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November 2011

November 30, 2011

HYPERな掘り出し物

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 パインスタンプさんからの寄贈品の中から掘り出したお宝アイテムもご紹介しなくてはいけません。ゾロ目・連番に代表される数字遊びの一環として「あと何日」といったカウントダウン物も集めています。ですから上も格好のコレクターズ・アイテムになりますね、私にとっては。
 消印は豊平局47.6.23で、この日をもって昭和天皇の在位期間が16,618日となり、「昭和」が「明治」の長さに追いつきました。このことは当時のマスコミも報道していたようで、本便にも新聞の切り抜きが同封されていました。そして、興味深いのはこのカバーを作ったのは石狩趣友会の木川有(たもつ)さんだということです。郵趣歴・趣味誌歴の長い人はあっとびっくり!のハズ。自分もまた短期間ながら交流があります。何となくメールのやりとりも途絶えてしまいましたがお元気でありましょうか?。

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 左は8円カモシカ切手に立山山頂局の風景印を押した絵はがきです。右下に同山頂の雄山神社印が押され、実際に登山した証となっています。こうした移動地点や経由地が明確なハンコ類付きも好きで集めています。はがきなので郵便料金は本当は5円で良いのですが、冬山を意図して8円切手を使ったものでしょう。これを3円過納の欠陥品と断ずるものではなかろうと考えます。むしろ興味深いのは観光絵はがき自体に誤植があることです。絵はがきの写真は「新雪の室堂平と大日岳」なのですが、あろうことか室堂平を室土平と間違えています(赤矢印部分)。超有名な観光地であるだけに地名間違いはたいへん珍しいです。郵趣とは異なるものの、まあ、面白ければいいじゃないですか(笑)
 右は現行切手党なら、これまたあっとびっくり!のはずです。昭和56年元旦から和文ローラー印の構造が変わりました。年号活字の「56」が今でも見られる縦長の丸ゴシック体で、これは年号更埴式活字の特徴です。隣の昭和55年の年号と見比べれば違いがはっきりしますね。55年までは年号を印顆に直接彫り込んであったので一年間しか使えませんでした。そこで年号表示も更埴式にして数年間にわたって長く使おう、経費を節減しようというのが目的です。
 東京中央局をはじめとする全国の各中央郵便局などごく一部を除き、56年から全国一斉にこの更埴式に変わりました。ただし、欧文ローラー印は従前通りの直接彫刻方式のままでした。この記念押印物(私製はがきの裏面)は、そのことがすべて盛り込まれています。当時、年号表示の変更は特に報道発表されることもなかったので、情報を把握していた人はそんなに多くはなかったはずです。この郵趣品はたぶん「まぐれ当たり」アイテムだと類推されます。
 なお、余録として欧文ローラー印の元旦印の方は、日活字「1」(アラビア数字)と月活字「I」(ローマ数字)が左右逆になった誤植印でもあります。下の大晦日印の並び「31.XII.80」と見比べれば更埴順のミスだとよくわかりますね。

11113008 そして最後に大収穫がありました。あの名画「モナ・リザ」が一度だけ日本に来たことがあります。それは1974年(昭和49年)のことでした。それを記念して下谷郵便局で記念小型印が使われました。当時、相当数が押印されたはずですが、やはり年月の経過はシビアなもので、探すとなるとこれが見つからない。日本より外国の方がモナ・リザ人気は高く、求める人にまったく行き渡っていない状態です。
 それが図のように混入していたのみならず、別のモナ・リザ図案の小型印まで見つかりました。これはまた稿を改めてお話しすることにいたします。


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才能がないとはこういうことだ

11113001 パインスタンプさんから頂いた不要品ロットの仕分けが終わりました。不要品とは言え、たぶんまぐれ当りでしょうが本当のレア・アイテムも散見されました。そこでお礼の電話をかけ、これこれの逸品もありましたよと謝辞を述べるのは至極当然のことでありましょう。
 ところがこのパインスタンプの店主はおよそ不埒であります。お礼を言ってるっつーのに返す言葉が「けっ!、そんなもん珍しがってるのはダンさんだけだよっ!」とか「それがどうした?、ばかじゃないの?」と好き勝手を言う。こちらもタダでもらってますから客扱いしろとは言い難いけれども、いくらなんでも人の道にはずれている外道なもの言いであります。
 ま、実際のところ、カバー関係についてはおそろしくヒドい。作った人のセンスの悪さは相当なもので、ここまで救いようがないのは逆に珍しい。いっそのこと、醜悪カバーを選り抜いた特集をしたいくらいだと私もうっかり口をすべらせてしまいました。パインのオヤジは、むしろそのブログ特集を早く見せろと言う。しょうがない、言った以上は実行せざるをえません。
 初っぱながこれです。8円カモシカ切手にカモシカを描く秋田八幡平の風景印のコラボレーション、それだけならいいんですが、右下に余計なことをしています。手書きで「観音エンボス」と書き込みがあるのが読めますか?。有名な観音10円エンボスのバラエティーのある切手だという意味ですけど、あの、もしもし、エンボスって裏面であってこんなふうに貼って使っちゃったらわかんないじゃん!。このあたりで単なる無知、知識不足ではない別次元の頭のネジのゆるみ加減が彷彿とされます。

