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December 29, 2011

どこに点を打つべきか

11122901 左図を見たただけで私の言わんとすることがおわかりいただけるものでしょうか。今から30年も昔、仲間と始めた郵趣同人誌P.O.Box誌上でも何度か取り上げた「玉」の字の点の位置変化についてです。
 上左は玉野局の和文機械印(S44)で3画の横棒の隣に点があります。上右は最も有名な玉島局の和文機械印(S44)で1画のそばに点があります。厳密には5画目の点の位置が違うと、いわゆる「玉」とは違う別の漢字(異字)になるのですが、今日に至るまで、意識的に操作されたものかどうか原因は解明されていません。
 更に下のはがきに押された台湾植民地の玉里(S15)、これも点の位置が微妙ですね。はがきに押されていたので戦前の風景印かなと見越して購入したもののカタログに記載がありません。どうやら駅印の類のようです。この調子なら郵便印に限らず、さらに日本に限らず世界中の漢字圏で同様の書体変化が見られるのではないかと考えます。ここまでくると郵趣の範疇を超えそうですが、まあ、それでも良いのです、話が面白ければ!。

 さて、先日パインスタンプさんから寄贈された雑品BOXからも同様の書体変化ファミリーを発見しました。こんどは国体の「国」の字です。この場合の点は7画目になります。
 昭和49年(1974)の高校総体の各種小型印を押した私製カバーです。福岡局2種、久留米局3種の計5種の小型印すべてが3画目の脇に点がある国の異字です。デザインは違っていても当時の九州郵政局で一括して製作された小型印でしょうから、同一の変化が見られることはむしろ当然の現象だと思います。問題はこの異字で許可したことの根本、つまり「どこまで意識的に操作されたものか」に尽きると思います。この機会に過去のすべての「国」消印をチェックしてみませんか?。予想外の発見があるかもしれませんよ。

11122902_2

11122903_2 上図よりひとまわり小さな洋形7号に5種を押した同じ記念カバーの余部があります。この年末年始にそれらを含めて10点くらいをまとめて新春お楽しみミニオークションでもやろうかなと考えています。委細準備できましたら本ブログ上にアップロードしますのでお楽しみに!。


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