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October 2011

October 29, 2011

全国切手展JAPEX'11へ行きましょう

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 郵趣11月号が執筆者用に早刷りが送られてきました。P.17の福井理事長のクローズアップ(巻頭言)にはたいへん重要な一節があります。きちんと正座して真正面から読むべきものがあります。その一部を引用することにします。

 日本郵趣協会の会員が中心になって企画・運営に当たり、収集家は出品料を支払って鑑賞するという、展覧会ではごく当たり前のことを半世紀近く前から継続してきて、今日の<JAPEX>があり、日本郵趣界の最大イベントとして大きく根付いている。それだからこそ話題も尽きることがない。展覧会は何のために誰のためにあるのか、他人(あるいは事務局)任せにしてしっかりと議論もせず、「毎年やっているのだから」という理由だけでの開催だったら、<JAPEX>はとっくに衰退していただろう。

 さすが理事長です。絶対に忘れてはならない勘所が集約されています。同じ哲学で運営資金を自ら出し合い、人的資源から開催ノウハウに至るまで、すべてを自ら汗を流して切手展を開催している関西・西日本地域の私たちの方が、いちいち身に染みて理解できます。むしろ自分は何もしなくてもJAPEXは開催されているかのように錯覚しがちな東京地方の人たちの方がリアリティーを感じにくいかもしれません。切手展とはまさに「何のため、誰のためにあるのか」を常に考えることが必要で決して他人任せにしてはいけないものです。
 先の日本国際切手展2011の反省も、まさに同じことが問題点として指摘されています。運営を請け負った広告代理店にノウハウがないものですから、神奈川県のJPS支部に実務を丸投げ。それに協力したせいで開催までのほぼ一年間、それら支部は本来の活動を停止せざるを得ないほどの自己犠牲を払ったのでした。そう、切手展は運営資金と審査員を提供すればできるものではないのです、絶対に。切手展の実務経験がない人は、このことが頭と体で理解できていませんし、その理解不足自体が致命傷であるとも気付いていません。そんな彼らには会場最寄りの小学校の児童生徒さんを招待するという極めて初歩的な広報活動さえできないでしょう(教育委員会と話をすれば済むほど簡単ではありません)。
 ですから、春の全日本切手展(全日展)の来年以降の休会決定ですらも同じことで、やむをえないどころか当然の結末なのです。
 JAPEXも近年は経費節減とイメージアップを兼ねてか、会場内の実務スタッフに若い外部のボランティアを使うようになったといいます。これに依存し過ぎると、やはり運営実務のノウハウが忘れ去られてしまいかねないと危惧しています。各部門のチーフさんの能力の高さに頼るだけではなく、やはりJPS会員のボランティア拡充を再考して頂きたいものです。特に私のような地方出身者です。各人が郷里に戻ってから後の切手展開催技術の移植効果のことを忘れてはいませんか?。

 今年も全国切手展JAPEX'11が11月4日から6日まで、東京池袋のサンシャインシティ文化会館で開催されます。全期間フリーパスの入場券500円を入口カウンターでお求めください。
(図版はガーンジー発行「国際森林年」変形小型シート・2011年)

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October 23, 2011

乙女のあいらぶ郵展(おとめーる協会)

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 昨日は郵便切手収集家の集いinTAMA2011での講演のために上京しました。目白の郵趣会舘に立ち寄り、郵趣協会本部事務局と郵趣出版に顔を出した後、ほんのついでのつもりで3Fで開催されていた「乙女のあいらぶ郵展」を覗いてみました。

 たいへん面白かったです。

 一歩踏み入れた途端に異空間が(笑)。自分の娘くらいの世代の女子ばかり20人ほどもいらっしゃったでしょうか。50歳のおっさんが踏み入ってはまずいんじゃないか?的サンクチュアリが結界されていました。私たちの郵趣会舘でこのようなアウェーな空気を感じたことはいまだかつてありません。会場入口で偶然、風景印の古沢保くんとばったり会いました。彼曰く「スギヤマさんはたぶん好きな世界だと思いますよ」と。はい、その通りでありました。