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 あーあ、という声が聞こえてくるようです。まったく余計なことしてますでしょう。後面の昭和52年国土緑化の自作FDCにカシェ代わりに貼られた切手のお邪魔感。植物図案の普通切手を適当に貼っているセンスの悪さ。確かに切手そのものをカシェにしたらどうか?、なんてアイデアは誰でも一度は脳裏によぎるものですが、実際にやるまでもなく打ち消してしまう浅知恵でしょうに。
 手前のミカドアゲハはもっと筋が悪いです。カシェ代わりの20円新フジ、75円オオムラサキの貼り合わせの意味がわかりません。ミカドアゲハと何の関係を見出せと?。

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 余計、蛇足に加えて計画性のなさも際立つ一通です。昭和9年の逓信記念日制定特印と田沢型1銭5厘を貼っているセンスの悪さは言うに及ばず、上から順に記念銘を書いていたら下の方の余白がなくなってしまいVIA AIR MAIL表示にかぶってます。普通は貼る前に封筒の上に仮に置いてみて、スペースを確認してから作業開始するものでしょう。また、そもそも外信用枠付き封筒でなければ表示にかぶるの何のの問題はなかったわけです。
 昭和48年用切手趣味週間は、その特印の2羽のハトのうち左側が逆さまに描かれています(右は拡大図)。どの郵趣文献、カタログもこの点を指摘していませんが、私は一種のトリック図案ではないかと考えています。あえて上下逆さまである必要はないわけですから。それゆえ意識的に変わったFDCの入手に努めていますけれども、もちろん本便はその範疇ではございません。

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 さあ、大関クラスの登場です。突っ込みどころ満載で細かく説明する必要もないでしょう。地図を描いてみたり関連の切手を貼ってみたり、浅知恵や小手先の些末なへ理屈を総動員しても、結局「汚い」の一言で片付けざるをえません。前述のように仮置きしてレイアウトを検討してさえいれば、まだ多少は見映えが良くなっていたと思われます。
 PCが普及した今では手先の器用さを必要とせずとも美しいカバーを作ることができます。しかし、それ以前は不器用で無神経だとこのような悲惨な結果になるのはままありがちでした。しかも、手書き文字すら汚いヘタっぴぃ、技能音痴に限って「作り物の郵趣品より自然な使用例の方が美しい」とか「価値がある」などと言いがちなのでこれまた困ったものです。自分で出来もせんのに美醜をよく言えるなとひやひやしながら内心では小馬鹿にさせていただいています。
 さて、最悪は下です。ここでも昭和10年2月18日付、小笠原島局の風景印の実物を切り貼りしています。そのまま持っておいた方が意味があるとはちっともお考えにならなかったらしい。小笠原の郵便を収集しているイタバシくんの嘆きが聞こえてくるようです。

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 横綱はこれです。意外とすっきりしているじゃないかと不思議に思われる向きもあろうかと思います。確かにご紹介した中では見た目はまあまあマシですから。郵趣家便とは言えども低額過ぎて使い道の少ない1円前島切手も貼ってあるし、損害賠償要償額の割増かな?などと建設的なことを夢想するだけムダというものです。簡易書留ですので償額割増はありません。詳しく書くと、郵便料金は第一種基本料金20円+簡易書留料金60円の計80円です。11円過貼の91円である必要はありません。ちょっと画面から離れて眺めて見てください。まだわかりませんか?
 答えは「切手の貼り並びで郵便マークの『〒』を表現している」です。どうですか、こんな小芝居、ぜんっぜん必要じゃないでしょ?。

 ここまでセンスの悪いフィラテリックカバーの群例は本当に悪い意味で珍しいです。「最悪」なるファイルを作ってコレクションしてしまいたい悪しき動機がふつふつと・・・(笑)。

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November 27, 2011

ベトナムのインフレ切手

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 ベトナムから届いた書留郵便物の料金が文字通り桁外れでした。表面だけでは料金が足らず、裏面にメータースタンプ(フラマ)を加貼し、その合計は43,500ドン。ただし、日本円に換算するとわずか160円にしかなりません。1円が約272ドンにもなるインフレです。
 ギリシャ危機だのなんのとニュースを賑わせている世界の金融問題。茶の間にはほとんど伝わっていないことながらベトナムのインフレ切手は1990年代初頭から発行され続けています。ゼロの数は増える一方で右側ペアの竹細工切手は1枚だけでなんと14,500ドンです。このまま桁が増え続けて行くのか、突如デノミが実施されるか、インフレ切手のコレクターさんたちはベトナムにもご注意ください。
 なお、余談ですが消印の局名表示がSAIGON(サイゴン)になっています。ベトナム解放戦争後にホーチミン市に改称されたもののいまだに市民が旧市名も使っており、かつまた共産党政権もとりたてて禁止もしていないとは聞いていましたが。サイゴンの方が西欧っぽい語感イメージがあるとのことですが、まさか郵便用日付印に残っていたとはね。
(消印データはSAIGON 2011年11月18日)

