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July 2006

July 29, 2006

船旅には麺類

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 7月26日、集中豪雨のために日延べを余儀なくされていた大分出張に行ってきました。朝5時起きして車で小一時間かけて徳山港へ。午前7時発のスオーナダフェリーに乗り、約2時間で大分県国東半島の竹田津港に到着です。

 船旅は大好きであります。

 鹿児島に住んでいた頃はたびたび桜島フェリーに乗っていました、もちろん仕事で。船底に車を停めると急いでデッキに登り、わずか15分の乗船時間の間に船内売店のうどんorソバを啜るのが楽しみでした。申しわけ程度に添えられていた小さいさつま揚げ(現地での呼称は"つけあげ")が妙に旨くて。以来、山口に戻ってきてからも麺類の具にはさつま揚げがマスト・アイテムとなりました。
 しかるにスオーナダフェリーには船内売店がありませんでした。かつては営業していたらしい売店跡にはカーテンが引かれ、かわりに清涼飲料水とカップヌードル系の自販機が設置してあるだけでした。残念!。
 図はレソトが1991年に発行した国際切手展フィラニッポン'91便乗記念切手の一種です。フェリーの2等客室が偶然にもこんな感じで、安マットが敷かれただけの区割りに座り込んでのんびり。こんな風にソバを食べることはできましたが、それは乗船前に買っておいたコンビニのソバでございました。
 アメリカみたいに船旅+郵趣のクルージング企画が日本でもできないものでしょうか。もしあったら一週間ぐらい休暇を取ってでも参加しますよ。ただし、船内売店で麺類が販売されることが絶対条件ですな。

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July 22, 2006

オーストリア郵政民営化

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 原題は"Austrian Post Goes to the Stock Exchange"これだけでは何の意味かピンと来ませんが、オーストリア郵政株を株式市場で売却した=民営化ということです。実際は全株の49パーセントらしいので半民営化といったところでしょうか。いずれ全株放出となるのでしょう、たぶん。

 同国郵政ホームページを丹念に読むと、発行枚数決定の背景には長年にわたって蓄積された綿密な市場調査データがあるらしいことが容易に伺えます。記念切手1件ごとに発行枚数が微妙に変えられています。売れ残っても売り切れてもいけない、ちょうどの数を狙っているようです。
 1月に発行された"ウィーンのモーツァルト"は需要があると踏んだのでしょう、まれに見る250万枚という超大量発行。しかし、同国の記念切手はだいたい50万枚前後で100万枚でさえ限定的です。話題になった"在外オーストリア人/アーノルド・シュワルツネッガー加州知事"切手(2004年発行)ですら60万枚でした。もっとも、これはシュワちゃん人気の見積もりが低過ぎたらしく、史上最速で売り切れたそうですが。
 して本件はどうかと言うと、ふだんのオーストリア切手と見比べれば題材もデザインも正直言っていまひとつの感が否めません。にもかかわらず異例の157万5,000枚という大量発行です。となると考えられるのは切手発行&使用に伴うPR効果を想定しているのかもしれません。"メディアとしての郵便切手"なる機能のことです。その狙い通りに使われれば、本切手を貼ったカバー類もまた大量に出現することになるでしょう。発行日は6月8日です。今後の郵趣市場での実逓カバー流通数にもやや留意です。

 発行枚数100万枚以下なんて日本では考えられませんね。ふるさと切手でも多種連刷でもない限りありえません。だからというわけではありませんが、日本の記念切手の発行枚数が少ないとかすぐに売り切れたなんて話も聞きますし実際に買えなかった体験も少なからずあるのですが、"オーストリアの記念切手の5倍以上も発行されててなんで?"みたいな奇妙な感じがします。単純に人口の違いなんでしょうかね。
 余談ついでに、世界中の郵政が民営化の方向にシフトしているのに、唯一イスラエルだけは国営化です。記念切手も発行されていますが事情はまったくわかりません。経営的な問題?、それとも新たな中東戦争開戦の日も近いことを意識しての挙国体制???。

