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August 15, 2011

オーランド最初のフラマ、自動化切手

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 福岡県行橋市のパインスタンプさんからの電話はいつも突然かかってきます。面白半分で入札していた外国切手のロットが落ちちゃった。その中にオーランドのメータースタンプがごそっと入ってたけど要らない?とのこと。まあ、こういう地味なものはスギヤマ某しか欲しがらないだろうなとの意味でありましょう。いや全くご明察でありまして全部いただくことにしました。C.T.O.カバー類など11通余を一括で500円というありがたいお値段でありました。

 オーランドは切手収集の世界では美しい切手を発行することで知られています。バルト海入口に散在する島々の総称で、地理的にも人口構成面でもスウェーデンに近いのですが、住民自身の意志でフィンランドの自治領となっています。独自の郵便切手を発行したのは1984年10月1日で、まだ27年の歴史しかありません。発行政策も極めて健全で、今からでもコンプリートできる国(正しくは地域)のひとつに挙げられます。
 オーランド最初の切手は15種が一括発行されました。図のメータースタンプ(以下、慣例に従ってフラマ)も同月末の29日に発行されました。額面は10ペンニから9890ペンニまで10ペンニ単位で変額発券可能だったようですが、カタログでは代表的な基本額面の110, 140, 200ペンニ3種でワンセットと記載されています。図の未使用券および初日カバーもそのようになっています。つまりこれらはオーランド最初のフラマ、自動化切手です。

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 初日カバー以外にもさまざまなC.T.O.カバーがありました。図はフラマとともにオーランド最初の正刷切手のひとつ自治領旗1.40マルッカ切手とフィンランドの2.40マルッカ切手を貼り合わせたコンビネーション・カバーです。しかもこれをフラマの発行日ではなく、ちょいとずらした12月11日に書留便で差し立てているあたりがいい感じ。このハンマルランド局(HAMMARLAND)の他にもエッケロー局(ECKERO)など、局違いで複数のコンビネーション・カバーを作っていました。ここら辺の感性は、同じフィラテリストであれば洋の東西を問わず阿吽の呼吸で相通ずるものがあります。郵趣がインターナショナルな趣味であることの証拠でもありますね。
 ただし、この水準のC.T.O.カバーが作れるのは初心者クラスではありえません。それが雑多なコレクションのロットに紛れ込んでいたというのは一体どういうことなのでしょう。常々感じることですが、はるか極東の端っこのコレクターのもとへやってきたのも、何か見えないご縁のお導きと思わざるをえません。

11081503 フラマ、自動化切手に関するカタログは左のミッヘルカタログが有名です。と言うか全世界を網羅した文献はこれしか知りません。表紙に図が掲載されているように、今はなき日本の料額印字切手も採録されています。ただし、やはり一般的には人気がない分野らしく、現在は発行されていません。この2004年版もJAPEXのブックバザールで中古本を見つけて入手したほどです。これ以外に収集指針となるべき文献がないので、けっこうなお値段だったと記憶しています。
 今月中にまた世界各国の料額印字切手コレクションがまとまって入る予定です。見た目は地味でも郵便自動化の歴史から無視できない存在ですから、できる限りの取りまとめをしようと思います。


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