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December 2008

December 31, 2008

おばか切手大国ギニア・ビサウ

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 年末年始の休みを利用して溜まっている未整理品のデータ入力と収納作業を進めています。以前から気付いてはいましたが、やはりギニア・ビサウは無茶苦茶です。著作権や肖像権の侵害は当たり前、図案ミスやスペリングミスも得意技、いくらなんでもこれはヒドイ状態です。
 同国も例外ではなく、自国切手を製造するだけの技術力・経済力がないリソース不足の発展途上国では、企画から発行・配給までを代行してくれる米英の「切手代理発行エージェント」に業務を丸投げすることが多いです。自国の名義や発行権を売るもしくは期限付きでリースし、その対価として外貨収入を得ます。そのかわり、エージェントも全世界の郵趣市場に流通・販売する権利を得て商売を行います。心ある郵趣家は、そんな「エージェント切手」類に批判的ですし、その視点は決して間違ってはいません。しかし、現実問題としてエージェント委託方式は既にひとつのビジネスモデルとして確立しています。契約行為に違法性もないので、残るは発行目的の正統性、適切な発行枚数、一定レベルを堅持した成果物(切手)の生産といった事務レベルに問題点が集約されています。その点においてギニア・ビサウは完璧に失格です。
 特にひどいのが裏焼きの多発です。パソコンの普及のお陰でリフレクト(左右または上下の反転)や回転、等倍・変倍加工が簡単にできるので、レイアウト上のアンバランスがあった時もいとも簡単にそれをしています。もちろん、これはデザイナーのみならず全関係者が真っ当な倫理観に基づいて厳しく自己規制すべきものですが、残念ながらその抑制がまったく機能していません。大抵のへなちょこ切手にも寛容な私ですら、このあんまりな事態は由々しいものと断定します。
 図の小型シートも、平均的な日本人ならぱっと見で図案ミスに気付くでしょう。シート地は葛飾北斎の「富嶽百景・神奈川沖浪裏」の裏焼きで、さらに上下方向のみに少し圧縮する変倍縮小までかけています。同国の図案ミス切手だけで軽くヴォストークアルバム1冊が埋まるほどのいい加減さです。これを「おばか」と言わずして何と言いましょうか。
(下は参考の正図、日本の1963年国際文通週間切手です)

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December 30, 2008

今年もお世話になりました

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 本業も郵趣関係も年内にやるべきことがほぼ終わり、気分的にもやっと年末年始モードになりました。ここへきて各方面から「今年の締めくくり」的なあれこれをご恵送いただいておりまして、その御礼もこの場でいっぺんに済ませてしまおうという魂胆です。

◆大沢秀雄さんへ
 郵趣1月号がお手元に届いている頃だと思います。「ピックアップ!<JAPEX'08>」でも登場されている大沢さんから「視覚障害に関する切手」(切手の博物館研究紀要第4号2007年別冊)と「楽善会訓盲院の盲唖生徒が製造した駅逓用封筒の発見 ─前島密と楽善会訓盲院─」(筑波技術大学テクノレポートVol.15 Mar.2008別冊)の2冊をご恵送頂きました。大沢さんがJAPEX'08会場で行われた講演を拝聴し、たいへん感銘を受けたので厚かましくもその場で名刺交換させていただいたのがご縁でした。
 変り種切手の一種として切手表面に凸部を形成しているものがあります。エンボス加工や盛り上げ印刷の他、エンボスとは逆に表面から型押しするデボス加工、印刷後に膨らんで固化する発泡インクなどがあります。しかし、装飾的加工とは異なり点字加工だけは明確な機能を備えている(備えなくてはならない)という点で、自分でも独立した別ジャンルにせねばならないかなと思い始めいていた矢先でのご講演でした。細かい内容については触れませんが、正直、JAPEX'08参観の最大の収穫でした。
 映画「長州ファイブ」にも描かれているように、山口市秋穂二島出身の山尾庸三氏が英国での経験をもとに日本での聾唖教育に尽力したことなどが語られたいへん身近に感じられました。もっとも、その身近感覚とは、子供の頃、夏になると自転車をこいで山尾氏の生家のあたりに魚釣りに行っていたぐらいのことなんですが。
 また、日本最初の点字切手である「第16回リハビリテーション世界会議」記念切手の中央に大きく描かれている「Ri」マークは、私が最初に就職したデザイン事務所の先生がデザインされたものです。郵政資料や切手カタログには先生の名前はどこにも載っていませんが、リハビリテーション協会から「お名前は出せませんがマークを切手に使わせてもらいます」という電話がかかってきたその場に居合わせたのでホントの話です。えーっと、この話はまだ言ってませんでしたっけ?。
 さらにまた、図版のような切手もたまたま所持しています。ウルグアイが1983年に発行したクリスマス切手で、正規のものは目打があり、スペイン語の「Reliz Navidad」(クリスマスおめでとう)の点字加工が施されています。図版は「目打なし、点字なし」のエラーアイテムとして売りに出されていたもので、数年前にわずか$13.00(当時約1,500円)で入手しました。あまりにも安過ぎるのでエラー切手ではなく、プルーフのようなものではないかと控えめに想像しています。そんなこんなで点字関係は妙にご縁があります。

