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March 14, 2010

32年後の邂逅

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 広島の郵趣イベントにまたひとつ楽しみが増えました。広島鯉城支部のSさんご夫妻のブースがたいへんに面白いのです。主として初日カバーを持参されるのですが、なかなかひねったアイテムがあり、そのたびに私もついついいらんことをべらべら喋ってしまうのです。
 この初日カバーもそうで、新東京国際空港(成田国際空港)開港記念切手だけを貼っていればいいものを、同年の国土緑化運動切手が混貼されています。余計な加貼と思われたのでしょう、ひっそりと売れ残っていました。
 ご存知の方はとっくにご存知。反対派ゲリラによって管制塔が破壊され、開港直前になって発行延期になってしまいました。既に前押しされていた初日カバー類はすべて処分され、ついに郵頼者の手許に戻ることはありませんでした。ありとあらゆる手を使って弁済・代替の承認を、なかば強引に得たと言われ、前押し日付の初日カバーは一通たりとも目にしたことはありません。数少ない「完全抹消」の成功例かと思います(郵政側にとっての)。
 そしてようやく発行日が決まりました。同年の国土緑化運動切手と同じ1978年5月20日でした。スイスのように数ヶ月に一度、各種記念切手をまとめて一括発行する習慣のない日本では、当時高校生だった私にとって単なる偶然の一致ではない非常に珍しいことのように思えました。そこで、発行日当日の朝、通学途中にあった山口郵便局のロビーでふと思いつき、たまたま持っていた長4封筒に両方の切手を貼って局内ポストに投函しました。前日にでも気がついていれば、もうちっとはセンスのあるモンを作れたような気がしますが、まあ、しゃあないです。
 上掲の初日カバーを作った人も、まず間違いなく同じ思いを抱いて国土緑化運動切手を貼り合わせたものと思います。どなたの作かはわかりませんが、発行後32年目にして同志と巡り会ったような気がします。

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 さらに10数年後、自分自身が同空港の第2旅客ターミナルビルおよび国内線ターミナルビル建設の一施工管理者になり、新東京国際空港公団工事局(当時)に勤務することになるとは、何とも不思議なご縁でありました。

(追伸)
 日本風景社製のカシェ封筒のタイトルが間違いです。「新東京空港開港」と印刷されていますが、正しくは「新東京国際空港開港」です。郵便印では「東京空港」と表示した羽田空港のものがあるので、深く考えないで演繹したものでしょう。しかし、成田は開港当時から国際空港目的でしたので「国際」の2文字はなくてはならない文言です。

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Comments

やさんへ
 面白がっていただければそれでけっこうです。また聞いてやってください。Sさんのブースでは楽しくてついつい喋ってしまうんですね、不思議と。

Posted by: それは私です | March 17, 2010 at 12:20 PM

2月28日「切手のつどいIN広島」Sさんのブースで隣に座っている方が、この話を熱心に話していらっしゃいました。
面白く、拝聴(盗み聞き)させていただきました。Aスタンプ氏の「山口のSさん」の声に反応されましたが、まさか、お隣の方が、HYPER Philatelist様だとは、思いもせず、
世の中には、切手に詳しい、面白い人がいるものだと、思っただけでした。まじまじと、御尊顔を拝観(笑)しとけば、よかったと、今、後悔しております。

Posted by: 「や」 | March 15, 2010 at 02:20 PM

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