11102402 およそ郵趣の常識は「一応ある」程度。素敵な包装紙にお気に入り切手を貼って郵便を出しましたけど何か?とにこにこ笑っている(ように見える)郵便物がパネルいっぱいに50通近くも並べてあります。あるいはまた、切手を台紙に貼って、空想で自分で描いた風景印風のイラストをそこに赤ペンで描いています。風景印収集のフォーマットだけをお借りして、自分の好きな「かわいい表現」を展開。そんな、おとめーる協会のお嬢さんたちそれぞれの好き放題なパネルが展示室スペース1,2いっぱいに20フレーム分以上。よくもまあこれだけ好き勝手やりましたね。
 印象的な小型印が使われていました。ラウンジにはこれをデザインしたイラストレーター広井チムニーさんがいらっしゃいました。このデザインに決まるまでのトライアルも30点以上そのまま展示されていて、似たようなデザイナー稼業の自分であればこそ、クリエイティビティの確かさも理解できました。そこで、図のように直筆サインをいただきました。また、カシェも彼女のデザインであり、驚くべきことに木版カバーで有名な渡辺さんで作ってもらったのだそうです。その木版製作の模様もイラスト・レポートで展示されており、その木版自体も陳列されていました。怖いもの知らずの女子力の突破力に唖然とさせられたことでした。
(公式カバーの渡辺版木版封筒を買うと、もれなくついてきたのがロゴ入りチロルチョコ。おっさんはこれで撃沈されました。)

 フィラテリーのアートな側面をひじょうにわかりやすい形で示したこと、なによりおとめーる協会のみなさん自身が楽しそうにしている様が印象的でした。

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(出品目録はありませんか?と言うと手渡されたのがこれ。クリックして拡大画像でお読みください。上が表面、下が裏面です。)


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October 21, 2011

6本指のルーズベルト

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 スタンプマガジン11月号にタイミングよくフランスを代表する切手彫刻家ピエール・ガンドン(1899-1990)が紹介されています。ちょうど今から50年前の1961年から始まったフランスの美術切手シリーズ。その多くを手掛けたことで知られています。
 その彼が原画を担当したのがこの超有名な「6本指のルーズベルト」と呼ばれるモナコ切手です。原画の段階で間違っていたのか、それとも彫刻を担当した別の職人が間違えたのかは今に至るも不明のままです。
 しかし、拡大図を見ていただければおわかりのように切手を直接指で触っています。切手をピンセットで扱うのは戦前から常識ですからこれ自体が大間違いです。アメリカの大統領になるはるか以前から郵趣家であり、アメリカ郵趣協会(APS)の会員でもあった彼が、こんな初歩的な間違った所作をするわけがありません。同様の手づかみ図案は最近でもちょくちょく見られ、固いことを言うようですがフィラテリストとしては図案ミスだと強く訴えます。素手で切手をいじるなど幼稚性の悪しきイメージを助長するものとして唾棄すべきものです。
 なお、この田型ブロックはアオヤマスタンプさんで購入しました。何の切手でもそうですが、単片ならありふれていても田型以上のブロックとなると意外に持っていないものです。ブロックであること、ただそれだけのことなのに迫力があるでしょう。それはセンスの問題。気が付いたら意識的に入手することにしています。

 また、ルーズベルト大統領はアメリカ唯一の重度の身体障害を持った大統領でもありました。車椅子生活の彼が郵趣を嗜んだのはたいへん有意義なことです。
 日本にも聴覚障害者による郵趣グループがあり自分も縁あって親交があります。彼らの中からは国際切手展のメダリストも現れるなど目覚ましい活躍ぶりです。郵趣の世界においては、私の知る限り視覚障害などごく一部を除き、健常者と何ら変わらず楽しめ、かつまた競争展でも対等に競うことができます。
 少年期に特に多い病にかかってしまった教え子が、結果的に入院中のこどもたちに切手収集を流行らせて私まで感謝されたこともあります。もっと古い時代では戦後直後、復員して来た傷病兵の慰みと運動機能回復の一環として、手先を使う切手収集をという運動もありました。
 今は老人の郵趣家が多いとも言われますが、これは裏を返せば郵趣はいくつになっても楽しめるということをポジティブに証明しています。

 これは郵趣が極めて自由度が高いことを意味します。

 児童相手に限らず、世の中には様々なグループがありその指導者も数多いらっしゃいます。こどもの遊びに過ぎないと思い違いされている人が多いとも聞き及んでいますが、フィラテリーの効能をぜひそんな指導者の方々にも認識していただきたいと思います。
 もちろん、自分もまた元ルーズベルト・コレクションの一部を敬意を持って所有しています。

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October 19, 2011

切手の中の女子蹴球史

 日本でただ一人、サッカー切手収集の専門家・小堀俊一さんから連絡がありました。本日10/19の日経新聞文化欄に「切手の中の女子蹴球史」を寄稿されました。ぜひご一読ください。

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紛らわしい!

