【スクープ】1957年に日本で国際切手展が既に開催されていた!
郵趣7月号<日本国際切手展2011>大特集号のP.14を開いてみていただきたい。日本最初の国際切手展が1971年に開催と理解できる。しかし、事実は違った!。図の小型印をよく見て欲しい。昭和32年つまり1957年には既に国際切手展が開かれていたという何よりの証拠である。くしくも今回と同じく横浜である。今までどこにも報告記事がなかったのが不思議だっ!。
うそです。
文末に全画像を掲載しておきますけれども,名称が「国際切手展」それも正確には「横浜国際切手展」という地方展であって、全身全霊神に誓ってローカル切手展です。ま、言ったもん勝ちなネーミング、ただそれだけのことでした。
しかし、郵趣史的には興味深い面もあるのです。今でこそなんちゃらペックスというスタイルの切手展名称は浸透し,むしろ飽きられているフシさえありますが、日本での本格的な導入は1966年の第1回JAPEXからです。Japan Philatelic Exhibitonの略でJAPEXです。このスタイルはアメリカの郵趣シーンで愛用されていたものでJAPEXもそれに倣ったものです。命名者は魚木五夫先生です。ご本人のご講演で直接拝聴しました。名前だけでなく現在のアルバムリーフ形式での展示もこの時が日本最初です。
ですから、それより9年も前に○○PEX式の切手展名称が既に使われていたとはちょっと考えもしていませんでした。この当時の切手展関係者でもしご存命の方がいらっしゃったら、YOPEXなる名称に至るまでのいきさつをぜひお聞きしたいものです。と同時に,こんな小ネタのために数年間も隠し持っていた私のサービス精神をも誉めてもらいたい!(笑)
横浜中32.4.3(「八重桜掃部頭にも首があり」の掃部とは井伊直弼のこと)
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