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May 2010

May 31, 2010

DIY切手で遊ぼう!

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 今日あたり郵趣6月号が届いている頃だと思います。担当連載記事の「ワールドスタンプナウDX!」でフィンランドの「野菜」切手帳について書いていますが、何という偶然の一致でしょうか、作って遊んでくださいと書いたその通りの実逓カバーが届きました。ご恵送頂いたのはいつもの木村正裕さんです。ありがとうございます。(図版は部分抜粋・拡大しました)
 セルフ糊式切手の上に、オマケで付いている目鼻などのシールを貼り重ね(上貼り)そのまま実際に郵便物として差し出すことができるDIY切手の一種です。このアイデアは実は世界で2番目で、1番は2003年にイギリスが発行した「果物と野菜で遊ぼう」で遊び方も全く同じです。こんな楽しい企画は教育的でもありますから(アイデアに関する権利関係の事務手続きはきちんとしたうえで)世界各国に広がって欲しいものです。
 なお、記事では割愛しましたテクニカルデータを記しておきます。イギリスのウォルソル社製のオフセット印刷で発行数は40万冊です。
 木村さんのメモ書きによりますと、貼り重ねカバーの作成を依頼されることが多いので念のためにスギヤマさんにも送っておきます・・・とありました。そりゃそうでしょう、こうして遊んだものこそが「適正使用例」なんですから!

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May 30, 2010

国宝・ウィーン博物館の至宝(2次)

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 新切手のうち年間10点にも満たないごく数点のみマキシマムカード(以下MCと略)で購入する場合があります。通常は未使用切手で事足ります。コレクションに変化が欲しい場合は時々公式FDC、さらにこれぞと思う素晴らしい出来の時に限ってMCとなります。切手のデザインはもちろんのこと、MCとのマッチングも優れていなければならずまさに少数精鋭。切手図案をほぼそのまま拡大するMCゆえ、むやみに集めていると野暮ったくセンスのないアキュームレーションになってしまう気がするので、我ながらO型・長男にしては似合わない神経を使っています。
 図は2010年で初そして今のところ唯一購入したアイテムです。リヒテンシュタインが発行した表題の切手で、絵の部分の緻密さもさることながら、円形切手の周囲(マージン部分)の紋様までもがみっちり描き込まれています。この圧倒的な"切手の美"はMCで大きく見るに値します。オーストリア政府印刷局の製造で、同国初の円形切手でもあります。
 1950〜60年代は日常生活の中に美しい多色刷りの印刷物が乏しく、それゆえ切手の持つ美しさが目立つのは納得がいきます。しかし、現在のように白黒印刷の方が少数となると、単なるカラー表現では説得力がありません。本例のように伝統絵画に取材した題材の方がより表現力を持つというのは考えさせられます。

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 なお、発行日は2010年6月7日なんですが予約をしていたらあっさり先週届きました。リヒテンシュタインでは発行日前にお客さんに渡しても別に問題じゃないんでしょう、たぶん。

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May 16, 2010

ルーマニア加刷を追え!

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 小ネタをひとつ。これも昨日のスタンプショウ周南'10でアオヤマスタンプさんから購入したものです。1994年発行のネコ切手を2001年に改値加刷したものです。旧額面を抹消しているキラー加刷がパソコンのマウスの形をしています。ルーマニアでは経済の急激な悪化に伴い、こんなおふざけとも本気ともつかない改値加刷が1998年頃にどわっと世に出ています。一部を除いて数百円で購入できるものがほとんどのようなので遊び心でいかがですか?。
 ハート形切手が世に出てから、切手だけでなく消印やカシェなどさまざまな「ハート形」ばかりを集めている収集家もいらっしゃるようですが、この通りハート形の改値加刷もありますよ。ほれほれ(笑)。

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(左からクローバー、うさぎ、水鳥、ハートそして下はなんとサンタクロース)

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長丸目打のコンビネーション

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 これも大沢秀雄さんに"おねだり"して頂戴しました(笑)。日本普通切手初の長丸目打が打たれたオシドリ50円切手と、まさにその当該切手を描いた小型印との見事なコラボレーションです。さすがシルバー世代のサークル・郵趣サロンです、アイデアが素晴らしいですね。もし、過去に長丸目打を描いた小型印がなければ、これが日本初ともなりえます。データは「関東郵趣サロン 楽しい切手展」豊島22.5.8です。
 切手展などの郵趣イベントで使用される小型印図案は、本例のように最新の郵趣シーンのトピックを図案化して使用申請するとさまざまな「日本初」もしくは「世界初」アイテムとなり、それがまたPR要因にもなって郵頼申込が増えるとか、テーマチクやトピカル材料として日本以外の外国にも売れる可能性がありますね。小型印図案のデザイナーさんたち、ぜひ一考してみてください。

■関連記事:オバマ新大統領就任式記念カバー(メイド・イン・ジャパン)