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 マン島から届いたばかりの公式FDCです。今年2011年8月8日に発行された「マン島の占領郵便史」"Isle of Man Internment Postal History"と題する横ペア4組と小型シートのセットです。
 切手に描かれている題材そのものが郵便印という他愛のないテーマでも集めています。理由は簡単、紛らわしくて何となく面白いから。面白ければ何でもアリなのでいいんですって!。しかし、この公式カバーはヒドイでしょ。特に横ペアの方(図版上)。切手、記念印、カシェの三者がぱっと見でごちゃ混ぜ。うわぁ〜まぎらわしい〜とニヤニヤしてください。

Confusing!
   These two official F.D.C. are titled "Isle of Man Internment Postal History". Issued Aug 8, 2011. These sets include four horizontal pairs and one souvenir sheet.
   I collect the stamps of postmark on. the reason is confusing, too funny. In particular, upper OFDC are hard to be able to be distinguished a stamp, a postmark and a cachet. I think even like a sight trick. [Tetsutaro Sugiyama]

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コジオスコ山頂

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 バカと煙は高いところが好きと言います。当然、自分も前者の方で、山頂局や最高所の消印などが大好きです。バカ丸出しです。
 図はオーストラリア最高峰コジオスコ山の山頂に設置された郵便ポストに投函したことを示す記念印を押した記念カバーです。カシェには"posted from MOUNT KOSCIUSKO The roof of Australia 7,308feet"と表記されています。
 最高峰という割には標高は2,228mでそれほどでもないですね。誰でも登れるように登山道も整備されています。ただし、カシェに描かれているような郵便ポストは、現在では設置されていないようです。
 また、この手のアイテムにつきものなのが標高の変更です。測量技術の発達に伴い、時代によって微妙に高さが違うのもささやかな注目点です。消印にも7308FTとありますが現在は公式には7,310フィート(2,228m)です。同様の例は他の山でもあります。
<消印データ>
THE SUMMIT MT. KOSCIUSKO(コジオスコ山頂)
N.S.W-AUSTRALIA(ニューサウスウェールズ州ーオーストラリア)
23 MAR 61(毎度しつこいですが私の誕生日です)

The Summit Mt. Kosciusko
   A common saying "Fool and Smoke love a high place" in Japan. Of course, me too. I like postmarks of mountaintop post office and the most highest place. I think rather it is honor.
   A figure is a commemorative cover of the Australian highest mountain "Mt. Kosciusko". "posted from MOUNT KOSCIUSKO The roof of Australia 7,308feet" in cachet. The postmark is a special oval date stamp, too. Unfortunately the mailbox does not seem to be installed now.
   Fun of these high place covers is that altitude delicately changes by the times. Of course it is a correction with the development of the surveying technology. At that time, It is 7,308FT, but is 7,310FT (2,228m) now. Please watch a lot of similar change examples in the world. [Tetsutaro Sugiyama]
ーODS dateー
THE SUMMIT MT. KOSCIUSKO N.S.W-AUSTRALIA
23 MAR 61(WOW! It's my birthday)

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October 18, 2011

シートで残そう

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 1960-70年代の切手ブームとそれに続く沖縄切手投機への反省から、切手収集は単片主義優先、シート買いは無意味等々のロジックが喧伝されました。その時はそうでなくてはならなかった事情というものがある、と山県有朋みたいなことを言いますが、21世紀になった今、別の視点でシート買いを再評価する必要が謳われ始めています。それは旧東欧圏の輸出用オーダーキャンセル切手、中東のアラブ土侯国切手を中心に、シートの残存率が予想以上に低いのではないかと認識され始めたからです。もともとパケット用に濫造されたものですから単片にバラされる運命にありました。もとより安いクズ切手ですから、ほとんど顧みられることもなかったことがそれに拍車をかけてしまったように思います。
 図もアラブ土侯国のフジェイラが1972年に発行したとされる映画スター切手のフルシートです。マリリン・モンロー、ジェームス・ディーン、バスター・キートンらの名優とその映画の一場面が取り上げられています。粗雑な作りではありますが法的には正規の切手である以上、とりわけ図案別収集のトピカルコレクターにとっては必ずしも無価値な存在ではありません。もちろん、自分自身、完全シートを見たのは初めてです。
 こうしてシートで観察すると発見もあります。バラすことを前提に最初から裏糊が付いていません。そして最終工程だと思われるシート裁断でミスってしまい、若干傾いて見えるのがおわかりですか?。
 いずれ印刷シートがどういう構成だったかわからなくなる券種もあるのではないかと危惧しています。特に東欧の旧共産圏はシートがばかでかくて扱いに難儀していますけれども、フルシートではなくとも大きなブロックは意識して残すようにしています。その類がありましたらぜひご助力をお願いいたします。