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韓国の竹島(独島)Pスタンプ

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 集中豪雨のため瀬戸内海をまたぐ大分出張はやむなく延期になりました。参ったなーとか思っていた矢先、南北逆方向、日本海の向こうからこんなエアメールが届きました。おやおや、このPスタンプ2種は竹島こと韓国名・独島ではありませんか。差出人は鳥取県のYさん。どうもありがとうございます&ご苦労様です。お隣の島根県が竹島の日を定めたので、わざわざこのような形できっちり『視察』されたのですね、たぶんそうかな、いや、きっとそうに違いないっ!。(下に部分拡大図)


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(ソウル中央局 2006.7.18)

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July 19, 2006

ダブルで不思議な図案ミス切手

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 図はサンマリノが発行した「第6回世界病者の日」記念切手2種です(1998)。英文では"World Day of the Sick"で、先の法皇ヨハネ・パウロ2世が創設したカトリックの記念日です。

 わかりますよね、虹色の並び順がデタラメだと。

 何がなんでも本当の虹の通りに内側から紫藍青緑黄橙赤(シランセイリョクオウトウセキ)の表現をしなければならないとは思いません。しかし、2種同時発行だからぱっと見でわかりそうなものなのに、色順の間違い方のパターンまで異なっているのはおかしいでしょう。仮に原画はプロの作品でなかったとしても、デザイナーは同国およびイタリア切手を多く手がけているMaddalena MedasとMichela Manganiの2氏ですから、こんな不具合がなぜ看過されたのでしょうか?。

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感謝録

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【yuaさん】
いつも北海道ならではの多局印カバーを送ってくださってありがとうございます。ご本人の解説によりますと、お仕事の関係もあって関係4局を一日で回ることができなかったとかで、ご覧のように7月6日、7日、8日の計3日で完成されています。無理に1日(初日)にこだわらない考え方はよろしいんじゃないかと私もそう思います。
20年位前は、このような多局印カバー作りのサークル(趣味誌)もあったように記憶しています。局巡りとセットで、こういうグラフィック的にアプローチ性の高い郵趣品を作る、そして誰かに送る(贈る)のはもっと流行ってもいいんじゃないでしょうか。

【松本純一さん】
 LES AMIS DE <5118>48号拝受。創刊以来12年ですか!。50号が出た段階で一冊にまとめるアイデアはすばらしいと思います。ぜひ実現を。

【Xさん&出版社さん】
 お中元ありがとうございます。家族全員大喜びで「すすって」ます。ソーメン大好き一家なもので。

※今週下旬は大分に出張です。徳山港(周南市)から周防灘フェリーに乗って行く予定です。楽しみですねえ。

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July 17, 2006

村民だより以下

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 先月、大阪出張の時にフジスタンプさんで購入してきました。単片1枚だけを納める小さな小さな小型シートで、面積は4.9H×5.6W=27.44平方センチしかなく、私のデータベースでは小さい方から数えて世界第3位です。ご丁寧にも右耳紙上に管理番号が印字され、たとえ小さくても独立した小型シートだと強く主張しているかのようです。
 ややこしいのは発行国のボスニア・ヘルツェゴビナのことです。実はこの国、イスラム、クロアチア、セルビアの3勢力がおのおのの切手を発行していまして、郵政マークの違い等から見分けなくてはなりません。「郵趣」誌上でもこれらの判別に関する詳細説明はいまだ記事化されていなかったと思います。いちばん目にするのがイスラム郵政で、クロアチア、セルビアはいまひとつの感があります。本件はセルビア郵政の発行で、郵趣誌の世界新切手ニューズにも未掲載です(現時点)。
 ルーペで観察すると印刷方式は平版(オフセット)のようです。管理番号は裏面に押圧痕が全くないこととマージナルゾーン等の印影自体の特長から、よくある金属活字の凸版ではなくゴム印のようです。
 そして最大の謎は、同郵政の公式発表では発行枚数がわずか11,264枚しかないということです。こんな端数のついた数字も珍しいうえに、1万枚とは凄まじい少なさです。この小ささで輪転印刷機にかけたらほんの数分で印刷し終えてしまいます。新聞折り込みチラシ以下、どこぞの村民だより以下です。ほんまかいな?????。

(ヨハネ・パウロ2世追悼S/S 2005.4.21発行)

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July 14, 2006

メンテ終了

 予定より早くメンテナンスが終了したとのインフォメーションがありました。試しに新規の記事をアップロードしてみます(テストです)。うんうん、これならいい感じ(^_^)

