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May 2008

May 24, 2008

スタンプショウ=ヒロシマ'08(3)

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<収穫品>

 スタンプショウ=ヒロシマ'08の私的レポートも最後です。過去においても、おそらくどの郵趣誌も触れていなかったであろうと思われる発見をしましたのでご紹介したいと思います。
 上掲の小さな画像でもその特徴が明瞭に出ています。切手部分を囲む目打のうち上辺の一列だけが目打穴ひとつぶん上方にずれています。詳しいことは省略しますが、目打穴はその抜け穴の断面形状からおよそタイプがわかりまして、この小型シートの場合は一般的な全型目打です。連続櫛型系目打ではままある位置ずれも、全型目打となると話は別で、目打針が自然にずれることはないので非常に希有なパターンの変則目打です。正しくは実物確認したのはこれが初めて、唯一のものです。これは一体どいうことかとじっくり観察するとあることに気付きました。下がその部分拡大図です。

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 本来あるべき目打列に穿孔されたと仮定すると、ちょうど登場人物の聖エリザベスの顔面、それも目線位置を貫通してしまいます。それを回避するための目打ずらしではないかと私は推理します。
 試刷り段階でそれとわかっていれば、最初から適切な穿孔位置を設定していたことでしょう。それがそうなっていないことを更に類推すれば、製造途中で初めて気が付いて慌てて対応した結果ではないかとの疑義が濃厚です。これはマズイと気がついた時には既に時間切れ、目打全部を植え直す余裕がなく上辺一列のみ動かしたのではないかという仮説です。もし、少数でも目線切り(移動前)の小型シートが発見されれば、この仮説も説得力を持つのではないかと思います。絵画切手・宗教切手コレクターの皆さん、お手持ちの小型シートはいかがでしょう?。ぜひご一報を。

(データ)
・コレッジオ死去450年小型シート(単片4種と小型シート1種のセット)
・タイトル:The Nativity with Ste. Elizabeth and the young St. John
・タークス&カイコス諸島 1984年発行
詳細はこちら
※関連記事:スカウト運動100年

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スタンプショウ=ヒロシマ'08(2)

<ようこそ!ヒロシマ>

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(ドータくんからのお土産。旨かったっす、ありがとう!)

 今年もさまざまな方々が会場に参集されました。15年連続皆勤の井上和幸くんはJPS副理事長として当然の義務(笑)として、池田健三郎さん、普及委員会の引野千華さんといった東京本部チーム。そして今回はフリー参加ということで、純粋に遊びのために同じく東京から飛んで来た田中啓之くんは、前の晩から広島入りする予定だったら早めにゆっといてくれればパラダイスなヒロシマ・ナイトに案内したのに残念だったなあ・・・・・でした。
 今回は事前の来広メンバーの詳細情報が入ってなかったのでお土産もほとんど用意できませんでいた。山口県でもようやく本格的な芋焼酎ができまして、これを北海道の通人の上川北斗さんとネイティブ鹿児島人のたに〜くんにも試飲してもらい、自分以外でもかなりいけるとの判断が出たので2本抱えて行きました。その名は「芋焼酎・要助」と言います。自分の仕事場のある周南市の産でもあり、お湯割り以外でも遜色ない飲み方ができるので、最近のお土産はこれ一本槍です。
 東京本部チーム代表の井上くんと、大阪チーム代表にご教祖様ことドータくんに献上させていただきました。もちろん、ご教祖様にはそれとはわからぬよう「芋般若」とか何とかテキトーなことを言っておきましたが、そこはそれ、偏差値貧乏なピュアなおばかな私のことですから。

<私のお気に入り収集>

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 スタンプショウ=ヒロシマでも、気に入った切手だけを選んで集める人とおぼしき来場者が目に見えて増えてきました。自分もテーマや分類に関わらず気に入ったデザインや昔からグッド・デザインと言われている&そう感じる切手を率直に集めています。収集家は場数を踏むと理屈を言いがちになりますが、そこを努めて率直に臨むというのが理想ではないかとへ理屈を言ってみましたよ。
 そんな私のお気に入りことMy Favorite Itemsのひとつが美しいイラストレーションです。こら、似合わないとかゆーなって!。上はジャージー島が誇るふたつのジャージー・リリーを描く「国際花の祭典」小型シート(1986)です。切手の世界で美人と言われる人物切手は数ありますが、同島では本券が代表と言い切っていいでしょう。以下にその詳細を転記します。