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公式FDCへの点字エンボス加工

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 視聴覚障害・医学関係のテーマチク郵趣の第一線でご活躍中の大沢秀雄さんからご恵送いただいたインドネシアのFDCです。1956年発行の「視覚障害者教育」寄附金付き切手4種の公式FDCです。注目点はカシェ下部、封筒左下の囲み枠部分です。ここに点字エンボス加工が施されています。エンボスによる図柄を表現したカシェはドイツ語圏でよく見られますが、点字となるとおそらくこれが初ではないかと思われます。なお、エンボスがより鮮明に見えるよう、画像のコンストラストを若干強めています。
 常々申し上げていますように、公式FDCは正刷切手に準ずる取扱をするべきではないかと思い、かつ実行していますので、このような実例はたいへん興味深いです。ありがとうございます。

 で、一転してぎゃふん!な話題を。

 「最初は冗談化かと思った」でご紹介しました、自作FDC用空白カシェ封筒の続報です。昨日、夜勤明けのままスタンプショウ周南'10へ行ってきました。パインスタンプさんのブースで下図を発見&入手しました。空白部に彫刻金属板を貼り付けたMetal Engraving FDCこと、通称「彫金カバー」です。最初に空白封筒を見た時に、どこかで見たことがあるなあとうすうす感じていたことも納得です。
 くだんの記事を発表した後、当時の新聞切り抜きなどを貼り付けた(想定される)適正使用例の発見を期待する旨のお便りも頂きました。しかし、彫金カバーこそが適正使用例とすると、それは応用使用例ということになりますね。ますます他の例をGETしたくなりました!。がんばってみます!。
 なお、彫金カバーの中に間紙が入っていました。そこに書かれていた銘は・・・・・図版をご覧ください。郵政省気付の麻布郵便局私書箱25号Japan International Philatelic Associationって・・・なんだい、全郵普ぢゃないか!。とっくに潰された団体なので思いっきり書いちゃいますが、全日本郵便切手普及協会なんて切手ブームの時は利権と汚職の温床、ブームが去った後は役立たずのお荷物で、健全な郵趣の普及に益した痕跡はごく微量でしかないクズ組織でした。私が全郵普版を一度たりとも公式FDC扱いしたことがない&決してすべきではないと確信するのはこのあたりの事情にもよります。東京オリンピック切手ブームの真っ最中でもあり、この彫金カバーのことを詳しく調べれば、おそらく付加価値狙いの汚い金のあれこれがあぶり出される可能性があります。もっとも、そんなに売れまくったという話も聞きませんし、捕らぬ狸のなんとやらで終わったような気もしますがね(笑)。

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May 09, 2010

発行前日付のオーダーキャンセル

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 1956年にルーマニアが発行した「世界の偉人10人」に含まれていた雪舟のオーダーキャンセル田型です。これが日本人を描いた最初の外国切手でもあります。発行の背景については内藤陽介さんの「外国切手に描かれた日本」(光文社文庫)に詳しいのでご参照ください。
 自分が気になるのは日付です。消印はブカレスト28.VII.1956となっていますけれども、カタログで確認しましたら1956.12.28が発行日なので、月活字XIIとすべきところをVIIと誤植してしまったものと推定されます。オーダーキャンセルは一度に大量に作られますから、同様の使用済はことごとく発行日前誤植消印である可能性があります(本件が2点目の確認例です)。
 さらに、雪舟以外は特に意識して探してはおりませんでしたが、こうなると他の9偉人の場合はどうか気になりますね。それはイプセン(劇作家)、ベンジャミン・フランクリン(政治家・科学者)、バーナード・ショウ(作家)、ピエール・キュリー(科学者)、ドストエフスキー(作家)、ハイネ(詩人)、モーツァルト(音楽家)、イヴァン・フランコ(文化人)、レンブラント(画家)です。興味のある方、自分の収集テーマに重なっている方、どうぞリサーチにチャレンジしてみてください。

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May 05, 2010

新ご当地切手探し

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 ゴールデンウィークも今日が最終日。楽しく旅行された方も多いことでしょう。がしかし、不景気なこのご時世、諸外国が発行した日本関連の切手こと「ジャポニカ切手」を観察し、旅行した気分になろうという貧乏人にはうってつけの嫌がらせお楽しみ企画です。
 図のサントメプリンシペをはじめ、切手代理発行エージェントが関わっているパチもん切手は著作権も何もあったものじゃない無断引用だらけです。気づかれないきゃいいだろう的な実にけしからん無法地帯です。そこでHYPER Philatelistたるもの、それらパチもん切手を徹底的にリサーチしてご当地探しで遊ぼう正義を実行しよう!というご提案です。判明した表記等は以下の通りです。

(1)シート地:救急隊員
 神奈川県:「川崎消防」と書かれたヘルメットを被っています。

(2)シート地:救急車
 不明:残念ながら車体表示もナンバープレートも読めません。

(3)シート地:渋谷区の夜景
 東京都渋谷区センター街入口付近:可読の店舗名・看板類は以下の通りです。
 大盛堂書店、三千里薬品、サロンパス、もんじゃ、うなぎ松川、HMV渋谷店、
 UCカード、マスターカード、スターバックスコーヒー。
※大盛堂書店4階には切手とコインの店「大盛スタンプコーナー」があることも
 見逃せませんね。

