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December 01, 2011

モナ・リザ来日とふたつ目の小型印

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 今から37年前の1974年(昭49)、名画「モナ・リザ」が初めて来日しました。これを記念した切手展も行われ、上のように一般公開前日の4月19日付の小型印が押された記念カバーが作られました。製作したのは日仏郵趣協会(実際はごく普通のディーラーさん)で、カシェ写真は平岩道夫、解説文は石塚義一という一時代を象徴する豪華な面々です。このカバーは、しばらく後の1976年(昭51)に、縁あって石塚氏から直接頂戴したものです。高校一年生の時の思い出です。
 この小型印は相当数が押印されたはずですが、年月の経過と言うのはシビアなもので、今となっては探しても容易には見つかりません。昨日アップした印影が自分では2例目、知人の発見例も他に1例あるのみです。モナ・リザはトピカル収集テーマとして外国の人気の方が高く、求める人の需要にまったく供給できていません。小型印における人気筋の稀少印影の典型例だと言えます。

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 この時に日本では記念切手は発行されていません。今の感覚では正刷切手で発行しても良いくらいのイベントだと思われるのですが、発行したのは案の定と言いましょうか、外国の方でした。いちばんマトモなのが図版左端のハンガリーです。発行枚数がわずか78万枚しかなく、社会主義体制時代の同国にしては今もお高い切手です。ただし、タブにハンガリー語で「モナリザ・アジア訪問」と表示されているのみなので、ただの名画切手と誤解されやすいです。本券は展覧会会場の東京国立博物館でもハンガリー国内と同時発売されたとの記録が残されていますので、関連の郵趣記念品が何か作られていないだろうかとずっと注意しています。
 図版中と右は収集家目当てのパチもん切手発行国のひとつとして有名な赤道ギニアの記念切手(小型シート)です。皮肉にもこちらのいかがわしい切手の方には「TOKIO 1974」とはっきり明示されています。(注:図版の大きさ比は調整してあります)

11120103 モナ・リザ展と時を同じくして4月25日から30日の間、札幌丸井で美術切手展が開催されました。切手関係催事に熱心だった当時の北海道放送(HBC)が主催、北海道郵政局が後援という万全の体制でした。
 この時に記念絵はがき(私製)が作られ、その一般用(左)と贈呈用(右)のタトウの表裏をお見せいたします。一般用は、昨日も記しましたパインスタンプさん寄贈の雑品から出てきたものです。貴重なはずの贈呈用の方を先に、それも外国のオークションに出ていたのを落札&逆輸入しました。外国でのモナ・リザ人気を物語るかのような一端です。
 タトウの裏面は記念スタンプ欄になっています。掘り出した一般用の方のみに記念押印が行われていて、ここに日本で2つ目のモナ・リザ図案小型印があります。図案のできばえはお世辞にも上手いとは言えず、首が長く伸びた異様なプロポーションでどちらかと言うと気持ち悪い。両手の指の描き方もぞんざいでまるで農婦のよう。左肩にかけたストールに至ってはもともとないものを書き加えたものです。こんないい加減な図案が認可されたことは大いに疑問ですが、それでもなお看過できないトピックがあります。それは小型印には非常に珍しい記念銘の2行表示がなされているからであります。下に拡大図を掲げます。「モナリザ/日本公開記念」が2行になっているのがおわかりでしょう。少なくとも自分はまったくの初見です。
 なお、ついでに記しますと、タトウ表紙の「マキシム・カード」なる用語も間違いです。正しくは「マキシマム・カード」です。

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