(前略)
 エミリーは1853年、ジャージー島で生まれた。幼いときから美人の誉れが高く、「リリー」と呼ばれた。1874年、北アイルランド出身のエドワード・ラントリー(Edward Langtry)と結婚してロンドンに移るが、そこでも天性の美しさと深い教養のため、たちまち社交界の花形となった。多くの有名な画家が競って彼女の肖像画を描いたが、その中でも最高の傑作と言われているのが、この切手に描かれたジョン・ミレーの絵である。
 その後、彼女は浪費癖がたたって大きな借金を作り、この返済のために友人のすすめで女優になるが、彼女は数々の名演技をこなして、たちまちのうちに大評判となった。また、彼女はその後、アメリカに渡り、ここでも大評判をおさめた。それこそが女優名Lillie LangtryことJersey Lilyである。
 シート左下部に描かれている客車ラリー号は、アメリカの大手車両メーカーであるバッド社の社長バッド大佐が、彼女の演技に感動して、彼女のために特別に製作し、贈呈したデラックスなサロンカーである。「ラリー」は、彼女の愛称の「リリー」をもじった名称で、インディアン語で”浮気女”を意味する。これはバッド社長の精一杯の皮肉だったのかも知れない。また、シート右下部に描かれたヨット<ホワイトレディー>号もまた、彼女の熱心なファンからの贈り物である。
 彼女は晩年をモナコの別荘で送り、1929年に死去した。彼女は今、故郷ジャージー島の教会の中で、ジャージー・リリーに囲まれ、美しい大理石の墓に静かに眠っている。

(出典:郵趣1986年10月号P.26/荒井誠一氏の解説文より)

 まず1冊のボストーク・スター・アルバムとストックリーフを買いそろえ、背表紙に「お気に入り」とのみ記して、気に入った切手だけを厳選して集めてみませんか?。精神衛生上たいへん良いですよ。ジャージー・リリーの流れから言いますと、各切手発行国・地域を代表する美人切手を1点ずつ、自分の審美眼だけで集めるのはどうでしょう?というか、既にやってますが、私は(笑)。
 下も2007年の発行当初、カラーインクの滲みをも駆使した卓越したイラストレーションの素晴らしさと、私の南方系美人好きのダブルで一目惚れしたシンガポール切手です。Cultural Dancesと題する4種セットのうちのひとつです。スタンプショウ=ヒロシマのJOCSブースで販売されていた外国切手紙付き切手パックに入っていたので速攻で買っちゃいました。
 さて、わが日本国ではどんな切手が該当するでしょうね。今さら切手趣味週間の見返り美人やビードロ娘でもないでしょう。

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スタンプショウ=ヒロシマ'08(1)

 早いものでスタンプショウ=ヒロシマ'08から一週間が過ぎようとしています。旬を過ぎそうなギリギリのタイミングになってしまいましたが、印象などをまとめておきたいと思います。

<展示作品>

 今年の展示は例年になく凄かったことを特に記しておかないといけないように思います。例年のJAPEX、全日展といった国内展上位入賞作品の他に、昨年話題になった東京スタンペックス2007展示作品と国際展上位入賞作品が加わったことで、偏差値貧乏のピュアなおばかである私でさえ手帳片手に作品のメモを取る(別名ネタ拾いとも言う)ことになったほど。具体的には井上和幸くんの『小判1883-1982』と太田泰樹さんの『ルーマニア「フェルディナンド1世シリーズ1920-26」』のふたつの国際展作品がそれで、伝統郵趣・日本と同・外国の、言わば東西両横綱が揃った広島場所みたいないい感じになっていました。と書いていて今思いついたのですが、地方展では目玉作品がひとつではなく、大相撲みたいにふたつの横綱クラスを招聘すると、日本人的にはしっくりする気がします。そんな気がしただけですが。
 おふたりとも四股じゃなくて知古なので、内容については触れません。完璧な門外漢なので下手に言い寄ってもうっちゃられてしまうからです。ただ、井上くん当人と実際に話したことでひとつ触れると、作品の印象が外人さんのコレクションっぽいことでした。井上くん自身もそれを意識しているそうで(当然だわな)、日本人にとって"いい感じの余白"感覚は外国では通用しないので、余白を埋めるくらいのレイアウトになっているとのこと。確かに迫力が違いますね。これに加え、太田さんの作品では、ちょっと離れた位置から立って見る展示会場の環境を意識されたテキストのサイズ設定(やや大きめ)が全く違和感がなかったのも自分にとっての発見でした。外国人審査員の審美眼の善し悪しはさておき、まずは外国のスタンダードを自分のものにするという明治維新以来の日本人の得意技をじかに見られる好機でした。