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November 23, 2011

思わず手が止まる

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 福岡のパインスタンプさんから郵便小包がどかん!と届きました。「スギヤマさんが喜びそうな雑品を送るから」と、あらかじめ電話を受けてはいましたが、ゆうパック大箱ほぼ満杯の特印、風景印、私家版FDCといった凄まじいゴミ(笑)。今はなき博多郵趣会の会長さんですか?、残念ながら私は生前のおつきあいはなかったのですが、その方差し出しもしくは受信のアイテム主体です。ところが何度も申し上げておりますように、そんな一見不要品と思える雑品の中から面白いものを救い上げるのがHYPER Philatelistたる私の使命であります。
 写真の中央に写っているカバーには昭和47年6月23日の消印が押されています。左側には昭和天皇のカシェがガリ版黒一色で印刷されています。そこには「天皇在位16,618日」とも。細かい説明文を読むと、この日が明治天皇の在位記録と並ぶ日だと記してあります。その翌24日からは在位最長記録が日々更新されるとも。カバーの中にはその新聞記事の切り抜きまで入っています。大好物じゃありませんか(笑)。この手の「計何日」「あと何日」系もゾロ目・連番と同類の数字遊びカバーとしてがっちり収集しています。
 その他にもアーティストの横尾忠則氏が原画を描いた神戸ポートアイランド博覧会の特印(1981)、風景印とDJ印のコラボ物、立山山頂郵便局の風景印(しかも有名な観光地なのに使っている絵はがきに地名の誤植がある!)、山口県と鹿児島県の消印関係など私にとってのお宝アイテムがぞろぞろ。本当は郵趣1月号の記事原稿執筆の準備をしなくちゃいけないんですが、あまりにも面白くて思わずアップしてしまいました。委細はまた追々単独記事の形に整えて発表します。
 残りはもちろんファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)の無料配布品として後日、再分配しますのでお楽しみに!。


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November 19, 2011

シドニーオリンピックとブーメラン

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 スポーツ切手コレクターさんなら見覚えがある初日カバーかもしれません。世界中に出回ったいわゆる頒布会カバーの一種で、ここ日本でもバラされて某切手商の在庫棚に箱詰めされていたくらいです。元をたどれば、一度は収集家の元にあったものが死去などの原因で売りに出されたかどうかしたものでしょう。
 2000年のシドニーオリンピックを記念してモナコが発行した3種の記念切手のFDCです。イタリアの切手商兼カタログ出版社のボラフィ(BOLAFFI)がIOC国際オリンピック委員会の承認を得て作成した、いわゆるオフィシャル物です。カシェのうちブーメラン模様が共通で、その下に各国および地域ごとのシンボルを描き分けています。本券の場合はモナコオリンピック委員会の紋章です。あまり芸達者とは言えないデザインです。

11111904 そんなしがない頒布会崩れのFDCをなぜ買ったのか。それには様々な意味があります。
 まず、最も重要なのは3種のうち右側の2種にホログラム加工がなされている点です。左図の青矢印部分、五輪マークと「SYDNEY」の部分がそれです。発行時、郵趣誌の世界新切手ニューズに記載もれがあり、ホログラム加工とは記されていなかったために私自身も見逃していました。実物を目にした時も銀箔押しかと思ったものですがそれも早計な誤りでした。おそらくこれがモナコで最初の、そして今のところ唯一のホログラム切手だと思います。
 次に下部マージン部にITVF2000のインプリントが見えます。ITVFとはフランスの政府印刷所の略称です。モナコ切手の多くがフランス製であることがここでもわかるのですが、実はフランス本国でもホログラム切手は現時点ではたった2種しかありません。日本同様、新技術に関しては品質の確証が得られるまで非常に慎重です。しかも凹版切手へのホログラム加工は、凹版切手自体が少ないこともあって全世界でも10点ないと思います。
 さらに、モナコでは1999・2000年の2年間、通貨統合の準備期間としてフランとユーロの二重通貨表記がなされていました。外交条約によりフランスフランを流通させ、独自通貨政策は採っていなかったことがわかる最後の年でもありました。
 てなことどもを数秒間のうちに思い巡らせて買うことにしました。これで200円ならいいでしょ。セット崩れの頒布会カバーは売り手も困っているので、正直、買い手有利です。なんぼでも叩けます。でも、いいんです。いざとなれば切手を水剥がししちゃえば。
 しかし、私はこのまま保存するつもりです。それはカシェが魅力的だからです。シドニーオリンピックのロゴマーク、その人物も3種のブーメランを組み合わせて表現されています。オーストラリアン・アボリジニーの精神的シンボルでもあるブーメラン、オリンピック競技にはなっていないものの、これをグラフィカルに描いたカシェは侮り難いものがあります。もちろん、先に述べたように必ずしも芸達者とは思えませんがね。

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切手が余る?

