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May 2011

May 31, 2011

Ytube

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 やるなあ、さすが山口市!。山口市の地域映像・写真投稿・共有サイトが立ち上がりました。その名もYtube(ワイチューブ)。こらこら、ばったもん感バリバリとか言うでない。ツールとは使い方次第なのだよ。さっそく、フォルムカード第3弾の福井版のミスについてアップロードしました。これからも何かと利用させてもらいます。お見知りおき願います。

http://www.ytube.jp/home/VidDetail?owner=user&id=10001545

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May 29, 2011

朝鮮郵便史

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 これが2冊目の朝鮮郵便史の郵趣文献になります。1冊目は言わずと知れた故水原明窓さんの遺作「朝鮮近代郵便史」で、そして昨日,この井上本を郵便局で受け取ってきました。
 一昨日,ポストに入っていた不在配達票に記された送り主は鳴美さん。同社とのおつきあいは特にはなく,ごく最近になってツイッターをフォローさせてもらった程度のことしかありませんでしたので、一体何ごとかといぶかしく思いました。防府郵便局のゆうゆう窓口で受け取ったその場で開封。ありゃま、井上和幸くんだったか!。そう言えば、スターオークション15号にも出版案内が載ってましたね(冷汗)。
 著者自身が書いていますように,朝鮮半島における近代郵便制度の成立は世界でも稀に見る特殊性があります。韓国独自の郵便制度は1884年(明17)に開始されたものの、わずか2週間後のクーデターであっけなく中止。1895年に再開されたものの1905年に日韓通信合同,1910年には国自体も日韓併合となりました。と、ここまでは普通の郵趣家なら一般常識として知っていることがらです。しかし、貴重な実逓カバー,はがき類を全編フルカラーで見ることができる機会はまずないでしょう。ぜひ、本書を手に取り、ただ眺めてみるだけでもよいのです。どこかの浮かれ者がハイパーなんちゃらとか言うてます切手集めとは違い,これこそがフィラテリーの神髄です。全リーフ英文ですが平易な記述なのでどなたでも読めると思います。また、日本語による解説も第2部として巻末に掲載されています。
 しかも表紙になった「元山津の白抜十字カバー」は、思わず「おお、これかあ!」とまじまじと拝みました。故水原さんが朝鮮近代郵便史に載せたいと希望しつつも事情があって果たせなかったもの、と解説されていますが、えー、自分もその事情は存じています。P.162に記された井上くんと水原さんの交流をリアルタイムで見聞きしておりましたので。いずれ、そんなことどもも懐かしい思い出話として語られる日が来るでしょう。それ以外のことも含めて、思い出話の一端が記されているのがP.164。なるほど、そういうわけでスギヤマ某にも献本が送られたのかと判明します。郵趣はとにかく何があってもやめないで続けることですね。今回,改めてよくわかりました。
 本書の入手に関しては、本ブログの右側にありますリンク欄の「日本郵便文化振興機構(JIPP)」へ飛んでいただき、そこからメールでお問い合わせください。定価は6,500円です。

【HYPER Philatelistらしいオマケ】
 懐かしい思い出話ついでにHYPER Philatelistならではの著者の秘密を語ることにします。下記のうち架空の話がひとつだけあります。さあ、どれでしょうか。

1.中学時代に最初にやったクラブ活動は器械体操。
2.小学時代は80kg近い体格で「桜ヶ丘」のしこ名で子供相撲でぶいぶいゆわせていた。
3.スギヤマが最初に経験した胃カメラは井上くんのお父上による検診。

(正解は本人に聞いてください。いや、やっぱり聞かない方がいいかな?)

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May 28, 2011

AIDSとの戦い30年

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 来る2011年6月3日,国連郵政部は"30 Years of a world living with AIDS"と題するミニシートを発行します。レッドリボンの形をした変形切手を4枚収めたスタイルで、44c・ニューヨーク本部用5万シート,F.s.1.30・ジュネーブ事務局用5.5万シート,€0.70・ウィーン事務局用6.5万シートが発行されます。リボンにはそれぞれ標語が入っており,例えばニューヨーク本部用には英語で"PROTECT YOURSELF"と白抜き文字で表示されています。シンプルながら訴求力のあるデザインだと思います。なお、ちょっと意外な気がしますがセルフ糊式の国連切手はこれが初だとのことです。