(4)切手部分:テキトーな組み合わせの極み!
 岩手県:手前の救急車は「盛岡西消防署滝沢分署」と表記されています。
 福島県:背景は「喜多方消防署北塩原分署」の建物です。
※後者はバンガロー風の個性的な建物だったので画像検索をしたらあっさり見つ
 かりました。残念ながら切手上の表記は読めません。

 以上のように、神奈川県、東京都、岩手県、福島県の4都県にもおよぶ壮大な(?)ご当地切手であることがわかりました。特に今回は消防署名がばっちり判明したことが大きな成果です。勝手に使われたことをお怒りになるか、それとも予想外の採用を逆に評価するか、それはあなた次第です。

(図版説明:「日本の救急車」小型シート/サントメプリンシペ・2008年発行)

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May 03, 2010

小型印の図案ミス

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 先月のスタンプショウ'10会場で寝屋川のスダニくんがプレゼントしてくれた小型印です。スポーツ関連の小型印を見ていたらひょっこり出てきたとのこと(注:スダニくんは相撲関連品のコレクターでもある)。特段の説明は必要ないでしょう、そうです「スケート」が「スーケト」に誤刻されている一種のスペリングミスです。消印データは長野・蓼科40.1.26。
 今とは違って当時は全国各地で多種多様な小型印が使われ、それも中には使用期間は1日だけという場合も少なくなかったので、網羅的に収集している専門家さん以外は詳細をほとんど知らない、わからないのが実情だと思います。自分も「小型印の図案ミスは多いか?」と聞かれてもよくわかりません。

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 左はふるさと切手「チューリップと立山連峰」の発行時に使われた、記念銘を丸々入れ忘れたことで有名な小型印です。ただし、初日カバーが残されているので少ないものではないと思います。消印データは栃波12.4.28。
 右はノボリ旗の「ぶり市」の文字を記念銘と解釈すれば図案ミスとは言えないかもしれないちょっぴりグレーゾーンな小型印の実例です。岡山県ではお正月に鰤(ブリ)を食べる習慣があり、毎年2月最初の日曜日には市が立つとのこと。北房ぶり市(ほくぼうぶりいち)は特に有名だそうです。
 こういう記念銘表示はアリか否か気になるところですが、それを話題にすること自体が使用中止の理由になる危険性があるとの判断で、これまでどこにも発表していませんでした。図の岡山・北房13.2.4消印を最初に、14.2.3および15.2.2の計3年の印影を所持しています。最近は使用されていないようなので、ついにブログに掲載することにしました。皆さんはどう思われますか?。
 自分としては「ぶり市」の文字表記もさることながら、体型といい背ビレの付き方といい素人目にもおよそブリには見えない、どっちかと言うとコイかフナみたいなユルさが素敵なデザインゆえ、ぜひ復活使用してもらいたいと思うのであります。

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最強?の示温インク

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 英領南極地方が2009年に発行した「気象変動」連刷シートです。1950年時点の棚氷の位置を青緑色の示温インクで示しています。ここを暖めると色が消え、氷の後退を表現するという仕掛けなのですが・・・。
 薄手の保護ラップで包み、その上から示温インク部分に指先を当てて暖めるとすっと色が消え、しばらくするとまた色が蘇るのが常なのですが、この連刷シートに限っては少々のことでは何の変化も起きません。まるで海苔を焙るかのようにハロゲンヒーターで熱を加えてやっと変化が起きます。これほどまでにタフにしなければならなかったのはなぜ?どうして?。興味のある方はぜひ試してみてください。

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May 02, 2010

ポスト・グリーン切手

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 来る2010年5月4日、フィンランドが「ポスト・グリーン切手」と題する切手を発行します。製造時には環境に負荷を与えないよう工夫され、また使用後はリサイクルできるスペックだそうです。実物入手後に何か注目点があれば追ってご紹介します。なお、同郵政の報道発表は以下の通りです。

Five cents for the environment!
Light green stamp has been made taking care of the environment. The paper is 100 percent recyclable and the light green colour is water-soluble. The extra five cents is being used for building the first solar power plant in Finland, to compensate the emissions coming up because the deliveries. The stamp is a part of the Itella Green programme - Zero emissions for deliveries.

 料金構成は無額面=第1種用郵便料金(€0.80)に環境保護のための寄附金が€0.05付加され計€0.85になります。
 切手用紙は100%リサイクル可能な紙とのことで、再生紙を使っているという意味ではないようです。どういった紙質なのかは実物で確認する予定です。また、刷色のうち主たる淡い緑色は水溶性インクだと言っています。これは、従来のインクだと有機溶剤の廃液が大量に出てしまい、その処理が環境に大きな負荷を与えてしまうことが背景にあります。
 なお、発行形態は昔ながらの裏糊式です。同郵政は特に触れてはいませんが、セルフ糊式だと切手使用時に剥離紙(台紙)のゴミが出てしまうので、エコを考えれば再び裏糊式切手に回帰する可能性も多分にありますね。

─以下、続きの特ダネはmixiでこっそりお知らせします!

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