<特報>
 図の映画スターのフルシートはアオヤマスタンプさんが破格のお値段で絶賛販売中です。今週末のスタンプショウ博多に行かれる方は前もって予約しておかれると確実に入手できると思います。

The residual quantity of the fullsheet of the stamp for packets is felt uneasy
   The new viewpoint for the stamp for packets of 1960-70, it begins to be considered to be a topic. It is the cheap C.T.O. stamp which Arab chief-state (forerunner of the UAE), each old communist bloc country of eastern europe. The most sheets were taken apart to single stamps. Because they were only the materials of a packet.
   Recently it has begun to be recognized that there were little residual quantity of fullsheets. Therefore I came to collect a fullsheet and big blocks, too. Even if they are cheap. The purpose is to leave study materials for the future. [Tetsutaro Sugiyama]

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山口県最初の国体競技

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 山口県にとっては二巡目の国体、第66回国民体育大会「おいでませ!山口国体」が無事に終了しました。一巡目は昭和38年開催の18回大会であることは既にブログでも触れました。(おいでませ山口国体・山口大会
 ですが、山口県で最初に国体競技が行われたのははるか以前、第6回広島国体の時でした。この時は防府市の競輪場で自転車競技が行われました。インフラの関係で当番県以外で行われることは特段珍しいことではありませんで、同じく鳥取県大山町で山岳競技も行われています。縁あって防府市に住んでいる関係で、郵趣家たるもの、この時の防府郵便局の記念印もいつか入手したいと思っていました。それがタイミング良く昨日のスタンプショウ・ヒロシマで入手することができましたのでさっそくご覧にいれます。左がそのものズバリの自転車競技を描く小型印、右が特印です。
 当番県以外の開催競技小型印を意識しておられる郵趣家さんはどのくらいいらっしゃるのでしょうか?。これも今流行の「ご当地消し」の一種だと思うのですが。

The first National Athletic Meet competition in Yamaguchi prefecture
   In Japan, Each metropolis and districts hold the National Athletic Meet in turn every year. The 66th Yamaguchi meeting 2011 was the second round. The first round was the 18th meeting of 1963. However, the competition has been already performed before it, in Yamaguchi. When the 6th Hiroshima meeting 1951, bicycle race was held in Hofu city. I show you special small postmark "小型印" (left) and large special postmark "特印" (right) , that Hofu post office used at that time.
   I think that there are few philatelists paying attention to place postmark, other on duty prefecture. I want you to be careful by all means. [Tetsutaro Sugiyama]

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October 15, 2011

なでしこジャパン優勝記念切手

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 ebayで見つけてしまいました。FIFA女子ワールドカップサッカー・ドイツ2011優勝のなでしこジャパンの記念切手を。上2シートがパラオ、下2シートがミクロネシアです。アメリカ系のあの切手代理発行エージェントの企画物でしょう。念のために調べてみましたらストックフォト(レンタル写真)のゲッティ イメージズ(gettyimages)に同一の写真素材がありました。同社はFIFAと写真の配信契約を結んでいるので、その限りにおいては正規の切手ということになります。しかも、パラオとミクロネシアなんて、親日的な国を選ぶあたりの配慮もうまいです。
 他の国でも発行されている可能性がありますので興味のある方はご注意ください。なお、ebayでの売価はいずれも1シート$8.00、日本円で約616円でした。円高のお陰でずいぶん安く感じます。

Nadeshiko Japan Championship memorial stamps / SAMURAI Queens
   I found that the 4 sheetlet stamps were sold in ebay. They are the finals "Japan vs. U.S.A." of FIFA Women's World Cup Germany 2011. The publication country is Palau and Micronesia. Because it is a pro-Japanese country with the two countries, it is happy as a Japanese. There are sold for $8.00 each, approx JPY616. [Tetsutaro Sugiyama]