 その他では安西修悦さんの「ハンガリー近現代史」は面白くて引き込まれましたし、渡邊健さんの「ニュージーランドの郵便民営化の10年」は日本ではこの方しか作れない唯一無二の研究的作品でコピー集をお願いしたほどです。また、三浦正悦さんの「時空を超えた情報伝達」は、いつもながら独自研究の成果が漲っていて、そりゃもうびっしり取材記録させてもらいました(別名ネタ拾いとも言う)。さらに、スタンペックス作品として、ブース出店もされていた2ディーラーさん+1人=計3人の、ディーラーではなく郵趣家としての作品展示も興味深く拝見しました。

 ワンフレーム展では家倉猛さんの「変わった切手」を特に記しておきたいと思います。厳密に言えば「変形切手」や「変り種切手」と言うには、変わっていない切手とは何かを逆定義しなくてはならず、これがこのテーマのトピカル作品作りにおける最初にして最大最後の障害です。ジャンル分けと定義が難しいこと、前世紀末頃から変り種の種類自体が一挙に増えたこと、意外に高い切手が多いことの3点が私自身にとっても課題となっています。ですが、率直に見て楽しい作品もこれら「変わった切手」が最適です。
 家倉さんとは同じ山口県在住ということもあり、個人的に通信もあるので同じ変形切手コレクターとして応援しています。今までは「マリリン・モンロー」の作品を出されていたので、このテーマでの出品は初めてのことですね。初作品としては十分だと思います。限られたリーフ数でのストーリー立てもさしあたって無理はなかったですし、何より取材されて2日目朝のTVニュースに取り上げられたのが最大の快挙です。それだけインパクトがあるんですね、変形切手そのものに。
 冒頭の国際展作品とも共通するのですが、変り種切手系はいびつな形状をしているのでレイアウトが非常に難しく、1リーフ中の切手の数がついつい少なくなってしまいがちです。その感覚を完全に切り換えて"余白を埋める"ごとく、みっちりにする挑戦を私もやっています。家倉さんにもその点をお薦めします。具体的には種類を増やすことととともに、田型以上のブロックを見つけたらとりあえず可能な限りGETすることでしょうか。細かいことはまた近いうちに直接お話ししましょう。

 最後にぜひ見たかった作品についても触れたいと思います。昨年「藤田嗣治と戦争」を初出品された落合朋子さん、その後継・発展作品を拝見したいと思っていましたが、残念ながら今年のご出品はありませんでした(昨年の記事はここ)。作品自体の筋目がたいへん良かったし、郵趣誌でも3ヶ月おきに記事を書かれることにもなられたことだし、はっきり言って期待しています。なぜそうなのかとクドく書きますと、従来のカタログ分類的な、あるいはしっかり研究された解説的な絵画テーマ作品とは明らかに違う「想い」が前面に出ていたからです。フジタに対する想いの気合いの入り方が素晴らしかったのです。いかに偏差値貧乏のピュアなおばかな私(笑)でも、そのくらいのことはわかるぜ!ということです。来年は是非ご出品をとはっきり記しておきたいと思います。

※長くなったので収穫品等々は別にアップします。

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May 20, 2008

ちょっと待ってね

 スタンプショウ=ヒロシマ'08のことを書こうかと思っていたのに月曜日からいきなり深夜業突入です。いててて、気がついたら午前零時を回っていますな。申し訳ありません、しばらくお待ちください。お詫びがてら収穫品を一点ご紹介しましょう。
 昨年マレーシアが発行した「ASEAN40年」記念です。窓口シートは、中央を横断する分割目打を挟んで10面連刷シートが上下に2面並んでいます。分割目打が上辺か下辺か、カラーマークの並び順が真逆、シート右下地の色違い、の3点において区別が可能です。同様の例は「ペトロドボレツの噴水」(ソ連・1989年)などがありますが非常に稀です。

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May 15, 2008

スタンプショウ=ヒロシマで会いましょう

 今週末に開催されるスタンプショウ=ヒロシマ'08に参加します。休日出勤の代休が取れましたので久しぶりに17・18日の両日のフル参加です。会場で会いましょう。
 Macも持参します。面白系切手のお尋ねなどがありましたらその場でデータベース検索してお答えできますので、そこいらへんも遠慮なく利用してください。では!。

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May 13, 2008

アツシくん、はい!