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 これも山内和彦さんから送られてきた実逓FDCです。東京文化会館50周年記念切手のうち「ピアノの鍵盤」80円切手を4枚貼り。これといって妙な点はなし。通信文も入っておらず、いかなる解釈か思い至らず、JAPEX'11上京時に当のご本人に直接お尋ねしました。その答えは意外なものでした。

 切手が余っちゃったんですよ。

11111902 切手が余る?、はて、どういうことでしょう。それは左のシート構成を見ないことには意味がわかりません。この切手の種類は赤線で囲った6種。左上カドの1番切手位置から順に (1)東京文化会館大ホール (2)東京文化会館小ホール (3) トゥシューズと「白鳥の湖」のイメージ (4)オペラグラスと「椿姫」のイメージ (5)ピアノの鍵盤 (6)ヴァイオリン です。しかし、シート構成は10面で(3)〜(6)までがダブりになっています。従来通りの単片主義でFDCを作ると切手が余ってしまうわけです。そんな余りものを眺めていたら鍵盤切手だけを貼り並べてみることを思いつき、実際にやってみたらこれはこれでけっこうきれいに見えたので送ってみたんですよ、とのことでした。なるほど!。
 昨今のシート構成の変則ぶりは確かに異様ですね。その目で見ますと「東京国際空港開港80周年」切手などは余る切手と足りない切手の差が大きく、さぞかしFDCメーカーさんは大変だったろうと思います。そんな過不足のリスクを回避するにはシート全面貼りFDCにせざるをえないことも容易に理解できます。確かに、これはひどいね。

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November 18, 2011

燕子花図

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(先月、山内和彦さんからご恵送いただいたものです。解説ともどもご紹介いたします)

 本日発売の旅の風景第14集、根津美術館と燕子花図切手で、同作品全体が描かれた絵はがきをマキシマムカード風に仕上げてお送りします。
 燕子花図は1970年の大阪万博切手で右隻の右上部分が切手に採用され人気を博しましたが、41年の時を経て、今回は同じ右隻の左部分の採用です。この部分は現在使われている五千円札裏面にも取り上げられています。せっかくの豪快な作品、切手ではいつか小型シートの形ででも全体を採用して欲しいところです。

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 こちらは今回も切手にならなかった不遇(?)の左隻です。右隻に比べると、やはり見劣りするのでしょうか。
 根津美術館では、現在、この燕子花図は鑑賞できません。次回お目にかかることができるのは来年4月とのことです。ちなみに、ミュージアムショップでは今日発売の切手も売っておりました。

(以下に全体像を示します。画像をクリックしてください)
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100年後の111111

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 今年2011年1月20日の記事で上図をご紹介しました。ちょっと長くなりますが全文を引用します。

 私の曾祖父は戦前・戦後にかけてサンフランシスコ(桑港)で古美術商兼釣具店を経営しておりました。彼は当時最もポピュラーだった絵はがき収集を嗜んでいたおかげで、このはがきもその中に紛れ込んでいました。はい、わが椙山家の歴史を語る郵趣品でもあるのです。
 桑港に居た日系一世がすべてアメリカに帰化したわけではありません。功成り財を成した者のうち、かなりの人が、文字通り故郷に錦を飾るように日本に帰っていきました。差出人もそのひとりであり、文面は無事に帰り着いたことを知らせるとともに在米中の御礼が述べられています。横浜郵便局の和文櫛型印44.11.11と欧文櫛型印11.11.11がだぶって押されていますけれど,それに関して特に欠陥とは感じていません。
 太平洋戦争中にアリゾナの日系人収容所に押し込められた曾祖父は,よほど腹に据えかねたのでしょう、アリゾナ蘇鉄で作った杖にアメリカを憎む文言を彫り込み、それを平然と終生使っていたようです。身内ながら彼の精神に息づいていた明治人の気骨を好ましく思います。そして昭和32年,収容所時代の品は何一つ残さず破棄し、一方で大量の米ドルを証券化して(この辺がビジネスマンとして偉いと思います)日本に戻り、その生涯を全うしました。
 彼と同じように,戦争中の日系人差別が原因でアメリカに失望し,日本に戻った一世たちはかなりいたのではないかと感じます。ハワイだのブラジルだの日本人移民の周年記念切手は数多発行されていますが,社会的成功を手にしながらも、いわれなき理由による不運で自ら帰国の道を選んだ「成功者」のことも考えずにはいられません。
(引用おわり)

 そして100年後の2011年11月11日、子孫の私はなかば義務感を持って、かつて曾祖父が店を構えていた場所の現況画像をカシェにした記念カードを作りました。今はバンク・オブ・アメリカの支店が建っているここがストックトン・ストリートのNo.956です。この場所から最も近いチャイナタウン・ステーション郵便局で記念押印してもらいました。絵はがき収集家だった曾祖父への、切手収集家の私なりの時空を超えたメモリアルであります。

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(町並み画像はグーグル・アースから取材しました。この手法は特にお薦めしたいです!)


