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June 12, 2011

有史以前の野生動物

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 ジブラルタルが2007年に発行した5種セットです(別途、小型シートも同時発行)。考古学の発掘調査をもとに有史以前の野生相を描いたもので、Christian Hook氏によるダイナミックなイラストレーションが素晴らしいですね。切手のサイズも日本のビードロ、写楽よりも大きいので迫力があります。
 しかし、見方によっては表現がグロ過ぎると感じられる方も多いことでしょう。欧米人はその宗教的刷り込みから、人類の文明が興る以前の世界を必要以上に野蛮視している節があり、このイラストにもその片鱗が観察されます。8ペンスの「クマとイルカ」、78ペンスの「オオカミとハゲワシ」はえげつないですなあ。肉食の野生動物は補食に際して栄養価の高い内蔵から先に食べるものです。切手のようにイルカの頭から食らいつくクマの絵はおかしい。この辺は絵になる構図の必要性から意図的に工夫されたものだと思います。とは言え,そのような判断が見る者のイメージを操作しかねないことに気付いておくべきだと思います。
 郵趣のブログなのでポリティカルなことは省きますが,異文化に対する寛容性の乏しさにおいては救いようのないほどの劣等さを誇る欧米自然保護原理主義者なんぞに、日本のクジラ・イルカ漁の文化についてしのごの言われる筋合いはありません。彼らの頭の中には、このイルカを丸かじりするクマやウマの脇腹に頭を突っ込んでいるハゲワシのイメージが投影されていることでしょう。次にまた怪しげな反対行動をするようなおばかさんが現れた時には、ぜひこの8ペンス図案をカシェにした記念カバーを作って皮肉ってください。カシェ印刷用に大きな鮮明画像も下に掲げておきます。
 なお、このセットはジブラルタル郵政のネットショップで購入することができます。野生動物,オオカミ,鳥、シカ,ヒツジなどを収集されている方もどうぞ。

◆ジブラルタル郵政:有史以前の野生動物

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