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October 14, 2011

第3次sepac切手12種完セット

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 リヒテンシュタイン郵政のウェブショップからの転載です。sepacこと欧州小規模郵政連合による第3次の風景シリーズ計12国または地域をセットにしたホルダーが2011年9月28日に販売開始されました。リヒテン郵政ウェブショップで24スイスフラン、日本円で約2,064円です。クレジットカード決済で簡単に購入できます。
 初めての方のために説明しますと、sepacとは簡単に括りますと国または地域の規模が小さ過ぎて自国地域内だけではビジネスが成り立たず、輸出に大きな比重を置いている郵政事業体の協同組合、ビジネス連合みたいなものです。加入条件は顧客の50%以上が海外在住者であることと厳しく限定されています。
 共通テーマの「風景」で2007年に第1次を発行し、以後隔年発行で2011年の今年が第3次になります。いずれもsepacのロゴが印面に入っています。小さいとは言えどもいずれもクオリティは高く非常に美しい切手ばかりです。一度に12種をセット買いできると思えばお手軽だと思います。2011年のラインナップを図版の向かって左から縦列順にご紹介しましょう。

<左列>
・グリーンランド(デンマーク領)額面8デンマーク・クローネ=約114円
・リヒテンシュタイン公国1.40スイスフラン=120円
・フェロー諸島(デンマーク領) 10.5デンマーク・クローネ=150円
・ルクセンブルグ大公国0.85ユーロ=90円
・ジャージー島(イギリス領)49ペンス=60円
<中列>
・ガーンジー島(イギリス領)52ペンス=63円
・マルタ0.37ユーロ=39円
・アイスランド欧州向け50gまで=165アイスランド・クローナ=110円
・マン島(イギリス領)58ペンス=104円
<右列>
・モナコ公国0.75ユーロ=80円
・オーランド諸島(フィンランド領)欧州向け=0.90ユーロ=96円
・ジブラルタル(イギリス領)42ペンス=51円
※合計で日本円で約1,077円分

 無額面の欧州域用切手が2件含まれていることからもおわかりのように、額面設定は各国または地域からの欧州向け基本料金になっています。地理的な違いを反映して倍以上もの差があるのも面白いですね。経済力の違いによって国際的な調整が加えられているので、この額で経営的に成り立っているというわけではないんですが、地図上で位置を確認しながら見てみることをお薦めします。
 なお、計画では風景テーマは今年の第3次で終了し、2013年からは新しいテーマが設定されることになっています。

Beautiful corners of Europe III
   The Small European Postal Administrations Corporation (SEPAC) presents "Beautiful corners of Europe III"– an attractive special folder intended to further add to the collection of SEPAC joint issues.
   The special folder "Beautiful corners of Europe III" contains all the stamps in the SEPAC joint issue of 28th September 2011.In it 12 SEPAC member states present a stamp on the theme "Landscapes" of their country or island. Each stamp bears the SEPAC logo and shows the correct amount for A (priority) letter postage within the European area.
   The special folder contains not just pictures of landscapes but also general information about the countries and islands of the various postal administrations. This third series at the same time concludes the theme "Landscapes".[24.00CHF]

Quotation from Philatelie Liechtenstein Webshop
http://shop.philatelie.li/product_info.php?cPath=154_165_169&products_id=1009
[Tetsutaro Sugiyama]


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October 10, 2011

切手オマケの暗黒面

11101001 日本万博、沖縄海洋博が開催された時、パンダやコアラが初めて日本に来た時など、世間の注目を集めるビッグイベントのたびに、素人向けの安っぽい切手セットが粗造されていました。これにグリコ、ロッテ、旭味ミタスなど販売促進のための景品としての切手パック類も含めれば夥しい種類になります。主に切手ブームが起きていた1960-70年代の話で、懐かしさと多少の哀愁を込めて私はこれを「切手オマケ」と呼んでいます。
 実は、私自身が切手収集を始めたのが1975年で、それら切手オマケの最盛期を体験していません。ほんの数ヶ月違いで沖縄切手投機も経験がありません。当時、リアルに体験した人達は苦い思い出の方が強いのでしょうか、切手オマケをほとんど顧みようとはなさいません。そこで、HYPER Philatelistたる自分がこつこつと集め、記録(主に証言)を残しているのです。
 その中でもとびきりの暗黒面が「デュバイ国際空港完成記念」台紙です。タテ13cm×ヨコ19cmの大きな厚紙に、同空港完成記念切手が2枚ヒンジで止められています。金縁まで印刷してそれらしく仕立ててはありますがただの厚紙。裏面は無地です。これを探し出してくれたディーラーさんによると、1973年7月20日、あの日本赤軍がドバイ国際空港日航機ハイジャック事件を起こしたのを機に作られたものに間違いないという。最初に目にした時「ああ、これがあの空港かと思った」ので特に印象深く覚えている、それ以前には見た覚えがないとおっしゃるのです。
 以来、切手展や即売会でゴミ扱いの雑品を漁るつど、この台紙を気にかけていますがまったく目にしません。例の証言が本当なら風当たりも相当強かったであろうし、そんなに大量生産されなかった可能性があります。そもそも、切手自体がごくありふれたデザインでおよそ魅力的とは言い難く、セールス的にうまくいかなかったのではないかと思います。
 当時の切手業界は素性の知れないあやしい連中が暗躍していましたので、反日をネタに糊口を凌ごうとした反社会集団による所業だという仮説も聞こえてまいります。いずれにせよ、国辱的な事件に便乗してのかくも破廉恥な(可能性の極めて高い)切手オマケを珍としたくはないものの、フィラテリストは確固としてシニカルに対峙すべきものですから、あえて暗黒面をご紹介することといたしました。

