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November 12, 2011

ベトナムの軍事切手

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 ベトナム切手は一見して人気がないように感じますが、実際は硬派な現代史、軟派なトピカル(笑)ともにエントリー機会の多い国です。私はその中でも無額面切手の一種として軍事切手に注目しています。
 無額面切手の概略については2004年に「無額面切手流行のきっかけ」と題する記事をアップロードしていますので詳細はそちらを参照してください(ここをクリック)。ベトナムでは1958年の最初の軍事切手から無額面でした。変り種切手の一分野としての無額面切手の中でも独自の歴史を持っていると言っていいでしょう。
 そもそも一般に「軍事切手」という用語を用いますがこれには矛盾が内包されています。近代郵便制度における郵便切手とは郵便料金前納証紙のことですから、月に3枚等といった一定の割合で兵士に無償配布される軍事切手は郵便料金を支払っていないので厳密には切手ではないのです。戦地から後方へ郵便を送る権利を示した証紙(ラベル)に過ぎないのですが、長年の慣習で郵便切手の仲間とされています。つまり、ベトナムの軍事切手は無料ゆえに額面表示が必要ないことを明確に示しています。一部、額面表示の入ったものも例外的に存在はしますがおおむね無額面であり、なおかつ欧米に人気がない国であることも影響してお値段もたいへん安いです。未使用切手は安いので、むしろこういった実際の使用例を集めたくなるわけです。
 図はディーラーさんがわざわざかの国にみずから出向いて掘り出してきたと言う実逓カバーです。切手は1976年に発行されたもので1979年4月1日の消印が押されています。NGOC ANHさん(女性?)の差し出しで軍籍番号はHT7A3774、ホーチミン市宛です。ノート用紙を折り畳んで作った封筒がいかにも物資がない状況を表しているようで気に入っています。なお、中越紛争がぼっ発した直後ですが、本便がそれに関係しているかどうかまではわかりません(ベトナム語が読めないので)。

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