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March 2010

March 24, 2010

サンマリノ共和国

 発売初日の本日3月23日、さっそく買ってきました、特殊切手「サンマリノ共和国」を。今回の発行は周年などによるものではなく、同国が美しい切手を発行することで定評のあることから、かねてより発行予定だったという・・・と郵趣誌は伝えていますが、明らかに変ですよね、こんな奥歯にモノが挟まったような語り口は。そんなあいまいな理由で切手を発行していいわけがない。共同発行を計画していたけれども、何らかの都合でオシャカになったとか、たぶん本当はそんなところでしょう。
 同国は過去に東京で開催した「サンマリノ切手展」記念切手(1975)を発行したり、何度か盆栽展の切手も発行しています。そんな同国の親日的な切手発行政策にひきかえ、日本郵政はサンマリノに報いる切手を発行したことはただの一度もなかっため、急にこんな立派な連刷シートを発行したのですから、さぞかしかの地では驚きをもって受け止められることでしょう。
 本当の発行理由はおそらく永久に秘匿されるでしょうから、なおさら買う意味があろうというものです。理由はどうあれ、細密オフセット印刷のたいへん美しい出来ばえですし。
 ただし、ひとつだけどうしても指摘しておきたい間違いがあります。同国が美しい切手を発行することで定評のある云々、のくだりは事実と異なります。サンマリノの切手の出来は「それほどでもない」が妥当です。正直なところ、モナコやイタリアの二番煎じみたいな図案ばっかりであまりぱっとしないです。

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March 21, 2010

スウェーデン漫画

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 今年になってスウェーデン郵政のオンラインショップが革命的に使いやすくなりました。ようやくクレジットカードが使えるようになっただけではなく、アジア圏の顧客を意識してかJCBカードまで使えるようになっていました。ここまで踏み込んだヨーロッパの郵政は初めてではないかと思います。
 そこで、さっそく過去発行分も含めて買いもらし券種をしこたま購入しました。その中でトピック的に面白いのがこの1枚です。8種を収めた漫画切手帳(原題は"Comic Strips")の中の一枚で、ご覧の通り、日本漫画・アニメに影響されたEkstromさんの作品です。印面中央下部のインプリントが"SVENSK MANGA"と表記されていますので、題名はそのものズバリで「スウェーデン漫画」ということになります。
 さらに印面左下に同切手を貼った郵便物が描かれているので(赤矢印)永久図案切手でもあるというトピック付きです。ただのジャポニカ切手で終わらないところがイチオシの理由です。
 以前にも触れましたように、日本漫画・アニメにインスパイアされた外国人の手による日本風漫画が、真っ当な国々の正刷切手に採用される現象が見受けられるようになり率直に喜ばしいことと思います。この種の切手は今後も続々と出現することでしょうから、ウオッチングし続けて行こうと思っています。
 なお、この漫画切手帳は2008年9月25日の発行です。日本国内のディーラーさんもまだ在庫しているところが多いのではないかと思います。(下図は切手帳ペーンを見開いたところ。田型×2組の構成になっています)

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<スウェーデン郵政のオンラインショップ>
http://www.posten.se/m/collectorsitems

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オバマ・鳩山首脳会談

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 小ネタをひとつ。セントビンセント・グレナディーンを構成するの島のひとつユニオン島名義でオバマ大統領初来日時の記念切手が発行されました。発行形態は$6切手を1枚納める小型シートです。オバマ・鳩山首脳会談後の報道向け写真が使われています。レンタル写真のGettyImages社およびAFP通信社のストックに全く同じ写真がありました。撮影日はシート地にも表記されているように2009年11月13日です。
 未確認ですがおそらくこれが鳩山首相が外国切手に登場した最初の事例だと思います。政権の行方がどうなるか、だいぶ怪しくなってきたので「最初で最後」になるやも知れず、ジャポニカ切手コレクターの方は要注意です。とは言っても日本国内のディーラーさんたちも近日中に輸入・販売を開始することでしょうから焦らなくてもいいでしょう。たぶん500円前後での販売価格かと予想されます。

