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November 30, 2011

才能がないとはこういうことだ

11113001 パインスタンプさんから頂いた不要品ロットの仕分けが終わりました。不要品とは言え、たぶんまぐれ当りでしょうが本当のレア・アイテムも散見されました。そこでお礼の電話をかけ、これこれの逸品もありましたよと謝辞を述べるのは至極当然のことでありましょう。
 ところがこのパインスタンプの店主はおよそ不埒であります。お礼を言ってるっつーのに返す言葉が「けっ!、そんなもん珍しがってるのはダンさんだけだよっ!」とか「それがどうした?、ばかじゃないの?」と好き勝手を言う。こちらもタダでもらってますから客扱いしろとは言い難いけれども、いくらなんでも人の道にはずれている外道なもの言いであります。
 ま、実際のところ、カバー関係についてはおそろしくヒドい。作った人のセンスの悪さは相当なもので、ここまで救いようがないのは逆に珍しい。いっそのこと、醜悪カバーを選り抜いた特集をしたいくらいだと私もうっかり口をすべらせてしまいました。パインのオヤジは、むしろそのブログ特集を早く見せろと言う。しょうがない、言った以上は実行せざるをえません。
 初っぱながこれです。8円カモシカ切手にカモシカを描く秋田八幡平の風景印のコラボレーション、それだけならいいんですが、右下に余計なことをしています。手書きで「観音エンボス」と書き込みがあるのが読めますか?。有名な観音10円エンボスのバラエティーのある切手だという意味ですけど、あの、もしもし、エンボスって裏面であってこんなふうに貼って使っちゃったらわかんないじゃん!。このあたりで単なる無知、知識不足ではない別次元の頭のネジのゆるみ加減が彷彿とされます。

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 あーあ、という声が聞こえてくるようです。まったく余計なことしてますでしょう。後面の昭和52年国土緑化の自作FDCにカシェ代わりに貼られた切手のお邪魔感。植物図案の普通切手を適当に貼っているセンスの悪さ。確かに切手そのものをカシェにしたらどうか?、なんてアイデアは誰でも一度は脳裏によぎるものですが、実際にやるまでもなく打ち消してしまう浅知恵でしょうに。
 手前のミカドアゲハはもっと筋が悪いです。カシェ代わりの20円新フジ、75円オオムラサキの貼り合わせの意味がわかりません。ミカドアゲハと何の関係を見出せと?。

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 余計、蛇足に加えて計画性のなさも際立つ一通です。昭和9年の逓信記念日制定特印と田沢型1銭5厘を貼っているセンスの悪さは言うに及ばず、上から順に記念銘を書いていたら下の方の余白がなくなってしまいVIA AIR MAIL表示にかぶってます。普通は貼る前に封筒の上に仮に置いてみて、スペースを確認してから作業開始するものでしょう。また、そもそも外信用枠付き封筒でなければ表示にかぶるの何のの問題はなかったわけです。
 昭和48年用切手趣味週間は、その特印の2羽のハトのうち左側が逆さまに描かれています(右は拡大図)。どの郵趣文献、カタログもこの点を指摘していませんが、私は一種のトリック図案ではないかと考えています。あえて上下逆さまである必要はないわけですから。それゆえ意識的に変わったFDCの入手に努めていますけれども、もちろん本便はその範疇ではございません。

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 さあ、大関クラスの登場です。突っ込みどころ満載で細かく説明する必要もないでしょう。地図を描いてみたり関連の切手を貼ってみたり、浅知恵や小手先の些末なへ理屈を総動員しても、結局「汚い」の一言で片付けざるをえません。前述のように仮置きしてレイアウトを検討してさえいれば、まだ多少は見映えが良くなっていたと思われます。
 PCが普及した今では手先の器用さを必要とせずとも美しいカバーを作ることができます。しかし、それ以前は不器用で無神経だとこのような悲惨な結果になるのはままありがちでした。しかも、手書き文字すら汚いヘタっぴぃ、技能音痴に限って「作り物の郵趣品より自然な使用例の方が美しい」とか「価値がある」などと言いがちなのでこれまた困ったものです。自分で出来もせんのに美醜をよく言えるなとひやひやしながら内心では小馬鹿にさせていただいています。
 さて、最悪は下です。ここでも昭和10年2月18日付、小笠原島局の風景印の実物を切り貼りしています。そのまま持っておいた方が意味があるとはちっともお考えにならなかったらしい。小笠原の郵便を収集しているイタバシくんの嘆きが聞こえてくるようです。

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 横綱はこれです。意外とすっきりしているじゃないかと不思議に思われる向きもあろうかと思います。確かにご紹介した中では見た目はまあまあマシですから。郵趣家便とは言えども低額過ぎて使い道の少ない1円前島切手も貼ってあるし、損害賠償要償額の割増かな?などと建設的なことを夢想するだけムダというものです。簡易書留ですので償額割増はありません。詳しく書くと、郵便料金は第一種基本料金20円+簡易書留料金60円の計80円です。11円過貼の91円である必要はありません。ちょっと画面から離れて眺めて見てください。まだわかりませんか?
 答えは「切手の貼り並びで郵便マークの『〒』を表現している」です。どうですか、こんな小芝居、ぜんっぜん必要じゃないでしょ?。

 ここまでセンスの悪いフィラテリックカバーの群例は本当に悪い意味で珍しいです。「最悪」なるファイルを作ってコレクションしてしまいたい悪しき動機がふつふつと・・・(笑)。

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