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August 07, 2010

初期ふるさと切手

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 去る2010年7月25日に開催された「筑後地方切手のつどい'10」はたいへん有意義&面白かったです。田畑裕司JPS九州・沖縄地方本部長の記念講演「初日カバーとその周辺」を拝聴できただけでも片道3時間かけていった甲斐がありました。アメリカで「FIRST DAY OF ISSUE」という消印が初めて使用されたのはいつか、日本における初日印のはじまり、カール・ルイスの初日カバー、日本切手会による初日カバー、ハト印の登場などなど、総覧通史的に理解が進む良いお話でした。まさしく「たかがFDC・されどFDC」です。これをリーフにまとめた作品を、来る10月16・17日の「スタンプショウはかた2010」で展示されるそうなので、少しでもFDCに興味のある方は参観されることをお薦めします。
 それにちなんで、誰でも楽しむことができるちょっとしたFDC収集のこだわりポイントを書きます。図版は初期ふるさと切手のひとつ守礼門(沖縄県1989.05.15発行)です。これは何が面白いのかと言うと、消印(小型印)は「沖縄版地方切手発行」とあるのにカシェには「ふるさと切手」と表記してあります。この食い違いがポイントなのです。ふるさと切手が世に出た平成元年当時、その呼称はまだ定まっておらず郵政サイドは地方切手といっていましたが、これに異を唱えたのがJPS理事長の故水原明窓さんでした。郵趣における地方切手の定義は、特定の地域でのみ発行・使用されるものであって、日本全国どこでも使えるのは定義に合わないというもの。しかし、企画自体はたいへん良いものなので、新たに「ふるさと切手」なる呼称を作り、これを使いましょうという主張でした。論理的に説得力があるだけでなく言葉の響きも好印象なので、やがて郵政サイドも「ふるさと切手」と正式に使うようになり現在に至っています。
 ですから、初期ふるさと切手に限りJPS製FDCには「ふるさと切手」と表記され、それ以外では「地方切手」としていた二重呼称の時期があったのです。それゆえ、この時期に限り版元違いによる表記のバラエティをFDC上で追尾することができます。下に掲げましたFDCの印影部分のみならず発行案内書(パンフレット)などでもトレースできます。これらは今でも容易に入手できるものではありますが、しかし、発行からすでに20年以上も時が経ってしまいましたので、忘れ去られないように取り上げてみました。

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↑初期6件分です。これ以後も「地方切手」と表記された小型印がありますので探してみてください。

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