 DOCTORのブログで、元ジュニアの"猫次郎"くんが郵趣にリバイバルしてきた話を読み、そう言えばタテジマ・アツシくん(一応、仮名)とかも今どうしているかなあ〜と、つらつら思い出していた今日このこのごろ。まさにそのタイミングでアツシくんから何年ぶりかの便りが届きびっくりしました。
 ガマの油大学の大学院を出、ななななんと!高知県の某大学の専任講師として就職したというではありませんか。「ぜひ、高知にも遊びに来てください」なんて付記してありましたが、ふふふ、どうやらアツシくんは知らないようだね、今年のJPS会員大会は四国・高松での開催といふことを!。
 大体、研究者としてはさらに学問に取り組まなくてはならない時に、四国郵趣の震源地・高知県に赴任するたあタイヘンだ。あのクボタさんが放っておくだろうか・・・・・?。
 今週末のスタンプショウ=ヒロシマに来られるほどヒマではないでしょうが、私は間違いなく今年中に四国に行きます。そう、見返り美人75人分(注・さくらカタログ価)で買い替えた新車こと「突撃長州参號挺」を運転してね。

 アツシくん、就職おめでとう!。

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May 12, 2008

ペラナカン博物館のコレクション

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 アイアイスタンプさん(郵趣5月号P.37参照)からオファーを頂き、二つ返事でこの賑々しい小型シートを譲っていただきました。いつもありがとうございます、オファーは常時大歓迎です!。
 2008年4月8日にシンガポールが発行した「ペラナカン博物館のコレクション」という名のポーチ型変形小型シートです。変わっている点はもちろんそれだけではありません。中央の$5切手の刺繍柄部分に細かいビーズ玉(キャビア・ビーズと言うそうです)がみっちり貼り込まれています。
 ペラナカン文化とは中国系とマレー系が混合して生まれたハイブリッド文化のことだそうです。シンガポールの旧アジア文明博物館第1棟が4月26日にペラナカン博物館としてリニューアル・オープンしたのに合わせての切手発行かと推察されます。そのペラナカン文化の代表である刺繍とビーズ細工を取り入れたものだそうです。わかりやすい発行目的ですね。
 ホルダー(二つ折りタトウ)に記載されていた説明文をそのまま文末に転載しますが、重大なミスがあります。「世界初のビーズ(貼り)切手」だと謳っていますが、これは完璧な間違いで、正しくは下記の通り世界で5番目です。いつもはホルダーは捨ててしまうのですが、この記述ミスがあるため、あえてコレクションに残しておくことにしました(笑)。
 なお、魚卵系模様が生理的に苦手な人は特に避けた方がいいかもしれません。ビーズが小さいぶん、ぎっしり感が非常に濃密だからです。

1 スワロフスキー・クリスタルの世界SS(オーストリア/2004年)
2 花火SS(オーストリア/2006年)
2 同上(中国香港/2006年)
2 同上(上記2国の同居型SS/2006年)
  ※「花火」はオーストリアと中国香港の共同発行&同時発行
5 ペラナカン博物館のコレクションSS(シンガポール/2008年)

 A distinctive aspect of Peranakan culture is its exquisite beadwork. Reputed for their creativity and refinement of workmanship, Peranakan ladies (nonyas) used brilliantly coloured miniscule glass deads to create intricate designs on anything from slippers to tobacco pouches. The beaded wedding purse as depicted in this unique pouch-shaped Collector's Sheet in an excellent example of the intricate Peranakan handicraft, which also features the world's first beaded stamp! Tiny "caviar beads" are manually affixed onto the $5 stamp to re-create the delicate texture of Peranakan beadwork.

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May 11, 2008

さようなら東京中央郵便局

 郵趣5月号の同名特集に個人的に参加します!。Pizzicato Five(ピチカート・ファイブ)は大好きなのでホントは秘密にしたかったんですが・・・しかし、さすがです、東京中央郵便局局舎のモダニズムがわかる人にはわかっていたのですね。この「The Night Is Still Young」こと「東京は夜の7時」のPVにばんばん登場しております。P5のカッコ良さと合わせてご覧ください。

(注)このPVはiTunes Storeで購入できます。郵趣資料の意味あいも兼ねてもちろん私も買いましたっ!