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November 16, 2011

無錫展の日本関係受賞結果

 内藤陽介さんのmixiで受賞結果が報じられました。コピペ可とのことなのでさっそくお知らせいたします。出品者の皆さん、おめでとうございます。

・Kazuyuki INOUE: Japan Definitives: KOBAN 1883-1892 G(90)
・Nobuhiro SUDANI: Japan Definitives: Vocational Series LV(85)
・Yasuki OTA: Romania “King Ferdinand” Series 1920-1926 V(84)
・Fumiaki WADA: Post Office Forms, Including Envelopes Created for Coducting the Registered Mail Process, 1842-1929 LV(87)
・Kiyoshi EMURA: The History of Painter’s Portraits  LS(78)
・Ryoji MURAYAMA: How Wonderful C. SLANIA Engraved his stamps! LS(76)

(以下、文献)
・NARUMI Co.: Tosa Local Stamps called “MURAOKURI KITTE” LV(85)
・Yoshiyuki YAMAZAKI: Encyclopedia of Japanese Cancellations LV(88)
・Yukihiro SHODA: Handbook of Postal History of Brazil LS(75)

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November 15, 2011

111111感謝

 収友各位から111111ゾロ目印を多数お送り頂いています。感謝にたえません。ただいま、それらをまとめてご紹介できるように準備中です。具体的には外国からの到着便を待っている段階です。もう少し時間がかかると思います。よろしくお願いいたします。

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November 13, 2011

奇兵隊、徳山駅ビルを描く小型印

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 戦前の小型印・風景印類も供給過剰でひところの相場だった1枚300円ではまったく売れなくなったとJAPEX'11の切手店主W氏もボヤキ気味。ついに1枚100円という水準にまできたので、これ幸いにと山口県関連品をいくつか拾ってきました。何らかの方針に基づいて整理されたコレクションならともかく、山積みされた中から勝手に抜いてくれ的なセールスタイルでは100円が実力相応でしょう。
 左の岡山の小型印はもちろん初見。岡山城を遠景に、錦の御旗を掲げて進軍する奇兵隊士と獅子頭を被った隊長さん(伍長?)。さすがに畏れ多いと思ったのでしょう、御旗に菊の御紋章は描かれていません。できれば隊士の被り物はもうちょっと韮山笠っぽく描いて欲しかったですが、それでもなお奇兵隊を描いた図案が実在したことに驚きました。果たして山口県内でも同様例はあるでしょうか?。なお、この昭和12年に岡山県で開催されたらしい明治七十年展覧会の詳細は不明です。
 右の徳山の小型印は、老朽化はしているものの現存している徳山駅ビルを描いています。民活、第三セクター等の言葉自体がなかった時代ゆえ「民衆駅」という呼称にノスタルジーを感じられる向きもあることでしょう。もちろん自分は記憶にありませんよ。さて、この駅ビルはかつて徳山駅ビルトークスという商業施設で、JPS周南支部さんが切手展を開催したりしていましたので個人的にも懐かしいです。高校生時分の昭和53年頃の記憶です。それが2000年(平12)9月、徳山ステーションビル株式会社が解散し、全国初の駅ビル倒産事例となってしまいました。

 折しも本日2011年11月13日の夕方、周南市にある東ソーで爆発事故が発生とのニュースが報じられました。自分の職場も同じく周南市の近隣エリア内にあります。たいへん心配であります。

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November 12, 2011

モーツァルト死去220年

11111202 画像を見ていただいただけで「は?」でしょう。アヴァンギャルドな発行政策も最早珍しくなくなったかのオーストリアが、来る2011年12月5日にこの追悼周年切手を発行します。有名な肖像画をトリミングしたとわかりますので、視覚工学的には記号としての役割はじゅうぶんに発揮しています。でもね、なにもご尊顔をがっつりはずすとはちょっとすごいね。これでGOサインを出した郵政当局も大胆不敵。
 デザインしたのはSilvia Mouckaさん。オランダのエンスケデ社によるオフセット印刷で発行枚数は73,000枚。発行枚数も少ないし発行までのいきさつを是非聞いてみたいものです。