 ちなみに世界最初のエイズ撲滅キャンペーン切手は、公式初確認の1981年の7年後、1988年9月19日にサンマリノが発行した「今日の課題─エイズ」の4種です。もちろん通貨単位もユーロ導入前のイタリアリラです。デザインがいまひとつわかりにくいのでこの機会にご紹介しておきましょう。
・250リラ「根源」
 悪の根元とそこから生え伸びる「生」の象徴としての大樹。
・350リラ「目標」
 エイズの根絶を象徴するひび割れたAIDSの文字。
・650リラ「病原菌」
 解明すべきウイルスを解かなくてはならないロープの結び目に象徴。
・1000リラ「情報」
 病気の蔓延を防ぐための有効な手段。

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<余談>
 エイズ撲滅のシンボルであるレッドリボンは既に数多くの切手に登場しています。図のようにいわゆる「右前」が正規ですが、一部の切手で左前に間違えているものが実在します。ぜひ気をつけて探してみてください。

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May 25, 2011

日本のスポーツ100年記念切手のそっくりさん

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 こういう国難の時期ですから、日の丸をイメージした記念切手が発行されるのもたいへんけっこうなことだと思います。ただ、デザイン的には既に類似例がありまして、報道発表の図案は上の切手と似てるなあとすぐにピンときました。図版はチャドが1969年に発行したメキシコ五輪の金メダリスト・加藤沢男選手の顕彰切手です。加藤氏はオリンピックで獲得した金メダルの数が8個という日本人最高の記録をお持ちです。せっかくなので本券の図案を初日カバーのカシェにいかがでしょう。洋7封筒に納まりやすいように縦7cm×横6cmの画像を印刷用高解像度で掲げておきます。各自ダウンロードしてお使いください。
(参照:日本のスポーツ100年

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May 10, 2011

ロナルド・レーガン誕生100年

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 第40代アメリカ大統領ロナルド・レーガン(1911-2004)は、亡くなって以降ますます評価が高まっています。アメリカ本国など額面変更も含めて3種も切手を出してますからよっぽどお気に入りのようです。
 そして今年2011年は誕生100年にあたります。図はその誕生日記念の公式カバーで、発行したのはアメリカではなくハンガリーです(日付は2011年4月7日)。切手は1989年発行の「鉄のカーテン撤去」を使用し、カシェは1987年にベルリンでのスピーチをハンガリー語と英語で併記しています。1,750通限定発行とのことです。
 東西冷戦の終結にハンガリーも大きな役割を果たしましたので,その思い入れもあってのことでしょう。それにしても記念印に外国の元首像を描くとはずいぶん踏み込んだものです。現代史関連のテーマチク収集家の方にお薦めです。
 いわゆる新切手ではないので日本のディーラーさんたちもここまでは輸入されないでしょう。それゆえご商売の邪魔にもならないでしょうからお値段も明記しておきます。ハンガリー郵政の販売原価は200フォリント,日本円にしてわずか90円です。

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May 09, 2011

ネコ年切手貼り実逓カバー

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 今年の郵趣誌3月号P.37にも書きましたように,ベトナムだけが卯年ではなく猫年切手を発行しています。もっと沢山あるように思っていましたが、記事執筆時に担当編集員さんが正確に調べてくださった結果、最初は1987年の1種(=世界初)、次に図の1999年に単片2種と小型シート、そして2010年の2種のわずか計5種+小型シート1種しか存在しません。まったくの記憶違い、思い込み違いというやつで、それもこの1999年バージョンの出来が良すぎるせいです。アオザイを着たお姉さん猫のポーズ,そしてアジアン・テイスト豊かな色使いにはぐっときますな。猫好きにはたまらんでしょう。
 ところがベトナムは日本以上に高温多湿な気候ですので切手の状態が劣化しやすいのです。発行直後に海外に輸出されたものを除けば、国内に在庫してあった場合はシミが出ていることが多いです。ましてや図のような国内便(ディエンビエンフー宛)でこんなに綺麗な状態のものは非常にありがたいことです。これもスタンプショウ'11関連の収穫品です。特別に切手部分の拡大図を添えておきますので、どうぞモニターの前で和んでください(笑)。

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 さらに1999年発行全種も下に示します。ebayで$5.00ほどで売られているようですから安い切手の部類になります。単片もいいんですが小型シートのデザインも実にいいですね。ぜひ現物を入手され,小型シートをスキャンしてパソコンのデスクトップ画像にされることをお薦めします。