 多局印はがきを送ってくださったyuaさん、近日中に画像アップします。いつもありがとうございます。

 先日購入したリーフ単位でのバラ売り品、たばこのヤニ臭がつーんとして思わずげえー。四半世紀も喫煙していたのですが、いやあ、こんなに嫌な匂いだったのかと愕然としてしまいます。禁煙してわずか1年なのに、すっかり何かが入れ替わったような感覚がする時があります。これもその一例。

 今年に入ってからの北朝鮮切手は酷いですよ。題材の時代考証がかなりズレているのが明瞭にわかるようになってきつつあるからです。今時、こんなユニフォーム(または衣装)のスポーツ選手はいねーよ、みたいな、ちょい古めかしいイデタチをした方々が切手上にご登場されています。外国からの「今」の情報がデザイナーまで届いていないのでしょうか?。
 今後の同国新切手のデザインはよくよく注視していきたいと思っています。同国の国際的な「環境」の変化が、さらにデザイン面に現れてくる可能性が高いのではないかと思われるので。しかし、厳しい制裁措置が行われたら北朝鮮切手自体、郵趣マーケットに流通しなくなるでしょうね。

 義理の妹が最新式のかっこいい水筒をプレゼントしてくれたよ。すごく使いやすくて毎日愛用してるよ。逆にこの私の方は、そんなアットホームな気の利いたことがぜんぜんできない高倉健モードの不器用さ(美化すんな!)なので、ひたすら平伏するのみ。

 国際切手展ワシントン2006で、カナダとアメリカの同居型小型シートが発行されたんですが、んー、どこのサイト、ブログもこれに触れてないですねえ。そうです、ひとつの小型シートの中にカナダ切手とアメリカ切手が鎮座ましましています。切手本体は「シャンプランの東海岸調査400年」記念切手です。特に、アメリカ切手では初の同居型小型シートだと思ったんですが。日本からも多数出品&参観されているはずなんですが、誰も気付かなかったんでしょうか???。

 就職のために日本を飛び出してタイ王国に行ったSくんへ。
元気でいるか、街には慣れたか、友達できたか?(←どこかで聞いたような???)

 ではみなさん、おやすみなさい。
(↓縁起のいいオマケ画像)

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(ペルシャ暦の新年Novroozを祝う年賀切手。サダム・フセイン政権が倒れた後の新生イラクで2番目にあたる切手。2006.4.23発行)

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July 09, 2006

獅子 vs 女剣士

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まあまあ、しょーもないとかゆわずに・・・偶然の産物のお楽しみということで。


【お知らせ】
 ココログのシステム安定のため7/11-13の間、大規模なヴァージョンアップ作業が行われるとのことです。現在も新しい記事のアップロード等に関してレスポンスが異様に遅い等の障害が頻発していますので、作業終了までブログの更新を一時的にお休みします。閲覧は今まで通り問題なくできるとのことです。

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July 08, 2006

がんばれ王監督

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日米野球 BASEBALL FRIENDSHIP
左:ベーブ・ルース 右:王貞治
(ラスアルカイマ1972年発行)

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役立つ年金・役立つ情報

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 今年からフリーランスになった私も国民年金保険料はきちんと納めています。先だってはeセンス・カードなる新しい郵便商品が発行されましたし、郵趣家たるもの、それより以前から世に出ていたすんばらしひーアイテムをご紹介したいと思います、しかもタダ!(当時)。発行元はアド・カードさんです(注:目線は自主規制です)。そして、カード表面のコントロール・テキストはこうなっています。

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 ふむふむ、函館、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡で配られたようですね。こうなると配布地の消印が押された適正地使用例が欲しいところです。しかも、社会保険庁のキャンペーンに起用されたのが2003年11月で、さまざまな事情によりポシャったのが2004年3月ですから、適正使用期間は半年にも届きません。これは相当なレア・アイテムであること必至!!。今なら探せばまだ発見できるかもしれませんよ。さすがHYPER Philatelistブログ!、役立つ情報だなあ、と自画自賛。
 どこからともなく未使用はがきを見つけだしてくれたのは、そうです、ご存じイイダバシ郵稀(いいだばし・ゆうき)くんです。んとーに才能あるなあ。その才能に敬意を表し、頼まれてもいないのに啓蒙したいと思います。どうぞ(はがき表面↓)。

