記念押印の裏技
北浦秀明さんからリニューアルされた奈良県葛城市内の風景印4支店完揃い初日印をご恵送いただきました。いつもありがとうございます。日本郵便のインフォメーションによりますと『従来の風景印デザインの中に、葛城市マスコットキャラクター「蓮花ちゃん」を入れました。』そうです。新庄支店のは「仏像と蓮花ちゃん」ではちょっとミスマッチっぽい気もしないではありませんが、この際まあいいことにしましょう。と言うのもこの蓮花ちゃん、およそゆるキャラの括りに納まり切れない完成度の高さだからです。行政がデザインなんぞに口を挟むと十中八九ロクでもないもんになるのが常ですが,これはストレートに良い出来です。仕事で蓮花ちゃんの等身大フィギュアを作ってもいいと直感したほどです。
蓮花ちゃんより「葛城市」の方が読めねえよとお嘆きのアナタ。蓮花ちゃんの活躍いかんではすばらしい広報効果が期待できると思いますので,同市ホームページへのリンクを張っておきましょう(ここ)。そこから蓮花ちゃん特設サイトへ飛んでください。なお、着ぐるみは、重量バランスの関係もあるのでしょうが、プロポーションと背部デコレーションが「なんとかならんかったのか」級に痛いです。専門業者に頼んだとは思えない残念さ。ま、それも含めての「蓮花ちゃん」良し、としましょう。
あ、そうそう、蓮花ちゃんをニンジャ・ガールと勘違いするガイジンさんがいそうなので特に注意書きしておきましょう。
Renka-chan is not a ninja girl. She is a mascot (image character) of Katsuragi city, Nara pref..
また、北浦さんからのお便りの中に,紙版HYPER Philatelist時代に掲載しました記念押印の裏技を活用して押印したとありました。以前,同記事のブログへの再掲を頼まれたこともありましたが、データが見つけられずそのままになっていました。今夜,一念発起して過去のMOディスクを総チェックしてやっとこさ発見しました。ぜひ活用してください。違法・脱法行為でもなんでもありませんのでご安心を。なお、このアイデアを考案されたのはJPS高知支部の窪田毅さんであることも特に明記しておきます。
パソコンで自家プリントするための名刺カードがありますね。印刷した後にミシン目でバラせるやつです。この用紙,バラす前なら1枚の押印台紙です。例えば10枚分の用紙なら5円切手を10枚貼ります。1枚の押印台紙に額面合計50円分あるので、これで立派な1単位。1単位につき1種の消印を必要最低回数押印することができます。ですので、図のように1種の消印を10回(個)記念押印することが可能です。押印後にバラしてしまえばいいので、郵趣会の頒布品などはこの手で大量生産可能です。注意点は貼る切手どうしの間隔です。風景印の場合、36ミリ以下だと1印で2枚の切手にまたがって押すことができるのでこの技が使えなくなります。
また、ミシン目が気になるなら大きな紙を買って来て押印後にカットすれば同じことです。均等断裁は素人には難しいのでお薦めいたしかねますが、自信がある方はどうぞ。
なお、切手1枚あたりの額面が50円未満の場合は満月消にできないと押印規定で定められています。図のように押印台紙にまたがるよう割り印(タイ・オン)式になります。
Comments
押印の裏技、ありがとうございます。本日、千葉県の市川大野郵便局の風景印で使ってみました。ほぼすんなりいきました。
Posted by: 山北雅仁 | February 15, 2011 08:48 PM