベルティー製品を集めてみると意外に種類が多いことに気付かされます。特に1960年代のグリコやミタス(旭味)の切手オマケは有名ですが、切手商さんに頼んでおくと実に思いもしない業界からのアイテムが集ってきました。ランダムに列記してみますと熊本中央信用金庫、東京駅名店街、サッポロビール、すがきや、ロッテ、バルサン(ライオン株式会社)、日本ペットフード株式会社、ヤクルトなどがあり、今後も発掘・再発見が続く勢いです。
 ここに示したカバーもその一環です。1978年3月24日にソ連が発行したモスクワオリンピック大会記念20+10R寄附金付き切手が貼られた横長のカバーで、「オリンピック豆知識」と題する中紙がセットになっています。このカバーが透明のビニール袋に入れられ、それに東芝のステッカーが貼られています。

2012032205 中央に「★大迫力展★記念プレゼント」「モスクワオリンピックをホームスクリーン45で見よう」と明記してありますから文句なくノベルティー品だとわかります。JOC承認番号は「JOC-ML-75-79-1」です。ステッカーには「封筒の写真はクレムリン宮殿」とカシェの説明まで入っている親切さ!。
 なお、ここに記してあります「ホームスクリーン45」なる商品は現時点では不明でした。学校の視聴覚室にある投影機用の天井吊り下げ方式のロールスクリーンみたいなものでしょうか。今ならさしずめ壁掛けワイドスクリーンの薄型TVをどうぞ!みたいなものでしょうね。
 ところが大会前年の1979年12月にソ連のアフガニスタン侵攻が発生し、1980年6月11日、JOCはモスクワオリンピック不参加(ボイコット)を正式に決定しました。JOC承認番号から1979年のものとわかりますので、このノベルティー品はわずか1年未満それも東芝の展示会に行った人のみ入手できたものであろうとの推定が成り立ちます。切手オマケの中でも悲運と言いましょうか、歴史的・数量的にもレアな部類に属するのではないかと想像しています。

 話はこれだけではありません。

 下に切手と消印部分の拡大図を示します。見慣れた方ならすぐにおわかりでしょう、こんな消印はありませんよね。印影の感じもそうですし裏面に押印痕がないのでゴム印なのは明りょう。本物は活字も小ぶりなナンバリング式金属印で、そもそも日付欄部分が「18025」で使用年月日にすらなってません。おそらくノベルティーを作った会社(切手商?)がテキトーにゴム印を偽造したものと思われます。
 これが世にも郵趣界に名だたる「東芝事件」である、と誰も気付いていないっぽいので、たった今、私がそう名付けることにしたのでありました。

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同姓同名局

2012032201

 第5回ファンタスティック・オークションの準備をしている時に、恒例のトピカルテーマ頒布会リーフにこんなのがありました。オーストリアのアウ局(AU)とスイスのアウ局(これもAU)の同姓同名コンビネーション・カバーです。ちょうどいいことに1992年に両国共同で「アルプス保護」切手が発行されているので、それを貼り合わせに使っています。日付も1993年7月7日の同日印にしてあります。こんなくだらないことに一生懸命なんて、おばかにもドイツ系らしさが滲んでてイイですね。
 世界的に見ると同姓同名の郵便局はけっこうあるみたいです。当ブログも過去に数例をご紹介しています。"2つの小郡郵便局"、"もうひとつの「クリスマス・アイランド」"等で、こちらでまとめてご覧いただけます。

2012032202 その他にも地元山口県絡みでは「萩」と同じHagiがスイスにあります。何度か満月消を狙ったんですがかなり手強い局でいまだに落札できません。しかも人名にもあるようでルーマニアのサッカー選手がいますね。さらにホンダはコロンビアにそのものズバリのHonda局がありまして、これも実逓カバーがなかなかにお高い。
 萩とホンダは偶然に音(おん)が同じだけのようですが、中には日本渡来のものもあります。鹿児島原産の温州みかんがアメリカに渡ってサツマオレンジと呼ばれ、一大栽培地となったことから正式な市名になったサツマ市(フロリダ州)があります。図はそのプリキャンセルです。
 くだらないお遊び郵趣テーマでも、ターゲットを縦方向(古い時代)と横方向(全世界)に広げると意外に面白いというHYPER Philatelistのメソッドがありますので、ちっとは本気で取り組もうかなと思ったりして。近場では中国にも「西山」「村田」がある、台湾にも「板橋」があるんだけどなぁ・・・・

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 JPS鹿児島支部が発足した時に100部限定で配布された「2つの鹿児島県庁内郵便局」カバーです。平成8年11月、鹿児島東郵便局の近くにあった旧県庁が現在の鴨池の海の近くに新築移転することになりました。それに伴って鹿児島東郵便局県庁内分室が廃止され、かわりに鹿児島県庁内特定郵便局が開局することになりました。新庁舎の供用開始は11月16日だったのですが11月5日から15日までの11日間に限り両局が併存していました。その珍しい併存期間の初日印を押印したものです。今もお持ちの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

