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March 14, 2010

帝国ホテル内郵便局100年

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 東京マラソンに参加された湯浅英樹さん(右欄LINKの札幌日記録)からご恵送いただきました。フルマラソンを走り切る身体能力を持つアラフォーのフィラテリストは、それはそれで特集記事のひとつも組めそうですが、今日は帝国ホテル内郵便局のお話です。
 小型印のデザインは、1890年に竣工した初代帝国ホテルを描いています。残念ながら1919年に火災で全焼してしまいました。往時の姿を再現したこの印は、オープン展や各種テーマチクに有用ではないかと思います。
 そして1923年に建て替えられたのが、かの有名なフランク・ロイド・ライト設計による二代目帝国ホテルです。ライトはアメリカの普通切手にもなっているので、知らない人はいないでしょう。

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(↑ああ、この切手ね。というくらい有名です)

 この二代目の姿を描いた記念スタンプをたまたま入手したのでご紹介しておきます。こんな大きくて青いハンコは、当然ながら郵便印ではありません。隣に押された欧文印(IMPERIAL HOTEL 19.VIII.61 12-18)から推測するに、この当時に局独自が作った私製印、いわゆる自局調整印の類かと思われます。郵便印ではないので、このようにどこにでも自由に押すことができます。宿泊客、観光客向けにそれなりの需要があったとすれば、今後の発見例増が期待されるところです。

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 地方在住の郵趣家は、少なからず地元の郵便史・郵便印を収集しているものです。ところが、東京生まれの東京育ちさんたちは自分にはふるさとがないと言います。いえいえ、東京こそがあなたたちのふるさとでしょう!。ぜひ東京の郵便について興味を持っていただきたいと思います。特に、今回の「○○内郵便局」のスタイルの局は都会に多いです。大都市在住の郵趣家は、なかば義務感を持って取り組んでもらいたいです。なぜなら、他に地縁を持つ人など皆無だからです。
 cbreakerさんがライト関連のカバーをご紹介されていたり、帝国ホテル内郵便局だけをテーマにしても面白いんじゃないかと思います。日本近代史にも触れるアイテムが、世に知られることなく豊富に埋もれているままのような気がします。図の私製印にしても、1960年が開局50周年にあたることから、ひょっとすると何か関連があるのではないかと想像できるのですが、きちんと収集・研究している人がいないため、私個人の推測の域を出ないのが残念です。
 なお、二代目の中央玄関は博物館明治村に移築・保存されています。私製印に描かれたその威容を今も体験できるのは幸いなことです。

(追伸)
 同類の無料で押せる私製スタンプ(非郵便印、無料印)を沢山の局で作っても面白いかもしれませんね。この位の大きさならフォルムカードに押したら迫力もあるし(従来の風景印だけではインパクトが薄い)アナクロな方法ですが、それがかえって今の時代に面白いかも。スタンプラリーも企画できるしね。風景印散歩の古沢保くんも、局巡りの楽しさが増えるし。どうですかね。

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Comments

どうもです。札幌の湯浅です。東京マラソンは猫ひろしさんに約5分ほど負けてしまいました(苦笑)。たまたま東京旅行初日が帝国ホテル内局小型印初日印ということで、寄ってしまいました(羽田空港濃霧のため、仙台空港→JR仙台駅経由でしたが…)。実は帝国ホテルは東京マラソンコース沿いにあり、同局風景印で描かれている建物も、まさしくコース沿いから見える風景そのものだったので、マラソン関連印になってしまいました(笑)。

Posted by: | March 14, 2010 at 10:14 PM

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