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March 14, 2010

32年後の邂逅

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 広島の郵趣イベントにまたひとつ楽しみが増えました。広島鯉城支部のSさんご夫妻のブースがたいへんに面白いのです。主として初日カバーを持参されるのですが、なかなかひねったアイテムがあり、そのたびに私もついついいらんことをべらべら喋ってしまうのです。
 この初日カバーもそうで、新東京国際空港(成田国際空港)開港記念切手だけを貼っていればいいものを、同年の国土緑化運動切手が混貼されています。余計な加貼と思われたのでしょう、ひっそりと売れ残っていました。
 ご存知の方はとっくにご存知。反対派ゲリラによって管制塔が破壊され、開港直前になって発行延期になってしまいました。既に前押しされていた初日カバー類はすべて処分され、ついに郵頼者の手許に戻ることはありませんでした。ありとあらゆる手を使って弁済・代替の承認を、なかば強引に得たと言われ、前押し日付の初日カバーは一通たりとも目にしたことはありません。数少ない「完全抹消」の成功例かと思います(郵政側にとっての)。
 そしてようやく発行日が決まりました。同年の国土緑化運動切手と同じ1978年5月20日でした。スイスのように数ヶ月に一度、各種記念切手をまとめて一括発行する習慣のない日本では、当時高校生だった私にとって単なる偶然の一致ではない非常に珍しいことのように思えました。そこで、発行日当日の朝、通学途中にあった山口郵便局のロビーでふと思いつき、たまたま持っていた長4封筒に両方の切手を貼って局内ポストに投函しました。前日にでも気がついていれば、もうちっとはセンスのあるモンを作れたような気がしますが、まあ、しゃあないです。
 上掲の初日カバーを作った人も、まず間違いなく同じ思いを抱いて国土緑化運動切手を貼り合わせたものと思います。どなたの作かはわかりませんが、発行後32年目にして同志と巡り会ったような気がします。

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 さらに10数年後、自分自身が同空港の第2旅客ターミナルビルおよび国内線ターミナルビル建設の一施工管理者になり、新東京国際空港公団工事局(当時)に勤務することになるとは、何とも不思議なご縁でありました。

(追伸)
 日本風景社製のカシェ封筒のタイトルが間違いです。「新東京空港開港」と印刷されていますが、正しくは「新東京国際空港開港」です。郵便印では「東京空港」と表示した羽田空港のものがあるので、深く考えないで演繹したものでしょう。しかし、成田は開港当時から国際空港目的でしたので「国際」の2文字はなくてはならない文言です。

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帝国ホテル内郵便局100年

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 東京マラソンに参加された湯浅英樹さん(右欄LINKの札幌日記録)からご恵送いただきました。フルマラソンを走り切る身体能力を持つアラフォーのフィラテリストは、それはそれで特集記事のひとつも組めそうですが、今日は帝国ホテル内郵便局のお話です。
 小型印のデザインは、1890年に竣工した初代帝国ホテルを描いています。残念ながら1919年に火災で全焼してしまいました。往時の姿を再現したこの印は、オープン展や各種テーマチクに有用ではないかと思います。
 そして1923年に建て替えられたのが、かの有名なフランク・ロイド・ライト設計による二代目帝国ホテルです。ライトはアメリカの普通切手にもなっているので、知らない人はいないでしょう。

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(↑ああ、この切手ね。というくらい有名です)

 この二代目の姿を描いた記念スタンプをたまたま入手したのでご紹介しておきます。こんな大きくて青いハンコは、当然ながら郵便印ではありません。隣に押された欧文印(IMPERIAL HOTEL 19.VIII.61 12-18)から推測するに、この当時に局独自が作った私製印、いわゆる自局調整印の類かと思われます。郵便印ではないので、このようにどこにでも自由に押すことができます。宿泊客、観光客向けにそれなりの需要があったとすれば、今後の発見例増が期待されるところです。

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 地方在住の郵趣家は、少なからず地元の郵便史・郵便印を収集しているものです。ところが、東京生まれの東京育ちさんたちは自分にはふるさとがないと言います。いえいえ、東京こそがあなたたちのふるさとでしょう!。ぜひ東京の郵便について興味を持っていただきたいと思います。特に、今回の「○○内郵便局」のスタイルの局は都会に多いです。大都市在住の郵趣家は、なかば義務感を持って取り組んでもらいたいです。なぜなら、他に地縁を持つ人など皆無だからです。
 cbreakerさんがライト関連のカバーをご紹介されていたり、帝国ホテル内郵便局だけをテーマにしても面白いんじゃないかと思います。日本近代史にも触れるアイテムが、世に知られることなく豊富に埋もれているままのような気がします。図の私製印にしても、1960年が開局50周年にあたることから、ひょっとすると何か関連があるのではないかと想像できるのですが、きちんと収集・研究している人がいないため、私個人の推測の域を出ないのが残念です。
 なお、二代目の中央玄関は博物館明治村に移築・保存されています。私製印に描かれたその威容を今も体験できるのは幸いなことです。

