初めてパンダが来た日
スタンプショウかごしま'10で福岡から来られたNさんの販売ラウンジで入手した小型印です。消印データは「第22回年賀状版画コンクール展」東京中央48.1.13です。
日中国交正常化を記念してカンカンとランランの2頭のパンダが中国から贈られて来たのが1972(S47).10.28。当時、既に小学6年生でしたから記憶はあります。パンダを見るために上野動物園に大勢の人が押し寄せたニュース映像は強く印象に残っています。その後のコアラ来日時の見物人の行列など、かわいい系動物人気のハシリです。それまで日本では切手はおろか小型印ですらパンダ図案の郵趣品は実在していないのではないでしょうか?。ひょっとするとこれが日本初かも、と気になって拾ったものです。
あれから40年近くが経ち、尖閣諸島でのトラブルで日本国内での中国観は、有吉弘行風に言えば「横着クソ野郎」とすっかり地に落ちてしまいましたが、ま、なんだかんだ言ったって中国人の本音は日本に憧れていることは明らか。しかし、どんなにがんばっても中国人は日本人と比肩したり追い越したりはできないのです。戦後、日本がアメリカのようになろうとしてもなれなかったし、なろうとすること自体が間違っていたことに気付いたのと同じく、中国は中国、日本は日本なのです。
パンダ関連の郵趣品にこだわって集めてみると、単なる動物トピカル収集にとどまらず、環境郵趣(自然保護)はもちろんのこと、外交史も見渡せる地平が広がっているように思います。が、しかし、日本のみならず世界中から(特に東南アジア諸国から)これだけ嫌われてしまうと、中国関係アイテムを集める人は激減するのではないでしょうか。中国バブルの崩壊は郵趣シーンから始まる予感がします。
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