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May 08, 2011

風景印・小型印

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 頂き物類がそこそこ集りましたので、御礼かたがたまとめてご紹介いたします。左上から順にお話いたしましょう。

<郵便番号111入り風景印/浅草>
 スタンプショウ'11会場で札幌のyuaさんに遭遇。完璧なランニングスタイルはさすが走るフィラテリスト,鉄人郵趣家そのもの。そのyuaさんが送ってくださったのが左上の浅草の風景印です。古沢保さんのブログに記してありますように、全日展のために風景印を追加発注した際,誤って平成初期の古い図案で発注したのが原因だとか。4月29日から5月1日までの3日間のみ使われたとのことです。私も全日展会場にちょこっと行きましたがぜんぜん気付きませんでした。風景印の"うっかり旧図案"のコレクションがこれでやっと2例目になりました。珍しいものをありがとうございます。

<ハート形風景印/岡崎>
 パインスタンプさんからいただきました。ハート形の風景印があったから送りますねーっ!とわざわざ電話までいただきました。さっそく発行されたばかりの「戦前の風景スタンプ集」を見ましたら、はい、ありました。岡崎局 昭和7年10月1日消印は使用開始初日です。図案は徳川家康が生まれた時に使われた岡崎城址内の産湯井戸。ただし、わかったのは今日はこれまで。はて、ハート形の意味、由来は???。愛知県の方,どなたかご存知でしたらコメントをつける形でご教示をお願いいたします。
 だいぶ前の話ではありますが、岡崎はJR駅舎が新しくなった時の鉄道サイン計画や連絡通路(陸橋)の旅客誘導サイン,駅名サインなどを設計しました。何度か実際に足も運んだのですがハート形の話は聞き及びませんでした。

<直径29.5mmの小型印/釜石>
 博多の即売会で100均販売されていたものの中から拾いました。風景印の直径は36mm、小型印は32mmと定められていますが、これは29.5mmしかなく小さ過ぎて目立っていました。データは「趣味の切手展」釜石34.9.12です。
 意識して観察してみますと小型印の直径はかなり微妙ではありますね。昭和30年代というと50年以上も前ですし、いつ直径規定が明文化されたのかはっきりさせなくてはならないことに思い至りました。どなたかご存知ありませんか?。

<慣用略字使用の小型印/宮城・鳴子>
 こちらの直径はきっかり32mmあります。並べてみると前記釜石の小ささがはっきりしますでしょう。さて、これは同じく昭和30年代にはちょいちょい見られる慣用略字例です。データは「第37回全日本学生スキー選手権大会記念」宮城・鳴子39.1.16で、「権」の字が木へんに又と略してあります。これ自体はエラーだのなんのと言うレベルではないのですが,事例だけはきちんと集積するように心がけています。と言うのも,他の消印と並んで押されると不統一感が現れるという独特のチーム芸(?)を発揮するからです。その実例が下図です。

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 第15回国体記念切手のFDCです。同じ「回」の字でも小型印(左)は特印と違う異字を使っています。確かに間違いではありませんが、ほらね、並ぶと違和感があるでしょう?。
 詳しく書きますと特印は郵政省本省、小型印は熊本郵政局(いずれも当時)が別個にデザインを起こしたものと思われます。それぞれの担当官吏の判断基準の微妙な差がこのような形になって表出したものです。今はFDCも100均で売られていることが多いので,こんなこだわり遊びも楽しいですよ。もちろん、正統的なことを言えば,剣道切手とカシェのデザイナーが同じ大塚均氏ですので、見た目の良さもお忘れなく。

 次回のFSC例会では、こんな赤印ばかりを集中的に扱う「赤印スペシャル」もいいですね。テーマを小型印、風景印,特印,ハト印に特化し,戦前の赤または紫色の櫛型印について、最初の変形小型印は?、ゾロ目を狙って使用開始した風景印は何種?、多局印カバーで最大押印種数を競う、みたいな全員参加可能な話題にしましょうか。
 予定では5月28日(土)の午後から山口県防府市で、ということにはなってますが、西日本各地で郵趣イベントがいくつか計画されているようですし,どちらかにお邪魔しての開催の方がいいですね。スタンプショウ'11の特別例会がたいへん良かったので,山口県以外の「外に出る」ことを優先したいと思います。公益財団法人日本郵趣協会の普及委員会各氏との話し合いでもその要望が強かったのです。リクエストがあればメールでご連絡ください。

