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August 14, 2011

世界最初の微小文字切手

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 バッシーくんが折々に送ってくれるアイテムの束に含まれていたものです。今も山口県光市に存在する武田薬品工業気付でキューバから送られた実逓FDCです。前年1960年に発表されたハバナ宣言の記念切手で、図案はキューバ独立の父、ホセ・マルティのちょっと独特なイラストが描かれています。発行日もマルティの誕生日に合わせた1月28日です。誕生周年は108年目にあたります。

11081402 おそらくバッシーくんは山口県ゆかりのカバーとしてみつくろってくれたものだと思いますが、表題の通り、世界最初の微小文字切手としての側面があります。
 マルティの背景にびっしり並んだ横線は実は線ではなくハバナ宣言の文言です。当時のことですから今で言うところのデジタル技術を使ったマイクロ文字ではなく、写真光学的に縮小された微小文字であろうと推測されます。文言のひとつひとつも読むにはちょっと厳しい感じで、正直、明りょうとは言えない印刷です。キューバ革命が達成されたのが1959年1月8日ですから、政治的にはまだ不安定な時期で、切手の製造に関しても具体的にはどのようなものであったのかよくわかりません。
 この3種を無目打で納めた小型シートもわずか5万シートのみ発行されています。人気の薄い国なのでカタログ評価は高くありませんが、時期が時期なのでアメリカ宛実逓カバーなどあるわけがなく、気に入ったアイテムが手に入りません。
 さらに私見では、微小文字切手としては1954年にギリシャが発行した国連キプロス支援切手の方が早いのではないかとも思いますが、そのあたりは微小文字切手の認定基準は何かから始めた根本的な検討が必要だと考えます。

 個人的にはキューバ革命前後の時期はたいへん興味があります。自分がちょうどその頃の1961年生まれであることも関係していますが、何より、カストロもチェ・ゲバラも好きで(笑)。右側に近い位置にいるスギヤマが何で?みたいにお思いでしょうが、昨今言われているように当初から社会主義革命を目指していた訳ではないことなど、反米=親ソの図式で安易に語るべきではないと理解しているからです。若き日のゲバラを描いたThe Motercycle DiariesのDVDまで買いましたからねぇ。
 何よりゲバラは革命からわずか半年後の1959年7月に訪日していることを郵趣家ならずとももっと知るべきでしょう。当時、日本国内では名前すらほとんど知られていなかったことが大きな理由ですが、広島にも足を運んでくれ、それゆえキューバではその直後からヒロシマ、ナガサキのことが教科書に取り上げられているとか。このことは率直に感謝すべきと思います。
 そんなことをもつらつら考えますと、このカバーは一体どういうルートで日本まで送られたのかも気になりますね。武田薬品にお勤めだったノムラ某氏が単に郵趣家だったのか、あるいはそうではなかったのか。中継印も到着印も書面すらも残されておらず、フィラテリストとしては忸怩たる思いで眺めるのみであります。

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