 肖像切手はそれだけで講演ができるほどのネタがあります。ジョージ・ワシントンは木製のごつい入れ歯をしていたために頬が腫れたような不機嫌な肖像画が多い、といった雑学系の話題を含め、今思いついただけでも下の3点があります。
 左は「探検家ジョージ・ヴァンクーヴァー誕生250年」記念切手(カナダ・2007)。船上で水平線を見つめるキャプテン・ジョージの後ろ姿を描いています。疑義のない肖像画も伝わっているのになぜか後ろ姿。肖像画を使うことに子孫がクレームをつけたという話も聞いていません。カナダ郵政の公式FDCには肖像画が印刷されているので機会がありましたらご確認を。
 中は「偉人」小型シートより単片1種(ブラジル・2009)。2009年は「ブラジルにおけるフランス年」とされ、4月21日から11月までの半年強もの期間に各種イベントが開催されました。ブラジルと関わりのあるフランス人をアーティスティックに描いたという説明でしたが、切手に描かれているのはデフォルメされたブラジルの原住民。肝心の顕彰すべき当の偉人、社会人類学者クロード・レヴィ・ストロースはシート地に小さく描かれているだけ。本当に誉め讃える気があるのでしょうか?。
 右は「画家ディエゴ・リベラ誕生100年」記念切手(メキシコ・1986)。有名な画家フローリダ・カーロのダンナです。ええ、もうあれでしょ、そ、そ、ハマコーさんそっくり(笑)。単なる偶然、他人の空似なので笑っちゃいけまへんが、このパターン、ごくたまにあるんですわ。左欄のカテゴリの「他人の空似切手」をクリックしてください。本券以外に若干数をご覧いただけます。

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ベトナムの軍事切手

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 ベトナム切手は一見して人気がないように感じますが、実際は硬派な現代史、軟派なトピカル(笑)ともにエントリー機会の多い国です。私はその中でも無額面切手の一種として軍事切手に注目しています。
 無額面切手の概略については2004年に「無額面切手流行のきっかけ」と題する記事をアップロードしていますので詳細はそちらを参照してください(ここをクリック)。ベトナムでは1958年の最初の軍事切手から無額面でした。変り種切手の一分野としての無額面切手の中でも独自の歴史を持っていると言っていいでしょう。
 そもそも一般に「軍事切手」という用語を用いますがこれには矛盾が内包されています。近代郵便制度における郵便切手とは郵便料金前納証紙のことですから、月に3枚等といった一定の割合で兵士に無償配布される軍事切手は郵便料金を支払っていないので厳密には切手ではないのです。戦地から後方へ郵便を送る権利を示した証紙(ラベル)に過ぎないのですが、長年の慣習で郵便切手の仲間とされています。つまり、ベトナムの軍事切手は無料ゆえに額面表示が必要ないことを明確に示しています。一部、額面表示の入ったものも例外的に存在はしますがおおむね無額面であり、なおかつ欧米に人気がない国であることも影響してお値段もたいへん安いです。未使用切手は安いので、むしろこういった実際の使用例を集めたくなるわけです。
 図はディーラーさんがわざわざかの国にみずから出向いて掘り出してきたと言う実逓カバーです。切手は1976年に発行されたもので1979年4月1日の消印が押されています。NGOC ANHさん(女性?)の差し出しで軍籍番号はHT7A3774、ホーチミン市宛です。ノート用紙を折り畳んで作った封筒がいかにも物資がない状況を表しているようで気に入っています。なお、中越紛争がぼっ発した直後ですが、本便がそれに関係しているかどうかまではわかりません(ベトナム語が読めないので)。

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November 11, 2011

111111ゾロ目消印第一弾到着

11111106 ノルウェー郵政フィラテリック・サービスから早々とクリスマスカードが届きました(左)。今日2011年11月11日に届くように計画的に行われたもので、消印も発行初日の11.11.2011が押されています。郵趣品の場合、こういった発行日前の事前押印(前押し)はよくあることです。
 このクリスマスカードと発行案内書一式が今日明日にかけて、全世界のノルウェー切手コレクターの元に続々配達されているさまを想像してみてください。このセンスこそがフィラテリック・ビジネスの真骨頂です。
 もうお察しの通り、これは111111のゾロ目を意図したものです。英語でもLucky numberと呼んで楽しむ向きがありますので、実は国際的に通用するテーマのひとつです。数10年に一度巡ってくるお祭りみたいなもんですからおおいに騒いでよろしいんじゃないでしょうか。
 そのノルウェー郵政からの発行案内書によると、この日にクリスマス切手2種と普通切手1種も発行するとあります。まず、クリスマス切手は100年前のクリスマスカードをモチーフとしています。当時の人工着色写真をアレンジした男の子と女の子のA切手が2種。A切手とは無額面・郵便等級表示切手のひとつで、同国では国内優先郵便Aクラスという意味で金額は9ノルウェークローナです。
 また、普通切手は、1872年以来同じデザインで発行が続いている世界最長シリーズとして有名なポストホルン図案で、最高額面となる50ノルウェークローナ切手です。普通切手なので詳しく記しておきますと、100面シート構成のオフセット印刷でオランダのエンスケデ社製です。
 111111の日に、一般受けするかわいい図案のクリスマス切手と、プロパー郵趣家好みの普通切手を同時に発行するなんてよく研究していると思います。引き続き世界各国から同様品のニュースが届くでしょうから追ってご紹介したいと思います。

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ステーショナリーの妙

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 JAPEX'11にて上のレターシート(切手付き封筒の一種)を入手しました。額面5センタボのブエノスアイレス市内便です。1900年1月9日に引受、翌10日に配達されています。ぱっと見、どこにでもある冴えない使用例としか思えません。
 しかし、その内面には西暦1900年を祝うミレニアム賀詞が印刷されています。2000年の時のミレニアムの盛況なさまをご記憶の方も多いと思います。そう、その100年前もわずかながらこういったミレニアム・アイテムが発行されていたのです。