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ウイリアム王子結婚記念(オーストラリア)

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 オーストラリアが"Capturing the Moment" Royal Wedding instant stamp”と題する10面シートを2011年5月4日に発行した模様です。同国が既に実用化している「翌日切手」の技術を使ったものです。過去に翌日切手のことを書いたような気がしたのですが,改めて検索してみましたらまったくヒットしません。この機会に記しておきます。
 同国はオリンピックのたびにメダリストを讃える切手をメダル獲得翌日に発行する楽しい企画をやっています。授賞式の場面を写真撮影し本国に送信。修正を加えたうえであらかじめ用意されたフォーマットに写真データを落とし込みます。それで即印刷し翌日には国内各地の郵便局で売り出すというIT技術の落し子のような切手です。このテクノロジーを使ってウイリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式が行われた4月29日当日の写真を使い,さすがに翌日とはいかなかったようですけれども、5日後には図のような10面シートレットがお目見えしました。バッキンガム宮殿での場面だそうです。
 同郵政のオンラインショップに紹介はされていますが注文は停止されています。理由までは書いてありませんが,大人気で予定数を突破してしまったとか、おそらくそんなところかと。そして、こういう時こそ日本郵趣エージェンシーさんが抜群のネゴシエーション・スキルを発揮してがっつり輸入してくださることを期待しましょう。ぜったい売れるしね、これ逃すようじゃだめでしょ。

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May 05, 2011

ウイリアム王子結婚記念カード

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 スタンプショウ'11では図の記念カードも作りました。カードそれ自体はイギリス・ロイヤルメールから送られてきたものです。上京前日に結婚式関係の郵趣品をまとめた販売カタログが届きまして,それに添付してあったメッセージカードです。ロイヤルメールから通販で新切手を買っていらっしゃる方には全員届いているはずです。初日がたまたまウイリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式当日でもありましたから、海外郵政ブースで1st切手を100円で買い,日替わり記念印を押してもらいました。
 ここでもキャサリンさんはあくまでもキャサリンさんであって、ケイトさんとはどこにも書いてないですね。フォーマルな記念品に愛称を用いることは常識的にナシではありましょうが、紋もC&Wですので「キャサリン&ウイリアム」の頭文字であることは明らか。ほんと、一体誰がケイト呼ばわりをしたのでしょう。

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反捕鯨メッセージはがき

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 昨2010年12月に国際捕鯨条約加入記念の小型印をご紹介しましたが、スタンプショウ'11ではさらにこんなものを入手しました。アメリカの反捕鯨団体が組織的に展開したキャンペーンで、捕鯨をやめるよう訴えかけるはがきを日本の閣僚宛に送ったものです。図はSPOKANE局(ワシントン州)1981年6月2日の機械印が押されており、宛先は当時の亀岡高夫農林水産大臣です。裏面も示しておきますので同様のアイテムをお探しの方は参考にされてください。
 細かく説明しますと、裏面最後の署名欄にサインがありません。当時は今のように個人情報ウンヌンを言いませんでしたから、署名がなければなおさらゴミ扱いで外部に持ち出された(廃棄処分)ものであろうことは容易に想像がつきます。
 また、エチケットのエアメール表示(実際は印刷)の中に南十字星が描かれています。北アメリカに南十字星というのはありえない組み合わせですので,これは南氷洋での捕鯨禁止をすごくわかりにくい形で(笑)暗示しているものです。
 なお、同じく1981年当時の環境庁長官は鯨岡兵輔氏でした。同じ反捕鯨メッセージはがきが氏宛にも送られていたとの伝聞がありますが、よりによって反捕鯨を鯨岡さんに訴えるというのはあまりにも話が面白過ぎます。もちろん実物は未見です。郵趣界におけるいわゆる都市伝説ではないかと思っています。

 この手のメッセージはがき運動は世相を写す興味深いアイテムです。古くはリットン調査団(1931)の調査報告書の提出を前に、満州国を承認するよう働きかけたはがきが大量に海を渡っていったと伝えられています。もちろん、当時の日本政府の主導によるものですが、その実物は見たことがありません。社会的・郵趣的意義やその稀少性などから、メッセージはがきだけを集めたコレクションというのも十分成立し得ると思うのですが、いかがでしょう。

