« スタンプショウ'09 | Main | ワイリー・ポスト単独世界一周飛行75周年 »

May 04, 2009

ルイ・ブライユ誕生200年

090504_1

 2009年は6点式点字発明者のルイ・ブライユ誕生200年にあたり、特殊印刷・加工切手を収集対象にしている自分にとっては、そのリサーチに多くの時間を費やさなくてはなりません。エンボス加工の中でも大きな比重を占める点字エンボスが用いられる可能性が非常に高いからです。具体的には総当たりの全品チェックです。楽しいけれども大変は大変です。現在はまだリサーチ途中ですが、気になった1点を速報でご紹介します。それは中国マカオです。
 真面目でそつのないデザインですが、ある意味、面白味はありません。それは、印刷による点字表現である墨点字があるだけだからです。エンボスなり盛り上げ印刷で額面数字とか周年数字の"200"あたりを表現して欲しかったのですが残念ながら一切ありません。
 ところが印面左上にはデザイナー(赤矢印)、同右上には仏カルトール社(青矢印)のインプリントがマイクロ文字で入っています。盲人の生活環境を革命的に変えた偉人の顕彰切手に、それでなくても見えにくいマイクロ印刷をしておきながら、肝心の点字加工をしないっちゅーのはどういうことよ?。おそらく偽造防止のためのセキュリティー対策でしょうが、本来こんなインプリントは耳紙に1カ所入れとけば済む程度のものです。ましてや樹脂熱着式の盛り上げ印刷はカルトール社の得意中の得意ではありませんか。それだけの予算がなかったのかもしれませんが、50年、100年に一度の好機を大人の事情でみすみす逃すとは何ともったいない!。
 一方、公式FDCを見てみますと、封筒の左下部分(黒丸で囲った部分)に点字エンボスで"louis braille"と表示されています。やはり、マカオ郵政自身も、一切点字加工がないというのは寂し過ぎると自覚していたのかもしれません。さらに記念印の図案にも墨点字でルイ・ブライユの頭文字"lb"が組み込まれています。

 それにしてもわが日本国では本テーマでの記念切手発行は予定されていません。日本の盲教育に尽力したのが誰あろう前島密であることを日本郵便はご存知ないのでしょうか。

090504_2

|

« スタンプショウ'09 | Main | ワイリー・ポスト単独世界一周飛行75周年 »