The Dark side of the "Cheap Souvenir Stamp Pack (CSSP)"
   When 1960-70, a stamp boom happened in Japan. That time a cheap stamp pack was made in large quantities at every great special events such as international expositions. These were product for amateurs, not for philatelists. I called them "Cheap Souvenir Stamp Pack (CSSP)".
   The most suspicious CSSP item is "the openings of DUBAI int'l airport". Two pieces of airport completion commemorative stamps are stopped by hinge on a cardbord (13*19cm). The stamp dealer who found this, he said a unbelievable testimony. He says It was opportunity made by, when Japanese Red Army caused a Dubai Japan Airlines airplane hijacking case (July 20, 1973). I don't remember that I watched this CSSP before it. Most Japanese didn't know the Dubai International Airport until that disgusting case happened. If his testimony is true, this CSSC is the worst case of Japanese philatelic business history.
   Most west side country's social conditions tended to the left. Japan was not the exception, too. Because there were many foreigners with the anti-Japan thought residing in Japan in the then stamp industry of Japan, it is very likely that it is their act. I demand positive testimony. A product was how much, and who sold how long when?. [Tetsutaro Sugiyama]

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October 09, 2011

トルコ共和国最初の変り種切手

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(PASAPORT 8.6.09)

 国民のほとんどがイスラム教徒でありながら国父ケマル・アタチュルクの革命以降徹底した世俗主義を貫き、さまざまな問題を内包しつつもヨーロッパの一員を自認する親日国家、それがトルコです。そこまでは知識として知ってはいても、例えば日本国における富士山や桜と同じようなトルコの国のグラフィカルなイメージはなかなか思い至りません。こういう時に切手はたいへん有用な視覚媒体たりえます。Freestampcatalogue.comの例えばトルコ・2002年あたりを見ますと、東西文明の交差点だと強く感じることができると思います。NATOに加盟していながら民族衣装はイスラムのそれで、サッカーチームのエンブレムも新月が描かれていたり・・・・交通機関2種の一方は変な色の新幹線まで登場していて、これはまあご愛嬌ということで。
 そんなトルコ切手の特徴は「真面目」のひとことに尽きます。およそチャラい切手はまったくありません。私が「郵趣」誌の連載記事で取り上げたのも、2005年1月1日に100万トルコリラを新1トルコリラ(=100クルシュ)とするデノミを断行した時のみ。そんな堅物のトルコがほぼ初めてと言っていい変形切手を発行(別注)したのが2009年5月10日、母の日と題する4種の切手です。四角い切手の中にハート形の目打が穿孔され、母の日にふさわしいハートフルなイラストレーションが描かれています。ところが、額面数字の80クルシュ表示がハート形目打の外側に表示されています。このわずかな表示位置の違いで「ハート形切手」ではなく「ハート形のタブが付いた穴開き切手」という解釈になります。そのうちの1種「両腕に抱かれる赤ちゃんとたくさんのハートマーク」を貼った実逓カバーを入手しましたのでご披露いたします。その後も変形切手はほとんど発行されておらず、今年2月に発行されたハート形切手「ユリ」4種が知られているのみです。
(別注)オスマン帝国時代の1898年、有名な世界最初の軍事切手にして八角形切手を発行しています。

First unusual stamps of Republic of Turkey
   The Turkish postal stamp publication policy is very serious. There is not one piece of insincere stamp. The unusual & odd shaped stamp which the Turkey published for the first time is a "Mother's Day".(※)
   However, the face value 80kurus is displayed outside of heart-shaped perforation. In the difference of a indication points, it is not a heart-shaped stamp. In this case, we called "unusual stamp with a heart-shaped tab".【Tetsutaro Sugiyama】
(※)In 1898(Ottoman Empire Era), Turkey issued famous world's first military and octagon stamps.


