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February 21, 2011

ハートマーク

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 フランスが1999年に世界最初のハート形切手を発行して以来,ハート形の消印や変形シート(小型シート)なども意識して集めています。というのはハートマークがかわいいからー!ではなく、宗教や思想、政治体制、文明などの違いにもかかわらず、比較的にどこでも使われているという「アイコンとしての特異性」が際立っているからです。おおむね好意的に扱われているのが切手上にも良く反映されています。その端的なといいますか、ばかばかしさの極点を示しているのがこのイラン切手です(1969年発行)。
 開明的であり西欧化・近代化を図ったパーレビ国王ではありましたが、昨今の中東情勢と同様に強権政治で不満分子を抑圧し続けたことが自身の失脚を招く直接の原因になってしまいました。本券発行10年後の1979年2月、イスラム革命により亡命,翌1980年に奇しくもエジプトで客死。
 切手のデザインは簡単明瞭,国民から敬愛されている国王を表現したものですけれど、この手の個人崇拝切手を臆面もなく発行するような国は総じてくずですな。アラブ地域の独裁政権が打倒された場合、すなわち欧米の言う民主化ではなくイスラム化する危険性の方が高いことを当時のイランは証明してしまいました。今の中東情勢を見ますと否が応でも32年前のイラン・イスラム革命を思い出してしまうのはやむをえないでしょう。
 なお、真っ当な収集家からは唾棄すべきものとして扱われているかつてのアラブ土侯国切手群。それらの中にはこのパーレビ国王夫妻一家の図案もあります。イラン・パーレビ国王による帝国時代を偲ばせるのが(イラン本国以外では)アラブ土侯国切手だけとは何とも可哀想ではあります。革命後の流浪生活が影響したのか王女は2001年に、皇太子はなんと今年2011年にともに自殺しています。現在も存命なのは元王妃のみとのことです。

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