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February 12, 2011

近代美術シリーズ第3集「金蓉」

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 2011年2月12日,せっかくの土曜日なのに仕事が入ってしまいましたが、夜が明けてみたら天気予報通りの雪。これじゃあ無理して出勤しても資料CDの宅配が予定通りに届く訳もなく(それがなければ仕事にならない)にっちもさっちもいかないとはまさにこのこと。
 そこで気分を変えて美しい美術切手の話でも書きましょう。1979年に発行された表題の「金蓉」は、唇の赤色を基準にして印刷時の色合わせにしたと、当時の最先端電子制御技術が郵趣誌上に書かれています。しかし、それ以外にさしたる話題もなく,同時発行された菱田春草の「黒猫図」の方がむしろ人気でした。
 それが一変したのは2005年。東京近代美術館が金蓉の修復作業を行ったことによります。金蓉は完成当初から白いひび割れが発生していました。その原因は使用した絵の具の使い合わせの問題だと言われていますが,青いチャイナドレスの模様みたいでいいじゃないかと作者の安井曾太郎自身が放置。以来,そのままの状態で保存されたものが切手の原図として撮影されました。切手は小さいものですし当然ながら製版時に相応の補修もあったことでしょうから、実際のひび割れをこと細かに再現はされてはいません。ルーペで観察すると裾部分に若干の白い亀裂線が見える程度です。
 それが先月のFSC発足例会でのこと。アオヤマスタンプさんが切手を貼って初日印を押した大判色紙の束を持ち込まれました。色紙には自分で絵を描いたり関連図を貼ったり唯我独尊趣味全開(笑)。保管場所にも困ると思うのですが,前世紀にはこういう遊びをする人も結構いたのです。その中に金蓉があったのですよ!。画集から切り抜いたかのような大きな図版を貼ったものが。大きいものなので例の亀裂もはっきりくっきり。これが100円と聞いて買わないわけがありません。
 金蓉の修復はいつでも除去できる仕様になっているとのことですが,今のところそのままのようです。今後(というか2005年以降)金蓉の展覧会が催され、修復後の画像を用いたポストカードやポスターなどが販売される機会がありましたら、金蓉の切手を貼って記念押印する意味もあると思います。美術品の修復は珍しいことではないので、修復前または後の切手との対比は面白いコラボレーション効果を発揮することでしょう。

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(↑うへぇ〜でかい!。そうそう、これの相撲絵シリーズもあったよ、スダニくん)

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