 その他にも板橋祐己くんが「平成20年切手展作品集」を贈ってくれましたし、湯浅英樹さんからも折々に「厚別東局前通信」をご恵送いただいています。渋谷泰功さんからもIBM社切手情報などを送っていただきました。
 御礼かたがた、来年も「病気と借金とさげまん女以外は何でももらう」つもりでおりますので何卒よろしくお願いいたします。

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December 22, 2008

ケベック建設400年

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 表題の記念切手がカナダとフランスで共同発行されました。本件でもフランス側で最近流行の「同居型小型シート」が企画・発行されました。上図版の向かって左側がカナダ切手(52c)、右側がフランス切手(0.85ユーロ)です。図案は「地理学者・探検家サミュエル・ド・シャンプラン(1567/70-1635)を乗せた帆船とインディアンを乗せたカヌー、ダイヤモンド丘に建設中の村」です。シート地はオフセット、切手部分は凹版+一部オフセット印刷です。
 ところが、この同居型小型シート1種のみの発行ではありませんでした。切手部分はすべて同じ0.85ユーロ1種を収める地模様違いの小型シートが計5種あり、これと同居型小型シートを加えた計6シートセットで販売されました。郵趣サービス社さんでは取り扱われる風が見受けられないのですが、コレクターズ・アイテムとしては看過できない逸品なので、本ブログでご紹介することにしました。

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(↑購入した際に付いてきた全6種を紹介したミニポスター)

 フランス郵政のネットショップ(ここ)では1セット15ユーロで販売されています。しかし、カナダ切手が組み込まれている関係もあるのでしょうか、先月注文した分は最終的に12.54ユーロ、約1,479円で決済されていました。小型シートを濫発しているフランスですが、昨今の"強い円"のお陰でだいぶ助かります。この時も1ユーロ=118円でしたので割安感がありますね。
 ユーロ圏以外でも例えばアイスランド(ここ)は国家経済が破綻しかねないほどの金融危機の結果、昨年6月頃には1ISK(アイスランド・クローナ)=約2円だったものが、今年10月末の買い物の決算は0.715円にまで下がっていました。深刻な世界不況の真っ只中ではありますが、通貨価値が下落した国からモノを買うのは、わずかでも助けになっているのですから遠慮なくたくさん買ってあげましょう。

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December 18, 2008

Canon Rock祭り

 公私ともに多忙モードからなかなか抜け出せないでいます。ブログの更新も滞ったままで・・・・・そのお詫び&自分自身の気分転換も兼ねてカノン・ロック祭りをこっそり開催します。パソコンのボリュームを目一杯上げて隣近所のひんしゅくを買ってください。そうそう、これに戸川純の「パンク蛹化の女」が加われば最高なんですけどね。

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December 02, 2008

AIRAちゃん

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 鹿児島のたに〜君から近代製鉄発祥150年記念切手の実逓FDCが届きました。自分は変形切手や変り種切手など、およそマトモな神経とは思えないファンキーな郵趣にブレイク・スルーして早10余年。その事実は知れ渡っているとばかり思っていたのに、はて?、なぜこのようなきちんとしたものをご恵送頂いたのであらうか?。思い当たるフシがないので率直にたに〜君に教えを乞いました。

【答】
 シンボルキャラクターの名前がAIRA(アイラ)ちゃんなので姶良郵便局(あいらゆうびんきょく)から差し出してみた・・・・・のだそうです。

 すばらしい!。ぜんぜん気付かなかったぞよ。VERY THANKS!であります。

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