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February 04, 2011

フランス切手100年記念マキシマムカード

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 第2次世界大戦が終わってからわずか4年,日本は昭和24年で産業図案切手の時代にフランスでは切手発行100年を迎えました。セレスの横顔を描く凹版切手も素晴らしいですが,何と言ってもマキシマムカード(MC)のイラストレーションがいい。軽やかなペン画に込められた時代の変化がたいへん美しく表現されています。1849年は蒸気機関車、1949年では航空機を配した背景に、それぞれの時代の女性の姿を描き分けています。特に自転車に乗ったまま郵便物を投函する現代女性(当時)の躍動感がいいですね。MCの印刷はわずか2色の平版ですよ。それがこの表現力ですから正直なところ、切手趣味と言うよりポストカード趣味の感覚で買ってしまいました。
 日本ではFDCのカシェやMCのイラストレーションは長く冷遇されてきました。あくまでも切手や消印が主であって、その他は添え物にすぎないのだという一種の教条主義・原理主義が日本伝統郵趣思想に染み付いていたのです。それは、豪華絢爛な作り込みの過剰な装飾封筒を使用した「美術カバー」と称するFDCを非常識な高価格で売っていた一派があり,また彼らが切手投機グループの一味でもあったことから、それらへのアンチ運動として当時は必要な考え方でした。しかし、そのお灸が効き過ぎました。やはり根本的に郵趣には美への憧憬が必要なのです。あ、今すごくいいこと言った気がする(笑)
 きれいだとかかわいいとか、いわゆる気に入った切手だけを選んで集める切手女子の方々,風景印を押して楽しむ人々など、今世紀に入ってから収集家としての新たなライフスタイルが形成されてきました。彼、彼女らにとって、このMCの美はすっきり理解できることでしょう。MCは何も切手図案の複製でなくてはならないわけではなく、市販のポストカードからお似合いの図柄を選んで自由に組み合わせてもいいのです。切手と消印という伝統郵趣的様式美と,個人の美意識が投影される自由なポストカード選びとのコラボレーションの楽しみがMCにはあります。その美を競うMCだけの展示会も開催されても良いのではないかとさえ考えています。

 このMCはまた別の案件も示唆しています。貼付切手をスタンペディアさんから引用してお目にかけます。画像をクリックすると別ウインドウで拡大図が開きます。

FRANCE 1949 Commemorative   10 fr

 たっぷりのワイドマージン、ヨーロッパでは時折見られるスタイルです。日本でもこのフォーマットを導入してもらえないかと常々思っていました。Twitterでもつぶやきました通り、記念押印用切手として最適だからです。もちろん、世界中どこを見回しても記念押印用切手など存在したことはありません。自分のオリジナルアイデアです。
 風景印、小型印、特印,図入りハト印から通常の郵便用日付印に至るまで,押印すべき対象物は自由であります。押印規定にさえ合致していれば切手に押そうがはがきに押そうがかまいません。かまいませんが、そのこと自体が「何に押せばいいのかわからない」という入口部分での大きな障害になってもいるのです。さらに同好者どうしによる押印物の交換にも支障をきたしています。押印趣味の人なら誰でも一度は体験する「押印媒体(メディア)選びの苦悩」です。
 そこで、風景印でさえもきっちり全印影が納まる、このようなワイドマージン切手を記念押印用切手として発行し、これを一種のスタンダード、フォーマットにするわけです。これをもとにアルバムリーフ,バインダーなどの整理用品も展開していく。それを郵趣振興施策として日本郵便みずからが、あるいは日本郵趣協会が業務委託を受けて製造・販売するというアイデアです。現行の法令が許すならば理想的には無額面切手とし、その時々のはがき料金もしくは割引料金で販売します。(さらにそれ以上のアイデアもありますが、今の段階では絵空事にすぎませんので割愛します。)
 実は,フレームタイプのPスタンプが登場した時、絵柄のない無地があれば消印がはっきり読めるうえに欧文印も全印影が切手上に納まる(普通切手ではどの消印も完全満月消にはならない)のでなんとかならないかなあとぼんやり感じていました。日本郵便にお勤めの方,このアイデアをまじめに検討してみませんか?。

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