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世界の6不思議

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 「世界の七不思議」はご存じでしょう。しかし、このタンザニア切手は6面連刷シートです。1番切手から順にエフェソスのアルテミス神殿、ギザのピラミッド、ハリカルナッソスの霊廟、オリンピアのゼウス像、バビロンの架空庭園、ロードス島の巨像。はい、なんぼ数えても6つしかありませんね。やっちゃったなータンザニアめぇー。しかし、実際は最後のひとつ、アレクサンドリアの大灯台は、別途、小型シートで発行されていたのでした。これで計7種、ちゃんちゃん♪

 ただいま台風3号が接近中です。荒天の時は洋上では灯台が頼り。郵趣7月号を見ると、偶然にも灯台切手がたくさんリリースされています。ですが、某切手商さんに聞くと灯台切手を収集している人はほとんどいないし売れないテーマだそうです。確かに30年以上収集していますが、そう言えば灯台切手コレクターにはただのひとりもお目にかかったことがありませんねー。国際的に見ても収集人口が少ないジャンルみたい。海洋国家日本は当然ながら灯台を描く風景印が多いけれど、だからどうしたという話も聞きません。そう言えば、現存しない灯台という超マニアックな切手があったなあ・・・と思い出したのがこれでした。

 6種連刷シート+小型シートで計7種スタイルの「世界の七不思議」切手は他にもあります。1種抜けの連刷シート単独でバラ売りされていることもままあるようですので、お笑い小ネタにおひとつどうぞ。だいたい、7つのうち2つしか現存していないので図柄もまあ好き勝手、空想し放題で(笑)。

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July 06, 2006

フランスの庭園・郵趣サロン

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 上は今年で4年目(4回目)を迎えた、変形シートでの発行による「フランスの庭園」2006年版です。シート左側がバルク・ド・ラ・バレ・オ・ルの樹木園、同右側がアルベール・カーン庭園(日本庭園)と左右別のデザインが地続きに見えるように描き込まれています。シート地に打たれているルレット部分で折ると屏風のように立てることができ、その時の見映えを考慮して門扉のような独特な形態をしています。
 下は昨2005年と今年の切手を組み合わせ、金箔エンボス加工を施した豪華シート「郵趣サロン」です。これも初ではなく2回目になります。1回目は2003・2004年発行分をセットにしたヴァージョンで2004年に発行されています。

 こと変形切手関係については寛容な私ですが、しかし・・・

 「フランスの庭園」はデカ過ぎます。国際展用リーフサイズでもこのままでは収納できません。屏風のように立てることができるといっても、そんなもんはオマケ機能に過ぎないのでどうでもよろしい。立てた時のボリューム感を出すためにシートサイズを大きくするのは困ります。千葉のレッサーパンダじゃあるまいし、立ったくらいで喜ぶ阿呆はおらん。
 「郵趣サロン」はお値段が高過ぎます。金箔だのなんのと何をどのように凝ってもいいんですが、売価が10ドルを越えるような小型シートは極力避けるべきです。百歩譲って国家的慶祝事レベルのテーマで、せめて5年に一度位の抑制的な姿勢でちょうど良いと感じます。一般に、健全な市民社会が形成されていない国では郵趣は発展していません。切手収集が、ごく普通の市民が享受する趣味である(べき)ならば、理由なき高額記念切手はそれ自体が悪です。
 郵趣先進国でありながらも前衛的な切手を発行しているオーストリア、オランダ、ポルトガル、オーストラリア、ニュージーランド等々と比べて、フランス切手のデザイン・ポリシーはどうも振幅が大きいようで統一感が感じられません。内状はまったく知りませんが、3つくらいの別々の企画チームがいて、それぞれがてんでに勝手に切手を作っているかのような印象を受けます。特に、切手本体のデザインはまずまずなのに、それを収める小型・集合・連刷シートのレイアウト(切手の配置バランス)の雑然な様がやたら目について安っぽく見えます。さらに、10万枚そこそこの僅少小型シートを発行し、それに目をつけた投機的な不穏な動きもあるやに聞き及んでいます。