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May 03, 2011

スタンプショウ'11

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 スタンプショウ'11参観時には各方面の方々とお目にかかれてたいへん幸いでした。個人的な仲間と呑んだくれた話はmixiにでも書くこととして、ブログでは主たるふたつの催事について御礼かたがたご報告とします。

<ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)第2回例会>
 郵趣誌の連載記事でも特に反響が寄せられることがないものですから、はたして何人集まってくださることかと内心危ぶんでいました。しかし、ありがたいことにそれはまったくの杞憂に過ぎませんで12名もの方にお集りいただきました(私を除く)。実行委員をやっていなかったら参加していたよ、との声もあり,夏の国際展での集まりも現実問題として考慮する意を強くしました。
 代表的なメンバー発表を記します。第1回例会にも参加してくださった吉田敬さんから、オンライン世界切手カタログのstampedia(スタンペディア)が、スタンプショウに合わせるかのように日本語バージョンが加わったことが発表されました。右リンク欄から是非アクセスしてください。また、4月20日にオールカラー誌「Philatelic Journal」を刊行され、その実物も披露していただきました。同誌はネット上でも販売していますのでこちらから是非どうぞ。さらにiPadにスコットカタログ全6巻のpdfデータが入ってなお容量に余裕があること,実際のスキャンはどうするのか、著作権の制約等についてもiPadを実際に使って解説していただきました。
 かわいい切手同好会の市川敏之さんは東欧諸国のグッド・デザイン切手の数々を持参してくださいました。
 都市交通の研究をされている榎沢祐一さんはアルゼンチンが2009年に発行した「環境保護」横長シートを持参され,全員の前でスクラッチを削るパフォーマンスを披露していただきました。
 切手のグラフィックスについて個人的にリスペクトしていた小林卓夫さんもお運びいただき,デザイン上の視覚トリックについて拡大コピーを示してわかりやすく解説していただきました。
 要旨をかいつまんで記しただけでも従来の郵趣カテゴリーでひと括りにできないジャンルのメンバーであることがわかりますね。今後の例会でも各自ひとつでいいですから収集品等をご披露いただきますと会が盛り上がります。
 もちろん私もファンタスティックなお話をさせていただきました。写真の裏焼きや図案ミスといった歓迎すべからざるパチもん発行国の数々,それを非難するのではなく逆にその怪しげな様をそれとして楽しむこと。また、プライバシーの問題があって切手展作品としては公開できない囚人発受の検閲郵便物こと「監獄郵趣」の実際の運用例をご披露しました。

<初級者オリエンテーション>
 数日前にいきなり依頼された「アルバムリーフの見方」についてのお話。FSC例会終了30分後の慌ただしいスタートでした。老若男女を問わず10名ほどの生徒さんが集まりまして、リーフ形式が誕生するまでの展覧会スタイルのこと,1フレーム12枚から16枚への変遷,市販リーフのみならず自作リーフのことなど、およそ考えられる事柄はすべて説明しました。そのうえ、大沢秀雄さんご自身が出品作品について解説してくださったのはたいへんありがたかったです。改めて御礼申し上げます。
 なお、リーフの鑑賞については、向かって左上から並んでいるというリーフ展示の基本ルールをご存じない方がやはりいらっしゃいました。出品目録に図入りで説明が入っていますが(というより目録に初めて入れたのは私です)一般の方の参観が多いスタンプショウなどでは、リーフ作品の切れ目にでもその説明を紙貼り掲示しておくべきではないかと感じました。
 おかげさまで参加者も主催するJPS本部でも喜んでもらえました。いざとなったら当日でも引き受けますからいつでもどうぞ。

<私の考える郵趣の楽しみ>
 面白さの根本にあるのは「多様な解釈」です。カタログに載っていることはその切手の持つ一断面ではあっても、それがすべてではないこと。収集家側のさまざまな視点によってテイストも変化することを繰り返し伝えていきたいと思います。郵趣は「ねばならない」ではなく「このほうがより面白い」ということです。
 冒頭の図はそれを体現している切手です。2001年にポーランドが発行した「ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団100年」で、フルシートだとテート・ベッシュ構成になっている様子がわかります。これに長丸目打が採用されている関係で、単片でも目打位置が高いか低いかで2種に区別できます。それも同数存在するのではなく、低:高=3:2になることもわかります。
 単片ではそこまではわかりません。これを面白い、知りたい、集めてみたいと思う感性を大切にしたいと考えます。

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