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 切手と違ってステーショナリーの場合は一般に人気が薄く集めにくい面があります。国別の専門カタログでない限り採録されないので文献資料自体が入手難。けれど、これはこれで奥深いジャンルで、ちょっとびっくりするようなネタの宝庫です。未だまとまりというものがないのですが、変わったところをいくつかかいつまんでご紹介しましょう。

11111103 最初はドイツの同じく1900年ミレニアム記念はがきです。消印はPYRMONT局の1899年12月31日。カシェに大きく「1900」と表示されているので比較的に有名です。ちょくちょく見かけます。そんなに高いものではないので1枚は持っておきたいアイテムです。

11111104 2番目はこれもアルゼンチンのレターシートです。二つ折り・ホッチキス止めになったその内側にもう1通が入れ子になっているのがおわかりでしょうか。これ、返信用だそうです。

11111105 おしまいにジャマイカの官製はがきです。右上に赤印が押してあり、そこに「JAMAICA THREE PENCE PAID 1877」と表記されています。つまり、郵便局で郵便料金分の現金を払うと、その場でこの収納印を押して売ってくれるという仕組みです。収納印がなければただの紙きれ(笑)


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November 10, 2011

連続図案シートのフォアランナー

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 ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)第3回例会予告の記事について、yuaさんからこんなコメントをいただきました。

 「連続図案シートといえば、1999~2001ふみの日切手80円のでシート地に「LETTER」「WRITING」「DAY23」と書かれているのも、一種の連続図案シートともいえますね。」

 なるほど確かに!。図版のように並べてみるとよくわかりますね。その特徴は、語順に明らかな意図が感じられるものの、各年ごとの独立性も強く、絵としての連続性は判断がつきかねます。連続図案シートの準種あるいはフォアランナーという位置付けではいかがでしょうか。
 なお、2002年以降も試しに並べてみましたが、これらは連続図案とは言えないと断定していいと思います。

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東日本大震災支援への返礼切手を発行すべき

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 平成24年度特殊切手・ふるさと切手の発行計画が発表になりました(ここをクリック)。この時点では図案も発表されませんし、例年通りまあこんなものかなという感じ。古事記編纂1300周年は意義があると思う一方で、日中国交正常化40周年などは不要だと思います。いい加減、何も10年おきに出すほどのものでもないでしょう。
 むしろ、東日本大震災への世界各国からの支援に対する返礼切手を出すべきではないかと思います。世界では既に返礼切手の前例は各種あります。その一例はトルコで、1999年8月17日の地震の際の救援活動に対し、同年のうちにそのものズバリ「地震救済援助感謝」と題する上図2種を発行しています。切手の周囲に日本語をはじめ11ヵ国語による謝辞が列記されています。日本語は「ARIGATO GOZAIMASU」(ありがとうございます)と表示されています。
 時期的に秋の国際文通週間では遅いので、春4月の切手趣味週間切手をそれに振り替えてはいかがでしょう。逓信記念日は残っても、全日本切手展は2012年は休会と決定していますし、額面を国際郵便料金の90円、110円、130円のいずれかにして、ふさわしいデザインで発行してはどうかなと思います。

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November 09, 2011

420円ノハナショウブ切手のコート紙出現

11110802 東京から戻りましたら左図のカバーが届いていました。カバーの裏書きによると420円ノハナショウブ切手のコート紙(10面シート)の出現初日です、とのこと。左は京都から、右は東京の銀座からで日付はともに23年11月3日。JAPEX'11の前日ではありませんか。出発前の慌ただしい時に恐縮です。
 こうして東西双方から同日出現ということであれば、既に全国の郵便局に出回っている可能性が高いですね。現行切手を集めていらっしゃる方、明日にでも郵便局を覗いてみてください。
(送ってくださったダブル山さんに感謝!)


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国立科学博物館のポストカードは良い!

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 化学切手展のあとにミュージアムショップにも立ち寄ったんですが、これがもう素晴らしく良かった!。おっさんも瞬時に少年に戻るとはまさにこのこと。中でもポストカードのラインナップが充実していたので特にご紹介します。マキシマムカード作りを趣味とされていらっしゃる方なら、一度は覗いてチェックしておかれるべきです。これらの他にも恐竜・化石関係もどっさりで、いずれも1枚100円でした。さすが国立科学博物館!。

(左上から)
・伴りょ動物としての犬:
 甲斐犬(左)、カラフト犬ジロ(右)、秋田犬ハチ(前中央)のはく製。
・ラムダロケット用ランチャ:
 1970(昭45)年、日本初の人工衛星「おおすみ」打ち上げに使用。
・銅人:
 江戸時代に作られた、鍼灸の学習のための経路人形。
・シロナガスクジラ
・零式艦上戦闘機(零戦)