(追伸)
 同類の無料で押せる私製スタンプ(非郵便印、無料印)を沢山の局で作っても面白いかもしれませんね。この位の大きさならフォルムカードに押したら迫力もあるし(従来の風景印だけではインパクトが薄い)アナクロな方法ですが、それがかえって今の時代に面白いかも。スタンプラリーも企画できるしね。風景印散歩の古沢保くんも、局巡りの楽しさが増えるし。どうですかね。

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March 09, 2010

発行遅延

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 ある意味、非常に面白いクリスマス切手の小型シートなんですが、ほとんどの方はご存知ないでしょう。"Noel 1978"のタイトル通りであれば「クリスマス1978」、しかし、何の手違いか当年のクリスマスに間に合わず、翌1979年1月15日に発行されたブルンジ切手です。代理発行エージェントによる切手なので、発行遅延による実害は皆無だったでしょうが、いくらなんでも期日に間に合わないというのはたるみ過ぎでしょう。
 発行当時の郵趣誌を見ると、ヘラクリオ・フォーニエ社によるグラビア印刷で、発行枚数はたったの15,000シートとあります。人気があるとは言えない国だったおかげでひょっこり入手できました。

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 このアルバニア切手「偉人」の公式FDCは、発行遅延の実際がより明確に現れています。同国は切手の印面に発行年表示を小さく入れています(インプリント)。インプリントは2006、しかし公式FDCの日付は2007.11.22なんですから発行遅延がバレバレです。
 同国は2006年後半に予定していた切手が軒並み遅れ、2006のインプリントそのままで翌2007年に発行されました。そして、本件のように開き直りとも思える公式FDCも堂々と製作されています。それゆえに、個人的にはこのような発行遅延切手も、広義の図案ミス切手と見なしても良いのではないかと考えています。
 これは現地のディーラーさんから直接購入しました。その際、なぜ2006年発行予定の記念切手がかくも多種多量に発行遅延したのか訊ねてみましたが今ひとつよくわかりません。機会を作って別の業者さん、コレクターさんにも聞いてみるつもりです。
 発行遅延切手はけっこう沢山あります。興味のある方はカタログを逐一チェックしてみてください。予期せぬ面白アイテムを見い出すことでしょう。

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March 08, 2010

リコール通知郵便

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 世間ではトヨタ車のリコール問題で揺れていますが、私のところにも日産自動車からのリコール通知郵便が舞い込んできました。2010年2月25日に発表された電気配線端子の変形による不具合という比較的に軽微なもので、当地のディーラーさんからは山口22.3.3 12-18消印で文書が郵送されてきました。対象の9車種のうち、私のAD EXPERT(商用車)は2008.10.15〜2009.05.20の間に製造された11,037台に含まれているとか。さっそく来週末の修理を予約したところです。

http://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/report2470.html

 これは郵便物としてはただの第一種定形便で何の変哲もありません。しかし、通信の内容が興味深いと思われるのでコレクションに加えることにしました。プライバシー保護の問題があるので、通信の内容にまで踏み込む使用例の公開は慎重にならざるをえません。ですが、自分宛ならばいいんじゃない?と思っている郵趣家は多いはずです。残存量の多寡に関わらず、これはと思った実逓便はしっかり残しておきましょう。
 鹿児島に住んでいた時は隣市に川内原発があったので毎年3,000円だかの協力金が銀行口座に振り込まれていました。その振込通知はがきも当然保管していました。もちろん、昨年の定額給付金関係の郵便物も全部保存してあります。

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March 01, 2010

本当にあった話 22.2.22印後日談

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 昨日の<切手のつどいin広島>'10で聞いた話です。催事の実行委員長Mさんの、とりわけ仲の良かったご収友が、22.2.22印を押印して帰宅された直後に具合が悪くなりそのまま逝かれたとのことです。四半世紀以上も郵趣を嗜んでいると、時折そんな運命的な出来事を見聞きすることがあります。

 我らが朋友フィラテリストたちよ、黙し敬せよ。

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