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February 09, 2011

笠井順八翁が誘致の小野田の郵便局・その変遷

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 たまには山口県庁にも行ってみるものです。書籍売り場で図の文献を発見しました。「笠井順八翁が誘致の小野田の郵便局・その変遷」です。笠井順八とは日本最初のセメント工業を興した人で、後の小野田セメントの創業者です。著者は山陽小野田市の文化財審議会委員を勤めておられる河野豊彦氏。刊行は平成22年9月1日。お察しの通り郵趣文献ではなく郷土史の小冊子です。
 小野田地区だけの郵便局と言うと小野田,高千帆、小野田本山,小野田西之浜,小野田本通南,小野田旭町,小野田有帆など簡易局を合わせても10局。これらの局について明治以降の新聞を総覧し、電話番号の変遷も加え、3年もの歳月を費やして刊行されたものです。かくもミニマムな対象とはおよそ郵趣家の発想では考えられない視点ですね。ですから実逓カバーだの消印だのはなし。逆に郵趣文献では省略されがちな丸形ポストの写真が掲載されていたりします。
 面白かったのは小野田の郵便番号が756なので、平成7年5月6日の連番記念押印カードが、なんとカラー図版で掲載されていたことです。こういうのが一般の人には珍しいんだ!と価値観の違いを楽しませてもらいました。単なる記念品ですから普通は郵趣家は無視ですもんね。
 しかし、自分が住んでいるごくごく狭い地域の郵便局の歴史についてきちんと調べて資料化・文献化するのは郵趣家にとっての義務でもありましょうね。とかく消印だのカバーだのという方面に目がゆくのは仕方ないにせよ,この本のように可能な限り時代を遡って新聞を総チェックし、台風等の罹災関係と郵便局との関わりなども記録するといった、逆に郵趣家に抜けている視点の必要性も理解できました。やはり郷土史家の視点は参考になります。
 山口県庁1Fの書籍売り場で1,000円で絶賛発売中です。お要り用の方には取り次ぎしますのでメール連絡をください。

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