 昨今のフランス切手はあかんわ。これが芸術の国の切手か?。こんなことしとったら、かの国の郵趣文化は立ち腐れを起こすよ。

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July 05, 2006

エリザベス2世誕生80年

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 エリザベス2世誕生80年記念切手が続々と発行されています。英連邦各国のオムニバス・イシューで、いずれもさまざまな年代の女王の肖像写真が主題です。郵趣誌の世界新切手ニューズをご覧になればおわかりの通り、印象が似通った肖像切手群がこれだけ発行されると、さすがにちょっとね、です。遊びの余地がほとんどないタチのテーマですので、多種・大量発行の割にお薦めすべきアイテムはほとんどありません。まあ、お若い頃はお綺麗でしたねえ、という程度です。
 強いて何か取り上げるとしたらこの1枚です。王室関係の写真はきちんとしているものばかりだし、切手も小さいものですから、よほどの事情でもない限り美しく仕上がるのが当たり前の世界です。にしてはどうしたものか、サモアの$1.75切手だけがこんなにピンボケです。元写真の解像度が低かったか、あるいは大きな元写真から極端に狭い部分をトリミングして拡大し過ぎたか、いずれかの理由によるものでしょうが、並の神経をしていたら普通はボツにすべき失敗切手でしょう。
 一連のエリザベス2世誕生80年記念切手のうち、私のアンテナに引っ掛かったのはこれだけでした。

(郵趣7月号P.77参照/本切手を含む単片4種1,150円、小型シート670円)

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July 03, 2006

リース写真の時代

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 それは、イギリスが6月6日に発行した「ワールドカップ・サッカー2006/過去の優勝国(6種)」で明かになりました。
 イギリス郵政ホームページで、切手に使われた写真はGetty Images提供と明記されていました。編集やデザインの仕事をされている方ならもうおわかりですね、ゲッティ・イメージズとはリース写真会社の最大手で、日本にも支社があり、かくいう私も何度か利用したことがあります。こんなテーマの、こんな感じの写真はないか?・・・と問い合わせると、莫大な写真の中からふさわしいものを幾つか選んで提示してくれます。それで良ければ料金を支払って実用に耐えうる解像度とサイズの写真を購入します。
 そうです、民間の商業ベースの媒体(主に広告媒体)ではリース写真を使うことはごく当たり前のことになっていますが、たまさか公共性の高い郵便切手にもその手段が持ち込まれていたとは!。おそらく、私が気付いていなかっただけで、事態は深く進行し既成事実化しているのではないかと思われます。
 リース写真の場合、問題は著作権や占有権が絡んでくることです。一度、代金を支払えばOKというロイヤリティー・フリーから、毎年一定金額を支払わねばならない非常に質の高い著作権に守られたものまであります。PRのために郵趣広報誌に使う場合はどうか、Tシャツやマグカップへのプリントなど切手を使った関連商品(日本が低調なだけで他の郵趣先進諸国ではたいへん多い)に応用できるのか等々、ややこしい問題があります。また、同じ写真を別のユーザーがまったく別の目的で使う可能性もあり、それが結果的に切手の公共性を損なったり、最悪の場合は同じ写真で偽造切手を作られたりしたらそれこそ大問題です。
 数年前でしたか、購入した写真を他に使わせないよう占有するサービスも始めたとゲッティがインフォメーションしてきたことがありました。単に商業広告のみならず、切手はもちろんのこと、他の公(おおやけ)の媒体全般にビジネス・チャンスを拡大するには欠くベからざる意味を持っていたのだなあと、今にしてようやく腑に落ちました。
 切手画像そのものを雑誌に掲載したり拡大してTシャツにプリントすることは、郵模法で定められた偽造防止の点をクリアしさえすれば著作権の問題はありません。実は"寝た子を起こすな"の発想で、おおっぴらには言われていませんが、成果品としての切手には著作権はないからです。例えば、ドイツ切手を雑誌に載せるからといって、ドイツ大使館に許可を申請しに行く必要はないのです。ですから、切手の博物館なり日本郵趣協会のふさわしい事業のひとつとして、全世界の切手画像のリースまたは販売をやればいいのに(やるべき立場にある)と言い倒してきました。しかし、元写真がリース会社提供のものとなると、はてさて、一体どのような解釈になるのでしょう?。まずはリース会社と各国郵政当局との間で結ばれた契約内容を確認せねばなりませんが・・・これは個人じゃ無理だなあ、切手の博物館(副館長さん)が調べてくれないかなあ・・・と聞こえるように大きな声で言い(笑)。

イギリス郵政
Getty Images


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