 それ以外では一部のコアなマニアに人気だという化石チョコレートなども普通に販売していました。私の知らない世界のことだらけ。ぜひご自分の目で確かめてください。JR上野駅の公園口より徒歩5分です。


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November 08, 2011

金属製切手の根本を問う化学切手展

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 全国切手展JAPEX'11最終日の11月6日は参観をパスし、上野の国立科学博物館に行ってきました。今年は国連が指定した国際化学年、それにちなんで化学切手展が開催されていたからです。
 上図は私のコレクションの一部で、奥が赤道ギニアが1974に発行した世界最初の銅箔切手「コペルニクス誕生500年」小型シート貼り実逓FDC、手前がニューカレドニアが2010年に発行した世界で2番目のニッケル箔押し切手「ニッケル採掘」3種の公式FDCです。ところが、化学切手展の研究発表によると、この2種はいずれもクロ判定だというのです。

11110602 切手を実際に非破壊検査にかけて成分分析を行ったそうです。左がその際の写真だということで紹介されていました。自分もまた以前から金箔切手をはじめとするさまざまな箔押し切手類については大いに疑義があると考えていました。しかし、実際にどのように調べればいいのかがわからず何も実行できないでいました。そこはそれ、餅は餅屋でさすが化学切手研究会さん、本物の博士の方々が勢揃いされているだけあって主要な金属箔切手の分析結果が示されていました。携帯カメラによる接写で見にくいのが恐縮ですが、以下のような結果が示されました。

○ガボン:シュバイツァー博士追悼(1965)世界最初の金箔切手
○オートボルタ:クリスマス(1970)銀箔切手
○ボリビア:錫(すず)産業(1986)錫箔切手
×赤道ギニア:コペルニクス誕生500年(1974)銅箔切手
○ブータン:製鉄産業(1969)鉄板切手
○ハンガリー:アルミニウム生産20年(1955)世界最初のアルミ箔切手
×ニューカレドニア:ニッケル採掘(2010)ニッケル箔切手

 冒頭に記しましたように赤道ギニアとニューカレドニアはいずれもそうではないとの判定です。切手収集の範囲内でのことですから、それらしい風合いが伴っていればそれでいいとは思いますけれど、箔押しだからという理由で販売価格が高くなるのであれば、偽りのない看板を掲げるべきでしょう。
 同じように検査測定してみたい切手は他にも沢山あります。今年から発行が始まった日本の「星座シリーズ」もまた然りです。報道発表でも「箔押し」と表記されてはいますが金箔押しとは断言されていません。それゆえ自分もまた郵趣誌での担当記事中では「金色の箔押し」という曖昧な表現をしています。
 案内説明役を務めていらっしゃった理学博士の伊藤良一氏と名刺交換もさせていただきました。これをご縁に化学切手同好会の皆さんとも有意義なおつきあいができたらと希望しています。

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November 01, 2011

ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)第3回例会予告

 いよいよ今週末は全国切手展JAPEX'11が開催されます。ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)第3回例会も同会場で行いますので、さしあたって私の発表予定などをお知らせしておきます。

■テーマ1:連続図案シート
 2009年に発行された「日本開港150周年記念」は、向かって左から長崎、横浜、函館の順で並べるとシート地下部の模様がひとつ繋がりになります。単片では昔から連刷の形で知られている続き図案もシートとなるとあまりなく、これが日本最初の連続図案シートになります。世界に目を転じますと、発行当時に郵政当局がそれと発表しているもののほかに、あえて何も触れず、一種の隠し絵のように世に潜んでいるものもあります。そんな「発見」の楽しみをご覧にいれます。

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■テーマ2:アートマスター中野秀昭
 去る10月22日に開催された「郵便切手収集家の集いin TAMA2011」で講演しました「面白FDC」の中から、勘所であった在米のFDC作りの個性派、謎の日本人アートマスター中野秀昭氏の足跡をご紹介します。

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11110103 その他、JAPEXでの収穫品披露の他、FSC会員さんから寄贈された自衛隊派遣カバーの分譲なども行います。また、コア過ぎる気もするのでご希望者のみになりますが、図のシール式宛名ラベル2種セットをお土産にご用意しました。
 左は1989年発行のカナダ最初のセルフ糊切手「国旗38c切手帳Canadiana」より前の1983年に発行された宛名ラベル仕様の印面付きシールです。下部はマークシート欄。クリスマス時期の繁忙期における合理化を目的としたもので、印面左横の縦3本バーコードは「郵便番号付きの郵便物」を意味します。また印面右側には蛍光インクによる縦帯も入れられています。これを使うと割引料金が適用されました。
 右は第2次にあたる1984年発行です。前年より少し改良されて、上部の印面部分と下部の郵便番号マークシート部分の間に切れ込みが入れられ、別々に離して貼ることができました。いずれもカナダにおけるシール切手のフォアランナー的位置付けとともに郵便自動化の一端を示すアイテムでもあります。
 これらについては変形切手収集の第一人者であります荒牧裕一さんも例会に参加を表明してくださっているので、より詳しいお話をしていただけるものと思います。ご期待ください。


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