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October 21, 2011

6本指のルーズベルト

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 スタンプマガジン11月号にタイミングよくフランスを代表する切手彫刻家ピエール・ガンドン(1899-1990)が紹介されています。ちょうど今から50年前の1961年から始まったフランスの美術切手シリーズ。その多くを手掛けたことで知られています。
 その彼が原画を担当したのがこの超有名な「6本指のルーズベルト」と呼ばれるモナコ切手です。原画の段階で間違っていたのか、それとも彫刻を担当した別の職人が間違えたのかは今に至るも不明のままです。
 しかし、拡大図を見ていただければおわかりのように切手を直接指で触っています。切手をピンセットで扱うのは戦前から常識ですからこれ自体が大間違いです。アメリカの大統領になるはるか以前から郵趣家であり、アメリカ郵趣協会(APS)の会員でもあった彼が、こんな初歩的な間違った所作をするわけがありません。同様の手づかみ図案は最近でもちょくちょく見られ、固いことを言うようですがフィラテリストとしては図案ミスだと強く訴えます。素手で切手をいじるなど幼稚性の悪しきイメージを助長するものとして唾棄すべきものです。
 なお、この田型ブロックはアオヤマスタンプさんで購入しました。何の切手でもそうですが、単片ならありふれていても田型以上のブロックとなると意外に持っていないものです。ブロックであること、ただそれだけのことなのに迫力があるでしょう。それはセンスの問題。気が付いたら意識的に入手することにしています。

 また、ルーズベルト大統領はアメリカ唯一の重度の身体障害を持った大統領でもありました。車椅子生活の彼が郵趣を嗜んだのはたいへん有意義なことです。
 日本にも聴覚障害者による郵趣グループがあり自分も縁あって親交があります。彼らの中からは国際切手展のメダリストも現れるなど目覚ましい活躍ぶりです。郵趣の世界においては、私の知る限り視覚障害などごく一部を除き、健常者と何ら変わらず楽しめ、かつまた競争展でも対等に競うことができます。
 少年期に特に多い病にかかってしまった教え子が、結果的に入院中のこどもたちに切手収集を流行らせて私まで感謝されたこともあります。もっと古い時代では戦後直後、復員して来た傷病兵の慰みと運動機能回復の一環として、手先を使う切手収集をという運動もありました。
 今は老人の郵趣家が多いとも言われますが、これは裏を返せば郵趣はいくつになっても楽しめるということをポジティブに証明しています。

 これは郵趣が極めて自由度が高いことを意味します。

 児童相手に限らず、世の中には様々なグループがありその指導者も数多いらっしゃいます。こどもの遊びに過ぎないと思い違いされている人が多いとも聞き及んでいますが、フィラテリーの効能をぜひそんな指導者の方々にも認識していただきたいと思います。
 もちろん、自分もまた元ルーズベルト・コレクションの一部を敬意を持って所有しています。

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