極地保護切手(フィンランド)
今日、フィンランドから極地保護切手が届きました。さすが本家本元、いやあ、ホントにかっこいいです。第1種用(=0.80ユーロ)の円形切手が上下に2枚納められていて、上のアイスクリスタルはブルー、下のそれはシルバーの箔押しで、それでいてケバケバしい印象がまったく感じられない爽やかさ。素晴らしい作品です。
また、せっかくなので公式FDCも注文しました。見ての通りこれもまたかっこいい。シート地とカシェが連続した流氷の海原のように見えます。細かい部分を見ると、絵柄は実際には連続してはいないのですが、そんな風に思わせるのが巧いです。この流氷模様は、カバー裏面にも印刷されているあたりも面白い演出です。こういうのを見せつけられてしまうと、しつこいようですが、やっぱり日本の極地保護切手のデザインは"おばか"にしか見えませんよ。この歴然たる差はいかんともしがたいです。
かつての切手デザイン大国と言われたオランダはエンスケデ社で持ってるようなもので往時の勢いはなく、格式を誇ったオーストリアは若作りし過ぎ、スイスは半歩時代遅れ、フランスは滅茶苦茶と、今世紀に入ってからの変化はめまぐるしい限りです。そしてフィンランド切手のデザインの良さは、他の追随を許さないレベルに達しています。もはや従来の切手収集における美意識やグッド・デザインの基準を変えざるをえないところまできているように感じます。そう、たとえて言うならフィンランドは"劇的"です。
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