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第3のマーク「赤水晶」

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 世の中の様々なトピックが、切手上にどのように反映されているかを常に注意しておくことも重要です・・・って、何かこ難しそうだぞ(笑)。簡単に言いますと雑学です。例えば、カラー柔道着が世界標準として正式に認められた日をきちんとふまえた上で、柔道図案の切手を見ると色々なことがらが見えてくるのです。主要な大会では対戦する両者とも白柔道着ということはなくなったので、認定後の発行券種でそれがあれば(実は既にありますが)図案ミスの疑いがあるとか、逆に認定前にカラー柔道着図案の切手が発行されていたら、その国は推進派だったのではないか?とか、まあそういうことがらです。
 今回は赤十字、赤新月に続く第3のマーク「赤水晶」図案切手のことです。ご存知の通り、いわゆる赤十字マークは中世の十字軍を連想させるものとしてイスラム教の国々を中心に忌み嫌われ、かわりに赤新月マークが用いられています。さらにキリスト教でもイスラム教でもない国はその両方ともを否定せざるを得ず、紆余曲折の末に赤水晶(Red Crystal)が第3のマークとして定められました。正確には2005年12月8日の国際赤十字締約国会議で決定し、2007年1月14日にジュネーブ条約の第3追加議定書が発効して正式に追加されました。
 実際に赤水晶マークを要求していたのはイスラエルでして、さっそく記念切手でも発行するかと思っていたのですが現時点に至るまでその兆しも何もありません。赤水晶マーク図案切手の第1号はどこかと注意深く観察していましたが、図のクロアチア以外に発見できないままちょうど1年が経過し、おそらく本券が世界初であろうと確信するに至りましたのでここに発表する次第です。
 バリバリのローマ・カトリック教国のクロアチアが第1号というのも妙な感じもしますが、さりながらなんと第1号にふさわしい図案ではありませんか。赤十字、赤新月、赤水晶の各マークの国際承認年が付記されているので、この1枚で歴史がわかるという親切さ。発行当時、未使用単片が高くても約150円そこそこでしたので今でも入手は容易でしょう(たぶん)。
 なお、本券は印面に記されている2007年5月8日(発行日)から15日までの8日間にわたる強制貼付切手のようです。実逓カバーで確認したいところですが、残念ながら日本では入手困難でいまだに成しえていません。

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May 05, 2008

ここにもハゲがいる

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 昨日の5月4日までずっと仕事でゴールデンウィークとは無縁な生活をしていました。打設したコンクリートの塊を左足に落っことして危うく骨折しかかるし参るなー。やっと今日5月5日と明日の2日間だけお休みできることになり、やたら寝たり食ったり原稿書いたりしています。
 郵趣2月号の担当記事で、2007年にポーランドが発行した「世界郵便の日」切手に、日本の郵便印と間違えて南極観測船しらせの船内無線局事務印が図案に登場していることをご紹介しました。そもそも、世界郵便の日自体が1969年の第16回UPU東京大会議で制定されたものなのに、何の因果か2007年のそれにはポーランドに続き、もうひとつ怪しげなジャポニカ切手が発行されたことを確認しました。それが上図のスリランカの「世界郵便の日2007」です。
 世界地図と郵便に関わる世界各地の人々のイラストが描かれていますが、右上の男女がどうも日本人っぽいですな。スリランカと言えば日本との関係もそんなに縁遠いわけでもないはずですが、作図の際に参考にした資料が大正〜昭和初期の古い文献または写真ではないかと疑われます。女性の髪形や袖口に赤い色の下衣が見える服装から堅気ではない職業の風を思わせます。さらに男性はハゲ頭の中年の人足姿で、これでは色町の商売女と贔屓の車夫(人力車の車引き)ではありませんか。そんなコンビが世界各国をEMSのネットワークで結び合うわけがないって。
 イイダバシくんが自身のブログで「ヒゲとハゲ」を収集していることを宣言しています。ハゲはレーニンだけではないよ、ここにもいましたよ、典型的な日本のハゲオヤジが。政治家やスポーツマン、偉人の類以外の一般人の人物像でハゲを登場させるなんて、およそ日本に限らずかなりレアだと思うんですけど。だからどうだというわけでもないハゲちゃびん切手を集めよう!・・・やっぱりやめておこう!。

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