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March 11, 2012

だからゴミ集めはやめられない

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 これも先日、パインスタンプの松本さんから"超破格値"で買い取った雑品ロット、通称"ゴミBOX"に混入していたものです。私の母方のルーツのひとつである鹿児島県関係アイテムであることはもちろんですが、何よりもまずこのチープ感に手が止まりました。昭和54年3月21日の54321連番の日には全国各地でさまざまな郵趣記念品が作られました。ゾロ目・連番の一環で各種集めていますけれど、いくらなんでもこれはないだろうと。
 確かに南九州人には良く言えばおおらか、そうでなければ雑、いい加減、てげてげ、といった傾向が見受けられます。予算がなかったとか期日までに間に合いそうにない等の事情はありましょうが、上質紙にリソグラフ(?)で手書き原稿を簡易印刷しただけとはいくらなんでも庶民的すぎます。二つ折りにしてA4判ながら押印スペースのこの余白を見てください。明らかに大きすぎて邪魔くさい。あれから33年も経た今頃になってナニですが、ここまでみっともない記念押印台紙は今まで見たことがありません。作らなかった方がまだマシだったのではないでしょうか。私以外誰も欲しがらないであろう疎外感が、今も国道225号線沿いにたたずむ鹿児島南郵便局さんの居ずまいとオーバーラップしてしまいます。
2012031102 ところが、これになにげに押されている左の赤印が実は驚きであったのでした。「クインエリザベス2世号寄港記念」と刻まれた直径3cmのハンコ(おそらくゴム印)は消印ではありません。鹿児島南局が独自に調整した記念スタンプでありましょうし、ひょっとすると鹿児島中央、鹿児島東などの市内普通局合同であつらえた可能性もあるのではないかと思います。鹿児島の消印収集をされていらっしゃる研究者の方、この(仮称)カシェスタンプを把握していらっしゃるでしょうか。
 と申しますのも、記念押印の昭和54年つまり1979年の使用だとしたら、これがクイーン・エリザベス2世号が鹿児島に寄港した一番最初の郵趣アイテムになるからです。
 同号はその後、数年おきに寄港していて、そのつど郵趣家らしき乗組員の手によるもの、もしくは委託されたらしいカバー類がわずかに残されています。自分も下の1982年(昭57)3月11日付のパクボー便を所持しています。大型客船が接岸できる国際的な港湾設備を持つ鹿児島であるならば、やはり外国来のゲスト・カバー収集もまた鹿児島郵便史の一ジャンルでありましょう。当然、主要船舶のパクボー便、船内郵便は見逃せないものと思います。

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 お粗末極まりない記念押印用タトウが、一歩踏み込むとこうして別の輝きを発するに至りました。こんなことが決して少なくないのが郵趣の楽しみのひとつです。だからゴミ集めはやめられないのですね。

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March 06, 2012

有人宇宙飛行50年シート(オーストリア)

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 昨2011年に発行されたオーストリア切手のうち、欲しいものを選んで一括注文していたものが届きました。郵趣サービス社さんでは扱ってくれない初日カバーなども欲しい場合があるので、だいたい年に1〜2回のペースでまとめ買いをしています。今回もいろいろポイントがあったのですけれど、一番はやはりこれですね、有人宇宙飛行50年記念切手のフルシートです。
 どなたもよくご存知のユーリー・ガガーリン(1934-68)が人類初の有人宇宙飛行を行ったのが1961年(昭36)4月12日。それからちょうど50年目の2011年4月12日にこの切手が発行されました。切手の中の宇宙船を描く部分に銀箔が押されていてメタリックに光り輝いています。これでぞくぞくしない男子はおりません。切手もさることながら周囲の耳紙に線描で描かれた歴代の宇宙船のイラストがまたいいですね。機械設計図テイストがたまりませんな。上耳紙にX-15、スペースシップ・ワン、左耳紙にボストーク、ジェミニ、アポロ、ソユーズ、スペースシャトル、右耳紙にマーキュリー、ボスフォート、アポロLM、神舟、ソユーズTMの計12機が配されています。

 かっこいいぞー!

 このフルシートが6,50ユーロで約640円。日本の記念切手シート800円(@¥80×10)より安いんですからたまりませんなー。オーストリア郵政は一定金額以上を注文すると送料もタダにしてくれるので更にうれしいじゃありませんか。
 なお、ガガーリン以前も戦争中の通信や過酷な冬山越え目的で、胴体に郵便物を詰めた簡易ロケットを打ち上げて郵便物を運ばせた歴史はあります。しかし、行方不明になったり着弾時に燃えてしまったり、およそ実用的とは言えないレベルのものがほとんどです。それが「ガガーリン以後」はまさに雨後の竹の子状態で、特にヨーロッパ各国でイベント用のロケット郵便がドンパチ打ち上げられました。記念カバーも沢山残されています。それほどインパクトが大きかったのですね。
 自分の誕生日消印が押された郵便を探しているのですが、ガガーリンの初飛行の20日前、1961年3月23日生まれであるばかりに、ほんのわずかの差で誕生日消印のロケット郵便は皆無です。

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March 04, 2012

東京スカイツリー竣工

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2012030402 おなじみ山内和彦さんから2月29日のうるう日にちなんだ郵趣記念品をご恵送いただきました。従前からうるう日の竣工が広く報道されていたせいでしょう、まさに王道な居ずまいを漂わせています。歴代のうるう日アイテムの中でも出色の存在感です。検索ワードにヒットするよう、山内さんからのメッセージも以下に掲載しておきます。いつもありがとうございます。そしてまた他の皆さんからも数便頂戴していますが全員は掲載できず申し訳ありません。

 『本日、東京スカイツリーの竣工を記念して東京タワー、富士山と写った絵はがきをお送りします。現在、スカイツリーにちなんだ消印はなく、いずれ風景印、郵便局名に登場することでしょう。1958年完成の東京タワーからの距離は8.2km。実に54年目にして高さ日本一の交代です。ともに東京観光の目玉として発展するのを期待したいと思います。』
(2012.2.29 山内和彦)


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