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June 08, 2008

盲導犬・・・カナダ初の点字エンボス切手

080608

 カナダは切手も素晴らしいですが公式FDC(OFDC)がさらに素晴らしいです。切手、初日印、カシェのトータル・デザインが非常に良く考えられています。OFDCだけのコレクションが十分に成立しえる数少ない国のひとつです。上図の「盲導犬」など、犬好きコレクターさんならずとも瞬時に私の言いたいことが理解していただけることと思います。
 カナダは前世紀の末頃から高度な加工技術を駆使した変り種切手類を大量に発行しています。エンボス加工などはありふれたものですが、よくよく確認してみると点字エンボスに限ってはこれが同国初です。そしてさすがカナダ、ただの点字エンボスではありませんでした。切手に額面を意味する「52」という数字を点字表現しているのみならず、OFDCの封筒そのものにも「盲導犬」を意味する英語と仏語(同国の公用語)それぞれの点字エンボスを施しています。画像に強いシャープをかけましたので図版でもおわかりでしょう。切手を単片1枚集めただけではこの面白さはわかりません。OFDCだからこその妙味です。
 また、切手発行の背景にはモントリオール盲人協会100年記念を兼ねています(Montreal Association for the Blind Celebrating 100 Years)。そこで、これもカナダ郵政オリジナルの郵趣商品なのですが、別途Commemorative Envelopeと呼ばれる記念カバーが作成されました。それが下図です。ここでも封筒そのものに英語と仏語で記念銘が点字エンボスされています。
 残念ながら日本ではOFDCを取り扱うディーラーさんが少ないために人気が出ない、というより存在自体がほとんど知られていないのではないかと思います。収集してみたい方は、ご自分でカナダ郵政のオンラインストアでネット購入されるか、あるいは外国切手を扱っているディーラーさんにご相談ください。

<参考>
カナダ郵政Collectingページ
同オンラインショップ

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Comments

荒牧さん こんばんは
 さっそく自分のデータベースで「エンボス」&「セルフ糊切手」と「盛り上げ印刷」&「セルフ糊切手」のふたつで検索してみました。セルフ糊切手のエンボスは以前からありましたが、仰る通り、点字加工ということに限定すればセルフ糊の点字エンボスはこのカナダ切手が初、セルフ糊の盛り上げ点字はフィンランドのスイートピー切手がそれぞれ初でした。
 カナダの盲導犬切手のエンボスは相当強いみたいです。ルーペで観察すると凸部の頂上部分に何か樹脂の破片みたいな物質が付着していますね。強過ぎて穴が開かないように何か保護のための樹脂膜でも挟んでいるのでしょうか?。こういう製法は私も初見で委細がわかりません。謎です。

Posted by: すぎやま | June 11, 2008 12:17 AM

こんにちは。私も先日この点字切手を購入しました。フルペーンを買うか単片で我慢するか迷って、結局単片のみにしましたが、公式FDCとは盲点でした。情報ありがとうございます。
ところで、私はこの点字切手の別の面に注目していました。それは「セルフ糊切手への点字加工方法」です。セルフ糊切手の場合は、剥離台紙の分だけ厚みが増すので、エンボス加工が上手くいくのかどうかを心配していました。が、この心配は杞憂だったようですね。バッチリ点字が浮き出ていました。
なお、2月にフィンランドから発行されたセルフ糊のスイトピー切手にも点字が付いています(これがセルフ糊切手としては世界最初の点字切手になるのでしょうか?)。こちらの方は、エンボス加工ではなく、樹脂のようなもので盛り上げ印刷して点字を付けていますね(以前にオマーンの点字切手で見られたような加工方法です)。

Posted by: 荒牧 | June 08, 2008 09:56 PM

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