どこまで本気?

図は2004年発行のEU拡大記念切手です。ぱっと見では当ブログで扱うような変り種要素などカケラも感じられません。ですが発行国がモンダイでして、これエルサルバドルなんです。そう、中米の。
当時のエルサルバドルは混乱の季節を迎えていました。独自通貨のコロンが破綻しアメリカドルへの切り替え(独自通貨政策の放棄)が進められていました。切手にもその影響が表れていまして、コロンとドルの二重通貨表記になっています。
スペインとの関係は言うまでもないことですけれど,EU拡大記念切手を発行するほどの理由がどうにも思い当たりません。そうは言っても広義には喜ばしいことではありましょうから、慶祝記念切手でこれもアリかなと、どこまで本気なのかはわからないままアルバムに収めて早7年の歳月が過ぎました。
先月,博多の即売会でこれを凌ぐ不思議アイテムをGETしました。中央アフリカにあるルワンダが1967年に発行したヨーロッパ切手です。しかも刷色違いの小型シートで2種も。独立した1961年からわずか6年後、発行政策もまだ真っ当であって便乗発行の風は感じられません。アオヤマスタンプさんの話でもこれは本気の発行らしいとのこと。
オリンピックやワールドカップサッカーなら無関係国が便乗して記念切手を売ろうとする魂胆はわかります。それ以外の真面目というか地味なテーマでありながら地縁のなさそうな国や地域からの発行例がまだまだ眠っていそうですね。私たち郵趣家が気付いていないだけで。



Comments
内藤さん 解説ありがとうございます。なるほど現地在住の白人郵趣家の動向は視野に入れておくべきですね。
Posted by: すぎやま | April 11, 2011 01:14 AM
ルワンダの方は、シート地に「ナポリ 1967/ 第7回“ヨーロッパ”郵便切手博覧会/ 第7回アフリカ諸国郵趣サロン」という趣旨のフランス語が書かれていますから、おそらく、一種の国際展のようなものに政府ブースでも出したということなんじゃないでしょうか。
切手にも、CEPTの文字とは別に、<ナポリ1967>(たぶん、これが切手展の名前でしょう)が入っていますし…。
当時は独立からまだ間もない時期でしたから、逆に、アフリカ諸国には白人もそれなりに残っていて、彼らが郵趣団体を組織して切手展なども行われていたのかもしれません。
Posted by: 内藤陽介 | April 10, 2011 04:25 AM