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November 08, 2011

金属製切手の根本を問う化学切手展

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 全国切手展JAPEX'11最終日の11月6日は参観をパスし、上野の国立科学博物館に行ってきました。今年は国連が指定した国際化学年、それにちなんで化学切手展が開催されていたからです。
 上図は私のコレクションの一部で、奥が赤道ギニアが1974に発行した世界最初の銅箔切手「コペルニクス誕生500年」小型シート貼り実逓FDC、手前がニューカレドニアが2010年に発行した世界で2番目のニッケル箔押し切手「ニッケル採掘」3種の公式FDCです。ところが、化学切手展の研究発表によると、この2種はいずれもクロ判定だというのです。

11110602 切手を実際に非破壊検査にかけて成分分析を行ったそうです。左がその際の写真だということで紹介されていました。自分もまた以前から金箔切手をはじめとするさまざまな箔押し切手類については大いに疑義があると考えていました。しかし、実際にどのように調べればいいのかがわからず何も実行できないでいました。そこはそれ、餅は餅屋でさすが化学切手研究会さん、本物の博士の方々が勢揃いされているだけあって主要な金属箔切手の分析結果が示されていました。携帯カメラによる接写で見にくいのが恐縮ですが、以下のような結果が示されました。

○ガボン:シュバイツァー博士追悼(1965)世界最初の金箔切手
○オートボルタ:クリスマス(1970)銀箔切手
○ボリビア:錫(すず)産業(1986)錫箔切手
×赤道ギニア:コペルニクス誕生500年(1974)銅箔切手
○ブータン:製鉄産業(1969)鉄板切手
○ハンガリー:アルミニウム生産20年(1955)世界最初のアルミ箔切手
×ニューカレドニア:ニッケル採掘(2010)ニッケル箔切手

 冒頭に記しましたように赤道ギニアとニューカレドニアはいずれもそうではないとの判定です。切手収集の範囲内でのことですから、それらしい風合いが伴っていればそれでいいとは思いますけれど、箔押しだからという理由で販売価格が高くなるのであれば、偽りのない看板を掲げるべきでしょう。
 同じように検査測定してみたい切手は他にも沢山あります。今年から発行が始まった日本の「星座シリーズ」もまた然りです。報道発表でも「箔押し」と表記されてはいますが金箔押しとは断言されていません。それゆえ自分もまた郵趣誌での担当記事中では「金色の箔押し」という曖昧な表現をしています。
 案内説明役を務めていらっしゃった理学博士の伊藤良一氏と名刺交換もさせていただきました。これをご縁に化学切手同好会の皆さんとも有意義なおつきあいができたらと希望しています。

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