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チェコスロバキア最初のジャポニカ切手

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 日本を描いた外国切手のことを一般にジャポニカ切手と呼びます。厳密な定義があるわけではないので、気楽に楽しむにはほど良いテーマだと思います。図のカバーに貼られている5コルナ切手の左下に日章旗が描かれています。日本のみを図案に取り上げたものではないのですが、国旗を含んでいること自体、広い意味でのジャポニカ切手であると言えます。これがチェコスロバキア初のジャポニカ切手です。
 1962年開催のプラハ国際切手展を控えて、前年の1961年には計3次・12種もの記念切手が発行されました。図のカバーはその最終次の第3次4種完セット貼りというたいへん好ましい姿をしています。当時の国際文通便は、いろんな種類の切手をやみくもに沢山貼ればいいという醜い使用例が多くて郵趣的には使い物にならないカバーばかりなので、このようなスマートな貼り方はもっともありがたいです。消印はNACHOD 1 16.III.62で発行翌年の使用例で遅過ぎでもなくまずまずです。
 この5コルナ切手は機会があればぜひ実物をじっくり眺めてもらいたいです。同国の伝統的な切手製造技術である凹版1色に平版で多色を刷り重ねる手法が使われていますが、これが実にお見事。前景の国旗はほんの少しの色ずれもない精密さ、遠景は逆に柔らかな風光を表現する微妙な色配置の妙。日常生活に色彩の乏しかった当時の感覚では、それはそれは美しい切手に見えたことでしょう。今でも未使用セットだと2000円ほどもするやや高い切手であるのも当然かと思います。

The Czechoslovakia's first Japonica stamps
    When foreign stamps featured the theme of Japan, We call the "Japonica" stamp. The national flag of Japan is drawn on the 5kcs stamp. This is the first Japonica stamp of the Czechoslovakia.
   The Prague international stamp exhibition was held in 1962. Czechoslovakia divided 12 kinds of commemorative stamps into three times in the last year 1961 and published it. The 3rd four kinds are put on this envelope all together and it is very significant in collection and is beautiful.
   At that time various kinds of stamps were often put on the international correspondence envelope irregularly. They are nothingnesses for the philately. This is because there is not unity. The unrelated stamp is not put on this envelope. I think the postmark to be a very ideal use example in the publication next year (NACHOD 1 16.III.62).
   Besides, this 5kcs stamp is very beautiful print. This stamp is one color of intaglio and planography multicolored printing. A color gap is not seen in spite of complicated print at all. For then people who lived under the poor daily life of the color, this stamp would be felt very beautifully. I can understand the fact that is the expensive stamp of the catalogue value now. [Tetsutaro Sugiyama]

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October 08, 2011

官白

11100801 官白(かんぱく)という郵趣用語があります。スタマガネットの切手用語ミニ辞典にも「官製はがきの料額印面に、あて名などを書かないで、消印を記念押印したもの。 特に風景印や小型印の収集に使われることが多い。」とあります。図1(fig.1)がまさにそれで、風景印・小型印収集のフォーマットとして長く親しまれてきたスタイルです。
 図2(fig.2)は戦前に活躍した有名な切手商、林勇スタンプ商会の領収通知はがきです。日付は昭和8年(1933)10月31日。その通信文に「記念官白代金御入帳くださいまして云々」とあります。これで官白という用語も郵趣品もこの当時から存在していたことがわかります。日本では明治時代から絵はがき収集が盛んで、私製はがきに切手を貼っての記念押印も明治27年(1894)頃から行われていました。ですから官白の起源もまだまだ遡れると思います。ささいなことかもしれませんが、日本郵趣史上の証拠品のひとつとして、こういった切手商発受の郵便物類も大切にしたいと考えています。
 なぜなら日本郵政が民営化された今、官白という呼称は厳密には現状にそぐわないものになってしまったからです。官白に取って代わる新しい郵趣用語はまだ誕生していません。

