私製加刷

スタンプショウ周南'11にてまたしてもパインスタンプさんから購入したキワ物です。昭和46年に発行された昭和天皇皇后訪欧記念小型シートに「東海煙趣会7周年記念」「昭和49年12月」の銘と年月を私製加刷したものです。当時の記念煙草コレクターの会のようですが現存していないようで、今となっては詳細は不明です。それが流れ流れて郵趣家の通信に使われたのが25年後の平成11年(岐阜中央11.10.7)。プリントゴッコもまだ世に出てない時代なので真っ当に本格製版をして加刷しています。この手の悪意の感じられない私製加刷は、日本切手だけでも時折目にします。公式なものではないので一般的にはノーカウント。平たく言うと無視されています。ゴミ扱いですね。
ここで言う「公式」とは、お役所が発行したものとは限りません。郵趣の場合,非常に厳しい線引きがありまして、当時の郵政当局が直接手掛けたもののみです。同じ官公庁でも郵政省でなければ一律に私製加刷の扱いになります。その代表例が下図です。

1949年発行のUPU75年小型シートに「日本南極觀測隊上陸記念」「1956〜57」の文字を私製加刷し、さらに縦52H×横92Wに小さく化粧裁ちしてあります。当時の日本学術振興会が作成したもので南極関連アイテムでは有名なカバーですけれども、しかし、これもまた私製加刷に属します。ですので切手カタログにも採録はありません。
日本郵便自体が民営化してしまったので、以前ほどは官民の区別が重要な意味を持たなくなったとは思います。しかし、悪意がなくとも一種の変造品でもあるので、分類は厳しくしておいた方がむしろわかりやすいのですね。このカバーも、無理に集める必要のないものでいいと思います。それでも極地郵趣の方,ペンギン関係の方など、お好きな方は自己判断・責任でお願いします。
今後,加刷に限らず、往時の官民区分のような明確な境界線が引きにくくなっていくと思われます。その時の判断材料にするためにも自分はこれらグレーゾーンの品々も気をつけるようにしているのです。


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