The origin and the future of Japanese philatelic term "官白"(kan-paku)
   There is a philatelic term "官白"(kan-paku) in Japan. A postmark is stamped on a government-printed official postcard for memory. The address is not written, because It does not to use as mail. It is often used for the collection of scenery and special small postmarks.(fig.1)
   Fig.2 is the famous stamp dealer's receipt notice postcard. It is "Hayashi-Isamu postage stamp company". The company was a stamp dealer on behalf of prewar Japan. A date is October 31 showa 8 (1933). A term "kan-paku" has been already used in a sentence at that time. This is a important evidence of the history of Japanese philately.
   Picture postcard collection was prosperous in Japan from the Meiji era (about maiji 27 (1894)). Many people collected commemorative postcard. Therefore I think that I can date back to the origin of kan-paku still more too.
   There is an important reason with this term as a problem. "kan" have a meaning of "Governmental-manufactured". However, the Japan Mail is not a government undertaking because it was privatized now. Therefore, the term of kan-paku does not match practically. The appropriate new philatelic term is not yet. It is a reason to record here.【Tetsutaro Sugiyama】

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October 06, 2011

スタンプショウかごしま2011

 谷之口勇くんの労作です。日本の郵趣界はデジタル化に対応できていない人が多いので話題にすらなってませんが、郵趣イベントの動画配信はこれが本邦初でしょう。しかも会期中にUstreamでリアルタイムでも動画配信されていましたので、スタンペディアさんの日本国際切手展2011レポートに次ぐ快挙です。やはり、なんだかんだ言っても日本の先進は薩長からだな。

Stampshow Kagoshima
A South Kyushu's greatest stamp exhibition.

(しかし、なんで松崎しげる?)

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ルーマニアからの年賀封筒

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 これはルーマニアから日本に送られた年賀封書です。差出人のルーマニア人も受取人の日本人もエスペランティストです。小鳥のイラストが印刷された小さな専用封筒です(63×103mm)。封筒の中には名刺サイズ大のグリーティングカードが入っていてクリスマスカード交換のスタイルと同じです。
 本来はルーマニア国内での使用を想定したもので、55Baniの郵便料金額面が表に印刷されています。日本宛の追加料金1Leu5Bani分の切手は封筒の裏面に加貼されています。おそらく、外国宛の使用例は多くはないと思います。消印はCLUJ 2 3.12.1961です。
 社会主義国家だったルーマニアで、こんなキュートな官製封筒が発行されていたのは意外性があって面白いですね。イラストもかわいいですね。

La multi ani! (A Happy New Year in Romanian)
   This is New Year's greetings letter sent to Japan by Romania. As for the Rumanian of the sender, a Japanese of the recipients is an Esperantist, too. It is the small exclusive envelope which the illustration of the small bird was printed on (63*103mm). The greeting card of the business card size is in the envelope. It is the same as a style of the Christmas card exchange.
   With the thing which assumed use in Romania, postage face value of 55Bani is originally printed on a front. As for the stamp for additional charge 1Leu5Bani to Japan, it is uprated on the back side. Probably I think that there are not many use examples to the foreign country. (The postmark is CLUJ 2 / 3.12.1961)
   It is unexpectedness that such a cute government-manufactured envelope was published. 【Tetsutaro Sugiyama】

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October 03, 2011

世界自然保護基金50年(オーストラリア)

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 オーストラリアとその属領であります豪領南極地方、クリスマス島、ココス(キーリング)島による4地域の共同発行切手です。クアッカワラビー(オーストラリア)、ミナミゾウアザラシ(豪領南極地方)、ジュゴン(ココス諸島)、ジネズミ属(クリスマス島)がそれぞれ題材になっていて、上図のように各地域もそれぞれ4種田型を収めた小型シートを発行しています。発行日は2011年8月30日です。
 2009年にも「絶滅に瀕した種」と題した共同発行切手をオーストラリア、ノーフォーク島、豪領南極地方、クリスマス島、ココス(キーリング)島の1国4地域で発行していますので、今回はなぜノーフォークが抜けたのかな?と、そちらの方が気になります。いずれも日本で言えばふるさと切手みたいなもんですから、これだけ豊かな自然がありますよ、とPRするには面白い企画です。一度はやってみる価値がありますね(=一度やったらもういいんじゃないの?)です。
 小型シート4種とコンビネーションFDC(下図)を一揃い入手して完としました。ネット通販で容易に購入できるものなのですが、念のために複数組を購入しています。もしお要り用の方がいらっしゃいましたら左記「メール送信」からご連絡ください。折り返し委細ご返事致します。

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